1. 散歩する侵略者
《ネタバレ》 ○「SF/ボディ・スナッチャー」的な映画。侵略者は何人かいるのに「散歩」しているのは冒頭の松田龍平のみ。その場面を見ていない長谷川博己が「彼らは散歩する侵略者なんです!」と演説するシーンは違和感しかない。その場面は俯瞰ショットと各国のフラッグがある辺りセンスあったのにもったいない。○「愛」で落としたのは良いが、彼らの侵略シーンのCGがしょぼすぎてこれまたもったいない。あえて映さない表現方法もあると思うが。○長澤まさみは良い女優になったな。他の役者陣も良かったが、彼女の映画だった。 [映画館(邦画)] 6点(2017-10-28 09:52:08) |
2. 三度目の殺人
《ネタバレ》 ○随分と余白の多い映画で、かつ隠喩的なシーンが続くため、気を抜けない二時間であった。○三度目の殺人の意味こそわかったが、最後の接見での「器」は直前に示唆する表現やシーンがないのでちょっと置いてきぼり。考えてなんとなく理解できたが。○日本語らしい曖昧な表現や忖度と取れる言い回しなど邦画ならではなのかもしれない。 [映画館(邦画)] 8点(2017-09-21 13:43:17) |
3. サマータイムマシン・ブルース
《ネタバレ》 ○BTTFシリーズへのオマージュともいうべきか。○SFドタバタコメディでありそれ以上でもそれ以下でもない。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2017-01-04 20:33:22) |
4. 秋刀魚の味(1962)
《ネタバレ》 ○午前十時の映画祭にて鑑賞。○小津監督の遺作にして、得意としてきたテーマで傑作ともいえる作品だった。○演者の撮り方にしても、間の撮り方にしても絶妙。各演者の登場するバランス等も素晴らしかった。○周平と川合が堀江を死んだと冗談を言うシーンがいい伏線になっており、好きな男性には女性がおり、縁談もうまくいかないのかとがっかりさせて堀江が周平に仕返しをするところが良い。○にしても当時20歳過ぎの岩下志麻の艶美さ。親に対するぶっきらぼうさと目や表情の色っぽさがアンバランスで良い。 [映画館(邦画)] 9点(2016-02-22 22:55:07) |
5. 細雪(1983)
《ネタバレ》 ○最初の会話シーンからぐっと引き込まれた。こんな内輪の話がずっと続くのかと思ったが、様々に展開していき、気がつけばえもやん!?が出てきて話も終わりを迎えた。○4姉妹と2人の男が絶妙な塩梅で絡み合い、配役の妙もあり。○自身も関西人だが、これほどまでに関西弁で埋め尽くされ、かつ違和感のない関西弁の映画もなかなか出会うものではない。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-01-04 22:13:24) |
6. 3-4X10月
《ネタバレ》 ○とりあえず、なんかよく分からない映画だったが、最後までしっかり観てしまった。やはり間の取り方が天才的なんだろう。○夢オチはさすがに・・・ですね。○てか武軍団はクレジットなしですか。たけしの悪戯みたいなもんでしょうが可哀相に。 [DVD(邦画)] 5点(2009-08-18 13:46:06) |
7. 座頭市物語
《ネタバレ》 座頭市の話も勝つ新太郎も全然知らなかったこともあり、非常に新鮮であった。多くを語らない序盤から、勝新太郎の魅力が全開でぐいぐい惹きつけられる。ストーリー展開も無理なく、要所をしっかり押さえている。続編のことはよく知らないが、座頭市が超人のようになっていくような気がしてしまう。 [DVD(字幕)] 8点(2009-06-12 11:57:27) |
8. 残菊物語(1939)
《ネタバレ》 長回し、エンプティショットの素晴らしさがやはり一番の魅力の作品。さまざまな場面において活かされている。特に家を出て行くシーンは素晴らしい。病気で女房が死ぬなんてお涙頂戴かと思ったが、対比でエンディングを迎える演出は見事。そして、時代はすっかり変わってしまったが、どんな状況でも夫想いに尽くしてくれる女房には感動した。ただ、主役の花柳章太郎はどう観ても演技がうまいようには見えず、台詞が棒読みに聞こえる。他の部分が申し分ないだけに、主役の重要性を改めて感じる作品でもあった。 [DVD(字幕)] 5点(2008-02-29 22:47:15) |