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61.  次郎長三国志 第四部 勢揃い清水港 《ネタバレ》 
ぐる次郎親分さん!わっしもこの作品は何かそれまでの三つに比べるとやや落ちる気がします。やくざに追われている力士を助けるという設定はまあ、悪くはないし、最後の方もマキノ監督らしいワッショイ!そ~れ!て感じの内容で盛り上がるけど、全体的にややトーンが低く思えた。まあ、それでもお仲さんがいると知った時の石にはこれまた笑えたし、そんな悪くはないからまあこの点数ですけど、前の3本に比べるとどうしても落ちる気がします。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2006-05-07 09:34:59)
62.  昭和残侠伝 唐獅子仁義
これもいかにもマキノ監督て雰囲気で見せる。面白いことは面白い。けど、やはり最初に観た、そして、シリーズ最高傑作の呼び声が高く、私もおそろく最高傑作だと信じて疑わない「昭和残侠伝・死んで貰います」に比べてしまうと、どうしても劣る気がしてならないのと、同じマキノ監督の「血染の唐獅子」に比べても完成度、面白さでやや劣る気がした。
[DVD(邦画)] 7点(2006-04-24 20:33:55)
63.  昭和残侠伝 人斬り唐獅子 《ネタバレ》 
おっと、これまたぐる次郎兄貴!(またしてもすいません!)もうなんて言ったら良いのかなあ?ぐる次郎の兄貴に言いたいこと、ほとんど書かれていて、わっしのような新まいが、大きな事、言えないけれど、これだけは言えます。この作品も監督こそ違うけれど、マキノ雅弘監督とは一味も二味も違った雰囲気(勿論、良い意味で)の面白さを感じることが出来ました。ただこの作品、残念なことに藤純子が出ていません。やはりこのシリーズには藤純子の存在はとても大きく思えてならないのが、マイナスです。それでも作品そのものはけして、つまらなくはないし、最後の方なんて池部良演じる風間重吉が、自分の親分に人としての間違い、正義とでも言うのかなあ?自分の意見、意思を貫き通し、看板降ろさせてもらいます。て自ら破門となり、高倉健演じる花田秀次郎に、兄貴!俺はもう、東雲組の者じゃねえ!なんてそれに対し、兄弟!て応える高倉健(花田秀次郎)、戦いの末に死ぬときゃ、一緒じゃねえのか!と言いながら雪の降る中、お互い肩を寄せ合い去っていく。思わず、シェーン!いや、健~!カーンバック!ていやあ、最後は本当にぐっとくるものがあります。
[DVD(邦画)] 7点(2006-04-18 21:04:21)
64.  自由学校(渋谷実監督作品)
なんとまあ、皮肉の利いた作品だこと。というのがまずは観ての感想でして、この時代って、確か日本では敗戦直後ですよね?戦争によって失われつつある人々の自由というものを強烈なまでの風刺を込めて、描かれているのが凄い。作品全体としては傑作とも思えないし、同じ監督なら「本日休診」の方が私は好きだけど、これはこれでなかなか面白かった。高峰三枝子の嫌な妻ぷりと佐分利信の駄目っぷり、何だか小津監督の「お茶漬けの味」の中の佐分利信でも見ているような気がした。こういう役を演じさせると佐分利信は本当に上手いし、また、そういう役がよく似合う。他にもどの俳優にしても良い味、出してました。笠智衆の切れる姿と東野英治郎のとぼけた味わい、それにほんの少ししか出番のない杉村春子の相変わらずの上手さも強烈な印象を残す。佐田啓二と淡島千景の若いカップルも忘れてはならない。特に淡島千景が素晴らしい。この頃の淡島千景って妙に色っぽいのが気になって仕方ない。この作品を観て淡島千景にドキッとしない男がいたらそいつは男じゃないと言いたくなるぐらいの色気がある。とりあえずは初めてということで7点にしたけど、もう一度観たらもしかしたら8点になるかもしれない不思議な感じの残る作品です。現時点では限りなく8点に近い7点ということで、この作品に対するレビューを終わります。
[ビデオ(邦画)] 7点(2006-04-11 21:41:34)
65.  真実一路
この作品、不思議と心に残っている。一度しか観てないけれど、その時はう~ん?何かイマイチて気がしたものの、川島雄三監督の作品て、どの作品にしても後からじわりじわりとやってくる不思議な魅力を感じる。今の所、観た川島雄三監督作品では1番下かもしれないけど、今、ふと考えると、やはりどこか不思議な感じのする作品で、この作品は何と言っても淡島千景の色気とでも言うか、川島雄三監督って、女性を上手く映すなあ!そう思わずにはいられない。
[ビデオ(邦画)] 7点(2006-03-05 14:21:28)
66.  次郎長と小天狗 殴り込み甲州路
北大路欣也~若い~~~!最初、誰かと思った。そんな北大路欣也がこれまた若さ爆発の活きの良さ、そして、そんな北大路欣也の親分がこれまた中村錦之助という、なんと言う凄い設定!他にもジェリー藤尾の相変わらずの可笑しさ、田中春男もやっぱり良いぞ!女優陣もなかなか良い感じでした。中でもお吉代さん役の小林哲子に惚れたしまった。お雪(丘さとみ)さん、ごめんなさい!でもって肝心な内容の方はというと、確かに面白いんだが同じマキノ雅弘監督のこのシリーズ「東海の顔役」に「次郎長東海道のつむじ風」ほどの面白さがなかった気がする。しかーーーし!はっきり言って現代のただ侍のかっこして、ちょんまげ付けてる下手糞な二流、三流の駄目な俳優なんだかタレントなんだかよく分らないような奴等ばかり出ている今時の時代劇なんかに比べたらずっとずっとマシです。て、比べたら失礼ですわ!まあ、いずれにしても役者の力量、魅力全て現代の時代劇よりは圧倒的に上ですし、面白さという意味でも全てにおいて上です。あっ!そうそう、それとやはりマキノ雅弘監督ならではのワッショイ!ワッショイ!それそれ!的な雰囲気は楽しいし、素晴らしい!
[ビデオ(字幕)] 7点(2006-01-29 19:33:38)
67.  清水港の名物男 遠州森の石松
お~~!既にぐるぐるさんに言いたいことは全て書かれてしまっておる。←何故か言葉使いまで時代劇風!そんなことよりもこの作品って何々?リメイク作品だったとは知りませんでした。でもって今回は何と中村錦之助が石松の役で出演!相変わらずその粋ぷりの良さと男らしさは観ていてかっこ良く、しかしながら作品全体としてはそれほどの出来だとは思えない。マキノ雅弘監督作品だからってわけではないけど、何かが足りない。あと、一押してところかな?丘さとみ演じる夕顔との人間模様、丘さとみが見せるその瞳の奥の美しい涙、更には丘さとみ同様、私のお気に入りの一人、長谷川裕見子がこれまた美しくて魅力的である。それだけに作品全体の出来に関してやや文句の一つも言いたくなってしまう。けして、悪い出来ではないし、結構、楽しめるものの、どうしても同じ監督の傑作「弥太郎笠」やその他の次郎長シリーズに比べると落ちる気がしてなりません。
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-12-30 16:56:39)
68.  新・座頭市物語 《ネタバレ》 
勝新、座頭市の3作目にあたる最初のカラー作品!座頭市の親分との最後の戦いを遠くから見つめるお嬢さんの姿が何とも痛々しく感じられました。戦いを終えて、お嬢さん、わっしはこういう男です。と去っていく勝新の後姿が哀しくもあり、またかっこよくもあり、けど全体的に一番最初の作品と比べると前作同様、落ちる出来という印象!それでも結構、楽しめたし、たけしの座頭市なんかよりもずっと良いし、近年のどうしようもなく駄目な時代劇よりはずっと良い!残りの座頭市シリーズも全部、観たくなりました。
[DVD(字幕)] 7点(2005-11-09 22:11:44)
69.  十三人の刺客(1963)
片岡千恵蔵の渋い演技が輝る。なかなか見応えのある時代劇として挙げたいと思う。この頃の時代劇と現在の時代劇とでは役者の質があまりにも違うと改めて思う次第であります。勿論、昔の時代劇の全てにおいて上である。
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-06-19 19:33:52)
70.  新仁義なき戦い(1974)
前作で完結した筈が再び制作された仁義なき戦いの新シリーズ第1弾だが、何だろう?キャスティングは相変わらず良い。特に初登場となる若山富三郎のど迫力が凄い。存在そのものが語る迫力が半端ない。金子信雄のいやらしさは現在で嬉しい。田中邦衛も相変わらずだし、色々と見所のある新しい仁義なき戦いの最初の作品としては悪くは無いが菅原文太の役名が変わり、前作までの痺れる格好良さが薄れ、単なるチンピラ風な人間に見えるのが残念です。他にも不満と言えば泥臭さ、作品全体を通してのギラギラした感じも薄れつつある。普通のヤクザ映画ぽく感じるのが物足りない。役者は皆、素晴らしい。昨今の日本の俳優のレベルからしたら数段、上である。それだけに前作までのヤクザ映画らしい群像劇としての面白さもあまり感じることが出来なかったのが残念でならない。
[DVD(邦画)] 6点(2019-02-05 20:10:58)
71.  実相寺昭雄監督作品 ウルトラマン 《ネタバレ》 
懐かしいなあ!ウルトラマンの映画で内容は全く覚えてなかったけど久しぶりに見てもハヤタ隊員がスプーンで変身しようとする所だけはよく覚えてた。忘れもしません。見るのは子供の時におふくろに映画館に連れて行ってもらって以来です。今、改めて見てジャミラって人間だったんだ!それも彼はてことはジャミラは男なんだね。まあ確かにジャミラみたいな顔したムカつく奴(男)が昔、会社にいたし、似てるていやあレッドキングに似た奴もいる。此方は女だけど。ああ、ジャミラよ!レッドキングよ!あんな糞ムカつく奴らに似てるなんて何て可哀相な!そんな怪獣達に対しての愛が溢れていて、ウルトラマンは単なる怪獣映画ではないのだ。怪獣の為に墓場を用意し、怪獣達の葬儀まで行う。素晴らしい怪獣愛!映画としては滅茶苦茶だし、テレビのウルトラマン大好き人間としてはかなり物足りない。ただただ怪獣愛に満ち溢れた映画としての点数をここに捧げる。
[DVD(邦画)] 6点(2014-06-14 14:54:19)(良:1票)
72.  将軍家光の乱心 激突
う~ん?キャスティングは良い。特に緒形拳はかっこ良いし、千葉真一も流石はアクションスターである。松方弘樹に関してはまずまずだけど、緒形拳と千葉真一ほどではない。時代劇ならではのアクションシーンも満載で楽しめるけど物足りない。全体的に切れが無いと言うか?もっともっと漲るパワーが欲しい。やはり監督の力量なのかな?これだけ良いキャスティングなのになあ!それなりに楽しめたから一応は6点!合格点だけどそれ以上のものとなると欠ける気がする。
[DVD(邦画)] 6点(2012-01-10 21:47:10)
73.  昭和残侠伝 一匹狼 《ネタバレ》 
マキノ雅弘監督から佐伯清監督へとバトンタッチという形でのシリーズ第3段は、あれ?何かマキノ監督の撮った前の二つほどの迫力、面白さ、ワッショイ!ワッショイ!的な要素が影を潜めてしまっていて、何だか物足りない。冒頭からいきなり殴り込みのシーンを持ってくるのはけして悪いことではないけど、作品全体に迫力不足である。更に高倉健に対して惚れる女、藤純子がどのような過程で惚れるようになるのかよく解らないのも難点である。難点と言えば途中で入る芝居の座長の話にしても話が複雑化してしまっている。高倉健を敵か見方かでどちらの方にと興味深い画き方の池部良、二人の対決シーン、ラストの海での高倉健の姿はもしかして?この監督さん「座頭市」ファンなのか?というようなまるで勝新と平手造酒を意識しているようであり、それが上手く行っているかどうかは別としても何だか全体にマキノ監督の撮った前2作のような凄み、躍動感がいま一つ感じられない。そんな不満も多い中での高倉健と池部良、そして、藤純子、この3人が揃ってこそこれぞ東映映画、東映任侠映画は成立しない。そういう意味ではこの作品もまた東映任侠映画である。
[DVD(邦画)] 6点(2010-11-14 11:12:55)
74.  七変化狸御殿 《ネタバレ》 
主演に美空ひばりで時代劇風、オペラッタミュージカルコメディとこりゃまた色々贅沢な作りにはなっているけど、美空ひばりを完全に売り出すための作品てのが解ってしまって折角の面白い題材も脇を固める喜劇役者、特にあの二人、伴淳とフランキー堺の持ち味が殺されてしまっていて残念でならない。この二人の面白い俳優の面白さがほとんど見られないのがとても不満である。そんな中で後半、何と何とあのマキノ雅弘監督の「次郎長三国志」のパロディが出てきた瞬間、思わず嬉しくなってしまった。美空ひばりと堺駿二の二人が森の石松のお墓の前で座ってる場面でいきなり森の石松のあの歌が聞えてきて何だか急にまた「次郎長三国志」シリーズが見たくなってしまった。この監督、間違いなく「次郎長」ファンであることが解る。それにしても歌あり、チャンバラありの、おまけに狸世界での恋愛映画と何だか欲張り過ぎではないかと?この映画はマキノ映画ファン、特に「次郎長三国志」ファン、中でも私のように石松ファンの為にあるようなそんな感じの作品であり、勿論、美空ひばりファンの為にあるようなものでもあり、いずれにしても滅茶苦茶で欲張り過ぎたが、それなりに楽しめる作りにはなってると思います。
[DVD(邦画)] 6点(2008-12-29 17:20:46)
75.  清水の暴れん坊
芦川いづみ大好きな放浪紳士チャーリー様!お先に失礼します。石原裕次郎と北原三枝、同じく石原裕次郎と芦川いづみ、この共演作は沢山、あるし、結構、観てはいる。浅丘ルリ子とも結構、共演してますよね。ところがこれがまた石原裕次郎と北原三枝に芦川いづみの三人が一つの映画で共演しているものとなると沢山、あるようで意外と少ない気がします。この三人の共演と言って真っ先に思いつくのはおそらく放浪紳士チャーリーさん、そして、私も他の芦川いづみファン、石原裕次郎ファンも「陽のあたる坂道」ではないかと思います。少なくとも私にとっての石原裕次郎、北原三枝、芦川いづみ三人共演作と言えば「陽のあたる坂道」である。で今作は、タイトルを見た時はマキノ映画を思い出しました。清水の暴れん坊って正にマキノ映画風な時代劇かと思った。しかし、やはりこの三人でそうはならない。石原裕次郎はスーツ姿を決め、ここでもいつもの裕次郎らしく好青年ぶりを発揮している。どことなく子供ぽさを残したまま大人になりきれてない若者を演じるとこれほど見事にハマる俳優はいないと思うぐらいである。北原三枝に対する態度と芦川いづみに対する態度の違いはいつも思うがその違いにしても単なる女たらしじゃないものをこの石原裕次郎という俳優から感じられるのはこれはもう演技を超えていると思わずにはいられない。まるで石原裕次郎そのまんまのような感じがここでも見られる。北原三枝と芦川いづみについて言えば、常に気の強そうな女、北原三枝に対して気は強そうだけど本当は弱そうな、芦川いづみ、作品としての完成度、面白さでは「陽のあたる坂道」には及ばないし、北原三枝にしても芦川いづみにしても確かに守ってあけたくなるような女ではあるけど、この二人にしても他の裕次郎映画の女性に比べると魅力という意味で劣る。欠点もかなり多い。それでもなかなか見れない三人の共演作を見ることが出来るという意味で観て良かった。損はない。これがこの映画に対する私の感想です。
[ビデオ(邦画)] 6点(2008-11-19 21:34:31)(良:1票)
76.  事件 《ネタバレ》 
同じ野村芳太郎監督の「疑惑」を見た後に見るとどうしたって見劣りしてしまいます。一人で見ていたら昨日から遊びに来ている親戚の男の子4歳がやって来て一緒に見ていると裁判シーンで「一体、あなたは何をしていたんですか?」て問われた大竹しのぶ演じるヨシ子がみんなの前で「セックスです」て大きな声で言った後に「ねえ、おじちゃんセックスってなあに?」て聞かれて困りました。そういうことはなるべく小さな声で、他の人に聞えないようお願いって気分でして、それよりもそういう質問はお父さんかお母さんに聞くか若しくはいずれ大きくなれば解ることなので、子供は子供らしく外へ行って遊んでこいって気持ちになりました。
[DVD(邦画)] 6点(2008-10-19 11:18:21)
77.  社長行状記
やっぱりこのシリーズは三木のり平がいるといないとでは大違いである。この作品を観て改めてそう思った。日本を代表する名喜劇役者勢揃いの「社長」シリーズにおける三木のり平、三木のり平がいるだけで話そのものなど大して面白くもなく、どれを観ても同じようなパターンであったりと、それはまるで「男はつらいよ」シリーズを観るのと同じである。内容はどれもこれも似たようなもので、マンネリも良いところである。しかし、そのマンネリこそが「男はつらいよ」シリーズと同じで安心感というものが作品全体に漂っている。森繁久彌にいつも叱られてばかりの三木のり平がとにかく良いのです。まるでチャップリンやキートンを思わせるような感じや太鼓持ちのような腰の軽さがあればこそのこのシリーズ、三木のり平あってこその「社長」シリーズ!社長の浮気現場に必ず邪魔しにやってくる三木のり平が私はとにかく好きで、好きでたまらない。脇を固める俳優陣の中にあって、一段と面白いのが三木のり平なのです。三木のり平の面白さの前には他の喜劇俳優や特にフランキー堺も霞んで見える。小林桂樹と奥さん役の司葉子も流石に三木のり平の前には歯が立たない。いずれにしても三木のり平いてこその「社長」シリーズの中の一つであることは間違いない。
[DVD(邦画)] 6点(2008-08-19 21:32:06)
78.  地獄門
長谷川一夫と京マチ子の二人を見ると真っ先に溝口健二監督の名前を思い出す。この二人共、溝口作品において、インパクトのある演技を見せている。そして、今作でも印象に残るであろうこの二人、長谷川一夫のどこまでもしつこい男ぶり、女からしてみたらこんなしつこい男はごめんであろうし、男の私からしてもこのしつこさは異常であるとしか思えないぐらいのしつこさである。そんなしつこい男に好かれる女、京マチ子はまるで百人一首に出てくるような女の感じが凄くする。映像的な美しさは皆さん指摘の通りで本当に素晴らしい。しかし、物語としてはそれほど面白くもない。けして、つまらないわけでもないし、まずまず楽しめるものの、期待したほどのドロドロさ、凄みはあまり感じられなかった。
[ビデオ(邦画)] 6点(2008-07-28 21:44:49)
79.  社長えんま帖
このシリーズ、やはり三木のり平がいるといないでは大きな違いを感じてしまう。三木のり平が醸し出す。まるで落語に出てくる太鼓持ちのようなお調子の良さ、これが大した面白味のある話でもない話、つまりどれもこれも同じようなパターンの作品の中で笑いを提供してくれている。そんな三木のり平不在になってからというもの、笑いという意味で物足りない。三木のり平がいない「社長シリーズ」の不満が残る。社長シリーズ全体、まるで寅さんシリーズや釣りバカシリーズと同じような完全なるマンネリもそれでもついつい見てしまうのはこのシリーズがやはり好きで仕方ないからであって、森繁久彌、加東大介、更にここでは不在の三木のり平、そして、そして、もう一人、今朝の新聞でまたしても悲しい訃報という記事を見て寂しく思えてしまう小林桂樹、あぁぁ、作品全体のシリーズの終わりへと近づいていくことの悲しさ以上に、これでこのシリーズを支えてきた四人の偉大なる名喜劇俳優が全員、この世を去ってしまったことの方が寂しい。小林桂樹さん、森繁久彌さんの後を追うようにして亡くなってしまったけど、天国で森繁久彌に加東大介、三木のり平といった仲間とこのシリーズの中で楽しくやっていたように楽しくやってください。本当に今まで沢山の映画で良い演技、見せてくれてありがとうごさいました。心よりご冥福お祈り致します。(2010.9.19追記)
[DVD(邦画)] 6点(2008-05-15 21:02:57)(良:1票)
80.  縞の背広の親分衆 《ネタバレ》 
川島雄三作品の常連、フランキー堺に森繁久彌の競演てだけでも喜劇ファン、そして、川島雄三ファンであり、直且つマキノ正博(雅弘)ファン、もっと絞るなら「次郎長三国志」ファンにはたまらない。そこに更に渥美清までが加わるという何と言う豪華な顔ぶれだ!森繁久彌演じるヤクザな男の見せる歌声、口上ぶりはまるでマキノ映画のあの森の石松を連想させる。これだけ書けばそりゃあ、凄い映画だ!傑作間違いなしだろう!と思うだろうが、いやはや、これは完全なる失敗作としか言えないぐらいのとにかく滅茶苦茶な展開と色んな要素を取り入れてのパロディぶりなど、色々とやりたい放題の作品になっていて、う~ん?難しい。本当ならどう考えても駄作も良いところで、どんなに頑張ってみても精々3点が良いはずなのに、何だろう?これだけの滅茶苦茶な内容で明らかに出来も悪いのにその不出来具合が妙に嬉しかったりもするからこれまた不思議だ。はっきり言ってよぼとの川島雄三信者でない限り、この映画を評価する人はまずいないと思う。私は川島雄三という監督の持っている凄さ、それは例えるなら当り外れの激しさ、外れも山ほどあるが、当った時の凄さ、喜び、そこにこそ川島雄三監督らしさを見出すと共にだからそんな川島雄三監督が他の誰よりも好きで好きでたまらないのだ。とにかく私のような川島雄三信者以外にはとてもお奨めすることなどは出来ない。なんて言えば良いのかよく解らないそんな作品だと言えるかもしれない。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2008-02-08 23:25:22)
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