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1.  洲崎パラダイス 赤信号 《ネタバレ》 
川島雄三監督が描くこの世界、どうしようもなく駄目な男とそんな駄目男を愛して病まない1人の女、橋の向こうのパラダイス!冒頭、駄目男演じる三橋達也と哀れな女を演じる新珠三千代の二人を映すシーンの何とも言いがたい余韻、そこから終りまで二人の人間ドラマと、そこに関わる人達、全てが愛しくてたまらない。三橋達也の駄目ぷりの素晴らしさ、新珠三千代の掴み所のない女としての哀しさ、いつの間にかそんな二人を応援せずにはいられなくなってしまう不思議な魅力に取り付かれ、観れば観る程、この作品がどんどん好きになっていく。二人が手を取り合い、去っていくラストも凄い余韻の残し方、あのラストシーンに込められた二人の幸せを願う。願っているような川島雄三監督の演出の凄さ、素晴らしさ、やはりこの監督、ただ者ではない。もしかしたら、これこそ川島雄三監督のベストなんじゃないかと思ってしまうぐらいだ!川島雄三信者として、川島雄三作品に順位を付けるなんてことは到底、無理だ!最初は9点にしたけど、この作品、観れば観るほどに愛しくなる作品として、満点に変更致します。最後にもう少しだけ付け加えるとして、芦川いづみよ!この映画でもとにかく可愛くてたまらん!芦川いづみファンなら必見です。あっ!書き忘れていたけど、出てくるだけで怪しい。そして、面白い日本映画史に残る名脇役小沢昭一の蕎麦屋の出前持ちもこれまた良い。とにかく全てにおいて、愛しい。愛しい。そんな作品です。
[DVD(邦画)] 10点(2020-12-08 21:24:01)(良:4票)
2.  砂の器 《ネタバレ》 
松本清張原作の推理小説を映画化した作品は多くあるけど、その中でも特に素晴らしい完成度の高さと言える作品です。この作品がこれだけ素晴らしい作品になっているのはまずは何と言っても橋本忍と山田洋次の二人の脚色がお見事なことが挙げられる。原作では単なる殺人犯としか思えなかった和賀英良について、この映画では原作では同情出来なかったものの、同情出来る人物として描かれている点を挙げなくてはならないと思う。そんな和賀英良の少年時代の父親、実の父である本浦千代吉との思い出を素晴らしい音楽と素晴らしい風景を混ぜて描くことで、更に見応えのある作品に仕上げている。これは推理小説であるけれど、親と子の家族の物語として一流の映画である。これだけの素晴らしい映画を作り上げた野村芳太郎監督の演出の素晴らしさと俳優の演技も素晴らしい。文句なしの名作として、何度も何度も繰り返し観たくなる作品です。最後に加えるとしてこれだけは絶対に譲れない。言っておかないと気がすまない事!それは和賀英良は誰が何と言おうと加藤剛、加藤剛以外はあり得ない。加藤剛以外の和賀英良など認めません。中居正広など問題外だ。加藤剛さん、大岡越前の貴方も私は好きです。丹波哲郎、緒形拳、更に少しの出番しかないのに一度観たら絶対に忘れられない印象を残す渥美清に皆もう亡くなられてしまいました。加藤剛さんの御冥福を祈りつつ、また繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し観てしまいました。 2018年7月10日更新
[DVD(字幕)] 10点(2018-07-10 21:23:22)(良:2票)
3.  素晴らしき休日(2007)
これは、反則です。しかし、僅か3分、私の最も好きな北野武作品、キッズ・リターンの中でも最高のラストをまるで、あの名作映画のシーンを思わせるかの如く見せ方で、もう少し見せてくれてもという不満も、見た後にもう一度見たくなる魔力!これは武からの贈り物だ!こんなにも贅沢な3分て他にあるだろうか?
[DVD(邦画)] 8点(2016-09-16 19:59:08)(良:3票)
4.  スーパーの女 《ネタバレ》 
どこにでもあるスーパーという存在とそんな中で働く者、経営者、更に店に買い物にやって来るお客さんとの立場になって解り易く描かれている。それぞれがエゴ剥き出しでいる。そう、人間の醜い部分を包み隠さずに描いている伊丹十三監督の人間観察の鋭さ、面白さは相変わらずである。昨今、食に関する問題、衛生上の管理、店側と客とのトラブルやそれだけでなく経営者と従業員、従業員同士のぶつかり合い、色んな意味でこの映画には学ぶべき点が沢山ある。正直であればいつかは必ず救われる。その結果が最後の元旦からの大繁盛となって現れ。一方で客を騙して古い肉を如何にも新品のように打ったり、金儲けすることや他の店を潰して自分達だけ良ければというような態度の安売り大魔王が最後は誰も客が来なくなる姿を見て、嘘は良くない。人を騙したり、お金で買収しようとすれば必ず罰が起きる。何とも気持ちの良い場面である。伊丹十三監督の一歩先を見据えての時代を読み取る凄さには頭が下がる。日本映画界は本当に惜しい人を亡くしたと思わずにはいられない。伊丹映画と言えば灰汁が強すぎて敬遠がちな人も多いと思うけどこの映画は他の伊丹映画ほどの灰汁の強さが無いので誰にでも楽しめる作品になっていると思います。
[DVD(邦画)] 8点(2012-01-22 12:06:47)
5.  ステキな金縛り ONCE IN A BLUE MOON 《ネタバレ》 
三谷幸喜監督待望の新作は相変わらずの三谷映画的な笑いに満ち溢れている。そして、何よりもここでもまた前作「ザ・マジックアワー」同様に色んな映画に対するオマージュ的な要素を持ち込むことでその映画が大好きな映画ファンの心を掴もうとしているし、そういう気持ちを素直に受け入れて見れば楽しむことも出来るということを教えてくれている。満員の劇場で馬鹿みたいに大笑いする。何て楽しいひと時だ。冒頭からしておや?「刑事コロンボ」の世界か?最初から殺しの場面、本当の犯人を我々に見せる。そして、その犯人をどのようして見破るか?という楽しみと裁判ものという所の面白さ、三谷幸喜監督がビリー・ワイルダー監督が大好きなのが改めてよく解るし「情婦」というあの傑作に同じくフランク・キャプラ監督の「スミス都へ行く」「素晴らしき哉、人生!」が大好きなのも解る。私もこれらの映画は全部好きです。話をこの映画の笑いという点に戻すと裁判における証人が幽霊であるなんてそんな発想、三谷幸喜監督じゃなきゃ思い付かないでしょ!その発想の面白さやら色んな意味で笑えて楽しい映画でした。タクシーの中での深津絵里演じる女弁護士と西田敏行演じる幽霊落ち武者とタクシーの運転手のやりとり、ファミレスでの二人と深田恭子とのやりとり、他にも阿部寛の変なダンスなどはあまりにも下らな過ぎて余計に可笑しかった。全体的にあれもこれもと色んなものを詰め込んだりしすぎていて長い気もしなくもないけど、それでも映画は映画館で観るものである。観に来ている大勢の観客、どこの誰かも全く知らない人達きりの中で声を出して笑うなんてことは映画館だからこそ出来るものだと思うし、三谷幸喜監督は映画は映画館で観るものだと教えてくれている。監督デビュー作「ラジオの時間」は面白かったけどその後の「みんなのいえ」「有頂天ホテル」と自分には合わないものだったけど前作同様、この監督の笑いに対する熱意、映画への愛というものに対する姿勢は十分評価したいと思います。
[映画館(邦画)] 8点(2011-10-29 22:59:32)(良:1票)
6.  素晴らしき日曜日
黒澤明監督と言うとどこまでも男臭い映画、そういうイメージが常に付きまとう。この映画では後の黒澤映画とは違うそういう男臭さとエネルギー、ギラギラしたものは無い。しかし、そんな黒澤映画においてもやはり黒澤明監督は他の黒澤映画の中でも常に言いつづけてきた「生きる」ことの意味、人生は辛いことも多い。いや、辛いことの方が楽しいことよりも多いけど、それでも何かに希望を託して生きて行こうではないか!この映画の主人公、二人のカップルの姿を通して生きることの素晴らしさを問う。この映画では確かに黒澤映画=男の力強さ、漲るパワーやら派手なアクションなど無縁であるが故にそこに流れる全体を包んで離さない空気、例えば戦後の東京の焼け跡の風景におけるリアル感などは戦争を経験している人間だからこそ出せるものが感じられると当時に戦争経験の無い私のような世代の者にも、なるほどね。と納得させられるものを映像の力で見せる所などはやはり黒澤明監督は単なるアクションだけの監督なんかではないという事の証明であり、そういうものをきちんと描ける監督であることが解る。主演の二人のカップル、この映画のヒロインの中北千枝子に関しても成瀬映画での彼女とは違う別の魅力が観られる。どんなに時代は変われども後ろを振り返ってばかりいるよりも前を見て生きて行こうとする彼女の姿は時代を超えて共感出来るし、色んな意味でこれまた黒澤明監督からのメッセージを感じさせれる映画として評価したい。
[DVD(邦画)] 8点(2010-07-11 21:59:45)(良:1票)
7.  スウィングガールズ 《ネタバレ》 
スウィングするぞ!この作品はそれだけです。つまり面白い、つまらないと意見が分かれるのは観ていてこのノリに付いていけるか?それとも合わないか?の二つだけだと思います。このノリに付いていけた私はこの映画の彼女達のように観ていてウキウキ、心踊り、そして、音楽にリズムに乗って楽しく観ることが出来た。全くジャズなんて興味もなく、知らなかった彼女達がジャズに目覚めると共に音楽の楽しさ、学ぶことの楽しさを知り、最後は皆で力いっぱいの気持ちを込めてコンクールに出る。人生はやっぱり楽しく生きたい。楽しくなくては人生つまらない。この映画は人生の楽しさをジャズという音楽によって体験することの喜び、素晴らしさを描いた映画として、私は大いに評価したい。正しく「いぐねえ」「いぐねえ」とそんな気持ちになることが出来た。
[映画館(邦画)] 9点(2009-11-07 22:12:54)
8.  助太刀屋助六 《ネタバレ》 
真田広之主演による時代劇と言えばおそらく世の多くの映画ファンは「たそがれ清兵衛」かもしれないが、私は違う。「たそがれ清兵衛」より早く作られ、公開した年は同じ2002年である。「たそがれ清兵衛」がやたら高評で多くの賞を獲得した中であまり取り上げられることもなく、その年のキネマ旬報でも無視されているような結果になっていたが、映画としの面白さ、時代劇としての面白さで完全にこっちのが上だと私は思う。何しろ主演の真田広之が活き活きとしていて演じている本人が物凄く楽しそうであるのが良い。やはり役者、特に主役が楽しそうに演じている映画はそれだけで観ていても気持ち良くなれるので私は好きです。冒頭のあの砂煙りの中、一人刀を振り回しまるで子供のように楽しそうにしている姿、そして、そこに現れる大勢の子供達、このシーンだけでも真田広之同様、監督である岡本喜八監督もこれから面白いものを見せてあげようではないかという心意気が伝わってくる。脇を固める俳優陣にしても芸達者な顔ぶれが揃い、その中で伸び伸びとしている真田広之、そんな真田広之が仇討に乗り込む時に言う台詞「これから二人ほど斬るが他の人は邪魔になってはならない」とか「ここら辺でお開きにしよう」とか何だか寅さんみたいで笑ってしまう。ラスト、馬に乗って去っていく真田広之と鈴木京香のツーショットなどは岡本喜八監督が西部劇ファンであることの証であり、遺作にして最後まで娯楽映画に徹しようとして遊び心を忘れなかったこの岡本喜八監督という監督の素晴らしさ、多くの映画監督は晩年、特に遺作ともなると娯楽よりも芸術志向に走るものだが、最後まで娯楽に徹して楽しませようと言う監督の心意気を私は評価したいと思います。最後にあのジャズの音楽も時代劇とよくマッチしていて良い雰囲気を醸し出していることを言わせてもらいこの映画についてのコメントを終えたいと思います。
[ビデオ(邦画)] 8点(2009-08-23 10:08:28)(良:3票)
9.  砂の女 《ネタバレ》 
怖い。何とも恐ろしい映画であると共に話としても本当に怖い。まるで砂そのものが人間のように生命というもの、魂とでも言うべき方が良いかもしれない?生きているようにさえ思えるほどのあの砂の恐ろしいことといったらない。昆虫採集が趣味で偶々鳥取の砂丘へとやって来た男が体験する地獄のような日々、蟻地獄のような世界から何とかして脱出しようとするが、出来ない。いや、一旦は成功したものの、村人に騙され再び地獄のような生活へと戻される。人間は一人では生きていけない。何とかして自分だけでも助かろうとしても砂がそれを許さない。自分の前へと大きく立ちはだかる凄まじいほどの砂、そして、そんな砂同様に自分の前に立ちはだかる一人の女の存在がそれを許そうとしない。この映画は何とも不条理極まりない世界を描くと同時に自分だけは自由であると思ってる人への物凄い強烈なまでの問いかけ、自由だと思ってる人にも自由なんてものはちょっとした事で失ってしまう。どこでどうなるか人間の運命なんてものは解らないと言ってるように思えてならない。岡田英二演じる男が何故、一度は成功した脱走なのにまたあの地獄の生活へと戻ってしまったのだろうか?それは岸田今日子演じる女の存在があればこそであり、その存在の大きさと生きる為に砂をかいてはかいては生き延べようとする姿こそ人間本来の姿を知ったからこそ最後は自分も砂の女(岸田今日子)と同じく砂の男であろうとする。それは何も人生の諦めなんかではなく愛した女の為に自らも砂の男へとなる決心とも言える決断であり、全てを受け入れた瞬間だったのではないだろうか?
[ビデオ(邦画)] 8点(2009-02-14 12:10:57)
10.  素浪人罷通る
伊藤大輔監督の戦後最初の作品てことらしいけど、出てきそうで、ちっとも出てこない阪妻、出てきたあ!と思ったらその後の話の展開の速さといい、移動カメラによる撮影、時代劇でありながらも刀を抜かない主人公、こんなんで良いのか?これじゃちっとも面白くないよって思っていたら、やはりそこは一味も二味も違う。画面に阪東妻三郎が出てくると一瞬にして、只ならぬ雰囲気とオーラが感じられるのだ。その辺りがいかにも阪東妻三郎て感じで、今の日本映画の俳優とは大きな違いだ!阪東妻三郎の表情と台詞回しの凄さときたら特に最後は凄い。あの顔つき、本当に凄いです。阪東妻三郎の出てくるまでが長いのが不満ではあるけれど、なかなか見応えのある作品にになっていて楽しむことは出来た。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-04-29 16:25:33)
11.  姿三四郎(1943)
ご存知、黒澤明監督のデビュー作ですが、既にこの作品からして巨匠の名に相応しい力強い演出が所々見られます。大胆に格調された試合のシーンといい殺気漂う右京ヶ原での死闘での迫力ある映像、とても監督デビュー作品とは思えないものがあります。
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-09-19 18:46:53)
12.  スモーク(1995)
何だか小津監督の映画でも観ているような感覚になるそんな作品です。一つ一つのエピソード、そこに流れる空気、人間模様、観ていてとても気持ちの良い何とも温かくて優しい気持ちにしてくれるそんな映画です。人と人との結びつき、心の交流を温かく覆ったこの映画、私は大好きです。
[DVD(字幕)] 9点(2005-07-23 20:33:55)(良:1票)
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