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1.  スウィングガールズ
あれは本当にある方言なの? 「‥‥‥ず」。みんながそれを喋ってるのって、いいよな。おとぎの国のような雰囲気すらある。この監督は動きのギャグがいいのだが、今回ではストップ画像のイノシシが印象深い。あのおかしさはなんなのだろう、一番動きが激しそうなシーンを、わざわざああ処理したおかしさなのか。洒落っ気ね。「未熟時代の下手な演奏」ってのがこういうのでは難しく、わざとらしくなってしまうのが多かったけど(ドラマで音痴の下手ぶりがわざとらしくなってしまうのと同じで、だいたい音はプロにやらせることが多かったからだろう)、これは実にリアルに下手だった。ドキュメント的な成果。上野樹里は、コメディの勘所を分かっている。
[DVD(邦画)] 7点(2014-02-13 09:37:06)
2.  素浪人罷通る
刀を振り回すことを禁じられていた敗戦直後期の時代劇。天一坊のもとに、ひとつ当ててやろうという有象無象が集まってくるところなんか、このころの世相を映していたのではないか。阪妻の豪放な大芝居が楽しい。大岡越前との翳りゆく部屋での談判。暗くなると障子の向こうの廊下を手燭の灯が入ってくるあたりの味わい。天一坊の出立の声を耳にしつつ寺子屋の教授をしている場のリズム感も、大ぶりで良い。全体が大ぶりで骨太の味わいなの。ラストの瓦屋根の大きな構図に青空、御用提灯の場でも爽快である。時代劇の灯を絶やさせまいという決意、というほど大袈裟なものではないかもしれないが、とにかく時代劇のおおらかな気分が溢れていて、立ち回りができないという禁止がかえって作品を練り上げた。封建制を批判してるんだよ、という文章が頭と終わりに付くのは、進駐軍への確認のアピールか。
[映画館(邦画)] 7点(2009-02-01 12:14:55)
3.  洲崎パラダイス 赤信号
場末っていうのはつまり、都心で進行している社会活動の濃密な人間関係から離れた場所。遊郭ってのがそもそも後腐れのなさを売ってる場所だったわけで、そういったフワフワした感じがもう洲崎という土地にしみ込んでいる。身元の保証などなく、ざっと店主が上から下まで見下ろしただけで、蕎麦屋の出前になれる自由さ。でもかえってそういう頼りないフワフワした土地だから、腐れ縁は腐れ縁としてクッキリ浮かび上がってしまうのかも知れない。このなんともブヨブヨした場末ならではの空気が見事に写し取られていた。やたらに雨が降るし。新珠のシャキッとしたところと対照させるためだろうが、三橋のウジウジぶりはやや過剰に感じられる。
[映画館(邦画)] 7点(2008-11-24 12:14:11)
4.  ステキな金縛り ONCE IN A BLUE MOON 《ネタバレ》 
幽霊が証人になる、というアイデアから始めて、もっと膨らませられると思ってたんだろう。書いてるうちに大きなリングに育って、最初は予想もしてなかったテーマなりコメディのモチーフなりが形作られるはずだったのに、そこに至らず小さなリングのまま結ばれてしまった、という気がする。法廷もの・事件ものは勝手を知ってるし、何とかなろう、と思ってたか。幽霊がテレビを見てて世情に疎くない、ってのが珍しく、現代との落差で笑いをとる安易な手を使えなくしたが、「幽霊なのにけっこう世情に通じてる」という安易な笑いに行った。「中井貴一には見える」はもっとギャグの面で使えそうだったが、もっぱら科学至上主義者の困惑なり、弁護士と検事の友情なりの、ストーリー上での扱いに絞られた。阿部寛があっさりあの世にいっちゃう展開は、うまく持っていけば豪快な笑いを生めそうだったのだが、もったいない(死のベッドの向かいのソファにカット内で移ったのは良く出来ました。不意のタップはもっとアップテンポで出来れば弾けたと思う)。阿部や深津絵里らはうまく西田敏行のトーンに合わせられたが、浅野忠信は困りながら演じていた印象。
[DVD(邦画)] 6点(2013-08-02 11:07:15)(良:1票)
5.  スパイ・ゾルゲ
スパイの話なら「忠誠とはなんぞや」というテーマが出てくるかと思っていたが、そういう突っ込みはなく、描きたかったのは彼らの情熱か。ゾルゲらだけでなく、226の兵士たちの情熱にも焦点が当てられていた。時代を動かさずにはいられない情熱の沸騰へのおののきと共感。でもたとえば近衛文麿の「情熱のなさ」も歴史に関与したわけで、歴史と情熱の関係はそう単純なものではないだろう。映画の一番の売りだったCGによる過去の上海や東京の再現は、街にくすみがなくノッペリしていて、なんか修正済みの昔の絵葉書の中に入りこんだよう。それを狙ったんじゃないだろうけど、面白い味が出ていた。
[映画館(邦画)] 6点(2008-05-15 12:24:51)
6.  進め!ジャガーズ 敵前上陸
ここらへんの映画を見ると、もう懐かしさが先に立っちゃって、軽薄さすら美しい。中村晃子ですら角度によってはかわいいのだ。悪玉内田朝雄の娘やった人、なんて言ったっけ、尾崎奈々? 懐かしいなあ。ジャガーズが歌ってる上のほうの階で意味もなくゴーゴーを踊ってた青山ミチ、スチュワーデスの東山明美、さらに泉アキ、当時は許せなかった面々も、今なら許せる。そうそう、円楽が星の王子さまで売ってたころなのね。横浜ドリームランドのロケがあるが、前年の日活映画「夢は夜ひらく」で園まりと高橋英樹が別れるのもここだった。東京オリンピックから大阪万博へと向かうこの時期、大型レジャー施設が次々と生まれ(ドリームランドは64年開園)、遊び慣れてきた若者たちを呼び寄せようと映画でタイアップした企画が流行していたと思われ、66年の松竹映画「恋と涙の太陽」では、富士急ハイランドで橋幸夫と倍賞千恵子(どちらも当時はアイドル)の恋も芽生えるのだったが、ちょっと話が脱線してますね。ジャガーズ映画に戻って後半、南の島に舞台が移り、ミリタリールックやゲバのヘルメットが元日本兵の鉄かぶとと対照されるあたりに、脚本小林信彦の匂いがただよったか。
[映画館(邦画)] 5点(2007-11-23 12:23:24)
7.  スキ!
このヒロイン、屈託がなくて天真爛漫、って造形なのかもしれないが、はた迷惑な愚鈍にしか見えなかった。その「はた迷惑」ぶりを中心に持ってくれば安部公房の「友達」になったかもしれない(そういう狙いの映画じゃないのは分かるけど)。90年代の「友達」は、隣人愛じゃなくカワイイとかテンシンランマンでやってくるんだ。追い出されたとき、嘘泣きじゃなくって、本当にしくしく泣いてたほうがもっと怖いんだけど。人の迷惑を考えないってことが素直さの表われってのは幼児まででしょ。エレベーターが停まるとちゃんとロウソクを用意してあったり、階段でつまずいて転ぶと「いつもだったら骨折だった」と喜んだり、のあたりは楽しい。モノトーンのこの世に色を塗っていくのは、そう、君自身なのだよ、という話。山下洋輔の「乙女の祈り」が流れる。
[映画館(邦画)] 4点(2013-12-26 09:40:59)
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