1. 切腹
完璧な作品です。ストーリーも素晴らしく、仲代達矢と三國連太郎のやり取りも非常に見ごたえがあります。 江戸時代の物語ではありますが、現代の我々(特に会社勤めの方)にもあてはまる部分が多く、「時代劇はちょっと・・・」という方にも是非お勧めしたい一本です。 しかし、ラストは、現代でも良くありそうな展開で、ちょっと背筋が冷たくなりました。 133分があっという間に過ぎていく本当に面白い作品でした。 [DVD(邦画)] 10点(2006-04-16 21:57:14) |
2. 青春の殺人者
見終わった後、「もっと早く出会いたかった」と心から思った作品です。 水谷豊と原田美枝子のコンビが非常にせつないです。 それと、ゴダイゴの音楽が最高に素晴らしいです。(私の中では邦画では1番です) すぐに、この映画に使用されている作品である「新創世紀」を買ってしまいました! [DVD(邦画)] 10点(2006-04-16 20:47:48)(良:2票) |
3. 選挙
《ネタバレ》 この作品は市議会選挙という国会議員の選挙よりも人々の生活に身近な選挙(まあ身近に感じてない人も多いと思いますが)、しかも選挙区は多摩田園都市という現在の日本の「普通」の姿を描くにはもってこいの場所ということもあり、日本の選挙の実態を描くだけでなく、選挙という「非日常」的なイベントを通じて「日本の日常」をも描き出している貴重なドキュメンタリー作品です。 結局のところ日本の政治(どこの国も似たりよったりだとは思いますが)は、利権としがらみの中で動いていることが実に良くわかる作品に仕上がっていますね。 政治家は、選挙区内の利権としがらみに入り込むことにより票を固めていき、それ以外の浮動票はあくまでもイメージとインパクト勝負。そりゃ、政治離れも進みますよ。 「観察映画 第一弾」と銘打たれているように、余計な音楽やナレーションを排除してひたすら選挙活動を観察している作り手側の姿勢も良いと思いました。 しかしまあ、田園都市線の混雑ひどすぎ・・・・ [DVD(邦画)] 9点(2008-02-24 22:05:52) |
4. 関ヶ原
《ネタバレ》 もう何度も大河ドラマ等テレビでは見ている関ケ原合戦ですが、やはり映画だとテレビではできない生々しい表現を観ることができ、戦の悲惨さ、無常さを感じることができました。 [インターネット(邦画)] 8点(2022-08-16 22:42:30) |
5. 精神
《ネタバレ》 精神病は決して我々から遠く離れた世界にあるものではないこと、そしてこの問題が根深く難しいものであるのかを教えてくれる作品でした。 登場する患者さんたちも、落ち着いている状況での出演が殆どなので特に違和感は感じませんが、それ故にその裏に隠された心の闇の深さに恐ろしさを感じてしまいましたね。 この作品を観ただけで精神病のことがわかるわけではありませんが、精神医療の実際の現場を見ることができる非常に貴重な映像作品だと思います。 [DVD(邦画)] 8点(2010-10-17 00:39:06) |
6. 絶対の愛
《ネタバレ》 しかしまあ、挑発的で意地の悪い作品ですね。「美容整形」を取り上げ、「絶対の愛」とは何かを問いかける極めてありがちなテーマの作品なのですが、キムギドクはそこにホラー・サスペンス・ブラックユーモアの要素を交え、その卓越した映像センスで仕上げることにより「並じゃない」映画を作り上げています。 本当にキムギドクのセンスは凄いですね。特にお面のシーンなんかは本当に巧いなと思いましたね。一歩間違えれば「トンデモ映画」になってしまうところですが・・・・・。 この作品に出てくる男女は徹底的に滑稽に描かれています。これは「姿形で愛を得ようとするなんて滑稽なことだ」ということなのか、はたまた「愛を捜し求めること、さらには愛自体が実は滑稽なものだ」ということなのか・・・・いろいろと考えさせられます。 [DVD(字幕)] 8点(2008-02-06 12:15:57) |
7. 世界の中心で、愛をさけぶ
《ネタバレ》 いろいろ賛否両論ある映画のようですが、私は好きです。とにかく、ありきたりなストーリーをこれだけの美しい映画に仕上げた監督・スタッフ・出演者(長澤まさみが良かったですね)等関係者の皆さんに拍手を贈りたいです。本当にこの世界を映画館で味わえなかったことが残念です(当時は「何がセカチューだ」とか思っていて、食わず嫌いで避けてたんですよね・・・・)。 [地上波(邦画)] 8点(2008-01-05 15:01:33) |
8. 贅沢な骨
《ネタバレ》 観終わった後に、じわじわと心に沁みてくる作品でしたね。麻生久美子とつぐみの微妙な距離感が、緻密ながらもゆったりとした空間の中で描かれていて、そこから生じる静かな緊張感がこの映画を素晴らしいものにしています。その空気を切り裂くような永瀬正敏の演技も良かったです。(まあ、ちょっと羨ましい役でしたけど。) しかし、ミキサーの中で金魚を飼うってのは素晴らしい発想ですが、ちょっと怖かったですね。いつグロ画像が出てくるかハラハラしてしまいました。(でも、ちょっとヤバい画像が・・・・あれは映像処理であると信じています。でもクルクルまわってたし・・・・。) [DVD(邦画)] 8点(2007-04-19 19:47:02) |
9. 赤軍派-PFLP 世界戦争宣言
《ネタバレ》 メッセージはひたすら「武装闘争」を呼びかけるなど非常に過激ですが、映像はパレスチナゲリラの日常を結構淡々と映して、冒頭等に出てくるニュース映像との落差に「闘争の現実」を感じてしまいますね。 正直、訴えかけられるメッセージに対しては賛同しかねるのですが、当時の世界的な新左翼運動についての歴史的資料という意味では非常に興味深い作品でありました(当時の赤軍派の動向も描かれています)。 [映画館(邦画)] 7点(2009-01-13 15:54:08) |
10. 蝉しぐれ
ストーリーは、何となく現代のサラリーマン社会にも通じるものがあって非常に面白かったです。時折映る自然の姿も美しく、心癒されるものがありました。 ただ、一部のキャスティングや演出にちょっと違和感を感じましたね・・・・(ふかわりょうは意外に良かったですけど)。 [地上波(邦画)] 7点(2007-09-26 18:32:43) |
11. 青春の蹉跌
《ネタバレ》 先に原作を読んでいたので、この作品の結末はちょっと納得いかなかったですね。(あのタックルの音でちょっと醒めました)ただ、ショーケンはやっぱ格好いいです。 しかし、観たのが10年以上前なのに、途中で出てくるゼロックスのCMが未だに強く印象にのこっています。 [ビデオ(邦画)] 7点(2007-01-17 19:37:07) |
12. セカンド・ラブ
《ネタバレ》 女性が自立して生きていこうという今ではあたりまえの事が、「翔んでる女」と称されてしまうような昭和の時代のある夫婦の物語。全盛期の大原麗子の美しさや昭和後期の雰囲気、そして当時の邦画の状況を知りたい方にはオススメです。 [地上波(邦画)] 6点(2013-05-17 23:09:26) |
13. セキ☆ララ
《ネタバレ》 プロパガンダ臭の無い在日ドキュメンタリー。等身大の存在としての在日が映し出されていて興味深かったですね。あまりに普通な人たちなんでドラマ性は少ないですけど。 しかしまあ、この作品を映画館で流しても大丈夫になったんですね。時代は変わった・・・・ [DVD(邦画)] 6点(2009-03-18 19:23:43) |
14. ゼブラーマン
《ネタバレ》 あらすじだけ見ると非常にワクワクしてくるような設定なんですが、ちょっとグダグダ感が漂っていて、ちょっと残念でした。 何というか、全体的に中途半端なんですよね、もっと突き抜けた部分があっても良いかとおもったんですけど・・・・。 [地上波(邦画)] 5点(2008-06-03 19:04:08) |
15. 全身と小指
《ネタバレ》 池内博之と福田明子の頑張りは評価できますが、その他の部分がどうも駄目でしたね・・・・。何というか、妙に芝居がかった幻想的な雰囲気を作り出そうとするような「狙ってる感」が露骨に浮き出ていたのが、私には全く合いませんでした。 ただ、この【堀江慶】という監督は、今後日本映画史に残るような凄い作品を撮る素養はあると感じました。 [DVD(邦画)] 3点(2009-07-17 09:27:52) |