1. ソラニン
《ネタバレ》 『ただ、君を愛してる』『少年メリケンサック』に続く、宮崎あおい鑑賞映画としてはもう完璧な出来。自分も種田になってあおいちゃんとイチャイチャして~!と妄想爆発です。それはともかく、種田が命を懸けて守ろうとした「あるもの」は、大人になるにつれ磨り減ってしまうものなんだよね。それが大人になるということなのか。大人になりたくなければ死ぬしかないのか。自分はもう33歳なのだが、これまでに知り合いが2人自殺した。彼らも大人になりたくなかったのかな、なんて少々勝手なことを思ってしまう。あおいちゃんの歌は声量も足りなくて下手くそだけど、生き残ってしまった者はただただ生きることしかできないのだ。下手くそでも生きてさえいればそれでいい。 [映画館(邦画)] 7点(2010-08-30 07:52:07)(良:1票) |
2. 空の穴
結構前に一度観ただけの映画だが、久し振りに観てみたら、意外と細かいところまで覚えていた。自分は北海道出身で在住もしているのだが、北海道ロケの映画を観ると、すぐそれと分かる。空の色が違うんだよね。そんなわけで、この映画も北海道の空を満喫できる(タイトルが『空の穴』だし)。邦画特有のユルい感じも、この作品に限って言えば合っていたと思う。寺島さんのリアルにイタイ中年男の悲哀にちょっぴり共感(泣) [DVD(邦画)] 6点(2010-08-03 07:49:45) |
3. その男、凶暴につき
歩くシーンが多い。たけしがただ歩道橋を歩いているだけで、インパクトがある。これまで観てきたどの映画とも違う感覚。たけしは監督デビュー作で、既に異質な才能を発揮していた。公開当時、お笑い芸人が撮った暴力映画として酷評されていたが、故・淀川長治氏は絶賛されていたと聞いたことがある。海外で評価されるようになり、これまで無視していた批評家たちが、掌を返したようにたけしの映画を誉めるようになった。そんな連中に、たけしは心底うんざりしているのだろう。 [DVD(邦画)] 8点(2008-05-15 22:42:55)(良:1票) |
4. ゾンビ自衛隊
作りの安っぽさがどーにもいただけない。後半の展開はオリジナリティがあって良いが、褒めるほどのことではない。ただ、DVDのメイキングで(なぜメイキングまで観る気になったんだろ?)ゾンビになりきれないゾンビ役の女優にゾンビ歩きの指導をしている監督の姿を見て、ああこの人もゾンビが好きなんだな~と思った(でも評価は変わらず)。 [DVD(邦画)] 3点(2008-01-04 09:10:43) |
5. それでもボクはやってない
《ネタバレ》 タイトルを見た時点で結末が分かってしまうので、徹頭徹尾、爽快感のカケラもない社会派映画。2時間半の長尺を感じさせない演出やリアルな演技は素晴らしいが、鑑賞後もどんよりとした気分で一日ブルーです。私たちは何を信じれば良いのでしょう。 [DVD(邦画)] 7点(2007-08-29 19:45:15) |
6. ソナチネ(1993)
死と暴力はぽっかりと口を開けて待っている。やくざ同士のだらだらした会話。全体を覆いつくす虚無感。沖縄の空が眩しい。北野武の最高傑作。 [DVD(邦画)] 10点(2007-07-27 10:27:24)(良:1票) |