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かっぱ堰さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1251
性別 男性
自己紹介 【名前】「くるきまき」(Kurkimäki)を10年近く使いましたが変な名前だったので捨てました。
【文章】感想文を書いています。できる限り作り手の意図をくみ取ろうとしています。また、わざわざ見るからにはなるべく面白がろうとしています。
【点数】基本的に個人的な好き嫌いで付けています。
5点が標準点で、悪くないが特にいいとも思わない、または可も不可もあって相殺しているもの、素人目にも出来がよくないがいいところのある映画の最高点、嫌悪する映画の最高点と、感情問題としては0だが外見的に角が立たないよう標準点にしたものです。6点以上は好意的、4点以下は否定的です。
また0点は、特に事情があって採点放棄したもの、あるいは憎しみや怒りなどで効用が0以下になっているものです。

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21.  ウルトラセブン 《ネタバレ》 
1967~1968年に放映された特撮TV番組「ウルトラセブン」(全49話)の第18話で、これだけが1968年夏の「東映まんがパレード」で劇場公開されたために映画扱いになっている。高畑勲氏が監督で宮崎駿氏も動画制作に関わった「太陽の王子 ホルスの大冒険」(1968)と同時上映だったとのことである。 この第18話「空間X脱出」(1968/2/4放映)は第2クールのいわば安定期に入った頃のもので、特別に面白い回ともいえないが、日常を離れた異世界が舞台になるため若干の特別感はなくもない。また宇宙生物が4種類も出るので若干豪華といえなくもないが、着ぐるみは「音波怪人 ベル星人」(スズムシの宇宙人)だけで、あとは操演と上からバラバラ落ちて来るだけのものである。ちなみに樹上から吸血生物が落ちて来るとか底なし沼とかは、戦時中に南方へ出征した人々の体験に基づくものという話を読んだ気がする。 ドラマとしては、人間だれしも長所と短所があるので協力して補い合うことが大切だ、といったような、シリーズ初期らしい年少者向けの生真面目な教育的意図が込められている。またラストではかなり唐突に格言のようなものを出してそれなりの教訓に結びつける形だが、その「神なき知恵は…」というのは玉川大学創立者の言葉を一部アレンジしたものだったらしい。 登場人物はいつもの通りだが、この回ではマナベ参謀が出ており、人事交流か何かでアメリカ(ワシントン基地)に行っていたという経歴を披露している。またこの時期はまだショートヘアだったアンヌ隊員がかわいい。すでにモロボシダンのことを人一倍気にかける様子を見せている。
[DVD(邦画)] 5点(2017-07-05 19:44:56)
22.  宇宙戦艦ヤマト 復活篇 《ネタバレ》 
旧作のヤマトではほとんど毎年のように大事件が起こっていたが、今回は前作の17年後になって時間が少し飛んでいる。これは公開年の差を反映しているというよりも、古代夫婦の娘の年齢設定に合わせたものと思われる。ほかにもアニメ美少女のようなのが出ていて華やかなのは大変結構なことだった。 新しいだけあって映像面はさすがに高水準になっており(主にメカニック関係)、劇中に挿入されている前作(1983)との差が著しい。また特に色彩感が豊かで、とりあえずこういう点だけでも楽しめなくはない(ただし有名クラシック曲はうるさい)。 ストーリーの面でも、少なくとも開始後1時間程度は普通に面白い。これまでヤマトが何度も人類を救ったことは劇中でも強調されていたが、本来このシリーズでの人命はメインキャラの物語を見せるための消耗品でしかなく、本当に人類全体を守っているという実感など全くなかった。しかし今回は移民船という守るべき対象が明示されており、この船団に億単位の人間の人生が詰まっていると思えば見る側としても緊張感を覚えなくはない。護衛戦でヤマトが見せた献身的な行動に敵が感服したというのも感動的なエピソードではあった。 しかしその後の展開を見ていると、強権に対抗するためには民がどれだけ犠牲になっても構わない、というような決定が平気でなされていたのは困ったことである。また戦いが始まってみれば強大な敵の本拠地がすぐその辺にあって、そこにいきなり突っ込んで行って撃滅するというお手軽感覚は昔のままらしい。結局は、従来からこなしてきたイベントを21世紀になっても繰り返しただけのようで、これでまた続編を作る気満々だったというのはさすがに呆れるしかない。
[DVD(邦画)] 5点(2015-10-14 19:21:09)
23.  宇宙戦艦ヤマト 完結篇 《ネタバレ》 
劇中の水惑星の名称はラテン語由来であるから地球人が命名したのだろうが、新天体にわざわざ“みずがめ座”という名前を付ける人間の気が知れない。 内容は前作をさらに上回る超超大作になっており、従来の路線を集大成してパワーアップした大仰で独りよがりでくどい映画になっている。「わたしは××」と名乗る謎の女が唐突に出現するとかは通例であってこの映画が特別なわけではないが、ただし最後に2人がやっと結ばれたという場面を置くことで、ここで本気で終わらせようとした意気込みは感じられる。 この映画で珍しいのは僚艦の乗員救助の場面があったことで、また避難民の輸送船が全滅させられるといった展開は民間人を巻き込む紛争の悲惨さを感じさせる。要は敵の冷酷さを強調するためだろうが、逆に今回は制作側が柄にもなく人命を気遣っているように見えたのが特異な印象だった。そのほか純粋に面白かったのは、敵の君主が自ら騎馬兵団を率いて突撃した場面である。古代シュメール人の末裔らしく前近代的な行動様式だが、その心意気はまことに立派であり、彼の人間的な魅力のなさもこれで許せる気になった。  ところで空中に出現する謎の女は台詞が長いので聞くのがつらい。最初はとにかく戦って勝てと言っているのかと思ったが、そればかりを目指していた敵が滅んだところをみるとそうでもなかったらしい。まずは現世的な(いわば横の)つながりを作ることが勝利に結びつき、その結果として人類の命が未来に続いていくということなら、唐突にデスラーが参戦したのもこの映画的には必然性があったことになる。これまで人類(というか古代)が培った友情がここで実を結んだということだろう。 またこの映画で素直によかったのは終盤で古代と雪が黙って敬礼していた場面で、その後の「お父さん」というのも何気に感動的だった。ここで見送られていた艦長にも亡くなった子がいたはずだが、その分も背負って二人の子孫が未来に続く(いわば縦のつながり)というのなら、これも謎の女のメッセージにもかなうことだろう。宇宙戦艦ヤマトを見て感涙するなどまともな大人としてどうかとは思うが、ここは少々泣けた。その後の子作りの場面はやりすぎだが、少子化の時代の今こそ見てもらいたい(しかし誰も見ない)映画といえなくもない。
[DVD(邦画)] 5点(2015-10-10 22:20:23)
24.  ヴィタール 《ネタバレ》 
知り合いにDVDを貸されたので一応真面目に見た。お勧めというだけあって好きな人は好きかも知れないが、自分としてはまあ普通というところである。 その知り合いは、一生の最高の瞬間が「匂い」とともに思い出される、というところに感動したのだろうと勝手に想像していたらそれは当方の思い込みで、実際は映像の色彩感が好きだとのことだった(彩度の高い部分ではなく、灰色だか何だかわからない微妙な色がいい、というような話だったが理解不能)。自分としては相手役の女優2人が、演技のキャリアにかかわらず映像的に好印象なのが評価ポイントである。  ところで自分としては当初、解剖を通じて呼び覚まされた記憶や感情はどうせ主人公本人のものだろうと思っていたのだが、最後は死者との交感のようになっていた(生きろ、と言われていた)のは、いわば物的な人体に“魂”までが内在しているという感覚だろうか。だとすれば本当の別れが斎場になるのも自然なことと思われる。 主人公が最後に「医者の勉強は続けたい」と言っていたらしいのは一体何を研究したいのか怪しいもので、そのうちその辺の人間を無差別に解剖し始めるなどということになると別ジャンルの映画になってしまうわけだが、あるいはこれが医学上の大発見(心理学との統一理論など)につながる研究ということなのかも知れない。  なお劇中では解剖中の学生がオイデオイデをやっていたが、こういう場合の定番である「壁に耳あり」をやらなかったのは意外だった。
[DVD(邦画)] 5点(2015-04-05 00:22:19)
25.  うめく排水管 《ネタバレ》 
冒頭から「新型のウイルス」の感染拡大が語られるので、そういうのは洒落にならないからもうやめろと言いたくなるが、別に2020年の事態に悪乗りしているわけではないので文句もいえない。劇中の潔癖症の人物が手洗いをする際に、指の間を洗っていたのはリアリティがなくはなかった。 しかしその潔癖症の人物が「歩くWHO」だとか、そのWHOが「国境なきヒーローたちの団体」などと無責任に宣伝するのは世界を欺いて破滅させようとでもいう意図なのか。この映画自体が、表側のきれいなものと裏側の汚いもののせめぎ合いの話だったとすれば、国際機関にもその話を当てはめろということになるだろうが、この時点でそういうことまで意識していたかは不明である。  そのウイルス関係を除けば意外に原作に近いので、これはこれでいいと個人的には思った。変にラブストーリーを作り込んでいるが、結果は同じというかさらに徹底させたようでもある。汚いものはさっさと死滅させてしまえという気にはさせられるが、同時に見ている側(男)の被虐嗜好を刺激するところもないではない。 映像的には、技術的なことはわからないが安っぽいのはわかるとして、わざとらしく作った色付き映像とか管内の視覚イメージとか美女2人のじゃれ合いなど退屈を紛らわす要素は入っている。タイトルのところで背景と一緒に、人物が媚を売るような姿でうねっと丸まるのはよかった。ちなみに途中で歌が入るのは、この頃のトンデモホラーでそういうのが流行っていただけのことと思われる。  登場人物としては、美女姉妹の容姿がこのレベルだと申し分ない(大変結構だ)。あの両親でこの娘では実子とも見えず、優良ブリーダーからでも入手したのかと思わせる。姉役は「歌う本格派女優」で妹役はグラドルという違いがあったらしいが、妹役の方は「口裂け女2」(2008)にも重要人物で出ていたのは知っている。ほかに母親役の播田美保という役者は、「口裂け女0 ~ビギニング~」(2008)では奇怪な女としかいいようがない容貌だったが、今回はわりと普通で超個性派女優という程度にとどまっていた。 この監督の作を褒めるつもりは全くないが、今回は特に気に障る箇所もなかったのでそれなりの点をつけておく。2点くらいかと予想していたが倍増した。
[DVD(邦画)] 4点(2020-09-19 13:29:20)
26.  ULTRAMAN 《ネタバレ》 
この映画を見て実感したのは「シン・ゴジラ」(2016)で、「自衛隊の弾を国民に向けることはできない」と総理大臣が言っていたのは現実問題として絶対的に正しいということである。 この映画では主人公が自衛隊員のため、当初は見る側としても劇中の自衛隊に好意的だった。しかし銃を持った連中が民間会社に押し入ったあたりで気分が反転し、以降は劇中自衛隊の全員が国民の敵に見えるようになる。バケモノを包囲して攻撃しようとした連中が皆殺しになるわけでもなく、ほとんど生き残ったように見えたのは甘いとさえ感じた。 その後も国民の「射殺許可」を求めてみたり、何か起これば銃を持った兵隊が戒厳令よろしく街に出て一般市民を威圧するのはいわゆる“暴力装置”の表現のようで、最後に子どもを助けたくらいで悪印象が挽回できるものではない。見る側としても騙されたような気がして怒りを覚える。 ちなみにこの映画が賞揚していたのは飛行機乗りであって自衛隊などではなく、自衛隊はあくまで主人公にとって大事なものを残す上で否定し去るべきものという扱いでネタにされただけである。こんな映画に平気で協力した防衛庁(当時)と陸海空自衛隊の気が知れない。  また劇中自衛隊との関連で憎むべきは「私の恋人だったのよ」などというおちゃらけた理由でバケモノを取り逃がして多数の犠牲者を出しておきながら終始偉そうな顔をしていた女であって、責任を感じて自決するでもなく自分がバケモノを退治すればそれで免罪されるとでも思ったのか。危険が迫る場面は複数あったがなぜか死なずに生き残るので死ね死ね死ね死ねと何回思ったことか。だいたい顔が変にすべすべして見えるのが気に食わない。 そういう理由で映画全体に否定的な感情が強まると、「星川航空」などという昭和特撮ファンに媚びたような趣向もかえって苛立たしくなる。監督と同年代だからといって何を出されても有り難くいただくというわけもなく、宣伝文句の「すべての世代に響く」など見ると人を馬鹿にしているのかと怒鳴りたくなる。  ちなみに主人公が子どもの頃、戦闘機が飛ぶのを見たのが動機でパイロットになったというエピソードには感動した。自分に同じ経験があるわけではないが、昭和40年代の日本で、大怪獣が出現した際にやられるとわかっていても(:見ている側では)勇敢に立ち向かっていったF-104J戦闘機に1点入れておく。あとの点数は劇中の家族思いのお父さんへ。
[DVD(邦画)] 4点(2017-08-11 23:45:11)
27.  ウルトラセブン 失われた記憶<OV> 《ネタバレ》 
1967~1968年に放映された特撮TV番組「ウルトラセブン」の続編のようなものとして、1994~2002年にTVやOVで断続的に16本が制作されたいわゆる「平成ウルトラセブン」の3つ目である。 しかしそもそもの話として、せっかくTVシリーズが切ない余韻を残して終わった(完全に終了した)のに続編を作るなどは製作側の都合でしかない。またこの回に関しては作りがかなり粗い感じで、前半から非常識な場面が連続し、後半はブツ切れで必然性不明の場面を無理につないだ印象もある。ほか旧作の著名BGMを気安い感じで使っているのがかなり苛立たしい。 加えてストーリーもすっきり整理がついていないようで非常にわかりづらくなっている。メッセージ性の面では、文化財や緑を壊す開発行為には反対だ、というような時代がかった素朴な問題意識が堂々と提示されていたようだが、本当のテーマはそのことよりも、題名にも出ている「記憶」の方であるらしい。この「記憶」は宇宙人の侵略ツールとしても使われていたが、話のスケールを大きくするためか“記憶の遺伝”などという荒唐無稽なアイデアを突拍子もなく持ち出してきたのはかなり呆れる。またそれとは別に、主人公に関わるドラマも「記憶」を軸に展開していたが、これも素直に納得できるものになっていない。 結局この「記憶」をテーマにしたのは製作側の思惑として、これ以降の続編製作を正当化するのが真の動機だったと見える。確かに旧作で名を成した制作会社にとっては、その記憶が「私たちの存在を証明する」ことにはなるだろうが、しかし「積み重ねられた記憶」を前提にしなければ「新たなる記憶」が作れないというのも困るわけで、いつまでも昔のヒット作をこねくり回すのも大概にしてもらいたいというのは「ウルトラセブン」に限ったことではない。  ちなみに自分としては、この回はとにかく主人公の境遇が羨ましすぎることだけが心に残るドラマだった。色っぽいアラフォー女子には頼りにされ、可愛らしいその娘にも慕われて、これならもう昔の記憶など捨ててしまってこの家のお父さん役で何が悪いのかとしか思われない。特に埋文調査の現場に届け物をしたところや、ラストの堤防上で3人揃った場面は心に残る。そのほか当時はハヤカワ・サトミ隊員(演・鵜川薫)という人が、性格はきついが顔は可愛いというタイプで好きだった。基本的には続編など認められないが、見るべきものが全くないわけでもない。
[DVD(邦画)] 4点(2017-08-04 18:57:52)
28.  海の金魚 《ネタバレ》 
「チェスト!」(2008)の監督が、同じく鹿児島の海を舞台にして撮った青春映画である。前回は結構よかったが、今回は残念な結果になっている。 まず台詞が変に説明的で不自然なところがあり、また肝心のストーリーも観客が素直にわかるようにできていない。不法係留少女に関する物語はあまりにファンタジックで、「冒険」「宝探し」とかいう要素が現実世界の中で浮いて見える。一方で人殺し少女はより現実世界に寄せた形だが、これはこれで設定や展開の現実味のなさが目についてしまって共感できない。 加えてテーマ上は些細なことかも知れないが、地元の若手漁業者を最底辺のゴロツキのような扱いにするのは許されるのか。不法係留しておいて開き直った上に、咎めた漁業者のほか県当局までを悪役扱いしており、これでよく鹿児島県の推薦などもらえたものだ。また人殺し少女の父親が、実行委員としては動けないが父親としては動けるというのでは、親の情を示すというより親の権威を背景にしてルールを曲げた話にしか思われず、いったい現実社会というものをどの程度まともに意識して作ったのか疑わしい。  また一方では終始画面に赤黄青緑というような色がかかっているのが目障りで、空や海の素直な青が出ていない。あからさまに歌詞の入った歌や、悲しい場面での悲しいメロディなども過剰で苛立たしい。 そのほかご当地映画的に見た場合、桜島は何度も映るもののそれで地元らしさが出ていたのかどうかわからない。ヨットレースの扱いに関して自分としては何もいえないが、ヨットマンはともかく漁師には見せられない映画だったろう。 そういうことで映画全体としては褒められないが、不法係留少女役の若手女優はけっこう好きだ。かなり人工的な感じのするマンガのような人格をちゃんと演じていたのはご苦労様である。微乳なのでボーイッシュで活発な役に向いていると思ったがそれはよけいなことか。
[DVD(邦画)] 4点(2016-10-25 19:59:44)
29.  宇宙人東京に現わる 《ネタバレ》 
子どもの頃、東京のビル街に巨大な宇宙人が立っているスチル写真を見た記憶があるが、実際に映画を見るとそういうものでは全くなかったので騙されたと気づいた。他の写真を見てもあからさまな嘘が多いが、こういうのは突っ込まずに笑って済ませることが期待されていたらしい。 また宇宙人の着ぐるみは、アクションが不要だからか中の人に合わせる気がないようで、頭と手足が全て同じ大きさで揃えてあるので均整が取れている。しかし立っていると着ぐるみに皺ができ、いかにも布のような薄手の素材で作ったように見えるのはシーツを被ったオバケのようでもあるが、制作側としてはこれで特に問題があるとは思っていなかったらしい。  内容的には、前半は普通の娯楽映画のようで気楽に見られる。市井の人々の会話が楽しいが、学者一家がまるで身分の違う人のように扱われていたのは当時の社会通念を示したようで興味深い。また当時の東京郊外の風景や(杉並区?)、開発初期の小型ロケットが出ていたのも時代を感じさせる。しかし後半はあまりにも適当な展開になってしまうのが残念なことで、博士を誘拐した悪党連中は行方不明で終わり、また満を持したかのように宇宙人が介入したタイミングも合理的には説明できない。 テーマとの関係で見れば、人類を救うための使用を最後にして原水爆が地上から消えた、という感じのハッピーエンドにしたかったのかと想像される。しかしそれに心から共感するためには、実物が失われても知識や技術や保有の動機は失われていないはずだ、と考えないようにする必要があるので難しい。反核にしても観念論にとどまっており、とても「ゴジラ」(1954)のようなインパクトは感じられない。 また最後のミサイルは宇宙人が製造したわけだが、これは心正しい人々が正しい目的で核兵器を使うのは容認されるということなのか。一般に反核というのは核兵器の存在自体が悪なのであって、目的を問わず製造・使用などとんでもないというのが普通だろうが、この映画では保有国によっては批判の対象から除外するのと同様の印象があって理不尽に思われる。 ただ、他のレビュアーが書かれているように、ラストの妙なほのぼの感が非常に印象的な映画ではあった。
[DVD(邦画)] 4点(2016-06-04 09:23:56)
30.  51(ウーイー) 世界で一番小さく生まれたパンダ 《ネタバレ》 
ひたすら微笑ましいパンダ映像が延々と続くというわけではなく、基本的にはパンダの生育過程を描いたドキュメンタリーである。成長してしまえばのっそりして薄汚いだけなので、見どころはやはりパンダ幼稚園が中心ということになる。飼育員の女性の物言いがきついので呆れてしまうところがあるが、本人はこれでも愛情をこめた罵倒のつもりかも知れない。  この映画で特徴的なのは見ている人間が感情移入できるよう作られていることで、特に後半ではナレーションと音楽での脚色が過剰なため個人的には全く歓迎できないが、これはまあ子どもだけでなく、一緒に映画館に来ている両親にも楽しんでもらおうという趣向だろう(それにしては少々きつい内容だが)。パンダが好きで見ようとする人々は、そういった点が気にならなければ素直に楽しめると思われる。また人によっては、制作側の意図のとおりパンダ映像に乗せた人間の物語に感動するかも知れない。  なお余談だが、以前にここの現地(成都大熊猫繁育研究基地)に行った際、パンダは人間を襲ったりしないのか、と同行していた地元の人に聞いたところ、いかにも心外だという顔で「優しい!」(日本語)と否定された。しかし外見的にはどう見てもクマであり、山奥では人を食ったりしているのではないかとまだ疑っている。
[DVD(邦画)] 4点(2014-11-04 20:38:34)
31.  宇宙大怪獣ギララ 《ネタバレ》 
上映当時は見ておらず、衛星放送が始まった直後くらいが初見だったが、昔の怪獣映画など期待して見ても落胆させられる場合があることを初めて思い知らされた映画だった。 まず一応褒められる点としては、ミニチュアセットの中で小さい車両を動かすのにこだわっていたことである。また怪獣のデザインも未来的で、外見だけ見れば「宇宙大怪獣」にふさわしい。しかしこの怪獣が変にオーバーアクションで、鳴き声もBGMも単調でやかましいのは評価を落とす。ストーリーに関しても、特に人類の火星到達を阻止しようとした勢力が何だったのかわからないまま終わってしまい、せめて登場人物の台詞で“宇宙にはまだわからないことが多い…”くらい言わせないと最後が締まらないだろう。   一方で登場人物としては、主役のオヤジじみた男、香港映画にでも出そうな通信士、可愛くない外人女性、わがままいっぱいの外人医師など全てが魅力に欠けている。特に主役は和洋で両手に花状態になるのが極めて不自然に思われる容貌だが、まああまりこの人の悪口を書いてしまうと「ミラーマン」<TV>(1971~1972)の村上チーフに対して失礼ということになるので自粛する。 劇中でかろうじて好意的になれるのは日本人ヒロインであり、見た目はわりと地味だが外人女性に比べていかにも若々しく(撮影当時は17歳程度?)、またすらりと背の高い人のようで外人女性に負けておらず、日本人の男連中が低身長に見える。この原田糸子さんという人は女優としての活動期間が短かったようだが、この映画のほかには「レモンのような女」<TV>(1967)の第6-1話(佐々木守脚本、実相寺昭雄監督)で主演しており、昭和特撮ファンにとっては少し重要人物かも知れない。
[DVD(邦画)] 4点(2014-01-06 23:46:23)(笑:1票) (良:1票)
32.  宇宙大戦争 《ネタバレ》 
この映画を見ると毎回思うのだが、「スピップ」というのがどうも間抜けに聞こえて仕方がない。名前の由来は劇中でも説明されないので落ち着かず、仕方なく自分で調べるかと思ってネット上を探してもどこにも書いてないが、そのうち何となくわかってきたのは、SPACE SHIPを大胆に略して一語にしたのがSPIPなのではないかということである(今ごろわかったのはおれだけか?)。  このSPIPの打ち上げ直後は、乗員が手で顔の皮を横に伸ばしてまで加速を表現していたが、宇宙空間に出た後は噴射をやめて慣性飛行に移り、以後は側面への噴射でコースの移動や機体の反転を行うといったあたりは現実的で、当時としては志が高い映画だと思う。 しかしその割には、終盤に出るロケット戦闘機が宇宙空間で格闘戦ができるほどの旋回性能を発揮していたのは方式が不明であり、また特に無重力というものを映画のスタッフがどのように理解していたのかがわからない。ほかストーリーとしても、真っ正直に宇宙戦争を描こうとした映画だというのはわかるが、あまりにストレート過ぎて味気なく思えるのが残念である。 ただ宇宙ステーションの破片とともに乗員が宇宙を漂っている光景は、当時の観客にとっては慄然とするものがあったのではないかと想像され、この場面については率直に評価できる。また終盤で、ロケット戦闘機が実戦投入される際の博士の言葉を聞いていると、日本人としては何となく太平洋戦争中のロケット機「桜花」が思い出され、これは戦争なんだと思わされるものがあった。  なお、ヒロイン役の安西響子さんは外人女優よりもスマートで美しいと思うが、本編ドラマの方ではあまりいいところがない。月夜に二人きりの場面でこの人が「いつまでも変わらないものがあるでしょう?」とか言い出すので、もうわかったから答えは言うな、と思っていたのだが、結局言わせてしまうのだった。本当にしょうもないドラマである。
[DVD(邦画)] 4点(2012-06-23 21:26:53)
33.  宇宙からのメッセージ 《ネタバレ》 
「スター・ウォーズ」(1977)直後に東映が製作した宇宙映画である。同時期の東宝「惑星大戦争」(1977)が旧来の和風疑似SF映画なのに対し、この映画はスペースオペラ色を強めたことに特徴が出ているとはいえる。 しかし中身としては単純な便乗企画であって、メカニックデザインはあからさまにSW風、他は手持ちのありあわせのもので埋めた感じになっている。センス・オブ・ワンダーのかけらもない一方、戦争で受難した者と儲けた者の明暗の差とか損を承知で政権を引き継ぐ心意気とか、俗世の一般人が容易に思いつく程度のディテールが目につく。「SF考証」のスタッフもいるにはいたが、科学知識でまともなところは「200万光年」の数字だけで、その200万光年を星一個が超光速で渡って来たのは奇想天外というしかない(何時間くらいかかったのか?一昼夜とか?)。 お話としては八犬伝のように見せておきながらいつまで経っても8人揃わず、これ以上の新しい人物はもう出ないだろうと思ったあたりでその辺のキャラクターを適当に指名したかに見えたのは非常に間に合わせ感があった。地球人が下賤の民であるところを延々見せておいて、特に関西人など勇士らしい特性を全く見せないまま挽回もせずに終わったのは完全に変だ。ほか戦闘テーマがショスタコーヴィチの引用というより丸ごと真似というのは節操がなく、毎度のホルンソロも煩わしい。 役者についてはジャパンアクションクラブの面々はまだしも、成田三樹夫氏とか織本順吉氏とかまともな役者を無駄に使った印象で中身と釣り合っていない。ほか変なのは老婆役が二人とも男優だったということだが、それはまあ別に問題ない(これでいいかも知れない)。 以上、まともな大人が見られるような作りでもなく、正直見るのがつらい映画だった。これよりなら「惑星大戦争」の方がまだましだと思うが、向こうも映画としての出来の問題があるので同点としておく。  なおこの映画で褒めたいのは、「自由への夢を奪い取ることはできないのです」という志穂美悦子嬢のキリっとした表情が素敵だ、ということと、ラストで地球との名残を惜しむ帆船の場面が絵的に美しいことだった。自分としては宇宙が青いというところに東映らしさを感じる。
[DVD(邦画)] 3点(2017-05-08 21:44:44)
34.  丑三つの村 《ネタバレ》 
個人的に思い入れのある「八つ墓村」(1977)の関連映画として見たが、そのほか出演女優の大胆な演技が見られるというのも大きな動機である。しかし当然ながら主人公には全く共感できず、この男のドラマとしては見るところがない。 劇中では「天才と○チガイは紙一重」という発言が出ていたが、少なくとも天才には見えないのでこの言葉が当たっているとは思えない。主人公が徴兵検査から帰ると村人の態度が一変していたのは情報伝播が早すぎて不自然に見えたが、これが主人公の被害妄想による主観映像だったとすれば、これから精神状態が悪化していく最初の兆候だったとも取れる。何かと不安定な逢魔が時に“不要な人間は山に埋める”などという話を聞いたため、殺される殺されるで頭が一杯になってしまったのはまことに気の毒なことである。 また決行に当たり、女が来るのを期待して手紙を出すというのもみっともない話だが、終盤の別れの場面なども、もしかするとこれで本人としてはヒロイックな(格好いい)つもりだったのかも知れない。とにかく若年者のこっ恥ずかしい妄想を大真面目に映画化したようで、同感というより単に痛々しい。 最後の山上の場面では、近くの山に送電線の鉄塔が建っていたり眼下の集落の道路がアスファルト舗装のように見えたりで、まるで主人公が突然時間を飛び越えて現代に出現したような変な印象があった。ここで主人公がカメラ目線で皆様へ別れを言ったりするので、これは現代の観客に対して直接何かを訴えかけているのだろうとは思ったが、自分としては全く聞く気がなく、早く映画を終わりにしろと思っただけだった。 そのようなことで、決して内容のない映画ではないとは思うが、個人的には出演女優それぞれの持ち味を賞する以上のものにはならなかった。点数は女優陣に入れておく。
[DVD(邦画)] 3点(2016-07-25 19:52:24)
35.  宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち<TVM> 《ネタバレ》 
次回作のヒロインと敵を紹介したプレイベントのような映画である。 地球にしてみれば恩義ある個人(と乗組員の身内)のため、またデスラーにしてみれば惚れた女のための戦いだろうが、地球そのものが壊滅の危機に瀕するヤマトの通例からすれば緊迫感も悲壮感も感じられない。結果的にはスターシャが死んだことで、デスラーが未練を振り切ることができた?のは幸いだったともいえるが、それだけのためにガミラス人全部が滅亡しかけたように見えており、またヤマト側にも明らかに死者が出ている。こういうメインキャラクターの個人的感情のためにどれだけ人が死んでも構わないというのはまるで他人の痛みを感じられない人間が作ったようで、「戦争のためのエネルギー源なんか採掘させてたまるか」などという唐突な台詞がいかにも空虚に感じられる。だいたいイスカンダルの2人を助ければ済むはずなのに、相手の申し出を蹴ってまで戦闘を始めるのではどちらが好戦的かわからない。 個人的にこの映画の価値と思われるのは、新作の劇伴で「新コスモタイガー」という曲が出て来たことである。ただしそれほど印象的な使われ方でもなかった。
[DVD(邦画)] 3点(2015-10-10 22:20:13)
36.  海と夕陽と彼女の涙 ストロベリーフィールズ 《ネタバレ》 
主要人物がみな可愛いので多少のことは許すといったタイプの映画だが、別に外見だけで優遇しなくても、個人的には演技の面で特に不満は感じない。特に佐津川愛美の情けないような泣き顔は微笑ましいというか笑ってしまう。 しかし当然ながら話の内容には全く感心できない。特に終盤で、みんなが友達になれないのは学校のせいだ、大人のせいだと言っていたのはいかにも前世紀的な発想で、かつ劇中でそのことが十分に表現されていたとも思われず、制作側の思い込みがここで唐突に表面化したようにしか見えていない。またどうすれば友達になれるかといった話も説明的で底が浅く、そんなことを台詞で延々と言われて死神までが感動したというのも難がある。それよりも、例えばイチゴの持つ意味をもっと明瞭にして、高校生の友情物語が素直に心に染みるよう作ってもらいたかった。 ほかにも苦情を書けばいくらでも出るが、それでも決定的に悪い印象にならないのはやはり主要人物4人のおかげである。また主人公の姉(演:三船美佳)が恐ろしく可愛気のない女になっていたのは少しビビった。そういったこともあって、点数は少し高目に付けておく。
[DVD(邦画)] 3点(2014-06-28 23:50:45)
37.  宇宙怪獣ガメラ 《ネタバレ》 
別のガメラ映画では過去映像を長々と使い回ししていて落胆したが、この映画は初めからそういうものとわかって見たので個人的には問題ない。 内容としては、一度は手放したカメがガメラになって戻って来て、最後は宇宙に去るというのは昭和ガメラ第一作への回帰を意識したのかと思える。が、それ自体にそれほど重い意味はなさそうである。また過去映像が重厚なのに劇伴が妙に軽快で、ドラマ部分も30分番組程度の軽さであり、ちょっとお色気の場面(おねえさんが短パンでアクション)もあるのは東映TV特撮を見ているようだった。ほか主人公の少年の歌う「ガメラのマーチ」(=主題歌)は、どう頑張ってもちょっと受け入れがたいものがある。  ところでこの映画ではガメラの存在感が薄い代わりに、善悪計4人のおねえさんが出ているのが少し豪華で、うち失敗続きで哀れっぽい悪玉のおねえさんを応援したくなるのは製作側の狙い通りだろう。善玉のおねえさん方は武器を持たない宇宙人とのことで、戦力不保持の平和日本に滞在しているのはふさわしいと思えるが、ガメラにばかり頼るわけでもなく自己犠牲も厭わないのはなかなか覚悟が据わっている。大きいおねえさんはいかにも強そうだったが、小柄に見える2人にももっと活躍してほしかった。  ほか具体的な場面として、亀有交番の警官の台詞には不覚にも笑ってしまった。一方でゴジラ映画を揶揄するような場面も挟まっていたが、これは笑えるというより、他人のことなど言えるのかという感じだった。これが昭和ガメラの最後というのはやはり寂しいものがあり、ぼくらのガメラもここまで落ちたかというのが正直なところだが、ただ過去怪獣総登場の上に他メディアからの引用やパクリまで入れ込んだ賑やかさは、「ゴジラ FINAL WARS」の雰囲気に通じるものがあるように思われる。
[DVD(邦画)] 3点(2013-01-19 10:07:17)
38.  ういらぶ。 《ネタバレ》 
原作の少女マンガは読んでいない(いちいち書くまでもなく当然だ)。女子中高生というより中学生以下?向けの映画にまともにコメントするのも大人気ないが、見てしまったので一応書いておく。 小中学生くらいなら、何かのきっかけで関係が変になって直せなくなってお互い困るのはありそうだが、精神的虐待を続けて人格形成にまで悪影響が及んでいるのは異常事態である。男の立場でいえばこういう女子を「好きすぎる」などということはありえないが、これを男が望んだというなら愛情とは別次元の異常な性癖が原因と思うしかない。それでも最後だけは劇的に都合よく事態が好転するのかと思っていたら、結局は支配と隷属の関係が解消されたようでもなく、これでは何のための物語だったのかわからない。この先には破滅的な未来しか見えない。 世間一般の女子がこういうのを好むというなら別に言うことはないが(おれに責任はないが世も末だ)、ちなみにネット上の評判を見ていると、成年女子と思われる人々が普通に酷評していたので安心した。  ところでイケメンで客を集めようとする企画では、対象層の反感を買わないよう、その相手役をわざとイモっぽく見せて、結果として魅力の感じられないヒロインになってしまうということがあるのではないか。他の映画でも見たように思うが今回は特に、ヒロイン役の女優がどうも割を食わされているのではないかという気がした。 ほかの登場人物としては、個人的には役どころとしても外見的にも、玉城ティナという人を見ていると安心できた。また妹役の桜田ひよりさんは、極端で破壊的な人物役などお手のものだろうがやはり面白い(やかましいが可笑しい)。「肉食なんでー」「知ってるー」というやり取りは笑った。もう一人、同じ高校にいたさっぱりして感じのいい女子役は、知らなかったが小野莉奈という人らしい。この人は年齢的に最も高校生らしく見えた。 ほかに評価すべき点としては、壁ドンしたら回転したという意外な展開と、ヒロインが発するブタさんの鼻音だった。
[インターネット(邦画)] 2点(2020-06-13 08:57:00)
39.  ヴァンパイア ナイト 《ネタバレ》 
キングレコードの製作である。こういう映画も恐らくそれなりに経営上の合理的判断に基づいて作られているのだと思われる。 まず、一応の映像作品として見せようとしている部分もあるようだが特に語りたくなるものはなく、それより冒頭いきなりキモ男から始まるのでは見るなと言っているのに等しい。またストーリー的には、人が鶏を食うなら吸血鬼が人を犠牲にして何が悪い、といったトーキョーグール風アピールも見えていたが半端に終わり、その後は必然性不明の子連れ狼とか入れ込んだりするので統一感もない。加えて明らかにおちゃらけた部分が多く、話の意味を真面目に読み取ってやろうという気分に全くさせないところがある。 あるいは話の意味など考える必要もなく、観客はただ映像を消費することだけが求められるというなら話がわかるが、それにしてもとにかくかったるい展開で、何だかわからない前振りを延々と見せられてストレスがたまった状態で半分くらい過ぎてしまい、後半に入ると動きが出るがスピード感もなくスリリングなところも爽快感も何もないまま終わってしまう。エンディング後の場面は続編でも作るつもりだったのか。 ちなみに全体的に撃つ/射る動作を始めてから何もできずに過ぎる時間が長いのが苛立たしい。  以上により要は、この人が出ているからおれは見るのだ、という確固たる意志がなければ耐えられない映画になっている。上野優華さんは最近悪役が多い気がするが、こういう役をやっていると本当に可愛い人だ。また自分としてはこれまで柳ゆり菜という人の印象があまりなかったが、この映画で改めてどういう感じの人だったか(主に顔と体型)を確認できた気がした。この2人に関して、個人的には特に湯上りの浴衣姿が好きだ(入浴場面はない)。 そういった類の理由で、例えば2点/10点くらいの評価をする観客が一定数いるだけで製作目的が達せられる映画なのかと思ったりした。それにしても協力したアーチェリーの競技団体や神奈川県の旅館にとっては不名誉な結果になったのではと心配になる。
[インターネット(邦画)] 2点(2019-02-08 23:21:49)
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