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1.  単騎、千里を走る。
余命幾許も無い息子の意思を引き継ぎ、その願いを叶えるべく、単身異国に地を踏む父親の姿を通して、子に対する親の深い情愛と絆を描いた、いかにも張藝謀らしい心温まる感動のヒューマンドラマである。中国の伝統舞台のひとつ「単騎、千里を走る。」をそのまま題材にした本作は、そのほとんどが現地でスカウトされた出演者たちによるドキュメンタリーな肌触りと、純朴で嘘が無いと感じさせる張監督独自の語り口による演出法によって、まさしく「良心作」と呼ぶに相応しい映画だと言え、決して悪くは言ってはいけない類の作品である。とは言うものの、いかにも作為的で不満に感じたシーンがないではない。高倉健と子供との別れのシーンなどがそれで、素朴な疑問として、たった一昼夜共にしただけで、果たして子供と心を通わせられるのかという部分に対しては、余り説得力が感じられない。子供の純真さを過剰に強調することで、返って話が嘘っぽくなってしまい、如何にも“ここで感動させてやろう”とする製作者側の意図を感じてしまうのだ。張藝謀の“押し付けがましさ”という悪い面がモロに出たようだ。全体的にソツなく纏まりが良い反面、ただただ真面目主義を画に書いたようで、面白味に欠けるのと、とても今どきの映画と思えない古臭さを感じてしまうのは、不遜というものだろうか。高倉健の初の中国主演映画として早くから話題となっていた割には、興行的にも話題性に於いても、大きくなってこなかったのも、宜なる哉。
[映画館(字幕)] 6点(2007-02-18 18:15:37)
2.  誰も知らない(2004)
努めて過剰な演出を避け、ひたすら冷徹な眼差しで対象を凝視し、刻々と変わる日常を淡々と綴ることで、現代の病巣をえぐり出していく。是枝監督が培ってきた“必要以上にドラマを作らない”という精神が静かなしかし力強い感動を呼び起こす秀作。ベルイマン作品流に言うと「ある家庭の風景」とでも表現できようか、一見何処にでもいるような母親と4人の子供たちの物語。「母子家庭」という言葉そのものも久しいが、母と子が肩を寄せ合って懸命に生きていく感動のドラマかと思いきや、ここでは母親がなんと家庭を放棄してしまうのである。失踪同然の母親から見離された子供たちの生きざまが物語の中核をなすのだが、彼らは母親を決して恨むこともなく怒りを顕わにもせず、むしろ自分たちの宿命だとさえ悟っているかのようである。ある程度の年齢にもなれば、子供は親の考え方を肌で感じるもの。それは性癖でさえも。引越しをしてきて子供を連れてお隣さんにきちんと挨拶するという、表面的にはいかにも躾の行き届いた面がある一方で、自らの幸せだけを願うという身勝手さをも併せ持つ母親。しかし、通り一遍の自堕落な女としては描かず、極めて普通の人間として描いているのがこの作品の恐いところ。男にはだらしないものの、子供には出来得る限りの愛情を注ごうとするこの母親を演ずるYOUの自然な演技は、彼女の奔放なキャラそのままで素晴らしい。学校に憧れを抱き、友達とゲームなどで遊ぶという、ごく当たり前の好奇心旺盛な子供たちの姿は、画面の中で生き生きとして輝いている。しかし貯金が底をつき彼らの生活もしだいに荒れ果てていく。ライフラインを絶たれるという悲惨な生活も、やがて生きる知恵を覚え、弟や妹の面倒を見る柳楽優弥クンの懸命ぶりが後半に描かれていくが、なけなしの小銭で母親に電話するエピソードがとりわけ胸を打つ。ここに登場する大人たちは身勝手ではあるが、決して悪人ではなく、生きていくのに精一杯な普通の人間たちである。それだけに、大人社会のその不可解さに翻弄される子供たちの姿がより痛ましい。そしてそんな子供たちがいることを、誰も知らない。いや、知ろうとも思わない。現代とはそういう時代なのだろうか。
9点(2004-08-19 01:20:31)(良:2票)
3.  旅立ちの汽笛
これは珍しいキルギスから届けられたホロ苦い青春ドラマ。一人の少年が兵役に就くまでのひと時のエピソードが切々と綴られた、詩的で叙情的な佳作。いつの時代にもそしてどこの国にでもいる、ごく普通の思春期の少年が抱く夢や希望そして苦悩や挫折というものは普遍的であり、我々に懐かしい日々をよみがえらせてくれる。個々のエピソードが総花的で、やや散漫な印象は拭えないが、小さな山間の村から様々な青春の想い出を胸に列車に乗って、まさに大人へと旅立つ少年の初々しい姿には、熱いものが込み上げる。美しく雄大な自然を捉えたカメラが秀逸。
7点(2003-08-03 16:13:29)
4.  たそがれ清兵衛
山田洋次監督初の時代劇ということだが、日本映画の良心作を作りつづけている第一人者だけあって、時代背景こそ違え、その手腕に揺るぎがない。時代劇の衣を纏ってるはいるが、やはり彼が終始一貫こだわり続けている“今”を描いている事になんら変わりがない。個々の豊かな人物像と、環境をとり巻く社会情勢の的確な描写。人が人を大切に思い遣る心の大切さを教えられ、見事な殺陣をも含めて、決して大仰でなく静かに、しかししっかりと地に足がついた演出はさすがだと思う。そして出演者のすべてが素晴らしく、ほとんど奇跡のような作品だと言える。
10点(2003-02-03 00:16:47)
5.  大河の一滴
ベストセラーは確かエッセイのはずで、そのタイトルを借りただけの全くの創作。従って厳密な意味での原作の映画化ではないのだが、それではいったい何故この様なお話になったのだろうか。とりわけ話の中核である若い男女の三者三様の行動には理解し難いものがある。ひたすら真面目で常識と礼儀をわきまえたロシア青年が、事もあろうにビザが切れていたことを忘れていて、本国へ強制送還されてしまう。さらに頑なに拒否しながらも結果的には好きな女に従ってしまう優柔不断な男。そして果たして愛していたのかどうかも自覚の無いまま、青年をロシアまで追っかけて行きながら、結局逢わずにそのまま帰ってしまうという何事にも曖昧さが残る女・・・といった具合に、観る側としてはこの作品から結局何を汲み取ればいいのか、さっぱり解からないでいる。年頃の男女の不可解さがそのままこの作品の感想とも言える。
5点(2001-09-22 23:19:06)
6.  太陽を盗んだ男
「青春の殺人者」のあとに撮った、寡作映像作家=長谷川和彦の最後(?)の劇場公開作品で、公開当時圧倒的な支持を受けた一種カルト的な人気を獲得した作品でもある。ストーリーは奇想天外である反面、まったく日常に起こりえないとも言えない部分もあり、そのテーマ性は重要だ。きめの細かい描写の積み重ねと、ダイナミックなアクションとが渾然一体となった面白さがあり、これは観た者でないと分からない痛快さだ。
9点(2001-09-02 15:43:09)
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