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1.  台風クラブ 《ネタバレ》 
今だったら「コンプライアンス」的にはヤバい描写が満載で、正直「引いて」しまう部分もあるのだけれど、1980年代に中学生だった自分としては、その時代・年代の「危うさ」の表現に唸るしかない。冒頭のプールでの「イジメ」にしか見えないシーンやら職員室で女子生徒が襲撃されるシーンは今の感覚ではかなり見るのが辛いし、あれを「ノスタルジック」に「あんな無茶なことしたよな」と見る人とは、たとえ同世代でもたぶん友達にはなれないと思う。ただそんな嫌悪感を抱きながらも、この映画からはどうにも目を離せない。  どっちかというと、自分としては、できたらもう二度と戻りたいとは思わない中学生の感覚を、ここまで生々しく詰め込んだ映画はなかったように思う。人間として自分がどうなってしまうのかわからない、明日になったら「普通」でいられるかどうかわからない(だからベタ歌謡曲の「もしも明日が」の選曲には恐ろしさすら感じる)、そういう危うい感覚に満ち満ちている。なのに、周囲の「大人」はなんの助けにもならないどころか、問題の根っこになるような存在。そんな状況を、一人「真面目に」観察していた三上君の最期。長尺での椅子を積み上げるシーンから中二病爆発の台詞の後の「アレ」は、「個だ、種だ」なんて大きなことを言ってみたり、大人たちに「お前のようにはならない」と宣言してみたところで、その顛末は喜劇にしかならない、という大人なメッセージにも見える。自分の思い出したくない部分をえぐられるような2時間。嫌いだけど目が離せない。やっぱり傑作なんだと思う。
[インターネット(邦画)] 8点(2023-11-02 07:10:59)
2.  騙し絵の牙 《ネタバレ》 
吉田大八監督×原作塩田武士×主演大泉洋なんて、そりゃ期待するなというのが無理な話で、映画館で観たかったけれどかなわなかったものが配信開始されたので、さっそく拝見しました。面白かった、のだけれど、期待が大きすぎたかもしれない。物語の終盤まで、敵味方というよりも登場人物の目的がよくわからず、宙ぶらりんな状態で進んでいくサスペンスは出色だったと思う。ネタについても、完全に隠し切ってラストにドカンではなく、(とくにイケメン作家をめぐるアレコレなどは)あえてネタばらしを小出しにしながら、物語への居心地を悪くするあたりは、とても巧いなあと感じた。  ただ、そこに絡んでくるオールスターなキャストが自分的にはマイナス。佐藤浩市、佐野史郎、木村佳乃、中村倫也、斎藤工あたりの皆さんは、それぞれワンパターンに得意そうなキャラクターを演じてるだけで、ぜんぜん「面白くない!」のだ。そして、「あて書き」だからしょうがないのかも知れないが、もはや日本映画の救世主と個人的には思ってる大泉洋すら、物語の中盤くらいには「もう、大泉洋成分にお腹いっぱい」になっていた。劇中の台詞にもあるように、類型的なキャラへの批評的な視線が欲しかった。とくに、佐藤浩市さんは物語上も重要な役だっただけに、「ザ・佐藤浩市」に批評的に突っ込むような演出や展開があったらよかったなあと感じます。まあ、このあたりは、吉田監督自身が「桐島」の時代とは違って、日本映画を代表する「次作を待望される」監督になってしまったがゆえに、作品づくりのうえで調整しなきゃいけないことが増えた結果だろうなあと余計な推測までしてしまいます。とはいえ、小気味よい展開と松岡茉優さんのキャラに感情移入させるつくりに、吉田大八監督らしい良品感を楽しむことはできました。そして、主題歌なしの音楽とか、TRINITY編集部の面々のアンサンブルとか、スター抜きでも(抜きだからこそ)楽しめる要素もあって、オールスター映画ゆえの食傷気味な感覚がもったいないなあ、と感じた次第です。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-11-28 17:44:46)
3.  タイトル、拒絶 《ネタバレ》 
主人公のカノウは、いったんは風俗嬢になったものの、その仕事がどうしても受け入れられず、いまは使い走りのアルバイトをしている。だからカノウは「自分にはできなかった仕事」を淡々とこなす他の風俗嬢たちに対して、軽蔑だけでなく尊敬に近いような、複雑な感情を持っている。つまり、カノウの視線は、男性目線のファンタジーでも、性産業への蔑視でもない、独特の風景を見せてくれる可能性があった。そこに伊藤沙莉を持ってきたキャスティング、女性監督による風俗映画として期待大でした。しかし、残念ながら本作はそのカノウ=伊藤の絶妙な配置をほとんど活かせないまま。「いつも(目以外は)笑顔のナンバー1」「ヒステリーな元ナンバー1」「根暗な文系女」「尽くす系の重い女」「バカな新人」「暴力・暴言まみれの店長」「ありがちな秘密を抱えるイケメン店員」などなど、店員も風俗嬢たちもステレオタイプだらけの登場人物なので、それぞれの群像劇はどれも魅力を感じない。唯一、描き込まれるマヒルも演技面ではがんばってはいるが、役者さんの力不足感は否めず。前半はそれぞれのステレオタイプを一つずつ消費する展開だったので、後半はそこから意外な展開や描写が見られるのかと思ったけど、暴力店長は店員を殴り、ヒステリー女は人を刺し、マヒルは自暴自棄になる、という結局は最初の予想どおりの流れでした。見終わって感じたのは、これ結局、監督や脚本が「風俗業」そのものには関心がないというか、むしろ明らかに見下しているように思えること。冒頭以外には仕事のシーンはあえて入れなかったのだと思うが、そのため「お仕事モノ」としての魅力も皆無で、ひたすら「底辺」「底辺」と連呼される。期待しすぎたのかもしれないが、結局はありがちで面白みのないエピソードを積み重ねたフツーのB級ドラマでした。
[インターネット(邦画)] 4点(2021-05-08 14:28:54)
4.  ダーリンは外国人 《ネタバレ》 
原作シリーズは妻が好きなので既読。映画にする以上、仕方がないのだとは思うが、日本語ネタよりもラブストーリーのほうをメインにしてしまったので中途半端な作品になってしまった。前半は、トニーの変人ぶりを描くかわりにどうやって2人が「つきあう」ようになったのかは省略されてしまっている。で、語学ネタ、トニーネタ中心で行くのかなと思っていたら、一転して後半は、ただの安いラブコメになってしまい、そこに無理矢理に埋め込んだ語学ネタも空振り気味。夫婦の日常を描いた原作を、結婚前のカップルによるラブコメに改変したのは、おそらく主演女優が「若い」からなのだと思うが、そういう外部的な要素をうまく1本の映画に昇華させるだけの力量も熱意も、本作のスタッフに欠けていたのだと思う。
[DVD(邦画)] 4点(2010-09-05 06:57:44)(良:1票)
5.  誰も知らない(2004)
やられた。自然光や日常会話的な台詞まわしなどの手法が、『ワンダフル・ライフ』のようなファンタジーにはハマっていたけど、この映画のストーリーにはちょっとリアルすぎて前半辛かった。けれども、後半は一気に印象が変わった。これは、単なる子どもを題材にした感傷的な話ではなかった。あの子どもたちの生活のように、この大人の世界の論理の隙間に「子どもの世界」が存在しているということが普遍性を帯びて見えてくる。自分の子ども時代の、些細な喜びとか、残酷さとかの「感覚」を久々に思い出した。それを可能にさせた是枝監督の演出も子どもたちの演技もすごい。前半は、ちょっと「あざといかな」と思った演出も、後半には見事なまでに映画の世界と一体化していた。これはたぶん、演出というよりは、子役たちのリアルな成長なんだろうなあ。あと、YOUのキャスティングもすばらしい。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2005-05-16 01:44:01)(良:1票)
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