1. ディア・ドクター
《ネタバレ》 なぜ娘が次に帰ってくることが一年後だということを知ってから逃げ出したか。タイミングとしては最悪であるにもかかわらず、である。そしてうまくついた嘘をバラしたか。これは、親子に最後の時間を過ごさせたいと思ったからに他ならない。一年後に来るのではもう間に合わないと知っていたからこそ、彼は逃げ出したのだ。逃げ出したというよりは、託したと言ったほうが近い。それでも尚彼は病院のお茶くみとして最後を見届けようとする。本物にしようとしていたのは他の全員だ、という趣旨の刑事の台詞があったが、これは正にその通りで、全員が共犯である。バレてからは鶴瓶を擁護するものもいないが、真っ向からバッシングする者も居ない。井川遙でさえ、である。それはとりもなおさず、資格以前にもっと重要なものを鶴瓶から感じ取っていたからに違いないし、それを描こうとするのがこの映画であるからなのだ。 [DVD(邦画)] 7点(2010-10-24 21:30:20)(良:2票) |
2. 天国と地獄
前半10点、後半6点かなぁ。前半のほぼ一部屋で繰り広げられるドラマはものすごい見応え。よーく観てるとちゃんと構図や台詞、人物の動きまでうまく組み合わされています。また、説明なしにそれぞれのキャラクターを浮かび上がらせています。後半は緊迫感のある特急のシーン以降、急速にトーンダウンします。捜査の過程を少しずつ浮かび上がらせるその手法は見事ですが、張り込みのシーンがいかにも張り込み、で安っぽさが否めないのではないでしょうか。あまりにも張り込みや尾行のシーンが多いため、「う~ん」となってしまいます。死刑にするために罪を重ねさせる、というあの刑事にもちょっとついていけないです(その結果一人死んでいます)。 [DVD(吹替)] 8点(2010-09-28 01:13:14) |
3. 転々
三木ワールド。オダジョーと三浦友和との相性が良いし、小ネタも笑える。これこそ真骨頂。こういう俳優使うのうまい。 「亀は意外と速く泳ぐ」でいまいち消化不良だったのがうまく解消されて、すっきりした感じです。 でもそんなに書くことがないという……(笑) 別にだからといってつまらないというわけではなく、とても面白い作品でした。 ギター弾きながら歩く人が印象的。 [DVD(字幕)] 6点(2009-06-21 22:24:16) |
4. 天空の城ラピュタ
ジブリで一番好きです。スペクタクルと友情と勇気、平和、いろいろな思いがあり、それを壮大な世界観で表現しています。この世界観という意味でいえばジブリの中でも屈指だと思います。 [DVD(字幕)] 10点(2008-11-16 01:05:04) |
5. 鉄コン筋クリート
途中まではすごく楽しめましたが、内面世界にいくとついていけませんでした。 [DVD(字幕)] 5点(2008-07-29 23:49:50) |
6. 天然コケッコー
けっこう好きです。微妙な人間関係や青春、、思春期の心、人間の成長といったものが自然の中で繊細に描かれています。単純な恋愛でもなく、単純なハッピーエンドでもなく、甘酸っぱい感じだけをうまく残しているのが良いですね。 ラストシーンの時間の飛ばし方はとても上手いというか良かったです。 [DVD(字幕)] 7点(2008-07-15 00:08:29) |