1. 天空の城ラピュタ
素直に面白いアニメ。 実に真っ正直なつくりの冒険アニメ。 ただ、本映画内のキャラやシチュエーション等は「未来少年コナン」や「さらば愛しきルパンよ」等、宮崎駿の過去作にてすでに世に出ているものがほとんどで、あくまでの過去の集大成映画にすぎない本映画は、宮崎アニメの集大成的「漫画映画」として評価するか、過去作の2番煎じに過ぎないアニメとして評価するかでちょっと評価が微妙になるかなと。 僕は割と素直に面白いと思いますんで、この点数で。 8点(2003-11-18 19:39:00) |
2. 天気の子
劇場公開時、評判を知ろうとレビューを軽くみると「恐ろしいほどのセカイ系」とのレビューが多数。 あぁ新海、今回は自分の趣味全開でやらせてもらえたのね…と思いつつどストレートなセカイ系はさすばにちょっと…と思い(&声優じゃない有名俳優女優のキャステイングも気にくわなかったので)劇場に脚を運ばなかったわけですが、今回地上波放送との事で視聴。 後半、覚悟していたその想像を上回るほどのど直球なセカイ系っぷりにはちょっとびっくりで、逆にここまでセカイ系だといっそ清々しい…と感心するレベル。 普通に評価すれば6点とかなんでしょうが、いまどき「セカイの命運より君一人が大事」というセカイ系特有の青臭いテーマをどストレートに描く姿勢はわりと嫌いじゃないのでプラス1点です。 とはいえ映画の出来としては「君の名は」には遠く及びません。 同じセカイ系であっても、一般の人が観る劇場映画なんだからあれくらいうまくそれを隠してほしいのですよ、えぇ。 あとは映画について細かい事をちょこちょこ書くと… まず前作よりさらに具体的に描かれる細かなリアル東京の姿には感動しました。 描かれる街があまりに具体的なので東京の地理に明るいかどうか…で受ける印象がだいぶ変わってくるのではないでしょうか? たとえば、冒頭の病院のシーン、彼女が新宿南口のあの病院から小田急の踏切を渡って代々木のビルに行くシーンわけですが、あのシーンで実際に「この踏切閉まると長いんだよな」とか「ここ右まがったひつじ屋おいしいんだよな」なんて事が頭に浮かぶかどうかでだいぶ映画の印象変わるんじゃないかな、と。 そう思うくらい具体的なややマニアックな新宿池袋田端近辺の街が描かれていて、個人的には好きでした。東京好きなんで。 あとどうしても言いたい日本の劇場アニメでよくある「興業のために声優を使わない事」に関しての問題です。 個人的には「キャスティングが嫌だからアニメ映画を観にいかない」人もいる事を制作会社には強く訴えたいのです。 平泉はネタとして割り切るとしても、本田翼はかなり残念。小栗の役は「これが平田だったら…」といちいち思わせてくれるし、じゃぁジブリのように声優嫌いなのかというと、花澤綾音というオタ向きな声優いじりして遊んでくるし、もうどうしたいのよ?と。 主要キャストについては知名度の高い俳優を使えという製作会社の意向なんでしょうが、こういうのはほんとーにやめていただきたい。 そんな中、主演の二人の演技はなかなかよかったと思います。 特に昨今売れてる森七については、今後普通に声優の仕事普通にやってけるよなぁ、と感心するほど。 まぁ主役の声がひどいと例えばプロメアみたいに「観てらんない」ような事態に陥る可能性が多分にあるわけで、そこはさすがに配慮したんでしょうけどね。 [地上波(邦画)] 7点(2021-01-04 02:45:06)(良:1票) |
3. ディア・ドクター
《ネタバレ》 医師免許もってないのに治療してました的偽医者事件とか無医村問題とかそのあたりの事に普段からある程度興味を持っている人であれば、ストーリー的には意外性は全くなくて、ごくごく平凡な内容。 プラセボとか「病は気から」なんて言葉からも明らかなように「信用できない名医」より「信用できる偽医者」にかかった方が個人が感じる幸福値は高いのは明白なわけだけど、だからこそ「あなたの病を治します」的な似非薬やなぞの健康アイテムや、はてはあやしい宗教までを人は信じてしまうのであってまさに「イワシの頭も信心から」 だけどしかし、じゃぁ病気の人のためをひたすら思っているからといって医師をカタっていいかというと、それはまた全然違う話で「ダメなものはダメ」 医師をかたらなくても病気の人の役にたつ仕事はいくらでもあるわけで、父親へのコンプレックスとかいろいろな思いがあるにしても、この偽医者の行動はやはり認める事はできないのです。 まぁ善意から出てるのは明らかだし、この人のおかげで村人は助かってるわけで、だからこそ経験豊富な看護婦なんかがあやしいとわかっててもフォローするわけだけど、でもやっぱダメなものはダメ。これ、なんかの新興宗教でも上手くやれば同じ事だからね。 まぁ、現実問題として世の中の無医村問題は全然解決せず困ってる人はいるわけだけど、それはまた別の話。 とちょっと堅い事を書いてみたけど、この映画、内容的には予定調和な展開を淡々と描いていて驚きも何もない話なんだけど、その魅せ方のうまさが実に映画的で魅力的なので、最後までそれなりに面白く見る事ができる。 話だけを聞かされたらあまりにありふれた内容に「それで?」としか返しようがないようなつまんない話なのに、それをこれだけしっかり魅せてくれるのは、まさにそれこそが映画としての魅力なんじゃないかなぁ、とそう思うわけです。 って、なんかまとまってないですねw [地上波(邦画)] 7点(2016-10-15 20:28:03) |
4. 伝説巨神イデオン 発動篇
「みんな星になってしまえばいいのよ」とカーシャは叫ぶが、願い届かずみんな裸になってしまう。世の中そんなもんだということを描いた映画。俺も裸のカーシャとキッチンに「目覚めないから」とキスしてほしいよ。 7点(2003-12-07 10:24:31)(笑:1票) |
5. 電人ザボーガー
監督の名前で大幅に期待値が下がるのが功を奏してか、これが案外悪くない。 そもそもオリジナルはピープロ製作・オリジナルの時点でイロモノ感が抜けないわけで、映画の方向性としてはいいんじゃないでしょうか? 馬鹿な事ばっかやってるなぁ…という本編終了後のエンドクレジット、本編に対応するオリジナル映像が流れるわけですが…「あれ、意外と再現性高かった??」 そこも衝撃です、えぇ。 [インターネット(邦画)] 6点(2022-07-05 17:14:32) |
6. テクノポリス21C
おー、これってレビュー数0だったんですね。 テレビシリーズの予定だったものの企画がつぶれたので、パイロット版を拡張する形で都市部で限定公開されたアニメなわけですが、当時田舎住だった自分は当然観る事は不可能で、のちにレンタルビデオでみたわけです。 「こいよ、とんでくろふね~」という主題歌は実にかっこよく、藤原誠はこの歌で認められてマクロスも歌う事になったという名曲なわけですが、カラオケ行ってもDAMでは配信されてないんで歌えないんですよね。 ぜひDAMでカラオケ配信をお願いしたいと思う今日この頃です。 って、こういう作品はレビューというより個人個人の思い出語りコーナーになっちゃうのはある意味しょうがない…というかむしろいい事なんじゃないでしょうか、うん。 [ビデオ(邦画)] 6点(2018-06-07 14:07:52) |
7. テラフォーマーズ
《ネタバレ》 予告編やCMで観る映像はチープで悲惨だし、世間の評判も悪いし、当然のようにスルーしてたわけですが、実際観てみるとこれはこれでそこまで悪くはないのかな、と思いました。 傑作や良作ではないけど超駄作ってほどでもないのかな、と。 テレビアニメ版では原作の第2部を放送してたわけですが、この劇場版は第1部のバグズ2号編。 実際、テレビアニメしか知らない人が観ると、なまじ小吉とか共通キャラがいるせいで「あれ!テレビと話が全然違う??」と勘違いする人がいそうです。 100人以上もメンバーがいて「よくわからない人にフォーカスが当たる→その人の過去が描かれる→死ぬ」というワンパターンループが延々と続きキャラに感情移入も出来ず(ミッシュルだけは大事笑)作劇的にどうなの…と思える2部と違って、15人しかいない分1部の方が話もまとまってますしサイズ的にも劇場版には向いていると思います。 とはいえ、別に褒めるところもないのが悲しいところなのですが、特に言いたいのは主題歌です。 興行的な理由もあるんでしょうが、三代目系の凡庸な曲で本編に全然あってません。超カッコよすぎるテレビアニメの最初のOP(Youtubeあたりで見てください)と比べるとまさに月とすっぽんであり、この映画に限らずビジネス的な理由で本編とまったく合わない主題歌をぶち込んでくる実写日本映画の悪癖は本当にやめていただきたいと思います。 だって、一昨年ヒットした「君の名は」も「シンゴジラ」もそんな事してなかったでしょ?そういう事ですよ。 [インターネット(邦画)] 5点(2018-11-15 14:25:12)(良:1票) |
8. 帝一の國
《ネタバレ》 原作未読。 ありがちな政治カリカチュアを、R-1などで見られる典型的なコント芝居(ローランドはもう完全に狩野英孝)で見せる映画なわけですが、あのお笑い番組あたりで見られる大袈裟な演技は5分などの枠で見るからいいのであって、この長時間のあ映画枠で見せられると完全に冷めます。 お話も、なぜか主人公の選挙がストーリーのおまけ(エピローグ)みたいになってるのは謎。 あんな描き方なら、もうそこは無しにしちゃうか、別の映画(主人公選挙編)にしちゃったほうがよかったのでは…いや原作がそうなってるのかもしれませんけど、主人公の当面の目標についての扱いにあまりにも蛇足感があって、なんじゃこりゃ?でした。 [地上波(邦画)] 5点(2018-04-22 15:34:53) |
9. 地球へ・・・
有名俳優をアニメ声優として起用し、それを売りにする..という点では先駆けとなるアニメだったかと思います。 原作を知らずに見たのですが(というか今も知らないんですが)、それなりの映画でした。設定、展開などいかにも少女漫画チックなSFアニメなんで、そういうのを受け付けない人にはダメでしょうね。 このアニメで個人的に特筆すべきは、ダ・カーポの主題歌! 今でもカラオケのレパートリーとして健在です。 この歌、カラオケで歌うととにかく気持ちいいんですよぉ。お勧めです! .....まぁこんなの唄うと他の人に白い眼で見られるかもしれませんが... (下で映画小僧さんが書かれている、この映画の内容に即した歌という点ではエンドロールに流れるダ・カーポの「ブルーホライズン」が相当するのか、と思いますが..そもそも原作知らない私なので) 5点(2004-04-07 11:53:31) |
10. デンジャラス・ラン
デンゼルワシントン主演&製作総指揮の映画だそうですが、彼の「こういう映画の俺、かっこいいだろ」的なナルシズムがプンプンと漂ってきて正直観ていてつらいです。 もはや伝統芸レベルでありふれたストーリーの底の浅さも相当で、開始30分で「多分こいつが黒幕だな」と誰もが思う奴がシンプルに黒幕だったりして、その何のひねりもないストーリーに逆にびっくりしてしまうレベル。 さらに国の隠蔽体質やらマスコミへの暴露…となれば、最近洋画を観始めた高校生に書かせたの?と思えるほどの安っぽさで…こうなると製作陣の知能指数にすら疑問を持たずにいられなくなります。 (まぁ実際各種レビューサイトや海外の批評家の評価も低いようで、そういう意味では安心ではあるのですが) まぁ逆に言えば、基本をはずさずオーソドックスな展開なので、あまりこういうジャンルの映画を観た事がない人が暇つぶしに観るには十分な出来…だと言えなくもないですが、決して絶対にそれ以上ではありません。4点か5点か迷いますが観始めた後の落胆の大きさで4点でしょうか。 [地上波(吹替)] 4点(2022-02-03 16:01:56) |
11. 天地無用! IN LOVE
最初のOVA シリーズで出た6本は当時それなりにおもしろかったんですけどねぇ.. 4点(2004-01-13 16:25:47) |