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FSSさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 854
性別 男性
自己紹介 <レビュアー引退について>

他の方にとってはどうでもいい事ですが(笑)、
こちらでのレビュアーを引退させて頂きます。
理由はあまり映画自体を見なくなった事と、
結局、映画以外にもレビューを書けるAmazonが
レビュー投稿の中心になってしまった事ですね。

長い間、お世話になりました。 2021/11/27
   
<ジャンルの好みについて>

・好きなジャンルは「ホラー」「サスペンス」「ミステリー」。
・嫌いなジャンルは「ミュージカル」「恋愛」「韓国映画」「感動押し付け系」。
・どちらでもないのは「アクション」「SF」「コメディ」「時代劇」。

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1.  博士の愛した数式 《ネタバレ》 
やはり最大の難点は、博士の記憶が80分しか持たない事に対する、博士自身と周囲の人間の苦悩、苛立ち、不安感、虚無感、生活するうえでの不自由などが、ほとんど描けていない事。「人の記憶とは何か」という最も描かなくてはならないテーマを追求せず、ただ何となく「記憶よりも今が大切」という安易な言葉の雰囲気に引きずられているだけの作品に思える。  「記憶を失くしても人は生きていける」とか、「今を大切にしよう」という問い掛けは分かるんだけど、「人は記憶と共に作られる」というポイントが描けていないから、記憶を失くす苦悩も伝わってこない。  また、博士の家が資産家で金銭面での不自由が無いという設定もご都合主義的。もの凄くヒネくれた見方かも知れないけど、博士が働けなくても家政婦を雇えるほどの「経済的余裕」があるからこそ、義姉も家政婦も博士を許容していられるんじゃないの?そういう現実面を無視して、「ふたりの無償の愛に感動した」とか「人と人の繋がりが大切」なんて綺麗事を言われても共感できない。仮に博士に身寄りも財産も無いとすれば、あの家政婦が引き取って面倒を見れるのか?「金の切れ目が縁の切れ目」なんて言いたくないけど、それ位は現実的に突っ込んで考えてみるべきじゃないかな?  また、なぜ博士は虹や夕日を数式で表現しないのか?すべての事象を数式で表すくらい、数字に対するパラノイアな描写が欲しかった。そのくせ子供に優しいという面をやたら強調しているので、返って偽善的に見える。  高校生たちのリアクションも優等生的すぎて気色悪い。子役もヘタクソ。薪能のシーンも無駄に長いし、必要性を感じない。  さらに、閉じた心を象徴する「閉め切られた木戸」を開けるシーンでもセリフで説明しちゃうし、作品を通して「前向き」というメッセージ性が強いのに、ラストはモノクロで終わる上に、エンディングも暗い曲が垂れ流されるだけ。ラストもダラダラしないで「これが…、博士の愛した数式です」というセリフで終わらせた方が感動的じゃないか?  感動ドラマとして素直に見ようにも、全体的に演出センスが無いので、突っ込み所ばかりが目に付いて仕方なかった。
[DVD(邦画)] 3点(2006-10-17 04:32:52)(良:4票)
2.  ハサミ男 《ネタバレ》 
※※※↓完全にネタバレレビューです↓※※※  だいぶ以前に原作を読んだけど、この作品は世間の評価ほど面白いとは思わなかった。  映像化が難しい作品をあえて選択した勇気は評価したいが、誤解を恐れずに言えば、基本的に「叙述ミステリー」は、ストーリーとは無関係に「読者を混乱させる事」が目的化している部分があるので、騙され方に好き嫌いがはっきり出るタイプ。  トリックに関わる部分は、わざと大胆に扱うという事で上手く処理してあるが、ミステリーの見せ方としてはルール違反ギリギリ。また「シックスセンス」以降、同じような表現パターンは既に他の作品にも見られるありきたりなものになっていて、サプライズのためだけにある叙述トリックによるオチが、ほとんど効果を上げていないのが残念なところ。  「少女の首にハサミを突き立てるハサミ男が、自分の手口と同じ方法で殺された死体を発見してしまい、殺人鬼が殺人鬼を探すハメに」という、この序盤に提示される謎は最高に魅力的で、先の展開を期待させるが、ミステリーの醍醐味である、「フーダニット」、「ホワイダニット」という謎掛けの魅力に比して、真相がありきたりで、つまらなさが際立ってしまっているのが何とも残念。  つまり、その叙述トリックの部分が、「キャリア警視の便乗殺人だった」という、「もう一つの真相」とストーリー的にも、トリック的にもほとんどシンクロしていないという点が問題。警視にしてみれば、どの殺人事件に便乗しても良い訳で、ミステリー的な関連性という意味において、「ハサミ男が多重人格者でなければならない必然性」が無い。  それに加え「世間に公表されていない情報を知っている」という地点で、「真犯人は警察関係者なのでは?」と容易に予想もついてしまうので、中盤辺りまで来れば、多少この手の作品を見慣れている人にとっては、事件の全体像はバレバレ。そのため余計に「多重人格オチ」の弱さが際立ち、メインの謎の真相としてはインパクトに欠けたものに感じられてしまう。  ラスト辺りのダラダラ感もマイナスだし、終始鳴り続けているワンパターンなBGMも耳障り。麻生久美子の破滅的な殺人鬼の演技はなかなか魅力的だったのでおまけで5点献上。
[DVD(邦画)] 5点(2006-04-15 15:28:01)(良:1票)
3.  ハウルの動く城
映像表現技術のレベルの高さやセンスなど、肯定的に受け取れる部分も多いが、それらを全て相殺してしまうほど、今作はあまりにも脚本構成が雑すぎる。既に言い尽くされているが、登場人物の言動やストーリー展開に意味不明&説明不足な部分が多すぎて、そこに何か訴えかけたいものがあっても、伝わるだけの説得力に欠けている。  魔法やファンタジーの支配する世界だからといって、話に整合性が無くても良いはずがない。原作の問題ではなく、今回に限って言えば、描けるはずのテーマの一つひとつを丁寧に描き込む手間を面倒くさがっているような、監督の映画作りに対するいい加減な態度にこそ問題がある。  「馬鹿げた戦争」と連呼しながら、何がどう「馬鹿げて」いるかの説明もない、薄っぺらな左翼的反戦思想。そのくせ、ソフィーを守るためとは言え、敵を攻撃しまくるハウルの行動についてはヒーロー的な側面ばかりが強調され、そこに罪悪感や戦いに対する葛藤が描かれる事もない。  本来あるべき魔力を使う事で人の心を失うハウルの葛藤や、老いに対するソフィーの絶望感もほとんど描かれる事がなく、妙にケロっとしているから、切迫感も感じられない。  また、登場人物同士の触れ合いや心を通じさせるだけのイベントも無いのに、「愛してる」だの「みんなは家族」だの奇麗事を並べられても、見ている側にしてみたら「ハァ?」と言うしかない。「なし崩し的にみんな良いヤツ」パターンも、今回はあまりにも必然性に欠けている。あんたら知り合ってどれだけ経ってんの?作品内時間で見たら、長くても一週間くらい?その程度の付き合いで相手の何が分かるの?そんなものは分かった気になっているだけじゃないの?  すべてが行き当たりばったりな結果の羅列であり、その過程が描かれる事がないまま映画は終了。後半に行くにつれて、明らかに館内にシラけた空気が漂うのをヒシヒシと肌で感じた。  その他、「ファンタジー的演出以外で城が動く必然性がない」とか、「荒地の魔女が宮殿に出向いた理由が不明」とか、「偶然落ちた崖下に、何で過去への扉があるのか」とか、突っ込み所やその改案などは数え切れないほどあるが、容量不足なので書きたくても書けません(w。
3点(2004-12-15 00:59:16)(良:2票)
4.  半落ち 《ネタバレ》 
好きな人には申し訳ありませんが、こういう「泣かせよう、感動させよう」という狙いが露骨に見える設定や演出はどうしても受け付けません。  作品の出来としても中途半端。あんなオチでは、到底ミステリーとは呼べないし、ドラマとしてもテーマが押しつけがましい。  もちろん、言いたいことはよく分かりますよ。「人間の尊厳」とか、「魂の在り処」とか、「骨髄移植によって受け継がれていく命の重みと自己存在の意味や価値」とか。  しかしそういう点を理解していても、この感動の押し売りと、大雑把な展開には抵抗がある。きちんと描くべき「妻を殺すか、殺さないか」といった元刑事の動揺や精神的葛藤も、導入の謎のためないがしろにされていたりする。また、警察の隠蔽体質批判や内部対立など、物語の主軸がブレていて、共通のテーマの割に、各々描ききれていないアンバランスな結果になっている。「始めに感動ありきで、あとは水増し」、という姿勢で作るからこういうちぐはぐな印象を与える内容になる。  出演者もメジャーどころが多い割に、何故か大根に見えるのも痛い。多分、用意されたセリフ回しや演出の陳腐さに原因があると思う。  「人は誰の(何の)ために生きているのか」というテーマなんて、漫画にしろ小説にしろ、どんなジャンルでも描かれる基本中の基本。ことさら声を大にして押し付けるようなマネはして欲しくない。
3点(2004-08-06 12:45:17)(良:1票)
5.  バトル・ロワイアルⅡ 鎮魂歌 《ネタバレ》 
前作も薄っぺらかったが、今作はそれに輪をかけて薄っぺらく、荒唐無稽。  根底にある単純な「反国家権力」や「戦争批判」、「大人社会に対する反抗」といった幼稚な内容にはうんざり。これでは、安易なアメリカ追従主義に対する警告も、どこまで本質を理解した上での発言か怪しい。  相変わらず、国のやる事が真面目なのか、ふざけているのかすら分からない。孤島に篭城しているガキの集団でしかない数十名に対処できない国家って(w。そもそも島に閉じ篭るテロリストなんているか?爆撃されたら終わりじゃん。テロリスト以外、他に被害も出ないし、対処する側にとってこんなにありがたいテロリストもいない(w。  また、送り込む連中に首輪をつけるのはいいとしても、相方が死んだらもう一人も爆死ってどういうコト?敵側を有利にしてどうするよ?投下物資にもアタリハズレがあるって、どういうコト?いったい何をやりたいんだ、政府は?  他にも軍資金をどうやって調達しているのかとか、素人のガキが自衛隊員と対等に戦えたり、国際的に指名手配されてるのに簡単に国外に逃亡できたりとか、もう突っ込み出したらキリがない。あまりにもリアリティと説得力に欠ける内容。
[ビデオ(字幕)] 1点(2004-02-13 11:36:13)
6.  HANA-BI
共感は出来るものの、基本的に生きることを放棄して、死に安寧を求めた、非常にネガティブな内容には賛否両論ある作品だと思います。彼らの内面を象徴するかのような心象風景とも言える静謐な世界。その撮り方は秀逸。ただまあ、こんな作品もありだとは思いますが、見てて面白いかと言われれば、うーん…。
5点(2004-01-21 01:19:22)
7.  PERFECT BLUE 《ネタバレ》 
サイコサスペンスとしてはオーソドックスで、ストーリー展開やオチにもそれほどインパクトは感じないが、全体的には丁寧な作りで好感。何よりも、あまりニーズが無いであろうアニメで、ここまできちんとサイコサスペンス映画を作ったという点を高く評価したい(事実、サスペンスやホラーを扱った長編アニメはほぼ皆無と言って良い)。もちろんアニメならではの演出も活かされていて、単なる実写映画の劣化コピーのような安易な代物ではない。  ストーリー展開もありがちなストーカー殺人に見せかけておいて、ちゃんと色々なパターンのどんでん返しを用意してある(ただ、序盤から見当をつけていた人物がやっぱり真犯人だったのは少し残念。所謂ミスディレクションとして、あのオタクを不気味に描き過ぎたのが失敗)。  それでも、この手のジャンルが好きなら一度くらい見ても損は無い完成度。
[ビデオ(邦画)] 8点(2004-01-19 02:06:02)(良:1票)
8.  破線のマリス 《ネタバレ》 
<原作未読・映画のみの評価>  言いたい事は分かる。「情報化社会の危険性」とか、「マスメディアの偽善」など、テーマ自体は深いものがあるけれど、サスペンスとして何をメインにすべきかの方向性が定まらないまま、オチまで行っちゃった感じ。  作中、あれだけ重大な情報を、その信憑性をまったく確認する事も無く独断で放送したり、麻生がテレビ局側を名誉毀損で訴える事もせず、編集局員である遠藤瑶子ひとりをストーキングしたり、彼女の子供が気持ちの悪い盗撮ビデオを無名で送りつけてきたりと、ちょっとサスペンス性を優先しすぎて、設定や展開に無理が出ている。  結局、事件の核心であった白井については、「情報化社会の恐怖」というテーマを描くための「材料」であるがゆえなのか、途中から完全に放置され、こちらの事件の真相は分からないまま。  ただ、低評価の要因であるラストのオチについては、肯定的に見ると「情報に踊らされる事の愚かしさ」を強調するためには、これ以上無いくらいに最適なものとも言える。その辺が理解されにくかったのが残念。  
[ビデオ(吹替)] 6点(2003-10-25 01:11:12)(良:1票)
9.  バンパイアハンターD 《ネタバレ》 
原作小説のアニメ化としてはかなり高いレベル。前作の「トンデモ版」に比べれば、原作のイメージを損なうことの無い、正しい(?)アニメ化と言える。  ラストや各エピソードなどに変更点があるが違和感は無いし、原作を知っている人も楽しめるようにとの配慮とも取れる。  ただ仕方ないとは言え、どうしてもキャラクターのデザインセンスやアクション演出などが「アニメ的」と言うか、安っぽい感じになってしまうのが原作ファンとしては気になるところ。  でもこのクオリティを維持出来るのなら、ぜひ今後もシリーズのアニメ化を続けて欲しい。個人的には一作目のリメイクと、「薔薇姫」辺りを希望。
[DVD(字幕)] 8点(2003-10-15 03:04:39)
10.  バトル・ロワイアル
原作は未読。映画のみの評価という事で。まず作品の内容以前に、この程度の残酷描写で「青少年に悪影響」だの、やたら騒いでいたマスコミや教育関係者を含めた世間一般のアホさにだだ呆れる。そっちの反応のほうが、よほど薄ら寒かった。で、作品としての評価。駄作とまでは言わないが、あまりにもストレート過ぎて、逆に何が言いたいのか判然としなくなっている。生徒同士で殺し合いをさせたところで、何か現状が変わるのだろうか?その場では「命の尊さ」とか「生きる意味」とかを考えるかも知れないが、全滅させたら意味ないんじゃないの?一部の生徒にやらせても意味ないから、日本中の全生徒にやらせるつもり?でもそんなことしたら、より少子化を促進させるだけなんじゃないの?で、生き残らせたらどうしたいの?結局、政府の方針が不明瞭なので、ラストも意味不明になっている。心理描写も薄っぺらいし、セリフのチープさに至っては、恥ずかしくて見てられないほど(「あたしの全存在をかけて、あんたを否定してやる!」とか…。そりゃ自分に酔ってるよ、こんなセリフ言うヤツ。脚本としてTPOを考えるべき)。こんなもん反社会的でも何でもない。 まあ、このご時世に積極的に残酷描写を取り入れた点だけは評価したい。
2点(2003-09-26 13:15:35)
11.  裸のランチ
映画の前に、ちゃんと原作を読んでらっしゃる方がいるというのに驚きます(褒めてます)。だいぶ前に見た記憶がありますが、タイプライターが虫みたいになったりすること以外、あまり印象に残っていないですね。基本的に脳内妄想みたいな幻覚が現実と混ざり合うような話なので、完全に好みが別れる内容だと思います。
4点(2003-09-21 07:48:02)
12.  発狂する唇
荒唐無稽なストーリーに無茶苦茶な人物設定。まあ、これが監督の意識した上での脚本だとしても、やはりこういう「上っ面だけの滅茶苦茶さ」を「前衛的」などと評価することは、足で描いたラクガキを「芸術」と評価する行為と同じだろう。この手の方法論は、金を取らない自主制作映画だけに止めておいて欲しい。金を取っていい内容ではない。この作品や「キル・ビル」の評価でもそうだが、普段、映画だけでなく、優れた漫画やアニメの持つ本当の刺激に接していない人ほど、ちょっと奇抜で過激な演出に「これはスゴイ!」と過剰反応してしまうような気がする。何でもメチャクチャやりゃあ良いってもんじゃない。
0点(2003-07-01 17:17:08)(良:3票)
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