1. 万引き家族
《ネタバレ》 訳有りで集まった擬似家族を描いたドラマは、これまでも見たことはあるので特に目新しさは感じなかったけれど、とにかく役者が良い。ストーリーにも惹かれるものはあるが、消化不良の部分は残る。 是枝監督は全部をわかりやすく伝えようとは描かず、あえて観客の想像の余地を残しておく。 そのためクドさはなく粋に見えるメリットはあるけれど、もう少しわかりやすく伝えてほしい部分はある。 少年が何か呟いたけれどそれが何かわからない、といったようなところは印象には残るけれどスッキリしなくて気持ちが悪い。 お婆さんが何のためにお金をためていたのかも描かれてはおらず消化不良。 要はどこまで描くか監督のサジ加減の問題だと思うが、個人的には若干不親切に思える。 [地上波(邦画)] 7点(2019-12-27 22:01:06) |
2. まほろ駅前多田便利軒
連続ドラマの前にこの映画版がある。なので、この映画を先に見ておいたほうがドラマの設定や二人の背景を理解しやすい。 [DVD(邦画)] 5点(2017-08-31 23:03:36) |
3. マリッジリング
《ネタバレ》 清楚なイメージの小橋めぐみが、彼氏がいるのにイケメン上司の保坂と不倫するOL役。 清純派にふさわしい?微乳をさらして濡れ場を熱演。 当時で28歳くらいだがずっと若く見えて、大人のフェロモンはあまり感じない。 彼氏が素っ気なくなってできた隙間風から、気持ちがフラついて不倫に走ってしまった女。 その彼氏が素っ気なく見えたのは、彼女とのことを真剣に考え、結婚の前に仕事をしっかりさせておきたかったから。 気持ちのズレとタイミングの悪さが破局につながった。 とはいっても、上司は家庭を捨てる気は毛頭ないから、女が本気になっても先は見えない。 一見そんなことをしそうにない女がやるから見ていられるけど、話自体はよくある類でストーリー的な面白みはない。 不倫におけるマリッジリングをめぐる男と女の機微が描かれているが、それなら短編でも十分。 [DVD(邦画)] 4点(2014-12-14 01:39:23) |
4. マリアの乳房
《ネタバレ》 触れた相手の死期がわかる超能力を持つ女。 体を与えながら死の恐怖を意識から取り除いてあげるが、恐怖がなくなったために自ら死を選んでしまう者が続出するという皮肉な結果に。 そんな女を止めようとする男との切ないラブストーリーのはずが、何も胸に訴えかけるものがないのはなぜだろう。 キャラ設定が暗くて陰鬱になっているので、いっその事もっと明るい天使キャラにでもしたほうが切なさが増したかも。 主演の佐々木心音はふとした角度や表情でブサイクに見えることもあれば、とても可愛く見えることもある不思議な女性。 体つきは文句なしにエロく、業界では「芸能界で一番エロい体」と称する声もあるようだが満更ウソとも言えないような。 [DVD(邦画)] 3点(2014-10-06 00:25:07) |
5. 真夏の方程式
《ネタバレ》 ガリレオシリーズは好きで見ていたが、特に映画にする必要を感じなかった。 しかも、テレビ版より出来が良いとは思えないような作品を。 家族愛をやたら前面に押し出して泣かせようとしているのだが、そんなことが好きで見ていたシリーズではない。 ガリレオに向かないセンチメンタリズムが鼻についてシラけてしまう。 土曜ワイド劇場じゃないんだから。 しかも、その親子愛がとても感情移入できないような代物。 犯人は保身のために刑事を死なせているわけで、その親子愛を押し付けられたところで共感なんてできない。 好感の持てるのは娘の罪を被った仙波だけで、犯罪にからんだ利己的な三人の親子愛には嫌悪感すら抱く。 切なさを売りにしたい制作サイドの下心は見えるが、どうにも仕方がなかった同情すべき犯罪という切なさがないのだ。 「人生を捻じ曲げられようとしている者」は成美かと思わせて、実は少年であったことは巧いミスリード。 「すべてを知った上で自分の進むべき道を決める」ことを説く博士と、知らぬ間に犯行に協力させられていた少年のやりとりは良かった。 [DVD(邦画)] 3点(2014-08-12 00:16:07)(良:2票) |
6. 魔女の宅急便(1989)
《ネタバレ》 ジジの声はキキ自身の声でもあり、それが聞こえなくなったのは自立のきざしということか。 空を飛べなくなったり、絵を描けなくなったのは、本物にステップアップするための準備期間。 こじんまりとしているけど素直でわかりやすい作品で、ユーミンもピッタリ。 キキが淡い恋心を抱く相手としては、トンボにそれほど魅力が感じられないのが残念。 [DVD(邦画)] 6点(2013-12-08 21:03:21) |
7. 曲がれ!スプーン
超能力のファンタジーもので緩い感じで物語が進行する。 超常現象を信じたい気持ちは、サンタの存在を信じる童心にも通じて微笑ましい。 コミカルな小ネタにはクスリとさせられるし、エスパーたちと心を通わせる長澤まさみもかわいい。 ただ、元が舞台用の戯曲なので舞台のほうが向いている内容。 舞台ならもっと面白かっただろうけど、映像で見ても緩く間延びしたようで食い足りない。 [DVD(邦画)] 4点(2013-10-07 20:19:20) |
8. 真木栗ノ穴
前半までは面白くなりそうな雰囲気があったのに、終盤まとまりがつかなくなった感じでガッカリ。 怪異譚として完成度がそれほど高くなく、エピソードのリンクが弱くて話が収束しなかったような印象。 [DVD(邦画)] 3点(2013-02-06 22:06:42) |
9. 満月 MR.MOONLIGHT
タイムスリップで津軽藩の侍が現代に。 そこで出会った女教師と恋に落ちるファンタジーだけど、二人の恋にあまり感情移入できず。 タイムスリップもありがちなストーリーなので、プラスアルファがないと物足りない。 [ビデオ(邦画)] 4点(2013-01-18 23:19:12) |