321. 大人の見る絵本 生れてはみたけれど
「お早よう」のように子供の物語ではあるが、子供の目線から大人社会を上手く風刺しており、コミカルなテンポもよく楽しめる。子供達にとって一番身近なヒーローは父であって欲しいもんです。子供達が電柱の並んだ道を向こうへ歩いていく絵がチャップリンしてました。 7点(2004-08-25 22:41:15) |
322. 誰も知らない(2004)
学校へも行かず、そもそも戸籍上存在しているのかどうかもアヤシイ4人の兄弟姉妹。でも4人は確かにこの世に存在し生きている。逃げる父親、誰かすら判らない父親、幸せになる権利があると叫ぶ母親。そんな無責任な大人達に愛想を尽かしながらも、法にも守られない存在だとしても、法を守り最低限の社会性も保ち、社会の中に懸命に存在し続けるようとする子供達。都会の街の中で野生化して強く生きていく彼らは「助けてください」と叫ぶことも捨て、何より4人の家族の絆を選ぶ。こんなニュースを聞いたとて、無責任な親だの無関心な世知辛い世の中だのと思うだけだが、大人は、社会は、何よりもまず子供を守る義務を本当に果たしているのだろうか。子供を大人の都合にばかり合わせて生きさせてはいないだろうか。「長屋紳士録」的日本は死滅してしまったんでしょうか。 9点(2004-08-11 17:02:15) |
323. 夢幻彷徨
期待した自分がいけないのか?まさしく夢の中を彷徨わせてくれる映画だ。 2点(2004-08-06 16:29:08) |
324. 幸福の鐘
いつもの様にローリングストーンな展開、でもいつもの様なハイパーテンションではない。ただ街を歩き人々の声を聞く、ベルリン天使の詩なわけです。そんな中からささやかな本当の幸せを見つける。SABU監督今回は説教臭さが抜けてこれは好きです。 7点(2004-08-04 11:41:44) |
325. 解夏
二人の関係、親子関係、行と言われた失明の恐怖等どれをとっても淡白です。良いか悪いかは好みかもしれないがもっとドロドロしてくれた方が入り込みやすい。最初っから「私の姿が見えてない」と言われればこれキーワードねって思っちゃうし、生徒の手紙を読んで聞かせるときも石田にもっと嫉妬させても良いのでは?田辺誠一の長崎弁はあまりにも可笑しいし、止めはラストの霧の中の石田、とにかく変な脚本、演出で全然合わない。とは言いつつも泣いてしまった。 5点(2004-08-03 17:50:10) |
326. スチームボーイ STEAM BOY
どうせ空いてると思いきや意外に満員、しかもオッサン多し、さすが大友監督か。大友監督らしい背景まで凝った作り込み。でもストーリーがどうも入り込めない。人類の大きな転換期である産業革命期、文明を受け入れるか拒絶するか、特に是か非かを求めるわけではない、ここは良い。人間は文明を一度知ってしまったら後戻りはできない、自分がやらずとも誰かがやる。その中で如何に社会に順応させていくかは、使う側の人間のモラルになる、ということなんでしょうか。うーん、真新しさがないんだよねえ。ラピュタに限らず宮崎アニメは常にこのテーマだからねえ。意外に良かったのは鈴木杏と小西真奈美か。 3点(2004-08-03 10:31:19) |
327. 69 sixty nine
村上龍の本の中で最も好きなのが「69」なんで、クドカン流ではあっても楽しめる。九州のスミっこで自由を叫ぶ高校生、安田講堂も陥落し安保も全共闘も、もう流行らない。自己批判や総括なんて糞食らえ、面白ければバリ封だっていいじゃん、思想なんてないよ、女とヤリたいだけだもん。っていう全共闘世代の本音が気持ちいいんですよ。いつの時代も高校生の頭ん中は女とヤリたいしかないんだから。そのためにモテようと必死に何かに取り組むんだから。 7点(2004-07-16 16:42:08)(良:2票) |
328. トゥームレイダー
元はゲームでしたっけ?ゲーム知ってる人はOKなのか?みんなちゃんと付いていけてるのか?この映画2もあるんですよね、誰が2作るといいだしたんだ? 4点(2004-06-28 08:28:18) |
329. 阿修羅のごとく
長らく待たされ続けたがやっと森田芳光監督の会心の一作に出会いました。向田ドラマですから面白いのは当然かも知れないが、森田監督ならではのデフォルメ、ユーモア、独特な構図によるシーンが随所に見られ楽しかったです。女四姉妹が織り成す様々な愛、性、情などが豪華な女優陣の”顔”から放たれ、その顔はまさしく阿修羅のようである。彼女たちは、くっついたり、離れたりを繰り返すが、芯の通った家族の絆で結ばれており、その様を傍から観ていると最高の悲喜劇である。しかし彼女たち以上に最強の阿修羅は常におだやかな笑顔で見守り続ける母であり、微笑みはまさしく仏像のようでした。私の母は3姉妹で子供の頃から見慣れた光景は、まさしく阿修羅そのものです。満点。 10点(2004-06-21 05:51:40) |
330. プロゴルファー織部金次郎4 シャンク シャンク シャンク
今回のゲストは友利プロ、織金シード権も獲得。ただシャンクの怖さがゴルフやらない人には多分伝わっていないと思う。もっと苦悩して、ラストはシャンクを克服しないと根本的な解決になってないよ。 3点(2004-06-20 15:42:16) |
331. 殺陣師段平(1962)
以前「炎上」を見たとき鴈治郎は大した事無いと思ったのだが、本作はスゴイ!圧倒的な存在感、迫力、演技のうまさ、さすが人間国宝。老いた段平が着物の襟を正すしぐさなんて女形の風情でドキッとしますよ。雷蔵や鴈治郎が新国劇ってのも面白いとこなんでしょうかね。田中絹代さんもいつもいい表情をされますなあ。高田美和もとても軽井沢夫人になるなんて想像も出来ませんよ。 7点(2004-06-19 01:03:36) |
332. Jam Films
行定監督は上手いなあ、悔しいほどツボを撃ち抜かれた、パーフェクト。望月監督もまた上手い、絶妙のエロスが心地よい。岩井監督と篠原監督はフムフム嫌いじゃない、いいんじゃない程度かな。堤・北村監督はアンタ等こんなん好きだねってくらい。飯田監督はダメだコリャって感じでした。 7点(2004-06-19 00:38:57) |
333. 一人息子
期待の息子は職を失い、勝手に結婚、子供も作り、およそ孝行息子ではないのだけれど、人間的には大きく成長した息子を誇らしく思う母。本作の後には戦争があり、その後東京物語、社会状況はめまぐるしく変化していきながらも、小津作品は時代を超えた普遍的テーマのため何時の時代も心に響く。ただ流石に録音状態は酷いかな。 8点(2004-06-13 22:24:00) |
334. プロゴルファー織部金次郎3 飛べバーディー
織金ツアー初優勝!マッチプレーで丸ちゃんをも下す。 3点(2004-06-13 16:31:52) |
335. 日本の夜と霧
大島渚らしいと言うべきでしょうか、いくら咬もうがお構いなし、この熱いノリが大事だとでも言うんでしょうか。テーマ的には私の最も嫌いな部分なんですが、運動家や学生のバカさが出ていて良い。こんな映画がありながらバカな連中の暴走を止める事は出来なかった。 4点(2004-06-12 17:42:40) |
336. DISTANCE/ディスタンス
新興宗教の加害者家族をドキュメンタリータッチで対話的に加害者達の実像を浮き彫りにしてい事により、信仰により結ばれている他人と家族でありながら深い溝を感じさる彼ら、改めて家族をという物を考えさせる。が淡々と意味も無い時間が延々と続くので面白さより何を感じられるかといった感じの映画。 5点(2004-06-12 17:32:34) |
337. 幻の光
淡々と過ぎる日常の中で突如襲ってくる”死”これをいかに受け止めて生きてゆくのか。日常の中での物語であり盛り上がりには欠けるが、見た瞬間にそれとわかる小津調のきれいに整えられた構図や能登の風景が美しく描かれている。ただラストシーンの義父とのシーンとセリフは幾らなんでも、やり過ぎではないですかね。 5点(2004-06-10 23:44:27) |
338. 津軽じょんがら節
北へ逃げるヤクザな男とその情婦、メクラの少女、イタコ、寂れた漁村、吹きすさぶ風に叩きつけられる波、津軽三味線、これぞ津軽だと思わせる暗さと重たさ。所々で見せられる絵が見事で、波や風の音が直に感じられる迫力ある構図に参る、ラストシーンも飲み込まれそうな感覚になる。 5点(2004-06-10 16:12:35) |
339. 絞死刑
小松川事件を下敷きに朝鮮人差別問題、死刑制度、国家と個人などの難解なテーマをシニカルな笑いに包み、ほぼ全編を死刑場の中でのワンシュチュエーションで見せる低予算な映画。 7点(2004-06-08 12:19:01) |
340. 宇宙戦艦ヤマト 完結篇
究極の何でもアリチャンピオン!ヤマトは400戦無敗!人間の生死を超越した存在がヤマトなのです。 1点(2004-06-07 17:57:01) |