341. 冷たい熱帯魚
《ネタバレ》 『狐狼の血』を観た影響で、なんとなくグロいヤクザものを観たくなり、それっぽいなと思って選択しました。ヤクザ映画っていうか、サイコパス映画でした。この手の映画は、作中の人物に性格なり考え方が少しでも同調できるものがなかったらただただしんどい。社本一家も、村田も村田妻も、気持ちとか感情が何一つ理解できなかった。何をもって『冷たい熱帯魚』なのかも、ずっと考えながら見てたけどわからなかった。映像描写よりも、出てくる人間たちの性格がグロすぎて正視に耐えない映画でした、ってちゃんと見ましたけどね。 特に何が理解できなかったんだろうか。ノリや何らかの狙いの上で簡単に誰とでも寝る村田嫁?ちょっとのせられたくらいであんな店であんな格好で嬉々として働く娘?意味のわからない理屈で頬をはたかれながら抱かれる社本嫁? 「なんかすごい」と言わせるようなパワーがある映画だとは思いますが、私にはあまり刺さらなかった。有名な監督さんの作品がなにからしいのですが、すみません、良さが分かりませんでした。 [インターネット(邦画)] 3点(2021-07-22 23:59:31) |
342. レイクサイド マーダーケース
《ネタバレ》 ミステリーやサスペンスを期待して鑑賞した映画ですが…どちらの要素も中途半端だったかな。ミステリーなら犯人探しやトリック、真犯人の犯行の動機や背景などが詳らかになっていくのが見ていて引き込まれる。サスペンスなら人間同士の葛藤や関係のもつれ、それらが重なっての犯行や狂気性などを見るジャンルと言えると思いますが、この映画はそのどちらもなかった。事件は起きるがそれの対処はひたすら普通の人たちが普通に考えて思いつくことをやっているだけ。しかもそれを延々と。湖に捨てるまでのシーンなんてあんなに長くいるかなあ。結局犯人もはっきりしないから動機もよくわからないし。憶測の動機について親たちや先生があれこれ言ってそれで終わり。楽しめたかと言われると首を縦には振れない。 あと自分がお受験というものに対してあそこまで思い入れがないことも話に入り込めない一因です。結局あんな極端な感じの私立に入れて本人は幸せになるのかなって思ってしまう。まあ自分がそんな私立に行ったことがないしもちろん環境は大事とは思うのですが、個人的にはちょっと良い公立くらいでちょうど良いと思ってしまう。まあそれも、私立で人生が決まった、決まると思っている親には通じない理屈なんでしょうが。 実際あんなふうに子供の受験のために親まで泊まり込みで合宿、なんてあるんですかね。私なら、人付き合いも苦手だし絶対嫌がってるな(笑) ずっと冷静で、言ってしまえばとても冷たい対応をしていた豊川悦司さんが終盤、子供たちやその親たちに急に感情的になり罵詈雑言浴びせて罵るシーンがありましたが、あれ、驚くほど棒読みの台詞でしたね。すごく感情出そうとしてるのにあそこだけ演技がすごく下手で、なんだか見てて冷めてしまいました。あんな感情剥き出しにしていうセリフが心に響かないってちょっと致命的だな。それなら終始ずっと冷たいキャラでいってもらった方がよかった。かえってあれで話に入りにくくなってしまいました。 タイトルやあらすじが引き込まれる内容だっただけに中身が残念という、本当に残念な映画でした。こういう話題性のみで作って予告編まで楽しい、みたいな映画が減ることを願います。 [インターネット(邦画)] 3点(2021-06-19 00:30:19) |
343. 屍人荘の殺人
《ネタバレ》 原作既読です。読んでからだいぶ時間が経ってるんですが、この度prime videoで配信されてるのを見つけて鑑賞に至った次第です。 で感想ですが、原作ってこんなにコメディータッチな話でしたっけ?と戸惑うことがしばしば。確かに小説のほうでも明智さんとか剣崎比留子のキャラは浮世離れしていていわゆる「変人」として描かれていましたが、それは人に笑われたり態度がふざけている「変人」ではなかった。どちらかと言うと学者然として普通の人がしないようなことにのめり込むようなタイプの変人で、だから物語のキャラクターとして魅力があったのだと思います。映画ではこの二人が完全にネタキャラとなってしまっていて、これはもう『屍人荘の殺人』としては楽しめなくなってしまいました。じゃあ他のキャラは大丈夫だったのかと言うとそんなこともなく、全体的にコミカルにふざけた雰囲気で描かれてしまっているため、原作を読んで映画を観た人で満足する人はおそらくいないのではないかと。 と言うわけで、原作基準で評価すると0点。原作を一旦忘れて映画単体で評価するとしたら4or3点ってところですかね。 個人的に、小説の明智さんは本当に魅力的で逞しい変人というイメージだったので、映画でここまでふざけたなよっとしたキャラで使い潰されたことにただただショックです。 残念の一言。 [インターネット(邦画)] 3点(2021-06-12 18:36:46) |
344. 楽園 流されて
《ネタバレ》 まず結論から言うと、あまり面白くなかった。面白いところもあったんだけど、メインキャストの二人に全然魅力を感じられなかったのが大きい。男は図星を突かれてキレて手をあげる、女は高飛車で感謝や周りの人への配慮を全く知らない見下し女。それが作中で変わるかと思いきや、そんなに変わることもなくエンディングへ。一瞬変わりかけたと思ったんですが、、ね。 同じ官能映画のジャンルで一つ前に『火口のふたり』というものを観ましたが、それにくらべると大分薄っぺらいものと思ってしまいました。短い映画の割には長く感じてしまうのは致命的。 親の七光り、育ちの良い有力者の娘が参議院議員になるべく選挙に出馬するが、他者を自分の手足としか思わず、周囲の人間に感謝も知らず、ただただ横柄に振る舞う様は閉口の一言。男は男で、優しく気遣ってくれる嫁に子供のような態度で接し、挙げ句の果てに口論の末殺してしまうと言う、なんとも出来の悪い愛憎劇に思えてしまう。そんな二人が無人島に行き、お互いを罵り合いながら展開するストーリー。無人島生活の中で何か人間的なものが劇的に変わるでもなく、最後までお互いの本質は変わらないまま終了。ある意味清々しいが、面白いかと言うと全然そんなことはなかった。 急に出てきた中国人も唐突だったし、嫁さんを殺す展開は果たして必要だったのか??なくても全然話は進めたと思うが。 議員の娘に終始不快感を感じながら終わる。そんな映画でしかありませんでした。疲れた。 [インターネット(邦画)] 3点(2021-05-12 01:13:03) |
345. ISOLA 多重人格少女
《ネタバレ》 正月近くに録りためていたものを鑑賞。昔から名前は聞いたことがあるホラー邦画だったので、さてどんなものかと観てみました。 中身はまあムチャクチャの支離滅裂ですね。いつもTV版を観る場合は「TV版なので割愛されてる部分も多いかと・・・」とか前置きした上で批評するのですが、これはそれを抜きにしてもなかなかのグダグダっぷり。 何の前フリもない木村佳乃さん演じる賀茂さんのサトリ能力。そんな能力に疲れた彼女は「こんな私でも誰かの力になれたら・・・」とありきたりな動機で震災のボランティアへ。ずーっと主体性のないこの主人公は、だんだん空気のようにどうでもいい存在になってきます。 そこで知り合った少女による大量虐殺。この殺人のメカニズムも良くわからなくてストレスを覚える。要はISOLAが幽体離脱して殺したいやつの体を乗っ取って自殺する、ということなのでしょうが、それだと憑依した精神ごと死ぬのでは??そこから精神だけ抜け出せるならそもそもあんな大掛かりなタンクは要らない。 主人公と真部さんが急接近過ぎるのも理解できないし、最後彼が自殺するのもさっぱりわからない。 と、ここまでの批判を終えて、やはりちゃんと劇場やDVDで観た人は「いや、そこは全編見るとちゃんとこうなっててね」とかもしくは原作を読んだ人などはもっと細かいご指摘等あるかとも思いますが、TV版鑑賞の上での批評ということであしからず。 震災のシーンを見る映画としては興味深く拝見しました。もちろんまんまこの映画の通りだったとは言いませんが、被災者・ボランティアの苦悩や震災の被害のあった建物などはきっと出来るだけ現実に忠実に作ろうとしてくれたのだと思います。 震災直後、被災地はどんな状態になり、どんなものが必要とされているのか。この映画からは断片しか見えませんが、そういうことへの気づきのための映画となってくれれば幸いですね。その分少し評価を上げておきます。 (そういえば原作の貴志祐介さんや映画監督の三池崇史さんなどクレジットされてましたが、恥ずかしながら気づきませんでした。もし気づいた方教えて欲しい・・・笑) [地上波(邦画)] 3点(2013-03-20 23:51:13) |
346. カイジ2 人生奪回ゲーム
《ネタバレ》 レビューを書く前に・・・。 少し前にやはり漫画が原作の映画についてのレビューでも書いたのですが、アニメや漫画が原作の話を実写として映画にする場合、それは「実写」なりのリアリティが求められるみたいなことを書きました。実物大の人間を登場人物として使うのだから、実物大なりの演出が必要で、かつ原作の世界観は大事にしなければならないと。そしてそれが出来ないなら実写化などしてほしくないというのが私の個人的な意見です。 で、そんな視点で本作を鑑賞したのですが、まあ現実味の薄いこと・・・。こんな内容ならいよいよ実写化する意味が分からない。普通にアニメで『劇場版 カイジ2』でも作ったほうが断然面白いと思う。 基本的にはギャンブルものの漫画というのは人間対人間だから面白いのだと思う。人間同士の読み合い・騙し合い・裏のかき合いが面白いのであって、本作の人間対パチンコ台という設定には心底ガッカリした。多少は人間による心理戦のようなものもあるのですが、基本的にレベルの低いイカサマの域を出ません。台そのものも玉あたりの金額・賞金とその仕組みが若干特殊なだけで、基本的に普通のパチンコ台となんら変わりません。その意味では前作のほうがまだ見応えがあった。「沼」に関わる全てのエピソードはそんな理由で霞んで見えました。 山本太郎さんや吉高さんが出てくる必要もあったのかなかったのか。ぶっちゃけ別にいらん。吉高さんの台詞の棒読み具合にもガッカリ。あれでよく女優をやっているものだ。とは言い過ぎか。しかし本当に棒読みがひどかったので・・・。エキストラならともかく、メインヒロインでしょう??こうなると監督のいい加減さも窺える。いいものを作ろうという気概が見えない作品でした。 [地上波(邦画)] 3点(2012-12-03 18:32:16) |
347. 美しき運命の傷痕
《ネタバレ》 冒頭で、ある鳥の巣に別の種類の鳥が卵を産みつけ、その別の鳥のほうのヒナが元々あった鳥の卵を全て巣の外へ落としてしまう(托卵というらしい)シーンがすごく印象的で、ここから始まるドラマもさぞそういった"住み処の奪い合い"みたいな要素が盛り込まれた内容を期待したのですが、私にはあまり両者の接点は見えてきませんでした。とても思わせぶりな冒頭のシーンだっただけにもったいない。 内容は3人の女性(どうも姉妹らしい)のそれぞれの恋愛模様を描いていくもの。DVだとか不倫だとか、それぞれがそこそこに"ドラマ"やってるんですが、ただでさえ短い映画に3人分の話を詰め込んだもんで、言わんとすることを理解できるほど丁寧ではない。ていうか私には理解できなかった。托卵-不倫-妊娠-DV-父の真実-母の達観-で何が起こったの??話に出てくる全ての要素が観ている側にはちぐはぐで、最後に一つの絵にはならない。理解したかったらもう一度観る必要があるのかもしれないが、そこまでする気も起こらない。文化観の違いかもしれませんが、全体的に冗長な感じがします。特に次女役の電車でよく寝るお姉さんの話は私には退屈でした。一番私が興味を引かれたのは三女の大学教授と不倫してた女の子の話でしたね。あれはもう少し引っ張って欲しかった。てかあの教授は本当に事故死なのか? まあ個人的にはサスペンスとかホラーとか抑揚のハッキリした映画ばかり観る人間なので、そのせいで退屈と思ったのかもしれません。私には3点くらいの映画でした。 [DVD(字幕)] 3点(2011-03-03 09:47:46) |
348. 赤目四十八瀧心中未遂
《ネタバレ》 オレはけっこう近くに住んでてこの辺の地理にはわりと強いほうなんですが、どうかんがえてもあり得ないシーンがいくつか・・・。冒頭で子どもがどこかの学校から蝶々を追って瀧にたどり着きますが、実際はそんな「気づいたら着いちゃった」なんて距離にあるもんじゃないんですよね。まぁそんな突っ込みはこのへんにしといて話の内容ですが、お世辞にも面白いとは言えませんね。「だから邦画ってだめなんだな」ってのを再確認した映画です。こういう映画にほとんどと言っていいほど共通に見られるシナリオが「世捨て人が新しい土地で新しい人生を築いていって最後には女性とハッピーエンド」ってなもんなんですが、どうやらこの映画もそのパターンのようです。見飽きたパターンだし、はっきり言って「だからどうした」ってなもんですが。二時間半見せられつづけてこれじゃね・・・。一応生島さん(大西滝次郎)が世捨て人のような役をやっていますが、全然容姿が世捨て人のそれじゃない。あんな人いたら普通にもててそう。別にロバート・デ・ニーロやシャーリーズ・セロンみたいに身を削ってまで役柄になりきれとはいいませんが、少しは役に近づく努力もして欲しいもんだ。関西弁もみんっな中途半端!!関西なめてんのか!!あんな不自然な関西弁しゃべるのは服部平次とコナン君だけで充分や。関西弁の役をやらせるなら最初っから関西が地元の役者を揃えて欲しいもんだ。というわけでこんなキャストを揃えた監督もとてもほめられたもんではないです。最近多いタイプの、いわゆる自己満映画レベルです。てゆーか実際そうなんじゃないだろうか。よく赤目四十八瀧の人達はこの映画の撮影を許可したもんだ。これを見たら寄り付く観光客も寄り付かなくなるような。というより、勘違いしたバカが増えそうな不安のほうが大きいか。 [DVD(字幕)] 3点(2005-04-01 21:23:29) |
349. トゥームレイダー2
《ネタバレ》 えっ、「Shadow Gurdian」?。えっ、樹の化け物?えっ、てことはなにか、ロード・オブ・ザ・リング?なにパクリ?はっきり言ってこれにはむかついた。前作並みにいろんな化け物とかとたたかうよいうシナリオを期待してたのにそういったものはほとんど現れず、現れたのは問題のミスターエセロード・オブ・ザ・リング。もうこれが出てきた時点で、「こりゃだめだ」って声がエコーで流れてきました・・・。何か森の雰囲気もロード・オブ・ザ・リングのそれに似てるし。 あとこの映画、変に演出過剰。「ジョーズ」ばかにしてんのか!?サメがパンチ一発でおとなしくなるんなら「ジョーズ」で死んだ人たちが浮かばれへんわ。しかもサメにつかまって浮上してから出血してる腕を水に入れたまま寝てるし。普通その後でサメに食われるやろ、ってか食え。演出過剰なわりにララ(アンジョリーナ・ジョリー)もいきなり襲われてオーブ奪われたり、けっこう情けないシーンが多かったし。中途半端な強さを見せられて見てたこっちは不完全燃焼。 3点(2004-07-15 19:50:34) |
350. るろうに剣心 伝説の最期編
《ネタバレ》 この話の前編となる『京都大火編』のほうにも書いたのですが、とにかく政府が最低。自分たちで暗殺を依頼しておいて、結局自分たちのために闘ってくれた剣客二人を二人とも闇に葬ろうとした。それも、自分たちで手を下そうとしたならまだしも、剣心には志々雄を暗殺するよう依頼し、志々雄には脅されて言われるがまま剣心を指名手配。劇中恵が言った、「恥を知れ」まさにその通り。二人が戦艦内で闘っているときも、二人もろとも戦艦ごと砲撃で亡き者にしようとし、そんなことをするくせに最後、志々雄に勝って戻ってきた剣心に「侍に敬礼!!」ってどの顔でそんなこと出来るのか。敬礼された剣心もなんだか唖然としてるように見えたし、薫も伊藤博文なんかどこ吹く風で「早く帰ろう」。ご大層なBGMをかけていましたが、何の感動も感じない、見ていて空しいだけのシーンでした。そんな汚い政府がうまいこといって終わりみたいな話のどこに感動しろというのか。 そしてこのシリーズについてずっと感じていることではありますが、『るろうに剣心』を作ろうとしているのか全く新しい別のものを作ろうとしているのかはっきりして欲しい。キャラクターがしっかりハマっていると感じたのは剣心と薫くらいで、あとはみんな無理やり作られたキャラだと感じた。蒼紫や安慈は特に酷い。蒼紫は急に出てきてなんの前触れもなく抜刀斎をつけ狙い、打倒志々雄のことで忙しい剣心にいきなり戦いを挑んで邪魔をする存在にしか映らなかった。漫画の方なら般若や式尉などの御庭番衆たちとのエピソードの上でのことと受け入れられるのですが、それもない。安慈は坊主というキャラからも超がつくくらいストイックな性格のはずなのに、左之助との闘いで金的攻撃やくすぐり攻撃など明らかに馬鹿にしている。 なので上述のように、視聴者が漫画を知ってる前提で作っているのか全く新しいものを見せたくて作っているのかハッキリしないことにとてもモヤモヤしました。だめだこりゃ、という感想です。 やはりどんなに評判の良い作品でも、自分で見るまではわからないんだなと改めて実感しました。あ、志々雄の焔霊だけは見応えありました。それならカグヅチも見たかったですがね。 [インターネット(邦画)] 2点(2022-02-21 20:20:52)(良:2票) |
351. Dear Friends ディア フレンズ
《ネタバレ》 こんなに何度も何度も、友達だから、というワードを聞かせられるとは思わなかった。さすがに中盤からは食傷気味。そもそも主役にほとんど感情移入できなかった。あの子(リナ)に好感をもって鑑賞できた人はいるのかな。誰かに手を差し伸べられたら振り払い、そのくせ病気になると「なんとかしろよ!」とか、誰も近寄ってこなくなると「なんであいつ来ないんだよ!」ただただシンプルに自分勝手。なのでこちらもただただシンプルに嫌悪感、というか忌避感?関わりたくない。 洋介、という男もよくわからない。痩せこけて毛髪も抜けた状態を目の当たりにしてそれでも好きだと言えるのに、顔がぐちゃぐちゃになっても足がなくなっても「俺が足になってやるよ」とか言うくせに、胸はだめなんだ。よーわからん。 また、登場人物の波も激しい。本人はさることながら、その父親もなかなか。放任主義かと思いきや突然娘に熱い告知。その後気合を入れて病院に連れて行くもまたもや娘をほったらかす。そして二度と現れることはなかった。。。ここを大杉漣さんでいくのはもったいなかったように思う。 同室だったカナエも急展開。仲良くなったと思ったら転院し、転院先でまもなく亡くなる。マキもただの大人しい昔なじみかと思いきやいきなりカッターで胸を切る。そして彼女も病気が判明。彼女の必死な姿に胸を打たれたリナはフェンスを乗り越え、そこでミュージックスタート。「学校へ行こう」の長編ドラマでも見せられたような感覚でした。 あと、最後のひと言の「その三ヶ月後、マキは息を引き取った」というのはなぜ字幕で出したんだろう。真っ暗な画面で声だけで良かったと思うんだが。原作へのリスペクトなのかな。そしてそれで閉幕。色々置いてけぼりを食らった映画でした。 [インターネット(邦画)] 2点(2022-02-08 18:12:30) |
352. インシテミル 7日間のデス・ゲーム
《ネタバレ》 どう・・・評したらいいんでしょうねこういう映画。。。良くはない。それは確か。ただ、どう悪かったかということを表現する語彙力が自分にはない。いっぱいレビュー書いてきたつもりだがまだまだだな。。。 結局【唐突】で【深みが無い】ということになるんだろうか。いきなり人が死んだり、各部屋に凶器が置かれてたり、凶器と一緒に殺し方の指示まで書いてあったり、ラストあの方が生き返ったり。かなり【唐突】。視聴者には実験の意味がほとんどわからない(インターネットに流したいだけ?)、何を動機に急に人を殺したいのかもわからない。お金のためというには短絡的過ぎる。そういった点は【深みが無い】。まあ全体にわたって【深みが無い】作品でした。 実験の主催者側はライブ映像で視聴者集めて、お金はもちろんだけど、ネットの神にでもなりたかったんだろうか。にしては組織的過ぎるしその辺の説明でもちゃんとしてくれないと、やっぱり底が浅い作品としか評せない。 『SAW』シリーズやら『es』やらにインスパイアされたのでしょうか。心理学実験モノとしてはシチュエーションのみでしたね。もっと作りこみましょう。不気味にすればいいってモノじゃない。 [地上波(邦画)] 2点(2011-10-31 11:46:17) |
353. TEKKEN 鉄拳(2010)
《ネタバレ》 鉄拳ではポール使いなのですが・・・、出てない。木人ですら出てるのに(道具ですが)。 こういうゲーム元映画シリーズはだいたい無理にストーリー練りこんで結果ひどいことになるんですが、この映画もそうでした。てゆーか日本語・・・。せめてエキストラやらキャストやらの言葉をどうにかできなかったのか。不自然すぎる。あそこだけ吹き替えにしてくれって感じでした。 いろんな意味で完成度の低さに2点としたいと思います。 [DVD(字幕)] 2点(2011-06-05 20:10:11) |
354. スパイ・ゲーム(2001)
《ネタバレ》 なんとまあ退屈な映画か。せっかく冒頭でトム(ブラッド・ピット)が刑務所に侵入してこれからのストーリーの盛り上がりを匂わせてくれたのに、その後がほぼ全部過去の回想に終わってしまって気分は最悪。過去のことばっかり話すならなんで冒頭でこれからの展開に期待させたりすんねん!? あと、なんで一回電気ショックで死んだトムは蘇ったんだろう・・・??どうやって蘇ったのかもさっぱりわからんし。 「スパイゲーム」というタイトルのわりになんか話の中身はネイサン(ロバート・レッドフォード)の思い出物語とCIAの他の職人との駆け引きバトルに終始して、ほとんど緊張感が感じられなかった。 ラストもなんだ、結局女にほれたってことですか。どうせなら女とかは忘れて完全にスパイになったトムが見たかった。 あっでも音楽はとてもよかった。ここだけは一見の、いや一聞の価値有り☆ 2点(2004-06-27 11:29:35) |
355. 影裏
《ネタバレ》 この日浅っていう人、エヴァンゲリオンの影響でも受けたんですか?中二病のようなものがいちいちうっとうしい。 「光の当たった瞬間しか見れない」 「ヒトの裏っかわを見んだよ」 「屍の上に立ってんだ、おれたち」 …だから何??私は意味深なことを言おうとしてダダ滑ってる変なやつにしか思いませんでしたが。 さらに言うなら、こんな男に魅力を感じて彼と縁を切った父親や兄に会いに行ったり、そこまでしようとする神経も私には全くピンとこない。途中で出てきた女装の友人も、回覧板で苦情言いにくる同じアパートのお婆さんも、それぞれが単発のエピソードではっきり言ってメインの話と繋がりも何もない。 面白くなかった。 いろいろ書いたけどシンプルにそれかな。地震のこととつなげて色々描いてはみたものの、私は日浅と絶縁した父親と全く同意見で、震災で大変なときに大学4年間の学費と生活費を詐取してさらに社会人となってからもおかしな勧誘で詐欺を働くこのような男が津波で死のうがどうなろうが知ったこっちゃない。ちょっと酒に付き合わないだけでボロクソに言われるし。見ていてかなりイラッとする人物。よくそんな男をわざわざ探しに行ったものだ。そういう意味では綾野剛演じるこの主役の男にもイライラした。自分なら大事なプライベートの時間使ってこんなやつ絶対探しに行かないわ。 原作があるんですかね?それがあったとして、この映画はきっと原作の世界観をほとんど表せなかったんだろうなあ。意味不明だもん。時間が足りなかったのか製作が悪かったのか。キャスト頼りの映画でしかありませんでした。 [インターネット(邦画)] 1点(2022-12-28 00:16:14) |
356. 惡の華
《ネタバレ》 原作未読です。タイトルと漫画の装丁だけは知っています。「クソムシが」で思い出しました。 結論から言うと・・・、漫画ならまだある程度は楽しめたんだろうな。映画はびっくりするくらい面白くなかった。やっぱり漫画というイラストで見るものと、映画という生身の人間を見るものとでは表現の違いというか、同じストーリーを基とするものでも受ける印象がまるで違ってくる。この作品の原作は存じ上げませんが、実写で見るとなんだか生々しくてキツイですね。当事者だけでやってくれって感じです。 二人だけの世界を望むなら、そんなに強い意志があるのなら、あの山の向こうに本当に行って、そこで自由に暮せば良い。なぜ夏祭りというわざわざ人の集まるところにかこつけて、この街は地獄だとかのたまったのか、自分や人を呪いながらも、結局は誰かに見られ愛されたかったということかと思ってしまった。中村さんの行動原理も、それにあそこまで感化される春日くんの行動原理も理解不能。それこそ他人が立ち入られる領界ではない気がします。別にいいから、いちいち他人を巻き込むなって感じですね。使っている言葉も、そこに何の信念も深い意味もない、ただただ人を汚く罵倒するだけの言葉で聞いていて気分が悪い。 人にはそれぞれ考えがあって悩みがあって、それらを100%消化しながらきれいに人生を送っている人なんていない。大なり小なり中身に鬱積させながらそれに付き合っていくものだ。自分の器だけで収まりきらず、溢れた分を人への攻撃に使うなんて最低でしかない。実写で見るとなおのこと受け入れがたい話だと思いました。まあだからこそ映画なんでしょうが。実写にする必要性は一ミリも感じられない作品でした。上述のように原作は未読ですが、おそらくそちらも一生読まないでしょう。原作に還元できずすみません。 [インターネット(邦画)] 1点(2022-03-07 18:58:50) |
357. 大日本人
《ネタバレ》 ただ誰かの頭の中を映画にしただけの作品。ぶっちゃけ、こんな自由なやり方でいいなら小学生や幼稚園くらいの頭の中を映像化したほうがもっと自由で斬新で面白くなりそうな気がする。 バラエティー番組の中で芸人がトークのネタとして使う分にはこういうコンセプトの世界観は面白いと思う。突発的に「獣」の話などを松本さんがすればそれはそれで笑いも取れそうな気がします。しかしそれを100分以上の尺のある映画という媒体で出そうとすると、これは観てる側には苦痛。プラス、インタビュアーの質問の仕方がいちいち腹が立つ。なんであんな人間のインタビューを素直に受けているのかも不可解だし、世論が大佐藤に対して批判的過ぎるのもよくわからん。形はどうあれ、自分たちを守ってくれてる存在に対して、今の日本人ってあんな対応しますかね??極端すぎ、批判的過ぎるないように辟易しながらの観賞は自分自身よく耐えたと思います。 「処女作だから」とかじゃなくて、もっと世に作品を出すものとして、いろいろわきまえてほしいと思った作品でした。 [DVD(邦画)] 1点(2011-07-25 13:07:17) |
358. 少林少女
《ネタバレ》 まあ・・・ひどいなあこれは。 何がひどいってまず、私はCM見て影響されて映画館行ったんですけど、あまりにもCMで期待させる内容とかけ離れたものでした。『カンフーハッスル』や『少林サッカー』を観て影響された、って言う人もこの映画は別物だった、と後で気づくと思います。上記2作のネームバリューにあやかった紛い物です、これは。 ストーリーももちろん破綻していて、『カンフーハッスル』などは時に笑えるようにストーリーをおもしろおかしく工夫していますが、『少林少女』のそれは話の流れが大変勝手で、観てる側は全くついていけません。鑑賞済みの方はご存知でしょうが、主人公の凛(=柴咲コウ)がラクロスチームのメンバーと打ち解けるまでの流れが・・・はしょりすぎ!!!チームのメンバーと心を通わせる大事なシーンを完全にすっ飛ばして、観客置いてけぼりでした。 ・・・とまあここには語りきれないくらい穴だらけのストーリーで、同じくらいアクションシーンも退屈です。これもやはり前述の2作のようなものを期待すると手痛いしっぺ返しに遭います。ある意味放送事故です。 最後に、この映画あまり火は出ません。 [映画館(邦画)] 1点(2008-05-14 00:53:15) |
359. 映画 怪物くん
《ネタバレ》 なんだこれ。やっつけ映画以外の何者でもない。いったいどこにニーズがあってこんなもの作ったのか、というのがまず最初の感想です。 そもそも主役に魅力が0!零!!ゼロ!!! 本当一体どの層に向けての映画なのか。嵐ファンのためとしか思えない。だとしてもファンを失いかねないレベルだと感じます。 同じことをアニメのキャラがしているのならまだ愛嬌というものがあります。しかしこれは狙いも絞れていないただの商業的実写化アニメ。その代表格といっても良いくらいグダグダ。こんな演出を生身の人間にされたらドン引きです。実写化するにあたってのメリットデメリットくらい考えないのか製作は。 そうまでして実写化したかったのかと思いきや、変なところでアニメーションを入れてくる。普段なら気にならないレベルなのですが、もうこの作品に対しては粗探しモードになってしまいました。 また、ほとんどが演技もグダグダ。まともだったのは八嶋智人さんと北村一輝さんくらい。その二人もグダグダの環境に飲まれてだいぶ精彩を欠いていますが。それ以外はもっっっとグダグダ(ああもう、何度グダグダとか書けば気が済むのかわからない)。冒頭に書いた作品のやっつけ感がここにも出ています。 そもそもドラマを観ていませんので、そこを知らないということでの評価となりますが、それならそれで一本の映画として見せられる内容にするべき。これは別にこの映画に限らず、他のドラマ出身映画にも言えることですが。 ストーリーも稚拙の一言。魔王石が無いと何の力も発揮できないくせに、途中までドラキュラがそれを持ってることを誰も追求しない、気づかない。そして石を失い、パニックに。デモキンは展開上当然予想できる岩石男の復讐に全く対応できず襲われ、そのためデモリーナを失う。・・・などなど。挙げたらキリが無いですがね。 新年から最低レベルの映画を観てしまい実に残念です。 [ビデオ(邦画)] 0点(2013-01-06 01:56:05) |
360. キル・ビル Vol.1(日本版)
《ネタバレ》 全体的にセンスが無い。ネーミングにセンスが無い。ストーリーにセンスが無い。音楽にセンスが無い。もうふざけんなって言いたい。評判聞いてカップルで観に行った人たちは可哀想だよ。なんであんなにスマステでべた褒めしてたんかもわからん。あんなことして評判上げなければ被害にあった人も少なく済んだろうに。大体なんでハットリハンゾウが刀を打つ?てゆーかなんでそこまでして日本刀にこだわる?普通に銃とかでもいいやん。平気な顔して飛行機に刀持ち込んでるしよ。なんか途中で「アニマトリックス」みたいなアニメーション入るし。ってかアニメ抜きでもあんなに血ぃどばどば出したり頭落としたり出きるんならアニメ使う意味って何?これは友達に批判しながらまわろう、うんそうしよう。絶対親しい友達には観て欲しくない映画だこれは。誰かがこの映画のことを"It was terrible!!"って怒ってたのがわかったよ。ほんっとにただのイカレ映画で終始した映画でした。よかったよレンタル安くなってるキャンペーン中で。なんかこの映画は一応はコメディとして扱われてるみたいやけどこれを観て本気で笑える人はいないだろう。もしこれがめっちゃいいって言う友達がいたらがんばって説得します。 はっきり言って臨界点越えました。冗談ではすまされん。 0点(2004-05-16 23:42:55)(笑:1票) (良:1票) |