21. 日本暴力列島 京阪神殺しの軍団
《ネタバレ》 「殺しの軍団」と呼ばれた柳川組(途中から地道行雄により山口組傘下となる)をモデルとした実録やくざ映画。この映画はかなりフィクション性も強いが主人公の花木勇(小林旭)が朝鮮人であるといった設定は実際にも柳川次郎は朝鮮人である。斬り込み部隊として巨大組織に利用され使い捨てにされていく朝鮮人やくざを描いているなんとも可哀そうな物語だ。なかでも辰ちゃんの殺害されるシーンは実録やくざ映画屈指の名場面!三樹夫も憎ったらしい、いい味出しています。 7点(2004-09-27 18:11:21) |
22. 実録・飛車角 狼どもの仁義
《ネタバレ》 「人生劇場 飛車角」の小山角太郎のモデルとなった人物、石黒彦市を主人公とした実録ヤクザ映画です。一匹狼を題材とした実録モノはなかなか珍しいです(この映画以外には「仁義の墓場」の石川力夫もある種一匹狼であるが)。生涯、一人の親分も持たなかったやくざの人生を描いています。この映画の面白いのは物語の中盤で主人公彦市さんが殺されるのですが、その経緯を時間を戻して後半で描く…といったなんだかパルプフィクションのような構成になっているところです。個人主体ドラマなのでこういった脚本は難しくないのかもしれないがやくざ映画では斬新ですよ。女郎(中川梨絵)との恋愛ドラマもなかなかいいですが、村岡健次(小林旭)との奇妙な人間関係も見ものです。 7点(2004-09-23 14:16:50) |
23. 螢(1989)
チンピラ映画。80年代「竜次」以降の流れにある「現代やくざ/ネオヤクザ」系の個人主体ドラマ。中学校の時にテレビで観たのを憶えている。後々改めて観るとシナリオは「仁義の墓場」からインスパイアされているように思える(ギバちゃんと南果歩のラブストーリーなんかはそっくりだ)。でも作品自体の出来は悪くないので(「新・仁義の墓場」なんかに比べればよっぽどいい)ネオヤクザ系映画の中では好きなほうです。 6点(2004-09-21 13:36:25) |
24. ツィゴイネルワイゼン
「気違いの始まりは幻聴か?」噛めば噛むほど味の出る映画かもしれないがどうも藤田敏八さんの演技が下手にみえて仕方ない。 5点(2004-09-17 22:56:02) |
25. 火垂るの墓(1988)
最高!みんなを泣かすためにあるような映画。こんなもん好きです。 8点(2004-09-16 11:00:15) |
26. みんな~やってるか!
1~4作目まで出ていた人がけっこう出演しているのでなかなか面白い。僕も白竜さんに「はい合格!」と言われてみたい。 5点(2004-09-16 00:01:57) |
27. 山口組外伝 九州進攻作戦
博多事件で散った平尾国人(夜桜銀次)を主人公とした実録やくざ映画。この映画のおかげで彼は伝説の男として今も語られているといっていいだろう(この頃の東映は「山口組三代目」で「仁義なき戦い」を上回る興業成績を得て実録路線の波に乗っている)。ちなみに山口組の名義で発表された映画はこれで最後だが山口組の抗争事件を題材とした映画はこの後も(山口組の名義は使わず)次々と映画化されている。「実録外伝 大阪電撃作戦」(大阪明友会事件)、「日本暴力列島 京阪神殺しの軍団」(奈良服部組組長刺殺事件)、「沖縄やくざ戦争」「沖縄10年戦争」(沖縄第四次抗争)などがある。興味を持った人は是非観てほしい。 5点(2004-09-14 22:10:51) |
28. 恐喝こそわが人生
《ネタバレ》 「黒蜥蜴」に続く深作の松竹第2弾。ここで再び深作さんアナーキズムが炸裂してます。それと当時、松竹ではご法度とされていたナレーション、ストップモーション、回想シーンを多用しているところも凄いですね。松方さんは若くていい演技していますね。元ボクサー役の城アキラさんの死に方も見ものです。(城さんは「血染の代紋」でも同じキャラで登場してましたね。)それと監督はこんな無名の頃から室田日出男さんをかっていたんですね(安藤昇さんも当初キャスティングに組み込まれていたらしいんですが城戸四郎さん<松竹蒲田撮影所会長>が許さないだろうとの事で止めたそうで)。それと【サラダパック】さんによると、この映画は「わが恐喝の人生」(63)のリメイクなそうで、そちらは辰っちやんと千葉ちゃんが出演しているとの事です! 7点(2004-09-14 13:50:00) |
29. 上海異人娼館/チャイナ・ドール
《ネタバレ》 寺山修司の5本目の長編映画(中編の「草迷宮」を含む)。この作品は本格的に官能映画を撮ろうとしたようです(原作はポーリーヌ・レアージュ「城への帰還」)。この『O嬢の物語』というのはかなり有名らしいんだけど僕は知りません。舞台を香港・上海に寺山が設定したらしいです。この映画はクラウス・キンスキーの怪演が見ものですね。あと新高恵子も怖い!寺山映画お得意の心中も見れます。あと密かに小松方正さんも出ていますね(少年の父親役です)。J・A・シーザーの音楽は映画に合ったマトモで綺麗な曲です。まあ見どころなどはそんなとこでしょうか?寺山修司のなかではさほど難解な映画ではないので(二人の行動は理解できんが…)疲れずに観れるでしょう? 6点(2004-09-11 22:49:50) |
30. 安藤組外伝 人斬り舎弟
日本一喧嘩が強いといわれた花形敬を主人公とした実録映画です。安藤昇も本人役で出演。「安藤組外伝」と書かれている為、番外編扱いだがこの映画は安藤組の発祥から解散までが描かれた集大成的役割を果たした映画だったと僕は思います(やくざと抗争 実録安藤組はほぼフィクションでしたから)。でもやっぱり主役は文太さん!見所は何といっても文太vs力也でしょう!中島貞夫の描くバイオレンスもなかなかのものです。ちなみにこの映画はのちに「疵」というタイトルで陣内孝則主演でリメイクされています。 7点(2004-09-11 01:57:55) |
31. さらば箱舟
寺山修司さんの遺作ですが一番難解な映画でした。百年経てばきっと解るのでしょうか? 6点(2004-09-10 16:53:09) |
32. 英二
これだったらまだ英二ふたたびのほうが良かった。あずさ役が仙道敦子じゃなかったのも不満。 3点(2004-09-09 22:12:50) |
33. 男はつらいよ 幸福の青い鳥
「TSUYOSHI NAGABUCHIとら屋に参上!」の巻 4点(2004-09-09 22:06:33) |
34. ウォータームーン
成田三樹夫に3点! 3点(2004-09-09 22:02:59) |
35. 菊次郎の夏
楽しかったです。相変わらずイチャモンが多いですね。 ↓すみません僕の説明不足です。武さんの映画に出てくるイチャモンの事ですよ。「3-4×10月」や「ソナチネ」なんかにでてくるヤクザのキャラクターはいつもこんな感じなんですね。【おはようジングル】さんへ⇒僕も「その男~」が一番好きです。「レザボアドッグス」のように5.1chでDVD化してほしいんですがねぇ。 7点(2004-09-08 01:05:33)(良:1票) |
36. Dolls ドールズ(2002)
監督がいう“これまでで一番暴力的な映画”というのは少し肯ける。理不尽ですからね。 5点(2004-09-08 01:00:09) |
37. 女囚701号 さそり
最初、室田日出男さんに気づきませんでした。 4点(2004-09-08 00:00:15) |
38. 三代目襲名
《ネタバレ》 監督が山下耕作から小沢茂弘に代わりましたが続編として違和感はありません。2人共仁侠映画路線で活躍した監督ですからね。(主演の高倉健と奥さん役の松尾嘉代は前回と同じ)この第二部では出所した田岡が山口組の親分の座に就くことになる。そして田岡はまず不良三国人達の駆逐を手がける(自警団を組織し神戸の治安回復に努めた)。そして神戸の港湾荷役15社からなる「港洞会」を結成し、自ら会長の座に就任した。そして映画の最後には新たな戦いに向けて決意する健さんの姿が映って終わる(演歌はかかりません)。前より任侠度は減りましたが田岡の人物像は相変わらず男らしいです!あと、この映画が凄いのは殆ど実名で人物テロップがでてくるところです!いやー続編が観たい! 8点(2004-09-07 22:30:10) |
39. 山口組三代目
《ネタバレ》 「仁義なき戦い」に続き、東映京都が選んだ実録やくざ映画の題材は田岡一雄だった。言わずと知れた極道界のスーパースターだ。この第一部では彼の生い立ちとゴンゾウ部屋へ転がり込んだ経緯、山口組若頭となった経緯などが描かれている。仁侠映画のタッチで描いたこの演出と脚本はさすがに田岡一雄自伝にはぴったりだったし、健さんはやっぱりカッコいい。最後の文太vs健さんシーンはファン必見ですよ。 8点(2004-09-07 18:02:08) |
40. やくざ残酷秘録 片腕切断
《ネタバレ》 元々、「人斬り与太」や「仁義なき戦い」シリーズは深作欣二監督がヤコペッティの「世界残酷物語」からインスパイアされ、カメラマンの星島一郎と仲沢半次郎の協力の下ドキュメントタッチを交えた作風に制作されたものだという。そしてこの「やくざ残酷秘録~」は、安藤企画が製作した(ほぼ)完全モノホンやくざドキュメンタリー映画なのです。悪趣味なモンド/スナッフ映画といわれるジャンルは観たいとも思わないのですが、もともとやくざ映画が好きだった事と安藤さん監督の映画という事もあって借りてみました。800万円の低予算で撮影日数10日間の映画ですが出来は悪くないと思います。まず、凄い!と思ったのは当時のM会(現在も東日本一帯に勢力を張る関東の名門組織)の会長や義人党(M会と共に、かつての関東会に加盟していた7大組織の1つ)の党首等が堂々とスクリーンに登場しインタビューに答えている映像が見れるところです。あと肝心の切断シーンは演出のヤラセでホッとしたのですが、指詰めシーンは本物らしく、上からノミで叩くと指が吹っ飛んで血が噴出したのでかなりビビりました。そして映画の最後ではヤーさんじゃなくてそれらを取り締まっていた元警視庁刑事部捜査一課の平塚八兵衛さんにインタビューして締めくくるといった構成も見事。「ヤクザはなくなるでしょうか?」→「いやぁー私ら根倒しする立場にいてこういうことをいうのも何ですが…尽きないと思いますよ。」 6点(2004-09-06 17:55:34) |