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まさかずきゅーぶりっくさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 848
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 思春期の学生時代、何気なく見た水曜ロードショー「ローマの休日」でアン王女との運命的な出会いをしてからウン十年、ひたすら好きな映画を何十回観るような偏食家です。

ホラー&感動映画&難解映画大好き♪ホラー映画も好き!監督別にも観ます。キューブリック、リンチの2人は別格!スピルバーグも大好き!ホドロフスキーもナタリも好き!ハネケは苦手!

レビュー点は相対的に甘めです(ボーダーは6点)。期待に背き大ハズレ、虐待モノ、悪意を感じるバッドエンドな作品には低い点も付けますがよっぽどです。逆に最高点は9点に設定し、10点は人生観を変えられる程大好きな作品だけにしてます。人生であと何本10点の映画に出会えるか、ワクワクしてます♪

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21.  制服サバイガール II 《ネタバレ》 
「Ⅰ」のレビュアの方が全員「Ⅱ」もレビュー書かれているので、私も借りてきてしまいました(目隠シストさん、レビュー投稿お待ちいたしております 笑)  1作目はアクションホラーのような雰囲気で、超低予算の中にも、制服姿の可愛い女子高生が沢山出てきて幾分救われましたが、本作はヒロインの彼氏が出てくるのでそのハーレム気分すら味わえないという駄作です。ホラーとしてもアクションとしても恋愛モノとしても魅力は微量。  ヒロイン仲村みうの滑舌の悪さも困りものですが、彼氏役の男性の棒読み加減が救いようがなく最悪です。アナフィラキシーの説明の長文ゼリフの際は、緊張からか表情はひきつるわ、目線は泳ぐわでド素人ぶり満載。  出演者に限らず演出面も幼稚で、Hのシーンなんか別に影だけ見せれば伝わるのに、ミシミシ動くベッドの様子とそれによって落ちる花びらってセンスの無さ…。不可思議に超短時間での妊娠。「本当に俺の子か?」と疑う最低の彼氏も、自分も感染したと知った後は「俺を置いていけ、元気な赤ちゃんを産め」という脈略のなさ。皆さん言うように1作目が名作に感じます。数少ない見所であったアクションシーンも減っています。  「Ⅰ」の主役の飛鳥凛ちゃんはラストのほうで少し出演していますが、いかんせん結末まで意味不明で、出産した悪魔の赤ちゃんはモロに人形。結局全員死ぬか感染するかです。冒頭で映画のスケールの小ささに反し「これは地球存亡の危機だ」みたいな危機感を煽るセリフを言わせた行為を逆に表彰したいくらいです…。1作目だけで観るのやめておけば良かったなと思いました。それでも中心となり一人映画を頑張っていた仲村みうに2点、飛鳥凛ちゃんに1点、しかし滑舌もセリフ回しもどうにもならん彼氏役で-1点、チープなだけでなくラストもまとまってない展開に-1点で、トータル1点です。
[DVD(邦画)] 1点(2010-02-17 14:18:09)(笑:1票) (良:1票)
22.  板尾創路の脱獄王
板尾さんはマジメな人なんだろなぁって思う。やりたい事も分かるんだけど、残念なことにそこに深みがないんですよね。感情というか人となりを掘り下げてくれてこそキャラの行動1つ1つに意味も感じられるようになってくるんですけどね。ありがちな脱獄モノの壁を崩そうという狙いはあるんだけど、それを具現化するまでの落とし込みが弱かったんじゃないかなあ…。オチまでの引っ張りも長いので中盤から中だるみ…。中盤~オチまでのスピード感がもっと欲しかったです。  それともう1つ、吉本の仲間を思い切って出さないという決断も手かもしれません。これだと仲間内でやってる感じがハッキリ伝わってきてしまい、映画の世界に入るということがしずらい。もっと言えばドラマの延長にしか感じず安っぽい印象を受けます。  板尾さんの才能はこんなもんじゃないでしょう。というわけで次作は是非「板尾創路のブラックジャック」でお願いします。
[映画館(邦画)] 4点(2010-02-02 14:19:27)(笑:1票) (良:2票)
23.  L change the WorLd
スピンオフって段階で、前作や原作のイメージを多少なりとも変化させたり、見せた事のない面を表現しなければやる意味がないんですけど、おそらく多くのファンは、ミステリアスな天才Lのキャラが妙に人間的になりすぎてしまった事が嫌だったんでしょうね…。その気持ちはなんとなく分かる気がします。  ただ前2作は観ているものの原作を読んでいない私は、そこまでLというキャラを知らないので、松山ケンイチという憑依役者が凄く頑張ってたなって感じて普通に楽しめました。もちろんツッコミどころ満載な展開や脚本の粗も目立ちますが、デスノートという作品やキャラにこだわらなければそこまで悪くない作品です。  ただ細菌兵器とかそれを世界にばら撒くとかになってくると、スケールが大きくなりすぎるので、その壮大なテーマとこじんまりした展開の対比でチープさが増したのは間違いありませんね。それとナンチャンは嫌いじゃないんですが、間違いなくミスキャストです。
[地上波(邦画)] 6点(2010-01-31 18:29:28)
24.  デトロイト・メタル・シティ 《ネタバレ》 
松ケンの憑依っぷりは本当に素晴らしいですね。この作品での弾け方は「セクシーボイスアンドロボ」を彷彿とさせますし、観ていて笑顔になれます。松ケンに限らず、出演者の皆さんが凄く楽しそうに演じているのもいいですね。ドラム役のロバート秋山の風貌もすごく可愛かった(笑)本当に作品全体に愛があるなぁ…。  原作をまったく知らないのですが、多少の中だるみはあるものの、上手くまとめています。素性を隠して有名になり、その葛藤に悩むという形の作品は決して珍しくはないのですが、笑える場面が多いのがいい。DMCのファンの皆さんが常にファンに徹してるのがまたいい。肝心の場面であの曲を唄っちゃって、それでも「クラウザーさんが俺達を試してるんだ・・・」ってどんだけ熱狂的なんだよ(笑)でも理想的なファンですね。  あと加藤ローサさんはまさに典型的な理想の彼女を演じており、普段の根岸君とぴったりマッチしてて可愛らしかったです。彼女は「シムソンズ」といいこれといい、芸幅が狭いって意味ではなく、普通の女の子の役が一番活きます。それと松雪さんに「○○じゃあ濡れねえんだよ!!!」って言わせちゃうのも素晴らしい。あの役者魂に感服。  肩肘張らずに観られる娯楽作です。松ケン好きなので+1点です。
[地上波(邦画)] 7点(2010-01-24 22:27:46)
25.  片腕マシンガール 《ネタバレ》 
こういう映画だろうなとは分かって観始めたものの、一部の主要キャスト以外が学芸会レベルの演技力かつ、全編通してのゴア描写に、中盤から既にお腹いっぱいって感じでした。初めて「キル・ビル」を観た時はやりすぎの描写も笑えたんですけど、何故かこの作品ではそこまで笑えなかったです。  腕を切断されてそこにマシンガンや武器を付けて闘う女子高生という設定は面白いし魅力的なんだけど、チープさをウリにした事で、演技面でも妥協した部分が多々観られ、コメディのような雰囲気は漂うものの、溶け込んで楽しめなかったのが残念でした(期待しすぎたかな?)。  ただ主演の八代みなせさんはとっても頑張っていました。制服姿の彼女がマシンガンをぶっ放すシルエットは最高にカッコいい。とてもミスマリンちゃんとは思えません。  ただオープニングから復讐に燃えるヒロインを見せた事で、作品を引き締めたことができた反面、弟思いの優しい姉貴という対比が最初から弱まってしまったのは残念だった。それとイジメ、拷問、指詰めの寿司、死姦…。コメディタッチという言葉では片付けられないすっごいイヤーな気分になる演出も多々あります。敵役の容赦ない悪い部分を見せるのは完全懲悪の作品にある程度必要ですけど、観終えてスッキリさせるには、もう少し抑えてもいいです。ゴア描写ってここぞという所だけで強烈に見せるほうがインパクトを残せるのですね。  穂花とヤクザの息子が顔半分切り取られ、挿げ替えて乗せられるあのラストは良かったです。ヤクザの親分はカブキパフォーマンスですね、あそこまでやらんでもいいです。
[DVD(邦画)] 5点(2009-11-23 19:08:52)(良:2票)
26.  口裂け女2 《ネタバレ》 
これは隠れた良作ですね。非常に面白かったです。皆さんも書かれている様にかの有名な都市伝説の「口裂け女」のルーツとなった悲劇という設定で見せる事により、物語自体はシリアスな悲劇のドラマでありながら、観終わった後に(そういう事で口裂け女の噂が広まったんだー)と納得できる形で、非常に起承転結しっかりしていました。  姉の代わりに元彼の逆恨みで硫酸をかけられてしまう真弓を演じた飛鳥凛さんは、全編マスクで口を覆い、しかも前髪を下げているので顔の見える部分が非常に少なく、不気味さを漂わせる反面、演技面で自由のきく幅が狭く難しいところでしたが、その中においても物悲しさと悔しさを同居させたかのような目の演技が秀逸で、最後の最後に戦慄させるような表情で締めるまで被害者と加害者両方の面を見事に演じ切ったと思います。  先輩に恋心を抱く穏やかな前半と、幸せが崩れてゆく中盤以降の恐怖の展開との対比も上手く、その効果もあり恐怖がなお膨れ上がりました、演出・構成も見事です。ただのスプラッターホラーではなく、サスペンス悲劇なので、多くの方が楽しめるのではないでしょうか?斉藤洋介等の芸達者や、川村ゆきえ、岩佐真悠子が狂言回しの位置にいることで、作品の一定のクオリティも維持されていました。  ただ1つ意見するなら、真弓が自身、親、憧れの先輩の裏切り等様々な不幸を重ねていきましたが、その中でいかにして憎悪の念が膨らみ復讐の鬼が誕生したのか、そのプロセスをもう少し丁寧に描いて欲しかった気もします。そこを差し引いても良作です。  私は「口裂け女」の都市伝説をタイムリーに知らなかったのですが、もろ同じ年代の親も「うまい!」と唸っていました。エンディングテーマの飛鳥凛さんの歌声も透き通ってて綺麗で良かったです。
[DVD(邦画)] 7点(2009-11-22 23:32:51)(良:3票)
27.  制服サバイガール I 《ネタバレ》 
「実写版ひぐらし」を観て、飛鳥凛さんという女優さんが、ちょい福田沙紀似で可愛いなと思い出演作を追ってたら辿り着いてしまいました。  いやーやりましたね!これはやった映画ですよ。女子高生が植物ゾンビに除草剤で立ち向かうという、ノリで作ったような学生映画もどきです。よくこの不況下で予算が下りたなって内容の作品ですが、超低予算です。1番低予算を感じた箇所は、ロケ場所でも役者の顔でもなく、除草剤を撒かれたゾンビが溶けてなくなる所のシュワシュワですね。画面に重ねただけのあの泡の原料は一体なんでしょうか?アンバサでしょうか?クリームクレンザージフでしょうか?もう本当にしょうもないです。腕や脚に絡まるツタもしょうもないです。  この映画で1番楽しんだのは我々観る側ではなく、作ってる側じゃないでしょうか?(特に男性スタッフ)。メイキング観たら本当に現場楽しそう…、いいなぁ…。映画を観てて映画の世界に引き込まれるという褒め言葉がありますが、逆に映画作ってる現場に引き込んでくれっていう願望が生まれるような作品です。いいなぁ…。  こんなダメ映画本当なら0点とか1点ですよ。でも可愛い子が出てるんですよねー、しかもまったく無意味にくのいち、着物コスの子(しかも紗綾だから帯の上にお胸がコンモリありがトゥース!)がいて。仲村みうなんか「2」の主役だからか、この1作目ではいてもいなくてもいい存在。主役の飛鳥凛ちゃんもゾンビに襲われたのに、可愛いからか傷の部分にお花が咲いちゃって終了。本当にダメダメなんだけど、でも制服女子高生を観たかっただけというやましい俺にも幾分かの罪があるような気がして…。次は是非「巫女サバイガール」お願いいたします。飛鳥凛ちゃんに3点、紗綾のコスに1点。メイキングに1点。でもそもそものクオリティの低さとアンバサ泡でそれぞれマイナス1点。やっぱり3点位です。
[DVD(邦画)] 3点(2009-11-20 14:00:05)(良:1票)
28.  ひぐらしのなく頃に 誓 《ネタバレ》 
相変わらず実写版しか観ていない人間の感想です。前作は閉ざされたコミュニティで起きる連続殺人事件(オヤシロサマという日本人なら馴染みのある、古来から奉られた神の存在を絡ませながら)をきっかけに、主人公の男性が徐々に疑心暗鬼になっていきましたが、今回は前作を(夢か幻か)一旦リセットし、ほぼ同じ設定のなか、ヒロイン側の目線で進行するので、前作から立て続けに観ると更に面白いと思います(前作の映像が使われている部分も結構あります)。また前作は主人公の男性が徐々に信頼してた仲間を疑うようになり、孤独の恐怖も相まって自暴自棄になるホラーチックな設定でしたが、本作は実際自分で犯してしまった殺人と、その秘密を握り合うグループの1人のヒロインの女性が、些細な事をきっかけに仲間を疑うようになり暴走する部分を助ける友情モノに感じ、随分捉える印象は異なっていました。どちらが好みかは人それぞれだと思いますが、2作の基本設定が同じなので、前作を補完する部分もあり、ツッコミどころが満載とはいえ、大枠のドラマとしてスッキリする部分もありました。出演者も前作より滑舌が良くなり演技も上手くなってました。  ただラストの火山性ガスで1人の少年以外村人全滅って設定は敢えて出さなくても良かったんじゃないですかね?川原亜矢子さんの役は幽霊?巫女役の子が「前原圭一が気付いたようです」と言ってたように、前作の件が実際の事件であったかのようなにおわせ方の発言をしたり、少しの謎を残したまま終わる辺りもまた、この作品のミステリアスな良さなのかもしれません。結局は仲間を信じれるか、信じられないと幻覚に犯されていくというオチも単なる幽霊モノより好きです。大甘ですが6点です。
[DVD(邦画)] 6点(2009-11-19 11:45:44)
29.  おくりびと 《ネタバレ》 
納棺師という仕事の存在を知らずにいました。大変であるとかそういう事を抜きにして、大事な仕事ですね。誰でもいつか必ず死にますから。  私は過去に父をおくりだした事があるので、最後にモックン演じる大悟が、30年生き別れた父に仕事をする時のあの仕草がたまりませんでした。自分の父があんなぞんざいに納棺されそうになったら、誰しも無碍にはできないでしょう。  広末さん演じる奥さんが、夫の仕事を知ったときに「汚らわしい」と言ってたのですが、そう感じる方もいるんですね。そこは私には理解できない部分でしたが、女性ならではの感じ方もあるかもしれません。でも大悟は妻に仕事の事を言えずにいる時と、伝えた後に妻が出ていっても仕事を続けてる時では、明らかに後者のほうが生き生きしていて、なるほど天職っていうものなんだなー(社長さんも仰ってましたが)と思いました。  この映画がアカデミー賞で外国語映画賞を獲ったと聞き、やはり日本的で独特な文化をそのまま投影している部分が良かったのではないかと思いましたが、そこに様々な愛が重なったのも良かったです。  過去に1人でも愛する人をおくりだした経験をお持ちの方であれば、この作品は決して茶化せないでしょう。重みがあります。  モックンも山崎努さんも余さんも上手かったし、広末さんも頑張ってた。広末さんのあのしゃべり方のトーン、終盤ダンナを理解して包み込むような優しさが見事に出ていたと思います。  ただもう1人、火葬場で働く役(銭湯の常連さん)の笹野さんも本当に素晴らしかったです。この役者さんは本当に器用ですね、武士の一分ですっかり好きになりましたが、いい味を出しています。ますます好きになりました。  観る人が観たら、中盤~終盤の「愛」の描写がしつこく受けるように感じる方もいるかなと。久石譲さんの音楽も素晴らしいけど、素晴らしすぎるので一瞬冷静になってしまう方もいるかなと。それでも1度は観て損のない作品だと思います。死んで終わりではない、まさに「死を見届けるだけではなく、違う世界へおくりだす門番」役の見事な仕事ぶりに触れて、改めて「生きる」という事も考えさせてくれます。いい作品だったと思います。
[地上波(邦画)] 8点(2009-09-22 00:04:31)
30.  ICHI 《ネタバレ》 
勝さんの座頭市を知らず、ビートたけしさんの座頭市のイメージが中心である私には、殺陣のシーンの少なさとスローモーション&カット割のごまかしの多さ、人間ドラマ部分のテンポの遅さがどうも乗れなかったです。獅童と竹内力のコントみたいなキャラ設定がOKなら、綾瀬はるかさんももっと突き抜けて現実離れした圧倒的強さの市にしちゃっても良かったかあと思います(二刀流とか 笑)。  大沢たかおもなんなんでしょうか・・・。理由は分かるけど、いつまでも抜けない抜けないって。最後に抜けた!っていうスッキリ感よりも、その前の殺陣での抜けないでうろうろしてる事への苛立ちが勝ってしまって・・・。  綾瀬さんは頑張ってましたね。映像と共に非常に綺麗だった。ただその映像の綺麗さとこの作品のもつ座頭市という世界に求められる「色」の部分での絶対的な矛盾が消化しきれなかったなあと・・・。お疲れサンボの人もこの作品には不要だったかと。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2009-09-13 19:42:38)
31.  ひぐらしのなく頃に 《ネタバレ》 
コミックもゲームも未経験です。確かに主要キャストの演技力は不足していますし、わざとらしい演出などが気になる部分もありますが、閉鎖的な村というコミュニティの中での秘密の共有や、外部の人間が狙われていくというシチュエーションは非常に怖いなと思いました。そこに神的なものが絡んでくるので、まさに日本的なホラーに仕上がっていると思います。主役の森山未来似の男の子も、過去にいじめられていた経験から村に越し、再び外部の人間として自らが首を突っ込んだことにより孤立してゆく恐怖を絡めて、なかなか頑張っていたと思います。しかし下に書いてる方もいるように色気のある美少女が沢山出ていて、いい雰囲気になる所でお預けくってばかりなので実に悶々としますね(笑)オチも含めてシナリオとして破綻している部分も多く、観終わっても「結局何が事実で誰が犯人?」というのも分からず終い。霊的なものも絡むのか人的なものだけなのか、そこらへんは次作で明らかになるのでしょうか?ロケーション、OPの映像共に雰囲気があり、この1作だけでは評価しずらい部分も多いのですが、次作への期待を込めて、7点をつけます。誰にも聞かれてませんが個人的には巫女役の子が好きです。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2009-09-12 13:21:22)(良:1票)
32.  ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 《ネタバレ》 
今までのエヴァは、思春期特有の、説明の難しい心の不安や葛藤を、視聴者側の心にまで踏み込んでくるような所もありました(勿論トータルで言えば大傑作ですが)。そして時には陰鬱な何ともいえない気持ちになったり(精神世界に踏み込んでこられ、観る人によってはシンジやアスカとシンクロしてしまったり・・・)。  あれから14年。エヴァも新たなステージへ。画の美しさに留まらず、時代や庵野監督の微妙な心理の変化が全ていい方向に向かっています。むしろTV版エヴァのラストの学園エヴァとまでは突き抜けなくとも、希望と再生の物語をエヴァに求めた方なら、この新劇場版2作目の展開は理想に限りなく近かったのではないでしょうか。シンジは自身の思う所で動き、レイはTV版より更にヒトの心を強く持った。「碇くんといると・・・ ポカポカする」レイのこのセリフは、またもやファンの心をくすぐりますね。アスカのエロッぽさとレイの可愛らしさは対極にある魅力です。  目の前で展開される使徒との闘い、ユーモラスな登場人物の雑談のやりとりを離れると、結構エヴァの世界は難しく感じる方もいますが、分かる部分を堪能するだけでもエヴァの世界は十分魅力的です。「え?2号機の裏コードであんななっちゃうの???」みたいな驚きにも満ちています。TVシリーズ初見時のワクワク感も戻りました。  登場人物は皆どこか不安げで満たされていない。それがなぜか共感できてしまったり。それでも今ある環境に自問自答しつつ精一杯奮闘するシンジやその仲間が愛しく感じます。  新劇場版・破 は、また一歩、エヴァを突き抜けた感じです。既存の作品を再構築する労力って並大抵のことじゃない。庵野さんの才能に敬服します。この世には1人残らず全員が好きって作品はありえません。エヴァに全く興味ない方も逆に嫌いな方も多いでしょう。ただ、嫌悪感を持たずにワクワクしながらこの世界に浸れることが出来てる自分は、幸せものだと思います。新劇場版もここで折り返し。3作目「Q」も劇場まで足を運びます。やはりエヴァは並の作品ではありませんね。   シンジとレイの抱擁で思わず泣きそうになりました。あそこを見たいからもう1回劇場行きたくなる程(笑)
[映画館(邦画)] 9点(2009-07-03 09:50:39)(良:1票)
33.  幕末純情伝
中学2年の時に始めて友達を誘って新宿の映画館で観た作品です。自分で金払って最初に観た作品だけに感慨深く、冷静な評価をする自信もありません。でも当時はそれこそ寝ても覚めても牧瀬って感じで、本当に牧瀬の事が相当好きでした。生まれて初めて買った写真集も牧瀬のでした。先日観返したら意外とよく覚えていて、内容はそれこそアイドル時代劇という感じで、新撰組であってもなくてもいいものですが、16年後に観てもこの頃の牧瀬は可愛いなと同じ印象を受けました。きっと素人同然の牧瀬を、今やハリウッドスターとなった渡辺謙が優しくリードしたんでしょうね。つか牧瀬牧瀬うるさいですね、ごめんなさい。
[映画館(邦画)] 8点(2009-02-06 15:00:36)
34.  20世紀少年
超一流の原作の世界観、一流の脚本、一流の俳優人でありながら、三流以下の監督の嫌味で無駄な過剰演出。映画におけるカネの使い方が全く間違っている残念すぎる作品。  主要キャストのイメージはピッタリ合っているし、浦沢直樹本人が脚本監修しているので展開は基本一緒だと思うが、その他がすっかり破綻している。あれだけの原作を何故これほどまでに陳腐化させるかと怒りさえこみ上げてくる。  誰の責任かと言えば、やっぱりプロデューサーかなあ・・・。尤も堤のような人に監督させたのがそもそもの誤り。原作をなぞるだけではなく、もっと原作の世界を愛してくれないと・・・。そして本気で取り組んで欲しかった。表面をなぞってるだけの感覚が画面のいたる所から伝わってきてしまう。でもだからと言って日本人の他のどの監督なら適役かと言われても・・・、正直これだけの世界を映像化できる力量の監督は現存しないのではないかとも思う。  初めてこのマンガを読んだ時、その先の読めない展開にページをめくるのが止まらなくなった。完結した時にふと妄想した。(これを実写で映像化するのは無理だろう)と。でももしやるなら「ロード・オブ・ザ・リング」を監督したピーター・ジャクソンのような才能人に大規模な資本で完璧に作ってもらいたいなとも思った。「原作以上にスゲェ!」と驚き、仰け反ってみたいなと。しかし勿論それは俺の勝手な夢物語で終わってしまった・・・。  過去にも素晴らしい原作が、全く原作に思い入れの無い監督の手によって汚され、ぶち壊される作品はあった。自分の中では「20世紀少年」という素晴らしい作品もその中の1本になってしまった。どこを盛り上げてどこが本当に大切か。ファンはどの部分に手に汗握ってワクワクドキドキするのか、逆にどんな演出は必要とされていないのかを1から考え直して欲しいと思う。
[DVD(邦画)] 1点(2009-02-04 11:56:03)
35.  ブラウン・バニー 《ネタバレ》 
チキンなくせにナンパをする。相手からではなく自分から直ぐにキスを求める。女を抱きしめるのではなく女の胸で泣く。ベッドの上で海老包まりする。物思いにふけながら泣く。過去の自分の過ちをいつまでも責め続ける。孤独に耐えられず、幸せだった頃の妄想にふける。ある意味では男の中で共感できる部分も見られるものの、やはりその全てが非常に女々しく映る。  「バッファロー’66」では肝心な所で『男らしさ』を見せていたが、この作品ではそれが最後まで無い。言い訳をして性欲をはけてそれだけで終わり。女性に対する扱いも全然違う。「バッファロー’66」ではクリスティーナ・リッチを途中から聖母(母性の象徴?)みたいな扱いだったが、これのクロエ・セヴィニーは単なる未練でしかなく、寂しさと性欲を満たすためだけの道具化している。しかも性の部分でも実に投げやりで責任感が微塵も無い。男も愛していると言いながら自分からキスをしたりセックスを求めない。能動的にフェラチオを求めるだけ(しているクロエの頭に手を添える辺りが更に情けない)。いたわる気が全くないこの感じはきっと、女性だけでなく男性からも批判を浴びると思う。  とにかく、良くも悪くもギャロが自分の作りたいように作った感じの作品。「バッファロー’66」が好きだった私でも今回は正直退屈だった。全編変化に乏しい道路が映され、花の名前のつく女性とのやりとりがちらちらあるだけ。これを前知識無しに試写会や劇場で見たら更に評価は下がると思う。映画って基本何でもありだとは思うけど、ある程度観客を楽しませる要素も必要だと思う。「恋人を失った悲しみと自己嫌悪」を主題にするのであれば、ああいった妄想オチではなく、もう少し時間を遡った演出とか「続・ある愛の唄」のような見せ方もあったのではないかと思う。  とは言えギャロにしか出せないこの空気感は嫌いではないし、もし長編をまた作るのであれば「バッファロー’66」のような展開のものを求めたい。次作への期待を込めて、3点です。
[DVD(字幕)] 3点(2009-01-29 12:59:49)
36.  ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 《ネタバレ》 
ただの総集編・ダイジェストに見えようが、絵が綺麗になっただけの焼き直しに見えようが、ミサト役の声優さんの声が老けたように感じようが、あのエヴァが戻ってきたというだけで限りなく満点です。  庵野が果たして新版エヴァをどう持っていきたいのか、それはまだこの序だけでは全く分からないですが、TV時にシンジに親近感を持ってしまった私からしたら、10年経って見てもやはりエヴァの世界はしっくりきました。親に認められたい、褒めてほしい、居場所が欲しい、怖いものから逃げ出したいなんて、14~5歳の時にはまるっきり同じ事を考えていましたから。やはりエヴァはただのアニメを超越した何かを感じずにはいられません。  細かな作画も非常に丁寧で、ヤシマ作戦の迫力と音楽は圧巻でした。最後に綾波が笑う所も本当に癒されますし。アスカが出る前でつづくだったんで「ここまでか~」という少し残念な気もしましたが、渚カヲル&数年後上映の「破」の予告で、まさに想像もつかない更に進化したエヴァが始まるんだと思うとワクワクせずにはいられません!第6のエヴァって言ってましたからね。首を長くして待ちます!エンディングのヒッキーの歌声も、どこか切ないエヴァの世界観にマッチしてました◎
[DVD(邦画)] 9点(2009-01-13 15:39:39)
37.  犬神家の一族(2006)
登場人物が多いせいか、誰にも感情移入できませんでした。わざとそういう作りにしているのか、それとも肝心な部分の役者の演技がクサイからなのか・・・。松嶋菜々子は美人だけど、大きすぎて着物が似合わないなあ(どうしようもないけど)。スケキヨさんを見た時、先日たけしの番組で物まねをしていたダチョウ倶楽部を思い出してしまいました(^^;サスペンス映画としたら良く出来ていると思いますが、市川監督はなぜセルフリメイクを決意したのでしょうか?富司純子さんや萬田久子さんてあんなに演技クサかったかな?あと富司さんの息子さん、せりふまわしが歌舞伎役者丸出しで残念です。
[地上波(邦画)] 6点(2008-12-30 02:04:14)
38.  椿三十郎(2007) 《ネタバレ》 
どうでもいい所が間延びしてて、肝心なところが簡略化されてる。同じ脚本使ってるはずなのにどうもしっくり来ないのは、黒澤と三船が作り出した「空間」まではどう逆立ちしても真似できないことの何よりの証明だったのではないでしょうか?  三船敏郎さんはスクリーンの中ですっかり椿三十郎を生きていたけど、織田裕二さんはスクリーンの中でも織田裕二のままだった。同名の椿三十郎というキャラを演じているってだけに感じたり・・・。この差は決定的に埋まらないんじゃないでしょうかね。オリジナルを忘れて見ろと言われても、同じ脚本使って完全に意識して作ってるものだからそれは端から無理ですし。三船三十郎をこれでもかと意識してましたが、どっちみちどう演じても色々言われるだろうし大変だったと思いますけどね。トヨエツも本来は上手い役者なのに、室戸を演じるにはできるキレ者という雰囲気が感じられなかったです。そして全体的に登場する役者が若いから、どうしてもテイストがソフトになってしまって・・・。  ラストも居合で良かったのでは?オリジナルと変えてきたけど、結局北野武監督版の座頭市っぽく見えてしまった気が・・・。こちらを最初に見てたら及第点だったかもしれないけど、オリジナルを知ってる者としたら何もかもが物足りない。でもオリジナルを見てなかったらこっちも見てなかっただろうし・・・。黒澤明&三船敏郎の偉大さを改めて痛感。上手く言えないけどとにかく残念な作品です。
[地上波(邦画)] 5点(2008-12-30 01:46:56)
39.  アフタースクール 《ネタバレ》 
今年見た邦画の中では個人的にナンバー1です。多分オチを知ってから2度3度と見返すともっとジワジワ来ると思う。キャスティングも脚本もほぼ完璧で、一部強引な展開や、辻褄合ってるかな?と疑問の残る所はあるけど、非常に完成度が高いです。観客を見事に思い込ませます(騙すとも違う)し、力関係が中盤~終盤に変わってくるような気がするけど、実はスポットを当てている部分が違うだけで、最初から同じ方向に進んでいるだけというのも斬新。1カット目からいきなりそれが始まってるのが見事。「アフタースクール」ってタイトルもいいですね。選挙演説が生徒会長選挙と重なったし、理科室とアダルトショップは確かに臭いが近い気がするし、堺さん演じる木村は学生時代から今まで変わらずお人好しで憎めない(^^;  キャスティングも非常に魅力的なので、1度だけで全貌が掴めなくてももう1度観る価値があると思います。最後のエレベーターのシーンも何とも笑顔になってしまいました!  小生は男なんですが、「篤姫」で家定を観てから、すっかり堺雅人さんの虜になってしまった・・・(笑)どうでもいいけど産まれたばかりのはずなのに、赤ちゃんデカッ!!!
[DVD(邦画)] 8点(2008-12-07 21:54:55)(良:1票)
40.  チーム・バチスタの栄光 《ネタバレ》 
今放映中のしているドラマ版を途中まで観ている状態で映画版を観ると、無難に仕上がっているなと感じる反面、バチスタチーム1人1人の個性がイマイチ反映されていなかったなと感じました。キャスティングも良かった方とそうでも無かった方がいて、麻酔科医は特に重要なのに彼なのかと思ってしまったり・・・。  義理の弟と兄は2人で1人だとか、桐生先生の秘密で解決かと思いきや、やはり殺人事件であったりと展開は分かっていても面白かったです。緑内障で下半分が見えない桐生先生が、下にあるモニターに気づかないあの場面は緊張感あってワクワクしました。  竹内結子の存在で張り詰めた緊張感がいい意味で和らいでいて、阿部さん演じた白鳥との対比は良かったと思います。ただ、あまりにも鳴り物入りで公開された作品なので、期待しすぎると普通のサスペンスじゃないかと思ったりするかもです。堺雅人さんも出演するらしい第2弾への期待と、山口良一さんの日本一ロックしてない歌声に6点。
[DVD(邦画)] 6点(2008-12-07 21:26:36)
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