21. 太平洋ひとりぼっち
あまりにも主人公がチャラチャラしていてふてぶてしく、応援する気にならない。どうしても横断したいという熱意もあまり伝わってこないのは、石原裕次郎の大根振りにあるのかもしれない。あの子供の棒読みのようなナレーションはどうだ。実話とはいえ、主人公は何か背負っている物がないと、ドラマにならない。サンフランシスコへ辿り着いても感動は無い。はい、そうですかという感想しかない。あと、あれだけ荷物を持っていきながら、洗濯バサミはないのかよ! [地上波(邦画)] 5点(2008-03-14 13:10:07) |
22. 天国と地獄
この手の犯罪映画は、警察がダメダメだったりして、やきもきさせられたりするものが多いのですが、この警察は珍しく優秀でした。『新幹線大爆破』の警察と比較してみると天地の差。犯人の動機が浅かったのが少し拍子抜けしましたが、実際犯罪を犯す人の動機なんてこんなものなのかな。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-02-17 00:37:02) |
23. 書を捨てよ町へ出よう
鬱々とした若者の孤独と不安、むやみやたらに裸。シュールを気取った演出、無駄に長い一人台詞。こんな感じだろうなと、予想した以上の物はなかった。 [DVD(邦画)] 1点(2008-01-13 23:53:27) |
24. 椿三十郎(1962)
《ネタバレ》 奥方と千鳥が、相手方に乗り込む合図に流す椿の花を、赤にするか白にするか楽しそうに話している間、襖に書かれた「や」の文字を暇そうになぞる三十郎。その仕草が何度見ても笑えます。 [DVD(邦画)] 8点(2008-01-02 01:42:38) |
25. おもひでぽろぽろ
親父にももう少し説得力のある言葉を言ってほしい。役者になるのがダメなら、その理由を力強い言葉で言わないと。でなければ子供が納得するはずもない。寡黙な父親像を描いてるつもりか?あれではただの堅物親父という「イメージ」をなぞっているだけだ。もっと生きた台詞を! 今井美樹と柳葉をモーションキャプチャーにでもしているのか、笑うと突然顔がリアルにクシャッとなるのが気持ち悪い。 あそこまで似せるのならアニメでやる必然性があろうか。 [地上波(邦画)] 6点(2007-12-22 00:18:04) |
26. 楢山節考(1958)
セットがオズの魔法使いみたいだと思ったが、ライティングや場面転換など、今見ても斬新。演劇の手法をそのまま映画に持ち込んだ感じ。クライマックスの三味線も映像と一体化し、とてつもない臨場感を醸し出している。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2007-12-01 00:41:15) |
27. パッチギ!
あまり知られていない役者(個人的に塩谷とか高岡をよく知らなかった)を使っているのもいい。違和感なく入り込めた。ただ、大友康平とかに出てこられると冷める。 全体がとてもいいバランスでまとめられいて、特にラスト、康介の歌と、喧嘩と、出産が絡み合う演出は見事である。今時こんな無骨な邦画も珍しいんじゃないか。 ただ何を伝えようとしている映画なのか…ということを考えると、よく解らなくなってくる。ただの青春映画として位置づければそれなりに楽しめるが、背景にあるのが「戦争」なので、そう単純に捉えることも難しい。「戦争を終わらせるためには戦争しかない」という考え方も個人的には納得しがたい。結局学生らの喧嘩も報復に次ぐ報復で、果てることがない。取りあえず「私達はもっと歴史のことを知るべきだ」ということは感じた。 [地上波(邦画)] 8点(2007-10-24 00:59:11) |
28. フラガール
《ネタバレ》 これは一体どこで泣くのだろう。浅い。描き方も台詞も。形だけなぞっている。キャラクターの行動の動機付けが浅い。 例えばあれだけ反対していた母親が娘の踊っている姿を見て、街中のストーブを集め出す。簡単すぎるだろう。もっと複雑な思いがあるはずだ。それをちょっと踊りを見たから180度考え方が変わるというのは安直以外の何物でもない。 先生としてやって来た松雪が、最初は高飛車でこの田舎町をバカにしていたのが徐々に町の人と理解を深めてゆき、考え方も変わってくる。これはいいと思うのだが、岸部一徳が「あんた、いい女になったな」とつぶやく。これがいらない。松雪が変わったのは見ていれば解るんだよ。それをいちいち言葉で言ってしまうところが、あざとさを感じるというか、センスがないというか。「ほらほら、この人変わったんですよ!」という、見ている人へ対しての「押しつけ」になっている。 しずちゃんの両親もしっかり描いておくべきだろう。一度も出てこないで、いきなり事故で死んだと言われても感情移入できない。 あそこでしずちゃんが「踊ります」と言うだけで周りのみんなも「踊ろう!」と、乗っかってくるのも不自然だ。 言葉が、その人の心の奥から出てきたものになっていない。人はそんなに単純じゃない。 [地上波(邦画)] 5点(2007-10-18 13:17:29)(良:4票) |
29. 時をかける少女(2006)
淀みないストーリーが心地いい。声優の下手さ加減と細かい設定の矛盾が多少気になるけど、ま、いっかと思えるのは丁寧な作りが好感持てるからかな。 [地上波(邦画)] 7点(2007-09-18 01:08:23) |
30. 新幹線大爆破(1975)
《ネタバレ》 突然の喫茶店炎上はないよな。 [DVD(邦画)] 7点(2007-09-15 00:46:34) |
31. トゥモロー・ワールド
赤ん坊が荒んだ世界に希望を与える象徴であることは解るが、子供が生まれないことでどういう弊害が起きているのかが描かれていないように思う。 [DVD(吹替)] 7点(2007-09-06 00:46:38) |
32. 狂った果実(1956)
当時のやたらとベルトの位置を高くして、シャツをインにするファッションや、「バスストップ」「ちげえねえ」などの言い回し、役者の台詞の棒読み早口、津川の狂気の目つきなど、ネタの宝庫とも言うべき映画。傑作。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-08-06 23:11:38) |
33. 戦場のメリークリスマス
《ネタバレ》 最初は戦争における、当時の日本人の異常さを客観的に描こうとしているのかと思いましたが、 結局は同性愛を描きたかったのでしょうか?女性がとうとう一人も出てきませんでしたね。 印象に残るシーンはいくつかありますが、メインテーマがぼやけています。 坂本龍一、ボウイにキスされて腰抜かすって、思春期の中学生かと思いました! ただ、画面から伝わる重厚感や演出は今の日本映画には出せないものを感じます。 (今の日本映画は、演出も、役者の演技も、ひたすら軽い!見る気になりません) [CS・衛星(邦画)] 6点(2006-09-05 23:06:05)(良:1票) |
34. スウィングガールズ
次から次へ問題が起こる展開はウォーターボーイズと同じ。 東北弁の下手くそさが気になったが、 女子高生たちのひたむきさが、 一つのことに夢中になると、困難なことでさえも楽しいと思えた、 あの若かりし学生時代を思い出させてくれた。 急にこんなに上手くなるはずはないのだが、 ラストのシング・シング・シングは、鳥肌が立った。 [地上波(邦画)] 7点(2006-08-26 12:28:43) |
35. 隠し砦の三悪人
それぞれのキャラクターも立っていて、娯楽作として十分楽しめる。 特に雪姫のあずみばりのコスチュームとスタイル、 そしてあの眼光は観る者を惹き付ける。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-08-26 12:16:38) |
36. みんなのいえ
《ネタバレ》 今時のデザイナーと昔気質職人が出てきた時点で、 ああ、この二人ぶつかり合うんだろうなあ…と、話の展開が読める。 あとは如何にその予想を越えた展開にしてくれるかが見物だったのだが、 劇的な裏切りはなし。 ぶつかり合って、和解して、ハッピーエンド。 あまりにも予定調和すぎて退屈でした。 ビリーワイルダー風のジョークが出てくるところは微笑ましいが。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2006-07-16 00:29:00) |
37. コーヒー&シガレッツ
ジム・ジャームッシュ好き以外の人は、最後まで見れないだろう。 それくらい、何の変哲もなく、退屈な映画。 その代わりジム・ジャームッシュ好きは、 チェック柄のテーブルの、真上からのショットだけで満足したりする。 BGM代わりに流すのには最適。 Tシャツ欲しい。 [DVD(字幕)] 6点(2006-06-10 15:17:47) |
38. NOTHING ナッシング
サスペンスを期待して見た人には肩すかしを食らうだろうが、 自分にはそんなに悪くなかった。 白を基調としたスッキリした画面はCUBEにも通じるところがあり、 この人のセンスは好きだ。 ただラストはもう一捻りほしい。 [DVD(吹替)] 7点(2006-06-03 13:11:37) |
39. クイール
題材は悪くないし、クイールも可愛い。 が、映画ならではの演出のようなものがもう少しあってもいい。 これではドキュメンタリーにはかなわない。 女の子がナレーターの割に、ほとんど犬との絡みがないし、 淡々としすぎている。 [地上波(邦画)] 6点(2006-04-09 00:14:37) |
40. 亡国のイージス
本来、役者がストーリーを引っ張っていくべきであるのに対し、 この映画は話に合わせて役者が辻褄合わせのために動いてるような印象。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2006-03-28 13:54:07) |