21. はだしのゲン2
《ネタバレ》 ゲンは言うに及ばず、浮浪児が家族全員を原爆で亡くしているんだなと思うと何とも言えない。川の底にゴロゴロあった骨、骨、それに進駐軍が瓦礫でも扱うようにした遺骨、なんかおかしい世界をよくゲン達は生きられた。 [DVD(邦画)] 8点(2013-05-23 00:41:54) |
22. 少年(1969)
《ネタバレ》 ATG提携作と言うことだったので、このような全国ロケのロードムービーをするとは思わなかった。内容的に、実話ベース(こんな酷い事件があったなんて)ですが、一貫した少年の目から見たこの家族の崩壊、日本の崩壊、感じた矛盾、抑えている心の叫びを映画をとおして描ききっている。見応えのある映画だった。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2013-05-20 21:53:56) |
23. 運命じゃない人
もう、脚本と演出の見せ方にやられた。アイデアの勝ちやね。おもしろかった。 [DVD(邦画)] 8点(2013-05-17 00:08:42) |
24. 終の信託
《ネタバレ》 この作品は、川崎の方の病院で起こった実例がベースになっているようだが、以前の「それでもボクはやっていない」同様、うまいペーストで味付けされているようだ。ドクターの不倫から、ODの下りは最初不要かと思っていたが、案外隠し味になったかも。しかし、検事はまるで、蜘蛛の糸に絡め取るんだな、迫力あった、あれは逃げられない。映画のようなことがないように、この映画をきっかけに尊厳死について、また再考するべきかもしれない。 [DVD(邦画)] 8点(2013-05-14 21:59:12) |
25. 戦争と人間 第一部 運命の序曲
《ネタバレ》 伍代財閥を主軸に、満州事変からの多種多様な人間達の人生の大きな流れを描いている、五味川純平は、伍代財閥のモデルの満洲重工業開発の関連に勤めておられたとか聞きました、だから、他の映像には見る事の少ない張作霖の爆殺以前から丁寧に描かれており、日活のオールスターキャストが凄いです、その素場らしいスターの大物一人一人が目立たないくらい、配役され、絡み合い、凄い戦争史になっていますね。 [DVD(邦画)] 8点(2013-04-19 21:58:12) |
26. 千利休 本覺坊遺文
井上靖の原作は一読しておくと良かったと思うほど、何も知らないと置いていかれるかもしれない。しかし、あくまで、利休の死の追求、又はそれに付随するミステリーなので、歴史や、時代もの好きにはもってこいかも。主演の奥田瑛二はいいのだが、なぜ、三船敏郎が利休?と、違和感を感じた、存在感とベテランでかったのだろうが、千利休のイメージは達観した、枯れたイメージがあるので違和感を感じた、それ以外は楽しめたのでよし。 [DVD(邦画)] 8点(2013-04-07 20:51:22) |
27. 桐島、部活やめるってよ
《ネタバレ》 物語全てが回収されない伏線じゃないんだろうか、端役に思えるような子にも背景があり、視点を変えると全然関係が変わってくる、これとは言えないが主題がある様で、断言できるものが見えない、リアルだが、絵空事かもしれない。だからだろうか、自分の高校時代の立ち位置を見つけてしまうのは、なんか不思議で、面白い映画だった。 [DVD(邦画)] 8点(2013-03-28 21:06:50)(良:1票) |
28. 切腹
《ネタバレ》 最近の藤沢周平を元にした、軽い時代劇を見慣れていたらとおもったら、内容的には勧善懲悪の単純なものではなく、よくねられた素場らしいシナリオでした。当時の法、対面しきたりで勝る井伊家と、情で捨て置けない親子、これが始末に悪い。現代劇でも成り立つような、シナリオとセリフのやりとりだけで魅せるすごい映画でしたな。 [DVD(邦画)] 8点(2013-02-26 23:03:14) |
29. 歩いても 歩いても
《ネタバレ》 なんだこれはという映画でしたね、とくにこれということは無い、ただの、良くあるドラマなんだが、脚本、配役、舞台がマッチしてる。なにか、観終わってしばらく頭から離れない映画でした。皆さんのあげている、「人生は、いつもちょっとだけ間に合わない」は、そうなのかもしれない。 [DVD(字幕)] 8点(2013-02-21 20:33:14) |
30. 殺人狂時代(1967)
《ネタバレ》 岡本喜八監督はつくづく損な監督だ。当時としては、奇抜すぎてヒットしなかったと聞く。今観て、思いろいんだが、少し古さを感じ得ない。時代の先を行きすぎていたわけだ。しかし、楽しむことにかけては天才ですね、ギミック、舞台、カメラ割りはもちろん、天本英世と仲代達矢、両氏のうさんくさいような、くせのある芝居など最高じゃないですか、ストーリーのわかりにくさや、矛盾ぐらい気にしない。ただ、楽しむだけです。 [DVD(邦画)] 8点(2013-02-16 20:16:39) |
31. 飢餓海峡
《ネタバレ》 名作と言われる本作をようやく観た、あれだけの原作を一体どう映画化したのかと思ったら、実に素場らしい。脚本、演出、名演技の素場らしいバランスで成り立っている。長い映画だから淡々としてるが、要所をしめ、記憶に残っている。まあ、淡々とした感じを受けるのはW106方式をあえて使ったんだから、監督の意図だろう。とにかく、安っぽい推理ものに陥らずここまで出来たのは感じいる。 [DVD(邦画)] 8点(2013-02-12 20:37:12)(良:1票) |
32. 椿三十郎(1962)
《ネタバレ》 白黒の黒澤監督作品の中でも、エンターテイメント性が高く、ストーリーがわかりやすいです。別の作品のように、画に凝ったり、ストーリーに深みを持たせたりしないで、勧善懲悪のヒーローものなので気楽に観られるのが良いかな。 [DVD(邦画)] 8点(2013-02-09 20:35:45) |
33. 野良犬(1949)
《ネタバレ》 この時代にこの完成度、独創性はすごい。その後真似され続けるというのは、いかに認められ、愛されているのか再認識した。 [DVD(邦画)] 8点(2013-01-22 20:27:38) |
34. サマータイムマシン・ブルース
《ネタバレ》 真面目に観てはがっかりする映画。なにも考えずに、ばっかだね~、おいおい!と突っ込んだり、観流したりすると傑作になるから不思議。ヨーロッパ企画の劇が原作だっけ?劇が原作のものは当たり外れが大きいけれど、これはアタリですね。 [DVD(邦画)] 8点(2013-01-12 20:52:29) |
35. 大誘拐 RAINBOW KIDS
原作の天藤真は、もっと名の知られても良い天才ミステリー作家であり、この大誘拐なんか傑作の一つに思う。それの映画化だったんだが、正直期待していなかった。なぜなら、ミステリーの原作付き邦画のほとんどが原作を冒涜してるかのように、面白くなくなっているからである。ところが、この作品はできるだけ原作を壊さないように旨く作られている、食わず嫌いでなかなか観なかったのが残念なぐらいだ。岡本喜八監督ということで、初期の高評価されている鬼才の感はないが、70年以降にしてやっと何かを生み出せた感の映画ではないか。岡本監督にしか撮れない映画ではないが、岡本監督だから撮れた映画化もしれない。 [DVD(邦画)] 8点(2012-12-28 20:01:15)(良:1票) |
36. 喜劇 にっぽんのお婆あちゃん
山田監督の100選で鑑賞、確かにこれは凄い配役ですね、名前だけで期待してしまいます。それに監督と脚本の名コンビ凄いです。それだけのものはありましたが、ただ、このタイトル喜劇は・・・笑えませんでした。今の現実と、この映画どうなのか、考えさせられる、良い映画です。 [地上波(邦画)] 8点(2012-12-19 23:05:47) |
37. 丹下左膳餘話 百萬兩の壺
山田監督の100選で視聴、丹下左膳のリメイクを観たり、山中監督の凄さは聞いていたが、観て納得。全てが秀逸であり、この年代の映画とは思えない。 フィルムの状態も良く、お宝を観たようだ。 [地上波(邦画)] 8点(2012-12-13 19:53:35) |
38. 息子(1991)
なんかね、これ観ていると何気ないことなのに、ああ、わかるって共感してしまう。年かな。脚本、俳優。いいですね。なんか、ふっと小津監督を思い出したのは気のせい? [DVD(邦画)] 8点(2012-12-10 20:14:24) |
39. 遥かなる山の呼び声
《ネタバレ》 背景の多くを語らない出さない、あくまでスローテンポで観せる、山田監督のどろくさくもいい映画ではないでしょうか。 最後の黄色いハンカチのくだりは、前の映画ことを・・・あれ、有名な話なのかな?調べてみよう。 [地上波(邦画)] 8点(2012-12-08 19:57:33) |
40. 赤ひげ
《ネタバレ》 古き素場らしい映画。最近の、人情ドラマを見慣れてしまっていると、ちょっと違和感を感じるかもしれないが、この時代でこれはいい。 小さなエピソードまとめてあるが、前半と後半とやや趣が違っており、あとになっていく方が、好みかも。 いずれにすれ、観る度に色々なことを受け取れ、長いが何度も観てしまう秀作。 [DVD(邦画)] 8点(2012-12-02 20:33:04) |