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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2260
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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421.  呪怨 -ザ・ファイナル- 《ネタバレ》 
佐々木希主演『呪怨 終わりの始まり』の続編でしたか。なんとか前作の記憶を呼び起こしつつの鑑賞となりましたが、考えてみればストーリーを追う事に意味などありません。呪いを解く術などハナからナッシング。致死率100%のウィルスに感染し、あとは死を待つのみ。白塗り奥さん&坊ちゃんの“様式恐怖美”を楽しむのがお約束のシリーズでした。でも、どうなんでしょう。確かに条件反射的にゾクゾクッする場面はあるのですが、根本的に恐怖を感じないのです。たぶん生への希望が無いから。恐怖を引き立たせるのは、絶望ではなく希望なのだという事がよくわかります。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2016-07-05 21:00:38)(良:1票)
422.  殺人ワークショップ 《ネタバレ》 
タイトルだけみると『自殺サークル』(2002年・園子温)の続編みたいな印象を受けますが、『ノロイ』『シロメ』『カルト』でお馴染み白石晃士監督作品。いつもの“胡散臭さ”全開のカルトホラーでありました。タイトル通り、殺人について合宿形式の体験セミナーが行われるのですが、要するに洗脳です。同じ釜の飯を食い、体験を共有し、非常識を常識に転化していくお馴染みのシステム。何と言っても、講師役のおっさんのキャラが強烈で、悪い意味で人間力が半端なかったです。『凶悪』のリリー・フランキーと双璧といったところかと。なお、バラエティーに富んだ殺人技法のレクチャーがあるかと思いきや、「男は黙ってサバイバルナイフ」(byクールポコ)が信条のようで、マーダーレッスンは“ナイフは素早く刺して抜く”に終始しています。でもシンプルが故に表現はエグく、刃物ってやだなあ、怖いなあ(byBBゴロー)と感じました。大変失礼な話ですが、主題歌を歌う『北村早樹子』さんのミュージックビデオ(DVD特典で収録あり。某有名動画サイトでも『卵のエチュード』でご覧になれます)の方が本編より8倍恐怖を感じます。
[DVD(邦画)] 5点(2016-06-25 19:58:45)(良:1票)
423.  HERO(2015) 《ネタバレ》 
ドラマ『HERO』の本質とは、正論をファンタジーという名の甘いシロップでデコレートしたお菓子。苦い現実を噛み締める民衆にとって舌触りの良いデザートです。これはこれでエンターテイメントとしてアリというのが私の見方でした。ところが、本作の場合、甘さ全開の物語の中に異質な苦味酸味がちらほらと。例えば久利生と雨宮のラブストーリー。久利生は独身貴族で悠々自適の人生を選ぶのもイイでしょうが、三十路後半女性が恋愛から仕事に逃げる選択を「良し」とする脚本は、あまりにも無責任かと。また長時間労働を美徳とする古い価値観が見え隠れする点も、時代錯誤という気がします。スイーツならスイーツらしく、雑味を封じ込めるテクニックが必要だったと思います。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2016-06-15 20:27:50)
424.  シベリア超特急3 《ネタバレ》 
新日本プロレスが『キングオブスポーツ』、私立恵比寿中学が『キングオブ学芸会』なら、シベリア超特急シリーズはさしずめ『キングオブ茶番劇』でしょうか。ツッコミどころ満載、いやツッコミどころしか見当たらないトリック?の数々や、ドンデン返しの為のドンデン返しに、脳内麻薬が出っ放し。『瀬戸内海事件の真相とラスト2つのドンデン返しは決して人に話さないでください』とこれ以上ないネタバレを冒頭にアナウンスしてしまう監督のセンスには、もはや狂気すら宿っています。河崎実監督のように“狙ってつくるB級映画職人”は時々見かけますが、水野監督のような“本物”にはなかなかお目にかかれません。虎は死して皮を留め、水野は死して『シベ超』を残す。監督の生き様が心から羨ましいです。普段は名作文芸作品しか鑑賞しない私ですが、今日くらいは『シベ超』シリーズで、不世出のバカ映画、もとい映画バカ監督の“シネマ愛”を偲びたいと思います。合掌。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2016-06-10 21:49:24)
425.  リアル鬼ごっこ(2015) 《ネタバレ》 
猛毒“園子温節”炸裂の一作。いつものように刺激超過・不条理全開のエゲツナイやり口で観客の心を掻き乱します。範馬勇次郎の如き力技至上主義。優しさや潔さが感じられれば、馬鹿映画として愛でられるのですが、どうしても監督の高説を聞かされている感覚が抜けません。失礼な言い方ですが、監督と観客の間に信頼関係はありません。もっとも、これこそが園子温流。突き放される感覚が逆にタマラナイという方もおられるでしょう。ただ個人的には「シュールに負けるな」を台詞で言わせるのはズルイなあと。そう言われたら、物語の整合性を求める一般客は黙るしかありませんから。個人的にツボだったのは斉藤工。あの白パンツは反則でしょう。どうせなら白パン斉藤に日本刀でも持たせて、ハナから女子高生を斬りまくれば良かったんじゃねえの、と投げやりに言ってみなくなります。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2016-06-05 11:58:07)
426.  予告犯 《ネタバレ》 
『八日目の蝉』もそうですが、犯罪者が主人公の感動系ヒューマンドラマというものは、なかなか厄介なものです。犯罪者=悪という社会の絶対的共有価値観(社会の視点)と、個人の人生観に基づく私的信条(個人の視点)のせめぎ合いが、心の中で勃発するから。共に恵まれぬ幼少期を過ごしながら、正反対の立場にあるゲイツと吉野。そんな2人が合わせ鏡のように重なり合う姿に心を動かされるのは何故?死んだらお仕舞。最悪の選択。でも自分の命よりも大切な命が存在するのも真実。ゲイツの自己犠牲を非難できない自分は間違っているのか?青山(窪田)の台詞『大きな事じゃなくても人は動く。それが誰かの為になると思えば』に心震えるのはどうして?ひたすら自身の心に問い掛ける作業を繰り返しました。こんなふうに自分と向き合える映画は久しぶり。お気に入りの一作確定です。ただし、あまりに苦しいので、観返す予定はありません。(以下余談)私は映画ポスターのコレクターでもあるので、ポスターデザインは承知しておりました。生田一人アップの先行版と、生田と戸田が映るレギュラー版。正直ありきたりな図柄で、良作の香りなど微塵も感じませんでした。しかもタイトルはあの『模倣犯』を彷彿とせるもの。邦画サスペンスにはハズレが多いですし、期待値はゼロ。ところが鈴木亮平に、濱田岳、荒川良々と、単独主演クラスが次々と出てきてビックリ。さらに窪田正孝に、小日向文夫、滝藤賢一って、どれだけ豪華キャストなんだと。あれ、監督・中村義洋、脚本・林民夫コンビって『ルート225』、『ゴールデン・スランバー』に『みなさん、さようなら』の名コンビじゃないですか。そりゃ私の趣向にピッタリなハズです。予習をサボったおかげで、良作を引き当て、得した気分です。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2016-05-30 21:29:47)
427.  イニシエーション・ラブ 《ネタバレ》 
私のセンスの無さを白状するようで恥ずかしいのですが、セールスポイントである例のカラクリや懐かし文化風俗も然ることながら、ベタなラブストーリーに釘づけでした!冴えないデブ、奇跡の交際から破局までの夢物語が、どうにも痛痒く、身悶えしながら感情移入してしまったのです。堤監督もやれば出来るじゃんと言う感じ(失礼)。どんでん返しを成立させたキャスティングもお見事ですが、やはり本作は前田敦子に尽きると思います。これが桐谷美鈴とか佐々木希とか原節子とかグレース・ケリーなんかだと、美人過ぎてリアリティゼロ(ん?)。ところが、前田の場合“こんな俺でも手が届くかもしれない”と錯覚させる、良い意味での庶民感があります(本気でホメてます)。これが元トップアイドルのポテンシャル。そんな平凡女の“したたかさ”が迷宮の入り口でありました。「タっくんが初めての人で良かった(はーと)」にいろんな意味でノックアウトされたワケです。彼女は決して性悪ではなく、普通の女性。凡百の女の処世術に、男はなす術がないと。ラストカット、繭子の微笑みに隠されていたものに、どうぞ震えてください……。“前田敦子は脇役で勝負すべし”が持論でしたが、本作では立派に華を感じました(実際周りに花が咲いていましたしね笑)。女優根性もあるようですし、主演助演問わず、ますます活躍が期待出来るのではないでしょうか。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2016-05-25 20:27:13)(良:1票)
428.  NOTHING ナッシング
着想は素晴らしいです。哲学的な要素を孕むテーマも悪くないです。ただ、残念なことに面白くないのです。何故でしょう。代わり映えしない単調な画もさることながら、一番の理由はメッセージをダイレクトに表現してしまったことにあると考えます。何もない人生はツマラナイということを、ツマラナく伝えたのでは価値がありません。ツマラナイことを如何に面白く表現するか。そこが監督の腕の見せどころだと思います。主役2人に頼っていたら埒が明かないのはハッキリしています。カンフル剤を打つなり、第3者を投入するなり、エンターテイメントとして成立させるための方策が欲しいと思いました。
[DVD(字幕)] 4点(2016-05-16 23:07:09)
429.  7月24日通りのクリスマス 《ネタバレ》 
少女マンガ的世界観に裏打ちされたおとぎ話。本作のメインターゲットは女性でしょう。主人公に感情移入して、どうぞ夢の世界をお楽しみくださいという趣向です。ただ、それは相当に困難な作業と思われました。大人の女性なら鼻で笑うほどお話は浅く、夢見る少女が自身を投影するには、中谷の年齢は高すぎました。中谷を主役に据える以上、彼女と同年齢層の女性が一番楽しめないとオカシイのに。でも多分真逆だと思われます。彼女に近い境遇にある人ほど、現実との違いに打ちひしがれるのではないかと。実際、中谷と同じようなパーソナリティの人は結構います。女も男も。かくいう自分もそう。買ってもいない宝くじが当たるのを夢見ているのです。中谷は拾った宝くじで1等を当て、私は今日も一人寂しく夜を過ごす。何処が違うの?と虚しくなります。結局のところ、「自分は中谷美紀じゃない」という残酷な結論に行き着いてしまうのです。ですから、主人公には頑張ってもらわないと。ちゃんと花を咲かすために種を植え、水をやって世話して欲しいのです。努力の末に幸せを手に入れる物語を望みます。それでこそファンタジー。そういうご都合主義なら歓迎します。
[DVD(邦画)] 4点(2016-05-11 23:21:56)
430.  女子の事件は大抵、トイレで起こるのだ。 後編:出る! 《ネタバレ》 
アラカルト仕様だった前編に対し、後編は孤高のトイレット画家大川ちゃんと、掃除婦ドラマーれんげさんが文化祭でのアートセッションを目指すという明確な目標が設定されています。この本筋に前編で登場した個性豊かなキャラにオモシロNEWフェイスが絡み、よりダイナミックに“なんちゃってミュージカル”が展開されます。パフォーマンスは意外なほど見応えありで、れんげさんのトラウマ解消なんて素敵なオマケもついてきます。本作も前作に引き続き(というか前後編DVD1枚に収まっているのですが笑)楽しませて頂きました。今作も6点満点の6点ですが、顔見知りの“ももクロの妹分”エビ中の中山莉子ちゃん(顔をくしゃくしゃにして歌うのが印象的な子。正直こんなに可愛いとは今まで気づきませんでした!)が出演しているという事で、“気分は姪っ子加点”をお許しください。
[DVD(邦画)] 7点(2016-05-10 00:30:03)
431.  女子の事件は大抵、トイレで起こるのだ。 前編:入る? 《ネタバレ》 
様式はショートエピソードの寄せ集め。トイレ掃除のおばちゃん(失礼。物語上は26歳設定でしたね。神聖かまってちゃんのドラムスだそう。美人じゃないけど愛嬌あるルックスにカワイイ声が頭から離れません!)をナビゲート役に、女子中学生あるある、いや子供以上大人未満『中人』の謎生態がツッコミ推奨のおバカテイストで供されます。どの子もキャラが立っていましたし、超絶美少女揃いじゃないところも好感が持てました。これが女子高校生だと、リアルというか、シリアスに寄ってしまいコメディとして難しくなったかもしれません。お気楽に楽しめるのが良いですね。かなり楽しめました。採点は6点ですが、これは6点満点という意味で、個人的には高く評価しています。
[DVD(邦画)] 6点(2016-05-10 00:29:21)
432.  くちびるに歌を 《ネタバレ》 
心に傷を負ったピアニストが、島の子供たちとの交流を通じて、再びスタートラインに立つ勇気を手にした物語。これを表のテーマとするならば、裏テーマは自閉症の兄を持つ少年の救済物語と考えます。彼は未来の自分に宛てた手紙の中で、心の内を吐露しています。自分は兄の介護をするために生まれてきた存在であると。もちろんこれは誤りです。良い子ゆえの思い込み。もし本当に両親が弟を人身御供にするつもりなら、兄に社会順化訓練などさせませんし、少年の部活を許したりしないでしょう。彼の勘違いは、通常なら心身の成長と共に昇華される思春期思想。放っておいて問題ありません。しかし、です。あの微笑みは、気になります。ただの心の流行風邪。そう決め付けて大丈夫でしょうか。おそらく少年の告白を受けた主人公も同じ不安を抱いたと推測します。彼に優しい言葉を掛けるのは簡単なことです。でも自身に対する気遣いさえも、更なる呪縛に変えてしまうのが、自己犠牲の厄介なところ。それに、彼の考える自身の「宿命」は、一面の真理を捉えています。現に、搾取や介護目的で、子をもうける親も実在するのですから。そこで主人公は、少年の自主性に任せる選択をしました。遠回りなようで、一番適切な、そして確実な治療法だったと思います。自分を救えるのは、自分だけ。その厳しさは良薬でした。さらに部活は対症療法も兼ねていました。合唱は究極のチームプレー。各々がパートを受け持ち、力を出し合う事で生まれる美しいハーモニー。一人が頑張ればいい、犠牲になればいい、そんな考えとは正反対に位置するものでした。大会終了後、会場内多くの人を巻き込んでの大合唱。たった一人のために、これほど多くの人が心を寄り添ってくれること。助け合うこと、協力することの素晴らしさを湛えた音色は、きっと少年の心に届いたはずです。出発の汽笛は、全ての若人の上に、平等に響いています。(以下余談)ももクロ主演『幕が上がる』と同日公開の本作。巷では部活対決と呼ばれていたようですが、『幕が上がる』が王道アイドル映画として、青春の“表面”を正攻法で描いたのに対し、本作は青春の“裏面”を、奥ゆかしくも丁寧に見せてくれた印象を受けます。どちらも素敵な青春映画でした。勝手に姉妹映画だと思っています。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2016-05-05 10:29:29)
433.  口裂け女 《ネタバレ》 
殺しても死なない理由。口が裂けているワケ。「わたし、キレイ?」の意味。ディテールを活かしたストーリー化はお見事でした。荒唐無稽な設定に、如何に意味を持たせるか。それが都市伝説の醍醐味でしょう。こういう“こじつけ”は好きです。口裂け女は、そもそも小学生向けの与太話。子供の被害者は必然でしょうが、予想以上に直接的な表現を多用していたことに驚きました。ホラー・スプラッタでの暗黙の了解「幼い子供は虐殺されない」が反故にされています。正直観るに耐えませんが、そこを回避してしまうと腑抜けたホラーになってしまいます。これくらいが、ギリギリのラインでしょうか。サトエリの顔は梅図かずおマンガのキャラのようで怖かったですし(コレ褒め言葉です)、口裂け女の造形もなかなか。ただ結末はしくじったと感じます。ゴールが明らかに見えているのに、そこへ向かわないのは不自然です。ラストシーケンスでのサプライズ用にネタを残しているのが見え見えでした。オチはしっかり付けた上で、次の展開を考えれば良かったと思います。第2の口裂け女にあの人はピッタリですしね(コレも褒めてます)。終盤こそ、グダグダだったものの概ね満足しました。ジャパニーズホラーとして標準以上の出来と考えます。それだけに「半分笑ってやろう」くらいの気持ちで臨むと痛い目に合うかもしれません。あと子供は観ちゃダメ。
[DVD(邦画)] 6点(2016-05-01 20:19:25)(良:1票)
434.  ゼブラーマン
自分が持っている三池監督のイメージは、マンガ雑誌で言うと『漫画ゴ○ク』です。野暮ったい。泥臭い。アクの強い劇画的な魅力とでも言いましょうか。もちろんこれは褒め言葉です。無味無臭で、毒にも薬にもならない監督よりはずっといいでしょう。ただ個人的には正直苦手です。本作も三池節炸裂の1作。でも好感度は今までのどの作品よりも高かったです。やはり脚本が良いのでしょうか。正義のヒーローに憧れる冴えない中年男。その彼が本物のヒーローに変わって行く様は、大好きな『サボテンブラザーズ』を彷彿とさせます。それに主演の哀川が素晴らしいです。この役に惚れているのが伝わってきます。彼が理想とするであろう“本当にカッコイイ大人”を好演していました。自分も仮面ライダーやウルトラマンで育った世代。そしてお父さんでもあります。主人公の悲哀に感じるものがありました。ただし、残念なことにツマラナイのです。テンポが合わないとしか言いようがありません。気持ち的にはもう少し高い点数を付けたいのですが、コレくらいで勘弁してください。
[DVD(邦画)] 6点(2016-05-01 20:14:53)
435.  エイプリルフールズ 《ネタバレ》 
失礼な言い方ですが、思いのほか良くてビックリ!近年邦画特有の“さあ泣かせますよ”のパッケージだと感情にプロテクトをかけてしまう天邪鬼な性格ですが、コメディ看板だと素直に観られる自分が恥ずかしい(苦笑)。すんなり感動路線へのシフトチェンジを許してしまいました。とくに寺島進父ちゃんのエピソードは号泣クラスの破壊力。ひたすら馬鹿だけど愛がありました。娘を持つ親父にはタマラナイお話です。ただし、若干ズルイと思うのは、粗に対するツッコミを受け付けないこと。都会のレストランでお産なんて、いくらなんでも無理筋でしょう。でも、これだけ嘘満載で嘘バンザイな映画だと、嘘を指摘する方が無粋というか…いやーそんなところも含めてテクニカルな、そして素敵な『四月バカたち』を楽しませていただきました。しかしオチは完全にいらんコトしましたね。ある意味一番“想定内”の結末でした。どうせUFOを寄越すのなら、高貴なマダムを連れて行って欲しかったなあ。
[地上波(邦画)] 7点(2016-04-15 00:30:06)(良:1票)
436.  クレヨンしんちゃん オラの引っ越し物語 サボテン大襲撃 《ネタバレ》 
クレヨンしんちゃん流・B級パニック映画完コピ編。つくづく、クレしんというコンテンツの汎用性の高さに驚かされます。まさに何でもアリ。前述のとおりストーリーは定型のパッケージに当てはめただけなので、展開上の目新しさは見当たりませんが、その分安心して楽しめるとも言えます。でもサスペンスとしてはマイナス査定かな。いやファミリー映画だからプラスかな。気になったのは、ひろしが「家族は俺が守る!」という台詞を乱発するところ。異国の地で父性が爆発したのでしょうが、キャッチフレーズの如く使っては、言葉の価値が下がってしまいます。クレしん映画において「家族愛」は重要なファクターですが、おバカギャグアニメの中に垣間見えるから良いのであって、全面に押し出したら艶消しです。このあたりのバランス感覚及び言葉使いのセンスは、大変重要だと思います。
[地上波(邦画)] 6点(2016-04-05 21:57:45)
437.  ルームメイト(2013) 《ネタバレ》 
ミステリーの構造自体は凡庸です。この“からくり”に免疫のある方ならば、仕掛けを見破るのはさほど難しくないでしょう。また物語性についても既視感のある王道の設定で、掘り下げも浅く(例えば彼女が保険屋を手にかけた動機とは何でしょう)、特筆すべき部分は見当たりません。つまり本作最大の見どころは、北川景子VS深田恭子の日本を代表する美人女優の演技対決にあると思われます。深田が上手い女優なのは周知のとおり。出世作『下妻物語』のゴスロリガール、あるいは『富豪刑事』の令嬢刑事など、役にハマった時の爆発力は折り紙つきです。今回も彼女お得意の“個性的な”設定の役柄。彼女なら上手くやれて当然と考えます。一方、北川の方も美貌だけでない隠れ実力派。TVシリーズ『悪夢ちゃん』で見せた“作り物の笑顔をやめた瞬間”には痺れました。彼女もまた、難役に対応できる技量を有しています。そういう意味では、2人とも自然体で難しい役をこなしているため驚きが無いのです。物足りないとさえ思えるくらい。2人の実力なら、もっとインパクトを残せたのではないかと思えます。演技上手が故に損をしているというか。そんな印象を持ちました。
[DVD(邦画)] 6点(2016-03-10 00:28:47)
438.  人狼ゲーム ビーストサイド 《ネタバレ》 
(本作は桜庭みなみ主演『人狼ゲーム』の続編です。もし未鑑賞でしたら、必ずご覧になってから本作にお臨みください。前作の予備知識必須です。B級和製サスペンスのパッケージですが、あっと驚く傑作シリーズです。以下、2作とも鑑賞済みの方のみお目通しいただければ幸いです……)最重要ポイントは生還要件と考えます。「ゲームに勝利すれば1億円」とのアナウンスですが、これが“正しくない”ことは前作で証明済み。まず拉致されたプレイヤーは「村人」として最初のゲームを戦います。生き残れたら、今度は「人狼」役でネクストゲームが始まります。ここまでは前作終了時点での確定事項。では「人狼」側で勝利を収めれば、晴れて1億円を手にして開放されるのでしょうか。これを確認するための「ビーストサイド」であったワケですが、生還要件にはもう一つ条件が付されていることが伺えます。「1人で勝ち残ること」。村人側で1人勝ち残りは在りえないので、必然的に「人狼」側で、かつ仲間の「人狼」を失うことが条件となります。高いハードルです。この裏ルールに気づいていたからこそ、主人公は仲間の人狼を「予言者」に仕立て上げるという危険な賭けに出たと推測されます。失敗すれば、自分にも疑いがかかる大博打。果たして彼女は窮地に追い込まれながらも、このミッションをやり遂げました。人狼1人、村人2人で迎える最後の夜。誰もが主人公の勝利を確信した直後に待っていた驚きの展開。そして意外な結末。震えました。目を疑ったのは、主人公が最後の夜に友人を襲おうとした決断。好きだから、決着は自分の手で。悲しいけれど、確かな友情が、其処には在りました。麗子が主人公の正体を明かさなかったのも同じ。一緒に死地を潜り抜けた連帯感が友情の礎。そして彼女の矜持。極限状態の中で輝く絆に、胸を打たれました。さて、最後の疑問。美海に問い詰められて主人公が告白した「自分は3度目、麗子は2度目」の真偽について。目が泳いでいるので嘘かもしれませんが、「由佳の嘘は見飽きた」という美海が信用しているので真実とも受け取れます。主人公の1戦目は「村人」側3人以上の勝利だったので、2戦目も「村人」を引いたと。ここで麗子が参戦。共に生き残れば、2人のゲーム経験数が違うことも説明が付きます。さらに彼女が「人狼」での勝利ではなく「1人勝ち」が必要と判断した裏付けにもなるのではないかと。修羅場を潜り抜けた経験値と生への執着心が勝敗を分けた納得の結末でありました。ラスト、仲間の形見を次々と捨てる主人公の胸中や如何に。無慈悲?冷血?いいえ、犯人を殺りに行くと腹を括ったロッケンローラーに、感傷なんてロックじゃないもの、要らないのです。(以下余談)今を時めく土屋太鳳。私は本作で彼女を知りました。そんな私からすると、最近の(?)普段の(?)彼女の喋り方が〝猫を被っている”ようにしか見えないのです。何、裏声で喋ってるんだよと。本作の土屋はとにかく強烈。そして凄まじく魅力的です。彼女の裏の素顔をどうぞご堪能ください。
[DVD(邦画)] 9点(2016-03-06 19:31:10)
439.  劇場版 東京伝説 恐怖の人間地獄 《ネタバレ》 
オムニバス5話全てがシチュエーションの提示のみで、脚本家が仕事をしていません。紛うことなき“とほほ”なホラー=トホホラー。第4話『夜道』に至っては完璧に悪ふざけ。画面分割で粋がったことをデ・パルマ師匠に謝ってください。
[DVD(邦画)] 2点(2016-02-29 21:22:02)
440.  ドラゴンボールZ 復活の「F」 《ネタバレ》 
コンセプトは『ナツメロ』であり『オールスター大運動会』であり『大相撲巡業』。あくまで本割には影響しない“ファン感謝祭”という位置付けでした。私はドラゴンボール続編には否定的な立場ですが、これはこれでアリだと思います。クリリンが警官なんて、感慨深いじゃないですか。でもそれなら主題歌は景山ヒロノブ氏の『CHA-LA HEAD-CHA-LA』じゃなきゃウソですよね。ももクロファンとしては、Z繋がりでお仕事を頂いて有り難い限りですが、そう思います。あともう一点“物言い”をさせてもらえば、クライマックスの件は酷いです。シリアス風味が欲しかったのかもしれませんが、アレがOKになってしまうと“地球の(あるいは宇宙の)未来を賭けた戦い”というものが今後望めなくなってしまいます。ファンから“本気さ”“真剣さ”“純真さ”を奪う愚策であったと考えます。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2016-02-20 04:15:00)
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