41. ソナチネ(1993)
北野映画で最も北野映画らしい映画。緊張と緩和、生と死、陰と陽、光と影、これら対を成すものがうまく描かれている。光の消えた部屋でマシンガンを連射、HANABIのように浮かび上がる一室の中ではじける命、このシーンは名シーンだと思います。ただストーリーの本筋が正直つまらない。 9点(2003-11-08 13:57:08) |
42. サトラレ TRIBUTE to a SAD GENIUS
設定が設定なだけにツッコミどころは満載ですが、そんなことはどうでもいいです。ラスト30分くらいでどれだけ涙を流したでしょう。「ごめんよ。ばあちゃん」コレだけでウルッちゃう、年取ると涙もろくていけねえや。 9点(2003-11-01 18:38:00) |
43. 銀河鉄道999
私の小学校時代のNO.1はこの映画かな。1つの旅の中で人との出会いや別れから少年から大人へと成長してゆく鉄郎がかっこよく、ゴダイゴの音楽もサイコーです。 9点(2003-10-28 01:10:29) |
44. キル・ビル Vol.1(日本版)
やられた~ッ、タランティーノってホントにアホやねえ。邦画だよコレ、特に昭和40、50年代東映の薫り満載。せこいセット、飛行機の刀立てとか千葉のジャパニーズイングリッシュなど確信犯的なものばかりでそこのサジ加減が絶妙でニクイです。青葉屋では誰でも階段落ち期待しますし、下手糞な殺陣も100人斬り等アンチ・マトリックスなアクションも痛快でヴァーサス、座頭市と並びネオチャンバラの代表作ではないでしょうか。章立てのストーリー展開は北村監督のALIVEのパクリ???ゴーゴーはバトロワというより麻宮サキを彷彿としてました。 ジュリードレフュス嬢の才女ッぷりを久々に見られたのも感激。気に入らなかったのは蚊の羽音がハエの羽音だった事、刀の安っぽい音(これも確信犯か?)と國村隼が何しゃべってるか解らない事くらいかな。「怨み節」で締められ完敗でした。 9点(2003-10-27 13:40:46) |
45. 木曜組曲
とてもよく出来たサスペンスで、ストーリー、雰囲気、キャスト、五角形のテーブルなど今までの座り位置を考えるし、それぞれの人間関係など抜群です。ただ惜しいのは家の外に出ているシーンが・・・全てあの家だけに収めて欲しかった。 9点(2003-10-18 19:46:44) |
46. 七人の侍
「勝ったのはあの百姓達だ。俺達ではない。百姓は土と共に何時までも生きる」この名セリフに尽きます。 9点(2003-09-27 14:46:23) |
47. ツィゴイネルワイゼン
清順監督の大傑作、映像や音楽のかもし出す妖しさ、まるで先の読めない展開、不条理的でありながら筋を外しておらず、すっかり引き込まれてしまう。生死を隔てていたのは切り通しだったのでしょうか。この不条理感デビットリンチすらかすんでしまう。 9点(2003-09-15 17:52:54) |
48. マルサの女
伊丹監督一の大ヒット映画でしょうか、その後の「~女」シリーズの元となる映画。依然勤めてた会社がマルサ入った時は緊張したね。朝9:00きっかりに(お役人だから)「国税です。みなさんそのまま動かないでッ」ってな感じでした。それまで犯罪者を追う=刑事という認識を変え、様々な脱税テクニックには感心させられました。 9点(2003-09-15 00:31:41) |
49. タンポポ
ウェスタンを下敷きにラーメンに本気で取り組む面々。バブリーなグルメをB級でありながら国民食のラーメンで対比させ、現在のラーメンブームを予測したかのようで改めて感心します。お葬式のブランコに続き、この映画もHシーンの小道具が凝ってます。※追記:久しぶりに見たけれどやっぱり面白い、私のラーメン食べ歩きの原点ですね。何気にSAYURIのワールドコンビ、謙さんと役所が共演してたのね。 [映画館(字幕)] 9点(2003-09-14 23:54:46) |
50. 刑務所の中
憧れますねえ、私は入るなら断然独房がいいです。あまりお金掛けなくとも、奇をてらったシナリオでなくても、受刑者の日常を真面目に描く事が塀の外の私たちには非日常で笑ってしまう。ある意味ショーシャンクなんかより好きですね。 9点(2003-09-13 18:19:34)(良:1票) |
51. 座頭市(2003)
勝新・座頭市を知らないですから先入観無く見られましたし、全篇に渡り黒澤監督へのオマージュを感じさせる映画で、ベネチアの審査員は北野監督を通して黒澤監督に捧げたのではと思ってしまった。市、浪人、姉妹をもっと複雑に絡めるようなヒネリがあったほうが好きなんで、ちょっと物足りなかった。だが笑撃のラストはメクラが観客に対する言葉としてはシニカルで風刺が効いている名ゼリフでした。また芝居、歌、音楽、踊り、女形、笑いなどのごちゃ混ぜパロディこそが演芸場の面白さ、それを北野監督のフィルターを通して出来上がった映画。 9点(2003-09-09 00:04:34) |
52. 12人の優しい日本人
舞台さながらの密室性と12人の個性的な人々が実にユニークです。三谷らしさがテンコ盛りで、三谷物の中でもかなりの面白い作品です。 9点(2003-09-07 13:46:57) |
53. 高校大パニック(1978)
高校時代に夜中TVでやってるのを見ましたが、強烈なインパクトでした。受験戦争なかで日常化している異常さにおいて、教師・生徒・犯人、何が正常であるかを考えさせられる。若かりし浅野温子がよい。 9点(2003-09-01 16:20:20) |
54. 月光の囁き
原作は知りませんでしたが非常に面白い純愛映画でした。屈折した愛情表現しか出来ない少年、徐々に目覚めていく少女の深い愛情、青少年の思い通りにならない愛の苦しさを上手く現している。 9点(2003-08-29 21:38:44) |
55. スワロウテイル
日本映画においてこれほどの世界観を出しているのは奇跡的。当時の時代背景が無国籍感?を受け入れたのか。山口智子は間違えてる気がします。三上も力入りすぎてるよ。渡部が持ち味出まくり、チャラは最高ですね。 9点(2003-08-24 16:46:03) |
56. お葬式
タブーを徹底して笑おうという伊丹監督の心意気が伝わってきます。今作以降の作品にもタブーを笑い飛ばす姿勢は常に貫かれ、その衝撃的な第1作として傑作ではないでしょうか。あと菅井きんがいい味出してます。 9点(2003-08-08 20:44:46) |
57. 雨あがる
マイナスイオンでも出ていそうな癒しと雨上がりの爽快感が大変気持ちいい映画でした。ラストシーン大好きです。キャストも殿様以外は文句なしです。 9点(2003-08-04 22:29:12) |
58. 壬生義士伝
たそがれでまるで乗れなかった私ですが壬生にはかなり嵌ってしまった。たそがれ的サラリーマンを辞め、脱藩義士的生き方を選んだ私がはまるのは当然かな。脱藩し守銭奴と罵られようが何より家族を大切にし、その中に義に生きる侍としての誇りを通した生き方に深く心を動かされました。私自身が目指す生き方としてかなり共感した。爆泣! 9点(2003-07-09 00:17:41) |
59. 影武者
歴史特に戦国史がかなり好きな私としてはかなり楽しめた。唯一夢のシーンだけは無くても十分伝わったと思う。コッポラの入れ知恵か?国を盗んだ男が盗人に一族と国を預ける、男は時に信玄が乗り移ったような振る舞いを見せ皆を欺き、男を追い出すと共に破滅へと進んでゆく。草葉の陰から合戦を覗き、昨日までの一族の滅亡をみて男も武田一族として立派な最期を遂げる。やっぱ勝新でやってほしかった。 9点(2003-06-16 23:24:10) |
60. 紅の豚
大人の宮崎アニメで大好きです。世界、空気、匂い、色気etc渋くてかっこいいです。監督もこれが一番好きなのでは? 9点(2003-06-16 14:36:48) |