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パセリセージさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 519
性別 男性
自己紹介 60代のおっさん

好きな言葉

期待はあらゆる苦悩のもと(シェークスピア)

人間には不幸か、貧乏か、病気が必要だ。でないと人間はすぐに思いあがる(ツルゲーネフ)

座右の銘にするのはどっちだ

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61.  残菊物語(1939)
映画という芸術に対するひとつの回答があるような作品です。ひとつは、やはり構図ですね。例えば絵画における構図を思い浮かべると良いのかもしれない。名画が名画として成立しているのは画家が描き出す構図空間の見事さによります。映画でも同じです。主役、脇役、背景をどのように配置するかで全てが決まってしまう。そして、もうひとつが空間と観客の一体感です。例えば舞台演劇における役者と観客の一体感が良い例です。舞台では、常に観客が現実に起こっている状況の目撃者になっています。これを映画で実現するには長まわし以外にありません。空間が移動し役者が現実の時間と同時進行で動く状況が続けば、観客は今起こっている目撃者としての立場から、見事に中に入っていけるわけです。というわけで、すごい作品です。音声が聞き取りづらい点があったが、親切に字幕入りだった。って、英語の字幕じゃわかんないだろう。
[映画館(字幕)] 10点(2005-12-04 22:32:42)(良:2票)
62.  男はつらいよ 寅次郎頑張れ!
寅さん現役引退か。と思いきや見事に復帰。それにしてもガス爆発とは思い切ったものだ。しかし、あの場面でタバコ吸うか?というか、その前に、死に場所くらい考えろよ青年。こじんまりしているが、なかなかまとまっている印象です。階段を下りていく寅さんの後姿がたまらない。さくらはどんな気持ちで見てたのだろう。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-12-04 14:53:02)
63.  男はつらいよ 寅次郎と殿様
アラカンは確かに演技がかった殿様らしい態度が板についている。マドンナは寅さんと結婚しそうにないタイプだし、いくら殿様の希望といってもね。リリーみたいな女じゃないと振られ甲斐がない。満男君、早く大きくなってくれ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-11-30 21:53:24)
64.  座頭市(2003)
所々、やや控えめなギャグが入っているけど、雰囲気を壊さない程度に笑える。最後のダンスはサービスだから、途中、色々感じた複雑な気分を立て直すには結構効果があります。悪人の正体がばれていく過程はなかなかだが、いかんせん市が強すぎる。やられる気がしないから、ハラハラもしない。淡々と斬っていくけどやたら血は飛んでる。その感覚を狙っていたのかもね。危うくやられそうになり「俺がやられたら終わっちゃうよ、あぶねえ、あぶねえ。」みたいなシーン期待したんだけどな。
[地上波(字幕)] 7点(2005-11-25 18:36:39)
65.  男はつらいよ 寅次郎純情詩集
京マチ子さんの存在が利いています。世間知らずのお嬢様育ちで、不本意な結婚、離婚、入院と波乱に満ちた人生が紹介される。そんな人生と対照的な性格の明るさが周りから浮いているんだけど、余命いくばくもないと分かる途中から、妙にあわれで、哀愁を誘う。彼女を気遣う寅さんの奮闘振りが泣かせる。題名にぴったりの作品だ。
[地上波(字幕)] 7点(2005-11-21 11:47:37)
66.  男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け
珍しく悪人が登場する。しかも、被害者が泣き寝入りしてしまう。暗くなりがちな展開でも、自分の境遇を笑い飛ばす明るさと、自分の事のように何とかしようと他人を思う人情で救われる思いだ。後悔には2種類あって、何故そうしなかったのかという後悔と、何故こんなことをしてしまったのかという後悔があると語る岡田嘉子さん。そのとうりですね。後悔しない人なんていないともいっていたが、彼女が言うと説得力がある。宇野重吉は上手いなあ。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-11-06 09:48:01)
67.  男はつらいよ 葛飾立志篇
最初はドキッとさせられますね。桜田淳子の父親が寅さんか?マドンナがインテリの女助教授というのは、寅さんとの対比の面ではギャップに面白みがあり、その恋敵?で彼女の師匠の教授もまた肩書きと実像のアンバランスが笑いを誘う。この教授ヘビースモーカーもいいところで、小さくなったタバコから新しいタバコに火をつけて絶え間なく吸っている。しかも、団子やお茶と一緒に煙も飲み込む徹底振り。しかし、地位と名誉は得たが、愛する女性は逃がしてしまう。共演者の役割が完全に出来上がっている安定感があります。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2005-10-30 20:34:10)
68.  おかあさん(1952)
田中絹代が時々見せる、言葉がなく目線だけによる演技が絶妙です。その、数秒の間に、悲しみや不安、時には、あきらめや納得が伝わってきます。息子と夫に先立たれ、末っ子を養子に出し、いずれは長女も嫁いでいくだろう。あるいは、あの時代このような母親が多くいたのかもしれない。つい、自分の母や祖母はどうだったのかと考えてしまう。最後の長女の「お母さん、あなたは幸せですか」という問いに何と答えるのだろう。その長女が見つめる中、預かっている妹の息子と布団のうえで相撲をとりたわむれる。母は強く悲しく美しい。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-10-23 00:09:50)(良:1票)
69.  男はつらいよ 寅次郎相合い傘
この作品を観ると、何故寅さんが結婚できないか良く分かります。女心が解らないんだな。というか、自分の気持ちに正直なんだ。引いて、相手の心を受け止められないんですね。自分を通してしまうんだな、肝心な時に限って。自らの立場に対する負い目が、優しさや気遣いに繋がるんだけど、ここという場面で、その負い目が、こんな自分が人並みの幸せを掴んで良いのかという方向に気持ちを持っていくのだ。リリーが自分の気持ちをさくらやみんなに伝え、寅さんの返事を待っている間のシーンは泣けてきた。私だったら、(お前だったらどうするかなんか興味ない?そう言わず聞いてください。)黙って抱きしめて・・・。ほんとにバカだねえ。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2005-10-22 23:42:56)
70.  男はつらいよ 寅次郎子守唄
十朱幸代さんはマドンナとしてはまっている配役です。赤ん坊のエピソードが生きているので、間延びせずまとまっています。昔の貧しい青年達の様子が懐かしいですね。今は確かに豊になっています。比べ物にならないくらい進歩しているんだけど、幸せかっていうと違うよな。不幸になっている訳ではないが、経済的な豊かさは、ストレートに幸せに結びつかないということなのだろう。欲望というのは満たされることがないのだ。かくして、観客は、浮世と距離を置く生き方の寅さんにあこがれるのであった。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-10-16 22:44:15)
71.  放浪記(1962)
成瀬作品としてより、原作者林芙美子の生き様に感じるものがありました。47年の生涯だったが、自由奔放に生きたけれど、愛に縁の無い貧困と孤独の戦いの日々だったようだ。放浪者という立場は自由で束縛されない反面、安定した安らぎがない。彼女の場合は、運命に身を任せるのではなく、必死に戦いながらの放浪である。花のいのちはみじかくて、苦しきことのみ多かりき。高峰秀子のしゃべり方が上手いですね。置かれた状況を冷静に分析しつつ、自分の気持ちを伝える様子が、まさに女流作家だ。つまりは成瀬が上手いと言うことか。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-10-11 19:02:20)(良:1票)
72.  男はつらいよ 寅次郎恋やつれ
冒頭は、予想つくような話だけど、けっこうマジで結婚を考えて、あっさり振られる。で、唐突に旦那が死んでいる歌子さんと再開する。あそこまで頑固な父親なのに、あっさり娘を受け入れる。回を重ねるとともにストーリー展開に苦労が見えてきます。後に満男が青年になり話の幅が出てきたんですけど、この頃も、もう一つ続き物エピソードが欲しいなあ。吉永小百合のマドンナは今回のほうがいいです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-10-09 12:46:17)
73.  男はつらいよ 私の寅さん
若干中だるみ感のある作品かな。マドンナがなかなか出てこないし、旧友の妹というのも安易な発想。岸恵子さんは絵描きには見えないのも難点。唯一、留守番して皆が帰ってくるときの寅さんの気の使いようがいじらしくて良かったぐらいかな。でも、この作品がシリーズで一番観客動員数が多かったんですか。前作が影響したというのもあるよな。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2005-09-24 23:55:44)
74.  銀座化粧
40過ぎまで(失礼)こんな事してちゃだめよ。早くいい人見つけなきゃ。と香川京子に言っていながら、自らは、子供を生きがいにしっかり心を決めている田中絹代。悲壮感はない。「心の恋人」と香川の意外な成り行きに、最初は裏切られたような嫉妬らしき態度をとっていたが、理由を聞けば、すぐに祝福する。銀座に生きる自立した女の真っすぐな心か。やっぱり田中さんにして良かった。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2005-09-24 17:00:25)
75.  晩菊
昔の売れっ子芸者達が、年食ってから生きていく様が、時にシリアスに、時にコミカルに描かれている。杉村春子が昔の恋人に会うときのハシャギぶりと、実際会ってみると、すぐに現実の冷めた感情に戻る描写の落差に、何とも言えず苦笑いしてしまう。それはまるで、映画館へ向かう途中の期待に胸を膨らましている感じと、その映画が期待どおりではなく途中冷静に評価している感じだ。まあ、思い出は思い出で止めておくのが良い。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-09-23 23:06:01)(良:1票)
76.  乙女ごころ三人姉妹 《ネタバレ》 
イニシャルKさん、すみません、先に投稿して。三姉妹の真ん中の姉が、自らの幸福など考えず、気丈に、横暴な母親と姉妹や弟子の間に入り彼女らのためにつくす姿が涙をさそう。後半、サスペンス風の展開になる所なんか予想してなかったんで思わず引き込まれてしまいました。長姉が病気の夫と田舎へ行く資金を得るため昔の知り合いのワルに依頼し、ワルがお金を奪うのが妹の恋人からなんですね。それを知るのは真ん中の姉のみ。辛いところです。自らも傷つき力つきんとする最後の終わり方が良いですねえ。全編を通して女性の細やかな心理がほんとに伝わってきますね。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2005-09-23 15:08:15)
77.  男はつらいよ 寅次郎忘れな草
寅さんのマドンナNO1登場。最後の唐突な結婚がなければ満点なんだがなあ。せめて石坂浩二がだんな役でもいいのに。リリーとの出会い、不幸な母親との会話、初恋の人だと言う告白、とらやに泊まったときの寅の張り切り様と、これぞ寅さん映画ですよねえ。リリーは浅丘さんのハマリ役でもあるんです。リリーが主役の作品作れそうですけどね。どうすか?
[CS・衛星(字幕)] 9点(2005-09-20 23:29:00)
78.  浮雲(1955)
あの戦争の敗戦によって、ほとんどの日本人が人生をリセットされたんでしょうね。上手く切り替えた人や逆に水を得た魚になった人だけじゃなかったのもわかります。ただ、それは一つのきっかけであって、原因とは言えないんだろうな。どんな時代にも自分の明日を描けない人はいますからね。とは言え、時代背景としては戦後の混乱期は設定にはぴったりですね。登場人物たちの表情が皆暗く、敗戦の負の部分を象徴するような映像が続くのが辛いですね。お互いを必要としているのに、一緒にいても満たされない辛さが伝わってくるなあ。その後、彼はどうしたんだろう。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-09-20 12:58:27)
79.  三十三間堂・通し矢物語
う~ん、やっぱり田中絹代にします。すみません五十鈴さん。私は何を言っているんだろう?長谷川一夫がかっこいいなあ。徐々に明らかになる人間関係と勝負の時を迎える盛り上がり。展開が絶妙です。後を引かないでさらっと終わるラスト。しかし鮮烈な印象。丁寧な描写が光る名作だ。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2005-09-19 00:37:58)
80.  山の音
川端文学の本筋は、こうした人間の心の奥に潜む堕落した欲求と理性との絶妙なバランスの危うさにあると思うんです。間違っていると言われる予感も多少ありますが。それはともかく、原節子の美しさ、というより清純さ、じゃなくて、ああいう感じは(ぴったしの言葉が浮かばない)、今の女優には無い独特のオーラを感じます。私だったら、戦争未亡人の世間ズレした美人よりは、子供だと悪口言われても、素直さと芯の強さを持った大柄(?)な妻を取りますね。え?お前ならどうするかなんか興味ない?そう言われる予感もしました。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-09-19 00:26:55)
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