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コメント数 1963
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861.  宮本武蔵 一乗寺決闘
片岡千恵蔵の宮本武蔵、かっこ良いけど何か違う気がするし、宮本武蔵の話として普通に見れることは見れるし、つまらなくはない。それなりに楽しめる。それでもやっぱり宮本武蔵に関する映画は誰が何と言おうと内田吐夢監督、中村錦之助主演のものが面白いし、あのシリーズ全部見ている者としては流石に勝てない。ところでこの映画のキャスティングに市川春代と志村喬、何だかマキノ正博監督のあの大傑作「鴛鴦歌合戦」を思わずにはいられなくなる。この映画、もしも同じキャステングのままマキノ正博(雅弘)監督が撮っていたらどうなっていだろう?物凄い映画になっていたと思うとマキノ正博監督で見たい。(見たかった。)この映画の監督さん、稲垣浩監督もあの大傑作「無法松の一生」の監督である。そう考えるとこの場合はシナリオに問題があるのか?いずれにせよ稲垣浩監督のベスト「無法松の一生」には遠く及ばない出来栄え!
[ビデオ(邦画)] 6点(2011-11-21 22:35:30)
862.  遠雷(1981) 《ネタバレ》 
田舎の臭さ(勿論、良い意味での)そして、男の馬鹿さ、空しさが何とも言えないぐらいの作品になっている。正直、よく解らない映画である。凄い映画なのかもしれない。だけど好きか?て聞かれると好きとは言えず、でも嫌いではない。嫌いではないが、そう何度も観たいという気分にはなれない。石田えりの凄いおっぱいばかりが脳裏に焼き付いて忘れられなくなりそうです。男なら絶対に一度観ただけで石田えりが頭から離れなくなるはずです。見合いの相手、永島敏行との最初のドライブでいきなりモーテルへと行って、そして、凄い脱ぎぷり。あんたで五人目よって、残りの四人は?が気になってしまってなかなか話の中に入っていけない。観ていたら凄くトマトが食べたくなってきた。それと、ジョニー大倉が西田敏行に見えてきてしまったりと、なんでかな?
[DVD(邦画)] 6点(2011-09-23 21:10:39)
863.  王手
将棋映画としての駆け引き、スリリングさはそれほど感じられないのが物足りないけれど、大阪の大阪人の面白さ、そういう意味では面白く観ることは出来た。借金の踏み倒し方においてもこんなんあり?というような映画でもある。出演者が大阪人きりの中で仁藤優子は妙に浮いている。違和感が残るし、主演の赤井英和も悪くはないけど「どついたるねん」の時のようなエネルギーを感じない。色んな意味での不満を残しつつ、それ以外の所に良さを見出すとすればこの映画での若山富三郎を観るとやっぱり凄く似ている。流石は兄弟だ!勝新と同じぐらいの存在感と迫力、迫力という意味では金子信雄も凄い。若山富三郎と金子信雄という日本を代表する大物俳優の共演という贅沢さを見れる映画として考えれば観て損はないと思いました。
[DVD(邦画)] 6点(2011-08-26 20:07:23)
864.  八つ墓村(1977)
怖い。横溝正史原作の映画の中でも怖さ、不気味さでは一番かもしれない。どの登場人物も怖すぎる。特に小川真由美の怖さは際立っている。これ1本だけで小川真由美は怖い女だという印象を多くの人に植え付けるであろう!殺人シーンの怖さやおどろおどろした雰囲気、不気味な音楽と映像の中で金田一耕助を寅さん(渥美清)にしていることで私のような寅さんファン、寅さん信者にとっては、あっ!寅さんだ!となるわけです。同じく下条正巳とのツーショットを見せられると何だか寅さんを見ているようなホットした気持ちにちょっとだけでもなれるのが良い。野村芳太郎監督はこの不気味な作品、恐ろしい事件、話の中に寅さんこと渥美清を主役である金田一耕助に持ってきた。というのは寅さんファン、寅さんしか観ないような人達までもこの映画に引きずり込もうという狙いがあるような気がするのだ。寅さんファンで内容など全く知らない人達を映画にもっともっと観に来て欲しいというそういう願いが感じられる。正直、他の金田一ものと比べると怖さだけが目立ち、どう考えても「犬神家の一族」や「悪魔の手毬唄」ほど何度も観たいという感じがしません。だから私にとってはこの点数ですが、この映画、もしも同じキャスティングで山田洋次監督が演出したら(勿論、金田一耕助は渥美清)どんな感じのものになるかという興味が沸いてくる。ここまで不気味な作品にはならないような感じがすると思うのは私だけでしょうか?
[DVD(邦画)] 6点(2011-08-21 21:30:56)(良:1票)
865.  狂った果実(1956)
なるほど、「狂った果実」とはこれまたタイトルの付け方が上手い。何だか全体に暗さが残るために観ていても面白いというようなものはない。ただ人は津川雅彦の選んだ行動を起しかねない。そういうものをギラギラした映像と俳優陣の演技で見せる映画として評価はしたい。正直、この映画における石原裕次郎はさほどかっこ良いとは感じなかった。北原三枝がまぶしいほどセクシーなのが作品全体を観れる映画にしているようで、それにしてもここでも津川雅彦ってスケベだと思った。ラストの津川雅彦の表情を見て、この映画の津川雅彦の演じた役柄なんて若き頃の「太陽がいっぱい」の頃のアラン・ドロンにぴったりのような感じがする。あと、石原裕次郎に北原三枝、何か足りない。そうだよ。石原裕次郎と来れば芦川いづみがいないのが残念。だけど、この内容には芦川いづみに似合う役はないような気もするし。
[DVD(邦画)] 6点(2011-08-15 17:49:16)
866.  ウンタマギルー
うん?タマギルー?よく解らん映画なんだけど嫌いではない。雰囲気そのものが不思議な感じで嫌いにはなれない。では好きなのか?て聞かれるとこれまた困る。心から何度も見たいと思うほどの映画でもない。沖縄という文化、土地柄が作り出す不思議な魅力、そして、何よりも青山知可子の迫力のある乳を見て「ウンタマギルー」てより「ウン?タマゲター」もう青山知可子、全てを貴方に捧げたい。しばらくしたらストーリーなんて全て忘れそうです。てより見ていてもよく解らんかったけど、青山知可子の素晴らしい乳だけはどんなに時が過ぎようが一生忘れることはないでしょう!
[ビデオ(邦画)] 6点(2011-07-09 22:03:06)
867.  八日目の蝉
この映画を見た後、何とも嫌な気持ちになった。心が痛む。子供にとっては親の都合、大人の身勝手さの前には何もすることが出来ない。ただただ親の言う通りに従うだけしかないのである。それは自分が誘拐された娘であるということを何も知らずに偽の母親である誘拐犯の希和子(永作博美)と共に行動している時の薫と名付けられた少女の姿からも見ることが出来る。自分の本当の母親でない女を本当の母親だとばかり思う薫は果たして本当の事を知った時、どう思うであろう?という気持ち、同じく本当の母親に対しての感情というものが幼い薫にはあるのだろうか?という気持ち、どちらの母親も薫にとっては母親なんだと思わなくてはならないのか?大人たちの都合により犠牲となる子供の気持ちを思えば例え、それがどんなに母性愛なるものを見せようとも私には感動なんて言葉は沸いてこない。子供は子供なのである。大人達のようには行かないのである。そういう何とも惨酷な人生感のようなものを役者達の演技力によって見せる演出の上手さなどもこの映画が一般的に高い評価を得ている原因だと思う。私もそれはそれで大いに認めつつもこの映画に対する評価としてはこれ以上の点数は付けられない。作品のテーマは「母」と「娘」そして、「母性愛」なる映画として色々と考えさせらる作品である。原作者は女性であり、主役も女性である。つまり女性映画なのである。それを男の監督が撮っている点に注目して見たし、もしも女性の監督だとしたら別の意味で「母性愛」とは何なのか?というような作品になっていたと思うと女性監督の演出による映画としても観たいという気持ちにもさせらた。寧ろ、男の監督よりも女性監督でこそ撮って欲しかった映画である。
[映画館(邦画)] 6点(2011-06-15 22:27:30)(良:1票)
868.  銀河鉄道999
「銀河鉄道999」についてはテレビ版のが大好きで何度も見ている。テレビで放送(再放送も含めると)少なくとも全話を三回以上は見ている。そのぐらい思い入れがあるし、勿論、原作も全部読んだ。漫画も全巻持っている。だからどうしたってテレビシリーズに思い入れがある為に劇場版では物足りないだろうと今まで観るのを敬遠していた。初めて今回、DVDを借りて来て見たけれどやっぱり物足りない。これがテレビシリーズ化なく、ただ1つの作品として見ればつまらなくはないし、普通に楽しめるけど、誰もが知っている有名な名作という基礎が既に存在している。あれだけの壮大なるストーリー、1話、1話のエピソード、鉄郎とメーテルとの会話、やりとりの中に見える複雑な感情、機械の身体を手に入れれば一生、生きていける。二人の前に忍び寄る悪魔との戦いの末にたどり着く最後の感動的な二人の別れ、色んなものが甦ってくる。そんな物語を僅か2時間ちょっとの時間で全てを見せるなんてことはどう考えても不可能である。テレビシリーズに思い入れがあればある程、そう感じてしまう。例えば「ドラえもん」や「クレヨンしんちゃん」のように1つ1つの話が続いてなくて、どこから見ても楽しめる話を劇場版にするなら解る。でもこの話は最初から見なくては解らないのである。他の例で挙げるなら大河ドラマや朝の連続テレビ小説などの一年分の話を総集編にまとめて見せるようなものである。だからどうしても物足りない。見終わったと同時にまたテレビシリーズを最初から最後まで全部見たくなってしまった。
[DVD(邦画)] 6点(2011-05-03 11:57:28)(良:1票)
869.  単騎、千里を走る。 《ネタバレ》 
チャン・イーモウ監督と高倉健という何とも夢のようなコンビである。日本人の憧れ、不器用であるけれど、それをちっとも鼻にかけずに観る者に感情移入させてくれる高倉健という一人の男をどう撮るか?に注目して観るも、あれ?健さんがここではまるで不器用とは反対に起用に携帯電話やデジカメを使いこなすのを観ると私の好きな高倉健ではなく、違和感を感じてしまいます。全編美しい中国の風景、壮大なる景色の美しさ、ドキュメンタリータッチな映画作りなどの楽しみを感じさせる映画としては評価出来るし、それでも何か違う。高倉健に携帯電話は使って欲しくない。健さんはいつまでも不器用な男の哀しさを背中で表現し、任侠映画の中で見せてくれるような義理と人情に厚く、ここぞとばかりに強き男の姿を見せてくれる男というものを私は見たい。ロードムービーに高倉健、山田洋次監督のあの名作でも無口でいることがどれほどかっこ良いか見せてくれている。余計なことは言わない。言わなくても相手に伝えることの出来る高倉健という俳優の持ち味が携帯電話を話すではまるで別である。映画としてはよく出来た映画だと思うけど、感動という意味でもさほど感じられず、チャン・イーモウ監督作品として見てしまうと物足りなく感じてしまう。つまらない映画ではなかったので一応は6点は付けてみるものの7点以上となるとやはり付けられません。
[DVD(字幕)] 6点(2011-04-17 18:42:15)(良:1票)
870.  病院へ行こう
まずコメディとしてはそんなにも面白いとは感じないけどこの映画における役者達の顔ぶれは何だか観ていてもちっとも嫌味なく見れるのが良い。病院には行きたくないけどこの面子ならば行ってもいいかなと思わせるだけのものがある。薬師丸ひろ子のナース姿は良いですね。大地康雄やら真田広之など男達の気持ちが同じ男してはよく解る。だって、薬師丸ひろ子がナースだなんて、この映画の薬師丸ひろ子の存在無くして成り立たない。もしも、この映画に薬師丸ひろ子がいなかったら病院に行こうなんて気持ちにはらないでしょう。そういう意味では「病院に行こう」というタイトルに相応しい映画ではないだろうか? 最後にもう少しだけ!この映画を観て改めて感じたことは真田広之は「怪盗ルビイ」を観ても解るようにシリアスな役や演技よりもコメディの方が似合う。
[ビデオ(邦画)] 6点(2011-03-07 22:43:04)
871.  それから(1985)
「家族ゲーム」で松田優作の持っている才気、何を考えているのか全く解らない不気味さ、恐さを見せてくれた森田芳光監督が再び松田優作とのコンビで撮って、確かこの年のキネマ旬報1位に選ばれた映画である。映像の美しさ、如何にも夏目漱石の世界といった感じがする作品になっているという意味では評価しても良いのだが「家族ゲーム」で見せてくれた才気、それは松田優作もだけど監督森田芳光にも同じことが言えるぐらい落ち着きすぎているのが物足りない。文芸映画なのでその点は仕方ないのかもしれないが、この二人のコンビならもっと才気溢れる映画が私は観たいし、見せて欲しかった。本来ならば5点か4点てぐらいの物足りなさも役者の演技は皆、素晴らしく、中でも藤谷美和子の素晴らしさあればこそ引き立つ悲劇的なドラマとしての男達の刹那さが異常なほど感じられる映画として評価を与えても良いぐらいの作品になっていることを思っての6点です。
[DVD(邦画)] 6点(2011-02-27 21:35:43)
872.  霧の旗(1977)
う~ん?山田洋次監督と倍賞千恵子のコンビ作品に比べるとやはり落ちる。ただ倍賞千恵子よりもこの役、ヒロインの役は山口百恵の方が向いているように感じるのは倍賞千恵子はどうしてもさくらのイメージが強すぎる。それに比べると冷たい感じ、何を考えているのか解らない女の恐さ、女の変貌ぶりの恐ろしさでは山口百恵に軍配!しかしながら物語全体に漂う緊張感はさほど感じられないのでそこら辺は演出の差のか?監督としての力量の差なのか?いずれにしても山口百絵は美しい上に恐い表情が何とも魅力的である。それだけに物語としての面白さ、緊張感がいま一つなのは何とも勿体無く感じてしまう。それにしても本当にこの映画公開当時の山口百恵って本当に18の未成年なのか?てなぐらい大人の表情をしている。
[DVD(邦画)] 6点(2011-02-14 21:08:44)
873.  キネマの天地
山田洋次監督作品としてはいま一つな感じはするし、はっきり言って駄作に近いかもしれないが、何故か憎めない。そんなにも面白い映画でもないし、でもね、何だか作品全体に映画への愛がいっぱい詰まっているように感じられるので嫌いにはなれない。寅さんファンとしては寅さんのメンバーが多く見られるてだけでも良して気持ちにさせられてしまう。ヒロインの魅力の無さやその他欠点を探せばいくらでも見つかるほどの内容だし、そんな中でやっぱり渥美清がいる。それだけでこの映画を見て良かったと思えるほどに渥美清の上手さが輝る。しつこいようだけど映画的には面白さに欠ける上に山田洋次監督の得意とする笑いと泣きのバランスも感じられないものの映画愛と寅さんファンと小津監督への山田洋次監督の思いが伝わってくるということを評価してのこの点数!
[ビデオ(邦画)] 6点(2011-02-02 23:04:20)
874.  探偵物語(1983) 《ネタバレ》 
薬師丸ひろ子の可愛さ、健気さ、そして、松田優作のかっこ良さあればこその映画であるとしか言えないぐらいの作品です。薬師丸ひろ子、単なる可愛いだけの今時の若手の女優と一応、言ってるような奴らとは明らかに違う。オーラといい、女優としての輝き、それを支える松田優作、探偵ものとしてのミステリーの解き方、強引なストーリー運び、二人が互いに愛を確かめ合うラストの空港でのシーン、恋愛ものにしようというものがあまりにも見え見えの展開、色んな意味で突っ込み所満載のこの映画、岸田今日子に対しての薬師丸ひろ子の放つ台詞がかなりブラックジョーク的な感じで恐い。財津一郎の喪服姿での女とのやりとりでの台詞がやたら笑えて仕方ない上にやたらとエロいなあと昔、見た時はこんなエロイ映画だったか?と久しぶりに見て思った。薬師丸ひろ子の「見ないで」にあの場面での松田優作の気持ちが同じ男としては解りすぎるぐらいで、とにかく男なら見ないでと言われたら見たくなるものである。映画としての出来栄えはけして、誉められたものではない。それでもこの映画を観ることが出来るのは薬師丸ひろ子と松田優作の二人だからこそである。他の俳優ではこうはならない。薬師丸ひろ子にとっては「Wの悲劇」が彼女の最高傑作だとすると一番、可愛いのはこの映画であるし、少なくとも「三丁目の夕日」が彼女の代表作品ではない。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2011-01-25 21:46:55)(良:1票)
875.  愛と死をみつめて
純愛映画として観れば予想していたよりも楽しめる。脇役がそれぞれの立場としての演技を難なくこなしていて、特に宇野重吉、やはりこの俳優は脇役として作品の中で主演の女優さんを上手くサポートし、一つの作品を見所のあるものにしている。主演の吉永小百合については、確かに美しい。でも、ちょっと健康的過ぎる気がしてならない。このような映画に果たして吉永小百合が適しているか?という意味でのちょっとした疑問!個人的には守ってあげたくなる女優ナンバーワンの芦川いづみの方が何だかしっくりくる。悪い映画でもないし、つまらなくもない。でも、やっぱり私には吉永小百合だと守ってあげたくなるようなものが感じられないのである。
[DVD(邦画)] 6点(2010-12-26 18:57:50)
876.  でんきくらげ
何だか相変わらずなほど興味を沸かせるタイトルを付ける辺りは如何にも増村保造監督らしいものを感じさせ、映像的にもどこをどう見ても他の監督にはない。増村映画的な雰囲気を醸し出し、ところがだ。何故だろう?これだけのゾクゾク感のあるタイトルに映像美を見せながら、物足りない。刺激が足りない。女優の魅力なのか?この手の作品こそ若尾文子主演にピッタリなはずだ!若尾文子主演で見てみたい。若尾文子主演なら間違いなく凄い映画になっていたはず。川島雄三監督に一番、相応しい女優が若尾文子であったりするのと同じように、(芦川いづみも好きですが)増村映画で最高に輝く。いや、輝くというよりも作品の凄さを引き立てさせる女優は若尾文子であると思っている私としては、この凄いタイトルで若尾文子主演がどうしても見たい。話の面白さというより、増村映画的な怪しい雰囲気で見せる映画であるので、その怪しい雰囲気を見せてくれているという意味では評価は出来る。それでも、何度も言うように物足りない。
[DVD(邦画)] 6点(2010-12-21 22:11:42)(良:1票)
877.  駅 STATION
何と言うべきか?完璧に冬、北海道、雪、そして、演歌を思わずにはいられないのは監督、脚本、出演者の顔ぶれからして、どう考えても日本、正に演歌の世界である。劇中で何度も流れてくる演歌が日本以外の国を感じさせない上に高倉健主演で、いしだあゆみに倍賞千恵子、脚本も北の国からの倉本聰と何から何まで北海道しか頭に浮かばない。大滝秀治と田中邦衛までいしだあゆみと共演って、おいおい!見ている間、北の国からを観ているようで、北の国からを最初から全部、観たくなる。そういや、武田鉄矢の姿を見るに連れ、高倉健と倍賞千恵子に武田鉄矢って、「幸福の黄色いハンカチ」かよ!キャスティング、音楽、シナリオ、これで北海道以外、どうやって考えられる?映画そのものはそんなに特別、面白くない。でも、あの八代亜紀は反則だ!正直言って面白味に欠ける話も全て忘れさせらてしまいそうになるぐらい雰囲気はたまなく好きであるからして、本当は4点って内容も2点追加したくなる。よって6点!7点にしても良いかもしれない。でも、やはり7点以上付けるのはためらってしまう。それは何故か?健さんの本当の魅力、色んな健さん主演映画を見ていると何か違う気がしてしまうのだ。
[DVD(邦画)] 6点(2010-12-20 22:18:58)
878.  網走番外地 望郷篇 《ネタバレ》 
これは完全に「網走番外地」の中では別の世界、まるでマキノ映画的なノリの「昭和残侠伝」シリーズのパロディみたいな感じです。監督が監督だけにまあ、このお調子の良さ、あの変な男の口笛え「七つの子」の使い方、なんですか?任侠映画的な中に妙な人情、妙な笑い所などそれはそれで面白く見られるけれど、このシリーズ何本か見てきた感じたことは私は同じ高倉健主演なら「昭和残侠伝」シリーズの方が好きです。フランス映画の「望郷」と重なるラストシーン、色んな要素が散りばめられていて、それなりに楽しめる作品にはなってる。それにしても杉浦直樹の「七つの子」は違和感だらけです。「七つの子」を聞くと私にはどうしても「二十四の瞳」が真っ先に頭に浮かんできてしまい、複雑な気持ちにさせられてしまう。アウトローなのに妙に人情臭く、これこそが石井輝男作品なのかなあ?
[DVD(邦画)] 6点(2010-11-24 21:46:43)
879.  津軽じょんがら節
津軽の風の音、景色から伝わってくる北国の匂い、そこには常に厳しい生活というものを覚えずにはいられなくなるほどこの映画の雰囲気もどこか厳しさというものを感じさせる。斎藤耕一監督作品には常に冬の香りを感じる。何かに対して怯えるような少女がここでもまた登場するように少女の眼から見た大人社会に対する眼差しの向こうに別の世界があるように、この映画の中で語られる少ない台詞、無駄な台詞をなるべく使わずに映像だけで語るということに関してこの監督のセンスには毎度ながら感心させられる。一方で今作に関しては物語としての面白さがあまりないのが難点である。そういう意味で同じような雰囲気を感じさせる映像の「約束」や「旅の重さ」に比べると低い点数を付けなくてはならないが、日本の景色、美しい音と匂いを映画で感じてみたいと思う人は一度は見て損のない映画でもある。但し、大作志向の方にはお薦めできない映画ですので、そういう方は見ない方が良いかもしれません。
[DVD(邦画)] 6点(2010-11-23 22:23:13)
880.  昭和残侠伝 一匹狼 《ネタバレ》 
マキノ雅弘監督から佐伯清監督へとバトンタッチという形でのシリーズ第3段は、あれ?何かマキノ監督の撮った前の二つほどの迫力、面白さ、ワッショイ!ワッショイ!的な要素が影を潜めてしまっていて、何だか物足りない。冒頭からいきなり殴り込みのシーンを持ってくるのはけして悪いことではないけど、作品全体に迫力不足である。更に高倉健に対して惚れる女、藤純子がどのような過程で惚れるようになるのかよく解らないのも難点である。難点と言えば途中で入る芝居の座長の話にしても話が複雑化してしまっている。高倉健を敵か見方かでどちらの方にと興味深い画き方の池部良、二人の対決シーン、ラストの海での高倉健の姿はもしかして?この監督さん「座頭市」ファンなのか?というようなまるで勝新と平手造酒を意識しているようであり、それが上手く行っているかどうかは別としても何だか全体にマキノ監督の撮った前2作のような凄み、躍動感がいま一つ感じられない。そんな不満も多い中での高倉健と池部良、そして、藤純子、この3人が揃ってこそこれぞ東映映画、東映任侠映画は成立しない。そういう意味ではこの作品もまた東映任侠映画である。
[DVD(邦画)] 6点(2010-11-14 11:12:55)
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