Menu
 > レビュワー
 > キムリン さんの口コミ一覧。5ページ目
キムリンさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 297
性別

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12345
投稿日付順12345
変更日付順12345
>> カレンダー表示
>> 通常表示
81.  13階段 《ネタバレ》 
この映画を推理サスペンスとして期待して見ると、物的証拠も自白も無い(本人が記憶喪失)のにそんなに簡単に死刑判決が確定するのか、とか、警察が必死に探したけど見つからなかった証拠品が素人二人にそんなに簡単に見つかるのか(でっち上げではあったのだけど)、とか色々つじつまの合わない点が目に付いてしまって決して納得できるものではない。作った側も真相について映画の中で細かい説明を意図的に省いているようで、一度見ただけでは真相を十分理解できない人もいるのでは。最後にどんでん返しが用意されてはいるもののこの映画は謎解きよりも、心に十字架を背負って苦悩しながら生きる主人公達の姿を切々と描くことに力点をおいているのでしょう。最後の場面の本にはさんだタンポポの押し花が象徴的。設定は現代であるにもかかわらず、何となく昭和30年代の古き良きモノクロ時代を感じさせます。山崎務は相変わらずの好演。反町も普段のイメージとは全く異なる気弱な青年の役をうまくこなしていたことで合格点。しかし、死刑制度や冤罪という重いテーマであることに加え、殺された人たちの方に同情の余地がないことなどから、ハッピーエンドといっても多少のわだかまりは残った。(因縁つけてつかみかかって来た相手を突き飛ばして、偶然相手が転んで死んでしまうと、それが正当防衛ではなく傷害致死になり、遺族から死んで償えと罵倒され、七千万円の慰謝料まで払わされるという設定にはどうしても違和感を感じる)
6点(2003-09-23 17:32:24)
82.  バトル・ロワイアル 《ネタバレ》 
色々噂を聞いていたので相当な残虐場面を覚悟していたけど、島での最初のシーン以降は、なんかNHKの中学生日記っぽくなってきて、見終えた後の余韻も悪くなかった。ボートのシーンで終りにすれば良かったのに、「走れ」っていうエンディングだけは拍子抜けしたけれど。 ビートたけしはミスキャスト。どうも彼の演技には馴染めない。 この映画で描かれているのは勿論非現実的な世界なのだけれど、半世紀前には神の国を守る為に、神風特攻や人間魚雷、万歳突撃などの狂気が当然のことのように行われていたのであり、全くの架空の話と割りきれない怖さがある(原作ではその延長戦上の時代の設定らしい)。ところで、そもそもBR法ってなんで実施されたのか。大人に反抗的なガキに見せしめをするため?それともダメ教師の復讐(なぜキタノ先生が司令官みたいにあんなに威張ってられるんだ)?しかし昨今の少子化の中、将来の労働者予備軍、納税者予備軍を殺してしまったら、困るのは結局大人たちということになるのでは。映画の舞台を原作とは変えて現代の設定にしたのだけど、原作の設定と混同している部分(兵隊さんがものものしすぎるよ)もあって、かなり無理がある。 最後にこのお話、全くの荒唐無稽なありえないものではありますが、設定を中学生から老人に変えてみたら・・・高齢者の負担に耐え切れなくなった現役世代は、70歳になった老人たちを強制的にある島に送り、そこで生き残った老人たちだけがその後の人生を年金や介護をもらって生きて行ける権利を与えられる・・・とかなんとか、数十年後のお話として現実味を帯びてくるような。まあ今はこれはタブーなのですけど、将来どうなるかわかりません・・・
[ビデオ(邦画)] 6点(2003-08-23 16:43:43)
83.  スパイ・ゾルゲ 《ネタバレ》 
ゾルゲ事件という「歴史」を勉強するならば非常に分かりやすい映画だと思う。全ての主要人物を満遍なく描いているから。でも文学作品あるいは社会派作品としては、一体誰に焦点をあてて何を言いたいのかわからなかった。物語のリード役ももゾルゲだったり、尾崎だったり、華子だったり(最後におばあさんとして締めくくっていたど)、全て中途半端な感じ。むしろ、語り手を特高のおっさんにして回想させた方が物語としては締まったのではないか。特高の拷問シーンなんかもほんの少ししか描いていないから、後味は悪くなかったけど、同時に何の感動も、余韻も残らなかったというのが本音。1800円に値するかどうかは微妙なところ。
6点(2003-07-22 14:41:20)
84.  コクリコ坂から 《ネタバレ》 
ジブリ作品はファンタジーの世界を失って しまった自分にはもう理解できないだろうと敬遠していたのですが 地上波で放映されるとのことで観てみました。 みなさんがここに書き込まれていることの意味が分かる気がしました。 舞台となった戦後10年から20年にかけての時代を理解できる人はそれ ほど多くはなく、主人公たちに感情移入するのが難しいと思いました。 他の人が言っていましたが、この物語の主人公はメルと俊ではなく、 船乗り3人の友情物語なのだろうというのに同感です。  ただそれにしては全てが中途半端で従って感動も今一湧いてきません。 また、広小路のおばあさんの素性や母親がなぜ娘たちを置いて米国に 行っていたのか、留学する歳ではないはずなのに何か留学したような 口ぶりでしたが、その辺の説明がなく仔細にこだわる人にとっては もやもやが残ります。  メルという呼び名は、恐らく海=フランス語のMerから来ているのかと 想像はしますが、なぜフランス語なのかは不明です。
[地上波(邦画)] 5点(2023-07-16 22:32:39)
85.  シュシュシュの娘 《ネタバレ》 
映画館で鑑賞してからここに作品が登録 されるまで時間がかかったので、映画の内容や感想を大分忘れてしま いました。  確か公文書改ざんとか自警団とか最近の政治ネタを絡ませて果たして 結末はどうなるのだろうか、と興味をそそらせておいて、終盤にきて いきなり現代劇から忍者&仕置き人の本格時代劇になってヒーローは 悪人たちを成敗して夕日を浴びながら去って行ったとさ、めでたしめ でたし、っておいおいそれはないだろうと興ざめしてしまったのだけ は覚えています。
[映画館(邦画)] 5点(2021-09-19 13:16:30)
86.  十三人の刺客(2010) 《ネタバレ》 
史実のエピソード(大名行列を横切った幼児を処刑した) にヒントを得たお話とはいえ、ここまでご乱行の過ぎる殿様なら、当時でも 家臣が座敷牢に押し込んで隠居を迫るようなこともあったと聞くので、あま りにも非現実的といえるでしょう。  特に半兵衛については、ご乱行の数々を目の当たりにしているのにひたすら 殿への忠義を尽くし、その結果多くの家臣が刺客との切り合いで命を落とす ことになるわけで、忠義というものをはき違えていること甚だしい。彼が殿 を切り殺し、自ら切腹すれば多くの人が死なずに済んだはず。殿が老中にな れば自らの出世も叶うという邪な考えがあるとしか思えません。 殿の狂気もさることながら、半兵衛も正常な精神とは思えない。 あんなに死んでしまったら(双方で60人ぐらい死んでしまった)、死体を片付 けるだけでも大変だし、噂を抑えることも困難。病死として幕府に届けるだけ で済むとはとても思えません。  まあそこいら辺は深く考えずこの悪趣味な娯楽作品をチャンバラ映画として 楽しめばよいのかもしれませんが
[DVD(邦画)] 5点(2021-09-08 09:15:56)
87.  若草物語(1964) 《ネタバレ》 
悪人が一人も登場せず、まだまだ貧しかった当時では あり得ないようなお金に不自由のない生活の中で繰り 広げられる月並みな恋愛物語であり、当時の青春 スター総出演的な豪華な顔ぶれ以外見るべきものは ないようにも思えるのですが、やっぱり夢のあった 昭和という時代への郷愁なのでしょうか、観終えても くだらない物を見せられて時間を返せ的な腹を立て る気にはなりませんでした。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2020-11-24 20:30:45)
88.  時をかける少女(2006) 《ネタバレ》 
この映画ってファンタジーだったんですね。 原田知世の頃からタイトルは知っていましたが、現在と過去を行き来して悪を倒すとかいうお話かと 思って特に興味はなかったのです。 こんな高校生の日常と心情を淡々と描いただけのお話とは全く想像していませんでした。 タイムリープは単なる仲良し3人組の心の機微を描く為の小道具に過ぎなかった、という感じなので しょうか。 多分10代の頃とかに観たら、意外と感情移入できたかもしれませんが、素直にストーリーを受け入れるに はあまりにも人生経験と常識がつきすぎて汚れてしまった自分には、正直これは無理と感じましたね。  汚れてしまった自分には、折角回数が限られたタイムリープできる能力を手に入れたのなら、そんな くだらないことに使うんじゃなくて、3.11や9.11の直前に跳んで行って人々を救えよ、とか考えて しまうものですから。
[地上波(邦画)] 5点(2018-07-21 20:56:34)
89.  風立ちぬ(2013) 《ネタバレ》 
普段あまり宮崎作品は見ないのですが、この作品を最後に映画製作から引退した記念的作品ということもあって期待してみましたが、正直ちょっと予想したものとは違っていました。後半ではゼロ戦開発の苦労話が描かれるのかと思いきや、堀辰夫の「風立ちぬ」をモチーフにした、実在の人物でありながら全くのフィクションの恋愛話となっていて、テーマ(職人の苦労話なのか、病を患った人への恋愛話なのか)を何にしたかったのかよくわかりませんでした。宮崎監督は本当にこれで達成感を持って引退したのでしょうか。 堀越二郎のご家族の了解はとってあるとのことですが、自分の祖父や父のありもしなかった恋愛話に対してどう感じたのでしょうか。(あの話を真に受けた人からは、あんたたちは後妻の子供なのか、と誤解されたのではないのでしょうか) ちなみに、奇しくもこの作品がテレビ上映される直前に放送された「永遠のゼロ」の中で、主人公がこんな戦闘機が生まれていなかったら戦争は起こらなかったのではないか、というような設計者への恨みごとを言うシーンがあったと思うのですが、その後だけに、なんか設計者の無邪気さに共感する気にはなりませんでした。
[ビデオ(邦画)] 5点(2015-02-22 13:51:55)
90.  インシテミル 7日間のデス・ゲーム 《ネタバレ》 
原作未読です。原作はもう少し中身が濃いのかもしれませんが、100分程度の映画の枠の中では、あの浅薄なのはやむを得ないと思います。でも映画も一応楽しめました。あの手のお話は見始めると、やっぱり最後まで見てしまいます。作者を誹謗する気はありませんが、プロット的には、「そして誰もいなくなった」「時計館の殺人」「バトルロワイヤル」その他もろもろの寄せ集めに過ぎず、新奇さに欠けるのは否めません。ただ通常この手のお話は「そんなのありっこないよ」という現実離れ感、ばかばかしさがつきものですが、一応背景セッティングなど(ネット配信して莫大な収益を上げる)にそれなりに納得させるものはありました。 機構の首謀者は日本にいる必要はないわけだし、人殺しはロボットと参加者同士ですから警察も殺人の立件は難しいかもしれません(綾瀬はるかの罪は微妙ですけど)。突っ込みを入れるとすれば、24時間監視されてるんですから、北大路さんの死んだまねは無理でしょう。あと、最初の殺人があった時に、犯人は参加者以外にあの建物の中に隠れている誰かではないかと(実際に監視ロボットでした)、全く疑わなかった点あたりでしょうか。いずれにしてもわざわざ映画館に見には行きませんね。
[地上波(邦画)] 5点(2011-10-16 05:48:02)
91.  20世紀少年 《ネタバレ》 
ここでの評価の低さを知っていたし、確か今回が2回目のテレビ放映だったので、 意外と冷静に、この作品の問題点を分析しながら見ることができました。少なく ともこの映画は、同窓会から始まって30年前の少年時代をフラッシュバックさせ ながら“ともだち”の謎を追って行くあたりは、結構おもしろかったし引き込ま れて行くものを感じました。 それぞれの人物の無邪気で楽しかった少年時代と現在の境遇の描写なんかも、最近 はやりの昭和に対するノスタルジー物を彷彿とさせるほのぼの感があって良かった と思います。  ただそれが話がだんだんと大きく荒唐無稽になって行くに従って、現実感を失って、 仮面ライダーやゴレンジャーの世界(決してこれらをけなしているわけではありません) に突入してしまう展開には、やはり失望せざるを得ませんでした(勿論こういう展開が 好きな人もいるでしょうから、あくまでも一般的な立場として)。原作は連載漫画だと いうことですので、人気が出るに従って、作者の思惑や出版社の意向などが入り混じって、 こういうお話になってしまったのでしょうか。  連載小説や漫画などは、一度世に出たら、もはや一人の作者の私有物ではなくなって (勿論、出版社の単なる金儲けの手段でもない)、次の展開を期待する多くの読者がいる “公共物”であることを製作者側はもっと考慮して、その期待を裏切らない最大限の配慮 をしてもらいたいものです。そういう意味で非常に残念な5点。
[地上波(邦画)] 5点(2009-08-23 00:36:12)(良:1票)
92.  呪怨 (2003) 《ネタバレ》 
うーん、この手の映画に怖がらない自分は感性が枯れてしまったのか、ボケが始まったのか、素直に怖がれた若い頃を思うと、ある意味やばい気がします。さて、そういう自分の側の問題点をさて置いて、つっこみを言わせてもらうと。 幽霊邸、黒い影、長い黒髪、老人、ネコ、テレビ、電話、シャワー、天井裏、子供、となんかどこかで見たようなお決まりのホラー道具満載。何かもっと目新しいあっと言わせる道具を期待していました。呪いの連鎖が広がって行くというのをオムニバス風に描いたのかもしれませんが、ストーリーが散漫になってしまったような。映画を誹謗する意図はありませんが↓の人も言っているように、日米で騒がれるのはなぜ?と感じてしまいます。 それにしてもいつもながらの「この世に怨念を残して死んだ者の呪い」というものがどうも納得できません。死んだ方にはお気の毒ながら、関係の無い人間に手当たり次第に恨みをぶつけるのはやはりいただけません。映画の中で呪い殺された、介護士、引っ越してきた若夫婦、その妹、高校生、刑事、元刑事、その娘、女教師の方達は、何の関係もなく、悪いこともしていないのに、生きていたらまだまだ楽しい人生を送れたはずなのに理不尽に殺されてしまったわけです。彼等のこの世に残した怨念たるやもっと凄まじいものがあるはず。彼等の怨念は当然彼等を殺した化け物たちに向けられるわけで、今度は化け物がその呪いに苦しむことにはならないのでしょうか。私だったら、絶対に化け物を許さず、あの世で執念深く付狙います。 
5点(2005-02-17 07:50:58)
93.  仄暗い水の底から 《ネタバレ》 
なんか食い足りない内容でしたけど。テレビ放映版はかなりカットされていたんでしょうか。「貯水槽の中の死体」とか「離婚して孤立無援の母子」などの設定はこれまで何度もあったし全く新味無し。強いてあげれば雨をバックにしたモノクロ感とエレベーターが効果的だったというくらい。黒木瞳の行動は言われているほどには不自然さはなく、ああいういい加減な管理人も世の中には結構いるだろうし、弁護士も最低限のフォローはしているので、それほど気にはならなかったけど、それにしてもね・・・。「美津子ちゃん」は一体何を求めていたんでしょうか。階上の住人は悪徳金融業者に追い詰められて一家心中させられた、とか言う設定の方が納得させられたかもしれないけども、まあこれも陳腐な話ですね。監督の自己満足作品というところです。
5点(2003-08-16 21:24:57)
94.  リング(1998) 《ネタバレ》 
日本の代表的ホラー映画と言われるけども、素直に怖がれない自分はひねくれ者なのかと悩んでしまう作品。世の中テレビから携帯電話に媒体が変わってくると、貞子さんは時代に遅れまいと今度は携帯電話の小さな液晶画面から必死に這い出してくるのかな、とか考えてしまうのです。それはさておいてもプロットの中で一番ひっかるのが、別に悪いこともしていない普通の女子高生たちがただ呪いのビデオを見たというだけで、もがき苦しんで貞子さんに呪い殺されてしまうという点。まだまだこれから楽しい輝く人生があったはずの彼女等にとって相当恨みを残して死んでいったのではないですか。この恨みは、超能力を持ち合わせてしまったという確たる理由があって、井戸に投げ込まれて殺されてしまった貞子さん(それも可哀想なことではあるのですけど)のそれと比べても、絶対女子高生の残した怨念の方が大きいはず。ということは、今度は貞子さんが、女子高生の怨霊に取りつかれてもがき苦しむことになってしまうのではないのでしょうか。いやそうならなければ不公平ですね。あの世に行ってまでも階級があって、恨みを晴らせるのは特権階級の死者(=貞子さん)だけなんていうことでは我々は死んでも死にきれないでしょうから。少なくとも私がこんな殺され方をしたらとことん貞子さんにとりついてあげますね。
5点(2003-08-09 14:21:19)
95.  病院坂の首縊りの家 《ネタバレ》 
監督の映像へのこだわりは部分的には感じられ ましたが、全体的には果たしてこれで満足したのだろうか、と 思ってしまうほどちぐはぐだったと思います。 戦後間もない時代の雰囲気を出すのが今や難しかったとは思う のですが、病院坂、古い家並み、ススキの原、おんぼろガレージ などの舞台がかみ合っておらず、継ぎはぎだらけの印象は拭えませ んでした。 犬神家では金屏風が金色に見えないと文句をつけて撮影を延期し て作り直させたという情熱は失せてしまったのでしょうか。  皆さんもおっしゃっているように、そもそもこの原作自体が大衆 向けの映画にするのにふさわしかったのかどうか。 あまりにも複雑な家系図と様々な要素をてんこ盛りにし過ぎた内容 は一度観ただけでは理解できないと思います。 最後の荒唐無稽な犯罪の再現フィルムを長々と見せられるのも正直 辟易とさせられました。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2020-06-16 09:31:28)
96.  名探偵コナン から紅の恋歌 《ネタバレ》 
黒の組織(そもそもあいつら経済力で中国に大差をつけられ少子高齢化が進む落ち目の日本で一体何をやっているのやら。米国や中国で活躍できない落ちこぼれ集団なんでしょうか)が全く関係せず、お子様用客寄せパンダの少年探偵団も控えめな作品ということで、迷宮の十字路以来の出来栄えを期待をしていたのですが(制作側にも二番煎じを狙った意図がありありでしたが、あのしっとり感や丁寧な描写は皆無)、劇場版相棒を意識したのか、最初からやたら派手にドカンドカンとやらかしてその時点ですっかり興ざめしました。  十字路に続いて平次と和葉の恋のさや当てをもう一つのテーマにしたのも無理があったと思います(っつうかあまりにも平次がでしゃばり過ぎ)。 2時間の枠内で描ききるには、競技かるたや百人一首というテーマは奥行きが深過ぎて、上っ面をなでる程度で終わってしまった感が強かったです。 昨年のヒットNo.1邦画なのだそうですが、この内容だと従来の若年層にも大人にも満足できなかったのではないのでしょうか(特に子供には理解不能?)。やっぱり従来のお子様向け娯楽作品に徹した方が罪は少ないと思います。
[地上波(邦画)] 4点(2018-04-21 14:44:50)(良:1票)
97.  名探偵コナン 銀翼の奇術師 《ネタバレ》 
前作・迷宮の十字路が結構良かったので、期待して見に行きましたが、全くの期待ハズレ。 推理物なのか航空機パニック物なのか、大人を意識して作ったのかお子様向けか、など全て中途半端。航空機の搭乗ドアの開閉手順など仔細にこだわってリアリティを出していた部分もあるにはあったけど、あまりにもストーリーが陳腐で退屈。航空機パニックは既に実写で数多くの作品が作られているので、今更と言う感じです。脚本家さんは今年はいいアイデアが浮かばなかったようですね。唯一の見せ場はパトカーの列を誘導灯代わりにしたところぐらいですか。前作の手毬歌に当たるのがフォネティックコードなのでしょうけど、狙った宝石が偽物とわかってキッドが盗みを止めてしまった時点で意味が無くなってしまった。そもそもキッドの犯行予告状の26文字がアルファベットを意味するとまで分かったのに、BravoやVictorでピンとこないとは超博識のコナン君らしくない。エンジンが脱落してパニック状態なのに、シートベルト外してコックピットに入って来るなよなガキども!とか、倒れた操縦士の代わりにジャンボ操縦するのが、小学生(コナン君)と女子高生(蘭)かよ!(せめてスチュワーデスさんが操縦したら?)、などつっこみいれるのに事欠かないけど、まあ今回は本来のお子様向け漫画の原点に戻ったということで幕。 
3点(2004-05-01 17:45:30)
98.  ドラゴンヘッド 《ネタバレ》 
生き残った住民に襲われたり、自衛隊員に殺されそうになったりなどの小さなエピソードはあるけれど、全体として大きな話の展開はなく、主人公のテル君とセトさんが白い灰が舞う荒野や廃墟となった町をひたすらさまよう姿を2時間見続けさせられる。エンディングの字幕が流れ始めて、これで終りなの?という感じでした。派手なアクションや娯楽作品を期待すると拍子抜けするでしょう。なぜ日本が突然荒廃してしまったかの明確な説明もない。これはSF映画でもなく、パニック映画でもなく、哲学作品なのでしょうか。最後に地下壕のようなところで二人が再会して、セトさんは空腹なのになぜ他の人達のように人間の恐怖や悲しみの感情を失わせてしまう非常食料を食べなかったのか、という問いかけに、テル君が死んだと知った時に涙を流したいから、と彼女が答えるくだりだけは結構気に入りました。でもそこに至る道のりは退屈で長かった。期待していただけに失望感が大きかった。ところで山田孝之君はあんなニューギニアの原住民みたいなメークして、ウォーターボーイズのさわやかなイメージにはダメージになるのでは。そう言えばこの映画新旧のシンクロ少年が共演しているんですね。
2点(2003-09-05 11:32:31)
99.  戦国自衛隊 《ネタバレ》 
封切当時、テレビの宣伝で「歴史は我々に何をさせようとしているのか」というようなコピーがあったと思います。早速原作の小説を読んだらこの意味が納得できたし、それがそのままこの話の重要なプロットになっていて感動しました。映画は映画館では見ずに大分経ってからテレビで見たけれども、あっさりと期待は裏切られました。あまりにもヒドイ内容で肝心のプロットがどこにも描かれていない。監督はこの原作が理解できなかったのではないかと思った。半村良は原作がこんなに惨たらしく映画化されたのになぜ怒らなかったのか不思議だった(版権料もらえればいいのか)。いっぺんに角川映画が嫌いになってしまった。映画だけ見た人には単なる変種のチャンバラ映画としか映らなかったのではないかな。ちなみに、自衛隊がタイムスリップした戦国時代では、何かの手違いで織田信長が生まれず、従ってその後の歴史が本来のものとは大きく変わってしまう恐れがあった。そこで歴史は自衛隊に織田信長の代役をやらせるためにタイムスリップさせた、というのが原作のポイントなのです。
1点(2003-09-10 10:50:50)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS