81. 野火(1959)
原作の内容は衝撃的ですが、この映画も決してその衝撃度を下げていないと思います。白黒の映像がより生々しさを出していると思います。多少セリフが説明的、棒読みの箇所がありますが、欠点を補って余りある内容でした。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-02-10 21:46:58) |
82. 殺陣師段平(1962)
愛らしいキャラの段平がいいです。但し段平の殺陣指導場面がほとんどないのはリアリティがないのでは? ところどころにちりばめられるユーモアと頑固な主人公。どこか「男はつらいよ」を思わせます。 「破レター」は笑いました。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2008-02-09 15:58:39) |
83. 歌行燈(1943)
泉鏡花の作品は昔読んだことがあって印象に残っていますが、このストーリーはあまり面白くありませんでした。演技等を楽しむ作品なんでしょうね。私はストーリーが面白くないとダメなのでこの点数。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2008-02-08 19:08:27) |
84. 古都(1963)
京都という街を非常にうまく表現していると思いました。ただ若干長いような... 岩下志麻さんのこの頃の暗い表情は悲しさや寂しさが感じられますが、最近の彼女の暗い表情には怖さしか感じません。女優と言う仕事が彼女の顔を変えたのでしょうか? [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-02-06 22:58:44)(良:1票) |
85. 鍵(1959)
平気で悪事をやってのける人達をうまく描いていると思います。当時としては当たり前だったのかもしれませんが、見せないことで高めるエロスというのがうまいです。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-02-06 22:54:10) |
86. 銀嶺の果て
《ネタバレ》 ひどい仕打ちに対し、あくまで善意で接する。なかなか出来ることではありませんが、それが結局自分を助けることになる。「情けは人のためならず」「北風と太陽」みたいなことわざを連想しました(ちょっと違いますが)。 でも山男でもロープを切っちゃう人っているんですよねー、現実には... [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-02-03 22:17:54) |
87. 同胞
農村、青年、劇団、観客に対する監督の視線が意識される作品でした。そのどれもが暖かく、こちらの気持ちも暖かくなるように感じられました。 他の役者さんは今と大きくは変わらないように見えるのですが、市毛良枝さんが非常に若く見えました(当時25歳)。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2008-01-25 23:28:28) |
88. 無法松の一生(1943)
古い映画だからといって、足し算をしながら見ることの出来ない私にはこの点数しか付けられません。検閲だか何だか分かりませんが、エピソードがぶつ切れで楽しめませんでした。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2008-01-21 01:22:24) |
89. 私は二歳
うーん。子供のいない私にはちょっと退屈でした。 育児書が原作とのことなので、これから子供をお産みになる方 あるいは小さいお子さんのいらっしゃる方は興味深くご覧になれるのではないでしょうか? [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-01-19 00:36:13) |
90. リンダ リンダ リンダ
ゆるーい、ゆるーい進行。男子校だった私にとって 女子高生同士の会話を聞く機会はほとんどなかったので、演技とはいえ垣間見れたのは面白かったです。 疲れ切っている時に見れば、癒してくれるかも。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-01-18 12:04:32) |
91. 悪い奴ほどよく眠る
《ネタバレ》 役人・建設会社を絶対悪みたいに描写していて、見る人がそれを素直に受けてしまう様に作るのは如何なものかなあと思います。決して肩を持つ訳じゃないんですが、どんな映画でも一方的な押し付けは嫌いなもので... それでもやっぱり非常に良く出来た映画だとは思います。 姿を見せない悪幕が岩淵に送った睡眠薬が毒薬だったら、娘が死んで岩淵も苦し...まないか...。 老け役でない笠智衆さんを初めて見ました。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-01-16 19:03:03) |
92. 祇園囃子
どうも私は邦画の古典的名画と言われるものと縁がないみたいです。 何が面白いのかさっぱり分かりません。芸者の暗部をしっかり考えずに芸者になった女性が、最後は思い知って本当の芸者になる。ってだけの話? 奇麗な女性を見るためのイメージビデオでも見るつもりで鑑賞すればいいんでしょうか? [CS・衛星(邦画)] 3点(2008-01-15 13:50:25) |
93. 鉄コン筋クリート
原作未読です。 独特の世界観は出せていたと思いますが、それを観客に納得させるまでには到っていないように思いました。結局何を伝えたいのか分からないというか... 非現実的世界は、現実世界との関わりがある程度見えると深みが出てくると思うのですが、それがうまくいっていないというか、示そうともしていない感じでした。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2008-01-13 21:30:28) |
94. 植村直己物語
《ネタバレ》 私は山登りを楽しむ人間として、植村さんに共感できる部分が多いから甘めの点数になりますが、これを見て不快になる人も多いのではないかと思います。 まず犬への罵倒で犬好きの人が不快になり、奥さんをないがしろにする事で女性の反感を買い、募金等の金を使ったり、輸送機で物資を届けていたら冒険じゃないじゃないかという批判を受けそう。 でもこういう伝記映画が陥りがちな極端な美化を避け、出来るだけありのままの植村さんを描写しようとしたんだなという製作者側の意図が感じられました。大変な撮影だったと思いますが、西田敏行さんも非常に好演。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-01-13 21:18:46) |
95. 狐の呉れた赤ん坊(1945)
皆さんおっしゃるように、どうしてもチャップリンの「キッド」が頭に浮かんでしまいます。「キッド」は子役の演技が素晴らしく、いとおしくなってしまうのですが、こちらは善太の登場シーンが少なくて感情移入できませんでした。バンツマの演技は素晴らしいのですが、ちょっと頼り過ぎてしまった感も。まあ当時の観客は彼が目当てなんでしょうから、仕方がないといえばそうなんでしょうが... 橘公子さんって美しいなあ。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-01-10 23:14:37) |
96. 野獣死すべし(1980/日本)
松田優作も鹿賀丈史も素晴らしい演技をしていると思います。でもストーリーが雑で、あまり楽しめませんでした。雰囲気のある映画なので、リアルタイムで見ていたら のめり込めたのかも。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2008-01-10 23:05:29) |
97. 砂の女
《ネタバレ》 安部公房の原作もすごいですが、この映画も負けていませんね。 現実社会の風刺と見るのが一般的なようですが、私にはカルト教団の内部ってこんな感じなんだろうなあと思えてしまいました。臨場感たっぷりの洗脳プロセスを見させてもらった気分です。前半なんか偉そうな主人公が次第に弱ってきて、最後は井戸で部落に貢献しようとまで思ってしまう。怖いですね。 岸田今日子って不気味なおばあさん役がはまる女優さんだなあと思っていたんですが、大昔にもこんな役をやっていたんですね。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2008-01-09 15:56:51) |
98. 肉体の門(1964)
いやあ迫力のある映像ですねえ。今となっては記録映画としての価値もあるのではないかと思えてしまいます(脚色があることは百も承知で)。 どうでもいい話ですが、アニメのキャッツアイって、この映画にヒントを得ているってことは...ないか... [CS・衛星(邦画)] 7点(2008-01-09 15:38:33) |
99. 紙屋悦子の青春
舞台でもなく、ラジオドラマでもなく、小説でもなく、何故映画でこの表現なのかが不明。 その理由が「作った人が映画監督だから」では、観客は納得しない。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2008-01-06 21:07:57) |
100. 赤ひげ
やっぱりすごい。まさに引き込まれる感じ。ちょっと描写が長すぎると思える箇所もありましたが、現代の展開の速い映画に慣れてしまっているからかも知れません。 三船敏郎ではなく、他の役者の演技が素晴らしい。 医療や介護の仕事に就こうと思っている方には、特に見てもらいたい作品。 現場は綺麗事じゃ済まないんだよと言われそうですが、それでも医療の根本を忘れてはいけないように思います。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2008-01-05 21:41:24) |