81. TRICK トリック 新作スペシャル<TVM>
仲間由紀恵のトリックシリーズもずいぶん見たけど、これはどんなものだったか思い出せないくらい印象が薄かった。それと最初の殺人?がどうも無理な設定に思える。 [DVD(邦画)] 5点(2014-10-13 23:29:17) |
82. ザ・マジックアワー
佐藤浩市は大した役者だ。何と言っても騙されっぷり、ずれっぷりが凄く、前半は笑いっぱなし。だが「これは映画ではないな」とわかってからの物語は、だれているとしか思えないし、ラストもおやおやで不満。デラ富樫は伝説のままで良かったのでは・・・。 [DVD(邦画)] 6点(2014-10-12 10:56:32) |
83. 忍ぶ川
最初は年食った大学生の加藤剛に違和感を感じていたが、志乃が死を間近にした父親の元へ旅だったあたりから俄然物語に引き込まれてしまった。栗原小巻はとても美しく、加藤剛とともに清純派カップルの純愛ぶりが凄く良い。 [DVD(邦画)] 7点(2014-09-30 20:18:10) |
84. オリヲン座からの招待状
「君の名は」「二十四の瞳」に始まり、「丹下左膳」「幕末太陽傳」と戦後の名作のワンシーンが続くだけでもゾクゾクっとしてしまう。そしてオリヲン座の再開と幕引きになった「無法松の一生」 ニュー・シネマ・パラダイスと比較せずともこれは純然たる昭和のノスタルジーだ。とくに無法松は、留吉とトメが松五郎と未亡人とにオーバーラップしてしまうのだが、映画としては短編を無理に引き延ばしたような展開が気になる。 [DVD(邦画)] 7点(2014-09-28 08:15:28) |
85. 蔵の中
「犬神家の一族」に始まる金田一シリーズとは異なる横溝正史作品で、嘆美で幻想的、病的にすら思える。それもそのはず、横溝自身が結核を患っていた頃の作品であり、出演者も小数、舞台も蔵の中と蔵から見える世界に限られる。さてこの聾唖の娘松原留美子なるニューハーフの魅力がどうなのかでも評価が変わってくると思うが、映画の内容自体はまずまずだったと思う。ところで遠めがねで覗いた時いた橋のたもとの男女、男の方は角川春樹本人のように見えたのだが、カメオ出演だったのかな。 [DVD(邦画)] 6点(2014-09-26 11:52:50) |
86. クレージー作戦 先手必勝
植木等といえば「無責任」「ホラ吹き男」の代名詞的存在。私はこのいいかげんさが嫌いで、クレージーの映画でも植木等主演のものは長らく敬遠していたように思う。この映画もそういう一面はあるものの、「ま、いろいろあろうな」と楽観的で底抜けに明るい元気の良さが上回っていると思う。それもそのはず、監督はあの人情コメディの久松静児ではないか、後で知ったのだけど・・・。 [DVD(邦画)] 6点(2014-09-19 06:48:47) |
87. 舞妓はレディ
スペインの雨は平野に降って、京都の雨は盆地に降る。これぞまさしく「マイ・フェア・レディ」をもじった「舞子はレディ」 ヒギンズ教授が若くてハンサムな言語学者になってしまうけど、歌有り踊り有りのコメディ・ミュージカルは何と言っても私好みで大変おもしろかった。鹿児島弁と津軽弁の女の子も良かったけど、竹中直人さん歌はまさに役者のミュージカルだ。そして監督夫人の草刈さん、踊りは本職だけどここでも見事、おまけに富司純子さん顔負けの諸肌ぬぎ。YS11からペーパームーンと京都の風情だけでなく印象的シーン満載。 [映画館(邦画)] 8点(2014-09-17 06:20:39) |
88. 黒い十人の女
1が市子、2が双葉、3が三輪子と1から10までの数の並びになっていることに驚く(ついでに姓も)それで10人の女なのだが危うく11番目(これが11でなく一挙に百)も登場しそうになる。、奥さんが1でなく2なのは「ふうふ」なのだからか。対する夫はまさに風のごとくあっちに流されこっちに流され・・・、この辺がご愛敬というかサスペンスより舞台劇風のユーモアたっぷり。ただ最後の落ちはややハテナ? [DVD(邦画)] 7点(2014-09-14 21:55:18) |
89. 早春(1956)
小津映画に不倫ものはないだろうと思っていたがあった。でも不倫問題はテーマではなく、サラリーマン人生や夫婦の絆の方がメイン。地方に飛ばされたサラリーマンや脱サラしたサラリーマンも登場する。終盤笠智衆扮する小野田さんの「いろんなことがあって、だんだん本当の夫婦になるんだよ」という言葉が深く心に響いた。地味ながら良い映画だったと思う。岸恵子の魅力に私も惹かれたが、最後はやはり女房という淡島千景が良い。 [DVD(邦画)] 8点(2014-09-12 12:53:13) |
90. ハナ肇の一発大冒険
肉屋の親爺と美女の旅、横浜から箱根、静岡と京都をめざしていた頃までは大変おもしろかったけど、中部地方を横断して日本海へとなると大脱線。アルプス越えになると冒険ではなく無謀無茶、現実離れで興ざめ。死者が出てたのでは喜劇から外れてくると思う。 [DVD(邦画)] 6点(2014-09-08 21:48:36) |
91. 白い犬とワルツを(2002)
予告編が良かったし原作の物語にも興味を惹かれたので見てみた。オープニングのピアノ音楽も良いし、自然に囲まれた村の風景も良い。妻に先立たれた男と娘たち、さぞ感動作かと期待したけどその後がどうも良くない。テーマの白い犬もパッとしないし、在日どうこうというのも物語にあまり関係ないように思える。犬も主人公にだけしか見えないはずだつたのにそれも後半あやしい。死の間際に言った「三人」が誰々をさすのか、どんな意味を持つのかよくわからなかった。 [DVD(邦画)] 5点(2014-09-03 10:00:26) |
92. 千年の恋 ひかる源氏物語
以前ビデオで見た「千年の恋 ひかる源氏物語」をDVDで再度見たが、やはり長さを感じる。元々の物語が膨大なので断片的になるのはある程度仕方がないが、紫式部自身と道長らを登場させ、現実の世界と物語をオーバーラップしてまとめ上げたのには評価できると思う。最初は男装の光源氏に抵抗があったが、平安時代の貴公子を表現するにはこれもひとつの方法かと思う。源氏物語自体は高校の授業で習った知識しかなかったので結構ためになった。少なくとも駄作と呼ばれるものでなかろう。 [ビデオ(邦画)] 6点(2014-09-02 17:06:19) |
93. 川の底からこんにちは
中の下のしょーもない女から、やるしかないと頑張る女へと変身する様がすごい。作り直した社歌を歌う力強さにびっくりした。所々に見られる品の悪さにはこのさい目をつぶろう。満島ひかりの演技とバイタリティーに脱帽、子役の相原綺羅もかわいいだけでなく、しっかり演技していた。 [DVD(邦画)] 7点(2014-08-28 03:00:46) |
94. 木曜組曲
上質なミステリーとして楽しめたが、最後がどうも腑に落ちなかった。加藤登紀子さんの他に時子さんがいて、西田尚美さんの他に尚美さんがいて紛らわしかったけど、それは末梢か。 [DVD(邦画)] 6点(2014-08-26 21:32:38) |
95. ハラがコレなんで
雲の流れを追うように生き、状況が悪けりゃ昼寝、風向き変わったらドーンと・・・。こういう生き方を粋と思うかどうかで評価は違ってくるだろうと思うが、私にとっては興味深いし好き。都心の真ん中に取り残された長屋と登場人物たち、いずれもおもしろい。大きなおなかを抱えた主人公仲里依紗の熱演が光る。終盤のドタバタがややひっかかるが・・・。 [DVD(邦画)] 8点(2014-08-23 02:40:15) |
96. 思い出のマーニー
主役二人が女の子なので、アリエッティほどはおもしろくなかった。女の子の成長を描いたと言えば評価できるけど、ミステリーというわけでもないし、ファンタジーもさほど・・・。やはり男の子も出てくるような映画が私は良い。 [映画館(邦画)] 5点(2014-08-21 19:39:14) |
97. 男はつらいよ 寅次郎春の夢
私の好きな香川京子さんがマドンナなのだが、米国の寅さんことマイケルに完全に食われてしまっている。だけどこれはこれで日米友好に一役買った映画かもしれない。日米の文化の違い、特に愛情表現の違いなど教えてくれる。お芝居の蝶々さんがさくらさんに変わって美声を聴かせてくれたのが印象に残った。 [映画館(邦画)] 7点(2014-08-16 17:08:18) |
98. 夢千代日記
余命幾ばくもない恋を演じる吉永小百合はすばらしい。だけど評判の高かったTVドラマシリーズには及ばないようだ。それにピカドンもとってつけたような描き方だし・・・。 [DVD(邦画)] 6点(2014-08-15 04:37:16) |
99. 永遠の0
周囲から「卑怯者」「臆病」と陰口をたたかれながら、小隊長や教官になれること自体うさんくさい。命を大切にとか家族のためにとか心の中では思っても、口に出すと非国民扱いにされていた時代のはず。特攻隊とそれにまつわる事実を伝えたかったのかもしれないが、戦争が愚かなもの、悲惨なもの、二度とあってはならないものという観点からは遠くかけ離れているように思える。原作者が右よりの人だから仕方ないのかも。やたら戦闘シーンが多いのも好きでないし、特攻隊というのは自爆テロと本質的には同じ。美談にしたり、尊い命を捧げたなどと言っていると再び戦争への道をたどることになるかもしれない。 [DVD(邦画)] 3点(2014-08-14 04:04:45) |
100. 一命
瑛太と満島では仲代達矢をはじめ、三国、岩下、丹波と役者をそろえたオリジナルの名作「切腹」にかなうわけがない。それに半四郎と求女、美穂の三人の生活になってからは情に流れすぎで、オリジナルの緊縛感や説得力はない。それでいて、竹光での腹切りや立ち回りシーンはやり過ぎのようにも思う。 [DVD(邦画)] 6点(2014-08-13 21:37:05) |