101. 狐の呉れた赤ん坊(1945)
皆さんおっしゃるように、どうしてもチャップリンの「キッド」が頭に浮かんでしまいます。「キッド」は子役の演技が素晴らしく、いとおしくなってしまうのですが、こちらは善太の登場シーンが少なくて感情移入できませんでした。バンツマの演技は素晴らしいのですが、ちょっと頼り過ぎてしまった感も。まあ当時の観客は彼が目当てなんでしょうから、仕方がないといえばそうなんでしょうが... 橘公子さんって美しいなあ。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-01-13 21:47:44) |
102. 赤ひげ
やっぱりすごい。まさに引き込まれる感じ。ちょっと描写が長すぎると思える箇所もありましたが、現代の展開の速い映画に慣れてしまっているからかも知れません。 三船敏郎ではなく、他の役者の演技が素晴らしい。 医療や介護の仕事に就こうと思っている方には、特に見てもらいたい作品。 現場は綺麗事じゃ済まないんだよと言われそうですが、それでも医療の根本を忘れてはいけないように思います。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2008-01-12 22:53:50) |
103. ソナチネ(1993)
虚無感・空虚感の表現は秀逸。 台詞が少なく、間の取り方が素晴らしいという意見が見られますが、たけしがコメディアンでもあることを考えると当たり前ですよね。笑いでの「間の取り方」って決定的な要素ですから。説明が多い芸も笑いが減りますし(モノマネの前に何をやるか言ってしまうのが一例)。 座頭市でのタップダンスの是非議論がありましたが、この作品にも体現紙相撲等があります。昔からやってたんですね。シリアスなテーマをずっと続けて観客を疲れさせるのは、コメディアンとして出来ないんでしょう。 [DVD(邦画)] 7点(2008-01-09 15:58:03) |
104. 紙屋悦子の青春
舞台でもなく、ラジオドラマでもなく、小説でもなく、何故映画でこの表現なのかが不明。 その理由が「作った人が映画監督だから」では、観客は納得しない。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2008-01-06 21:07:57) |
105. 雨月物語
すでに指摘されていますが、セリフが「多すぎる、説明的、棒読み」でさっぱりです。 ストーリーもそんなに深いものには思えず、私にとっては ただの実写版「日本むかしばなし」でした。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2008-01-05 21:37:53) |
106. 十五才 学校Ⅳ
単に主人公の成長だけに焦点を当てるのではなく、他の登場人物の描写がうまいと思いました。 ただし、これを見て登校拒否の児が学校に行きたくなるとはちょっと思えませんが。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2008-01-05 18:16:52) |
107. 駅 STATION
映像と出演陣は一流。内容は映研サークル並です。 時間をさかのぼらせたり 戻したりする手法は、それによって通常の進行より盛り上げるためにあるのです。この映画はただぶつ切りにして、順番入れ替えただけに見えます。まあ繋ぎなおしても5点止まりの話ですが...。全く意味不明のシーンもあります。 あーー、一流の役者がかわいそうでならない。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2007-12-31 00:40:35) |
108. 霧の旗(1965)
倍賞千恵子が「男はつらいよ」の「さくら」という役に出会わなかったら、もっと幅の広い女優になっていただろうなあと思わせる、見事な演技をしています。 あとこれは原作へのケチになるのかも知れませんが(未読なので分かりません)、何故一人の弁護士にああまで こだわるかの説明が不十分。本当に兄のことを思えば、必死になって他の有能な弁護士を探すんじゃないでしょうか? 若いから「思い込んだらまっしぐら?」とすると、その後の計算高い復讐と合わない気がします。 [CS・衛星(字幕なし「原語」)] 7点(2007-12-29 13:13:52)(良:1票) |