1. 櫻の園(1990)
リレー形式で主人公が次々とバトンタッチしていくという原作の構成を、ムリヤリ群像劇に改編してしまったのが敗因。今年公開された、同じ吉田秋生原作の「ラヴァーズ・キス」の成功をみて、あらためてそう確信した次第。「桜の園」の発表会当日のてんやわんや(死語)をリアルタイムで追うという形式に脚色してみせた脚本家の努力は認めるものの、原作にはない、付け加えられた台詞がどうにも子供っぽく、鑑賞に堪えない。劇伴も難あり。どうしてあの曲を選ぶかね? あれを聴いた日本人の99.9%は太田胃酸を連想すると思うぞ。まぁ桜をとらえた映像は美しかったし、カメラワークは流麗だったし、可愛い子が出てるしでこの点数。 6点(2003-09-09 19:33:24) |
2. ハウス/HOUSE(1977)
映像面での実験性は買いますが、肝心の中身が生理的にどうも・・・だって役名が“オシャレ”だの“ファンタ”だの“スウィート”だの“メロディー”だのって・・・でもまぁ、子供向けとはいえこういう映画がつくれた時代ってのはいい時代だったんでしょうね、きっと。 4点(2003-08-30 00:47:02) |
3. スワロウテイル
究極のオナニー映画。プロデューサーは誰? 出資したのはどこの企業よ? 0点(2003-08-29 23:46:37) |
4. スモーク(1995)
自分もラストのトム・ウェイツの歌でボロ泣きしたクチなんだけど、どうも長篇映画の体をなしていないような気がして・・・。一見散漫な印象の姉妹篇「ブルー・イン・ザ・フェイス」のほうが作品としてしっかり纏まっていると思う。 6点(2003-08-29 23:38:06) |
5. ザ・中学教師
いわゆる学園モノの嘘臭さにウンザリしてたので、この映画の教室の描写には驚いた。あまりにリアルで。それがいいかどうかは知らないけれども。 6点(2003-08-29 19:35:58) |
6. 家族ゲーム
はじめて観た時(松田優作の追悼放映だったと思う)は面白がってたような記憶があるけど、最近観直したらあざとさがハナについて仕方なかった。ヒソヒソ声の会話だのクッチャクッチャ咀嚼する音だの例の目玉焼きチューチューだの気色悪いのなんのって。神経に障る。 4点(2003-08-29 18:31:51) |
7. 足にさわった女(1952)
越路吹雪が素晴らしい。日本にもこんなすげえコメディエンヌがいたんだなー、と感動。オネエ言葉の山村聡もウケました。 8点(2003-08-24 14:13:06) |
8. 夫婦善哉
どうやら世間では名作ってことになってるらしいんですけどね、原作をこよなく愛する私にはダメです。こんなの認められません。テンポがノロ過ぎだし、湿度が高すぎ。川島雄三が撮ってくれてたらなー。 5点(2003-08-24 12:27:35) |
9. EUREKA ユリイカ
こういう思わせぶりな映画、嫌いなんだよね。しょせんメッセージは明白なんだからもっと解りやすくつくりゃいいんだよ。千ウン百円也の木戸銭払って三時間半もインテリゲンチャの独り言に付き合わされた一般大衆の身にもなってくれよ。この映画観て、ガキっぽいとかバカっぽいとかいわれることをおそれなかった黒澤明やチャップリンの偉大さをあらためて再認識。 3点(2003-07-22 22:32:47)(良:2票) |
10. ピストルオペラ
「カットが変れば、飛んでるんだよ、時間も空間も」清順爺さんの発言だそうです。たしかにねー、そう言われちゃうとねー。はじめて劇場で観た清順映画であることと、江角の立ち居振舞いの恰好良さと、小学生ぐらいの女の子の脱ぎっぷりの良さ(法律は大丈夫なの?)を考慮して甘めの採点にしてみました。 6点(2003-07-09 22:48:54) |
11. 絞死刑
死刑制度に反対なら10点。死刑制度撤廃に反対なら0点。私はアカでもリベラル派でもないから0点をさしあげる。 0点(2003-07-09 22:24:52) |
12. 免許がない!
合宿で免許とった奴が「ハンコ押してくれよ」の意味が解んなかったって言うの。毎回必ず押してくれるもんだと思ってたらしい。くそっ、おれも合宿にしときゃ良かった。 1点(2003-07-07 01:07:39) |
13. 東京オリンピック
たしかに「民族の祭典」は今観ても驚異的(ホントにすごい)だし、この作品はその模倣に過ぎないという指摘に異論はないのですが、東京人ですからね、マラソン風景やなんかを眺めているだけでも無条件に楽しい。「へーっ、昔の甲州街道ってこんな感じだったんだ」みたいな感じでね。 10点(2003-07-05 18:47:24) |
14. ワンダー・ボーイズ
心がささくれ立ってる時に効く映画。 10点(2003-07-05 17:52:52) |
15. みんな~やってるか!
これね、当時淀川さんが絶賛してたの。で、好きになろう好きになろうって念じながら観るんだけど、駄目なんだよねぇ・・・。これが東大のお偉いさんなら、へけっ!てなもんだけど(つーか、こんなもん誉めるわけない)淀川さんが誉めた映画を愉しめないと心底へこむ。 1点(2003-07-05 17:14:32)(良:1票) |
16. Mishima: A Life In Four Chapters
カンヌで最優秀芸術貢献賞なる賞を受賞したものの、三島未亡人の許可がおりず(一説では当時の中曽根首相が圧力をかけたとも。三島由紀夫が市ヶ谷駐屯地で自決をした時、中曽根は防衛庁長官の立場にあり、野党から厳しく追求され責任をとらされた。ていうか、人を更迭して自分だけ責任逃れしたらしい・・・)未だ日本未公開のままになっている作品。でもレンタル屋にいけば輸入ビデオが置いてありますので、台詞も日本語ですし、興味ある方はどうぞ。映画の内容は1970年11月25日の自決当日の行動を追いながら、そこに「金閣寺」「鏡子の家」「奔馬」といった作品を三島の幼年期からのエピソードに絡めて描くという非常に凝ったもの。セットも演劇的だったりで、うっかりすると技巧倒れになってしまったところでしょうが、話の運びが巧みで、二時間はあっという間の印象。主演は緒形拳。肉体改造までして(ついでに胸毛まで貼りつけて。腹毛というか)役作りに励んだというものの、どう見てもミスキャストで、この作品の最大の欠点といえるでしょう。でもまぁ、三島由紀夫を演じられるのは三島自身だけという気もするので、というか、三島由紀夫というのは平岡公威(三島の本名)という俳優によって演じられたキャラクターのように思われるので、他のどの俳優が演じても違和感は残ったかもしれませんね。ついでに三上博史が楯の会のメンバーのひとりを演じています。 7点(2003-07-05 16:45:44) |
17. 踊る大捜査線 THE MOVIE
いや、意外に「映画」になってましたよ。構図とか。間とか。 8点(2003-07-05 15:30:47) |
18. 浮雲(1955)
どういうわけか“女が大泣きする芝居”が好きで、「飢餓海峡」が好きなのも左幸子が大泣きするシーンがあるからだし、「サンダカン八番娼館」を何度も観てるのも田中絹代の泣きの演技が見たいがため。「浮雲」が好きなのも同じ理由で、高峰秀子の泣きっぷりがあまりに見事だから。またあの悪声でしょう、とにかくリアリティがあるんですよ。“洗練”って決して美徳じゃないよな。昔の日本映画を観ているとしばしばそんなことを考えさせられます。 10点(2003-07-05 15:21:54) |
19. 仁義なき戦い
「あんたはしょせん、ワシらが担いでる御輿やないの。御輿が勝手に歩けるんだったら歩いてみぃや、あぁ? なぁおやっさん、喧嘩はなぁんぼゼニがあっても勝てんので!」もうかなり前に観たきりだけど、松方弘樹のこの台詞は何故か憶えてる。 9点(2003-06-28 06:13:43) |
20. 忠臣蔵外伝 四谷怪談
中学生ぐらいの女の子たちが妙なところで笑い声上げるんで閉口してたら高岡早紀のヌードシーンがきてようやく大人しくなった。圧倒されたんだろうね、見事なおっぱいに。ウチ帰って牛乳ガブ飲みしてたりして。 5点(2003-06-28 05:53:37)(笑:1票) |