1. NANA
《ネタバレ》 漫画原作作品の映像化は、決して原作を超えない・・・という偏見のもと、原作全巻熟読の上で、何も期待せず観ました。1巻から5巻の前半までを、映像化困難なアブナイネタは省きつつ上手いことまとめてます。 主演二人と小道具・背景が極めて原作に忠実な点、誰もが耳にしたことがあるであろう「たとーえばだれーかーの♪」あのサビが印象的なレイラの劇中歌は評価できるかと。シンはミスキャストとまではいかないが、無骨で「年の割に思慮深い」感じが強調されてて、原作とえらい違いますねぇ。ライブシーンでの動きがなかなかよかったので許すとしますが(笑) シンは原作の設定がアレだけに、オファーのあった某芸能事務所側が断固お断りしたのでは。。。といらぬ勘繰りをしてしまう(笑)宮崎も、話の進行上で汚れ役になってしまう「2」は降板宣言したし。個人的に、蓮役は松田悟志にやってもらいたかったのですが。。。某特撮ライダーと名前ごと被るからダメですか(笑)つか中島美嘉の濃さに対し線が細すぎるか。 ・・・話のスジがわかりきってるだけに、余計なところに気がとられてしまう。なんだかなあ。というわけで、原作をあまり読み込まないうちに観てください。 そして、映像化困難だったであろう物に手を出した大谷監督とスタッフの勇気と心意気に5点献上。 [DVD(邦画)] 5点(2006-05-02 23:40:51) |
2. 魁!!クロマティ高校 THE MOVIE
《ネタバレ》 原作もそうだが、脈絡のなさ・不条理さがとても魅力的なお話。 ネタのコマ切れ感はダメな人にはダメなんだろうし、悪く言えばいちげんさんお断り。原作未読の人はたぶん置いてけぼり食らいます。原作1,2巻を読んでさわりの雰囲気を知っておいてから観ることをオススメします。 ギャグネタどうこうよりも原作の(というか原作の独特の空気の)再現っぷりが一番笑えるんですから。ビジュアルからして神山そのものの須賀は言わずもがな、土手で「えらいことになってしまった。。。」と、頭を抱える北斗の仕草がもうもうもう、あまりにも原作そのまんまで鳥肌モノにツボでした。ただし難を言えば前田母は違う気がしてちょっと残念。前田母はヒステリックではなく、ぬぼーっとしてないと。 原作の昔ながらの学ラン黒尽くめの一般不良生徒が、実写ではアロハやパンクやモヒカン頭でカラフルだったり、下妻なにがしを髣髴とさせる黄色味かかった色彩、メカクソシストのエピソード等、実写ならではの味付けも良いと思います。 しかしあの役のあの出番が橋本氏の遺作だなんて。。。それと、アレがアドリブだったという松崎しげる(!)と阿藤快の、二大超ベテランスターの懐の深さを感じます。阿藤さん、唐突に加わるし微妙に浮いてて寒いんだけど、それが余計クロ高に馴染んでる。なんだかなぁ~。 [ビデオ(字幕)] 6点(2006-01-16 21:19:59) |
3. 昭和歌謡大全集
《ネタバレ》 原作のイメージが消化不良してる感じ。おそろしくテンポが悪くて苛々。ただ、スギオカが刺殺される場面等、歌謡の絡む場面はわりとよく再現できていたと思う。松田龍平はあれくらいのヘタウタで丁度いいかも。他の方も仰っていたが、もしも三池が撮るってんならぜひ観たいところ。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2005-11-19 00:49:54) |
4. 黒蜥蜴(1968)
《ネタバレ》 ビアズリーのサロメの絵と、照明・陰影・サイケな色彩と、グロテスクな小道具がとても効果的に使われていて印象的。40年近く前の映画なのにこの上なくゴスいです。お嬢様役の若き日の松岡さんがめちゃ可愛いです。なによりも美輪明宏(当時:丸山明宏)様が凄い。凄すぎる。日本映画でこれほどまでゴージャスな演出がサマになる人がいただろうか。劇的なクサクサなセリフもイヤミなく「これは美輪様だからこそサマになる/ていうか美輪様じゃないと言えないよ」と感服。この雰囲気、存在感。これを見た後には、巷にはびこるセレブ気取りファッションや某姉妹なんぞがいかにチープに思えてしまうことか。そしてあの文豪@三島”春の雪”由紀夫センセイが・・・!なんつう出番やと爆笑。そして次の瞬間、ある意味歴史的とも言える場面があって思わず息を呑む。ああ、もう無条件降伏。美輪様をもっと好きになること請け合い。(最近の金髪頭は気に入らんけど。) [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-11-19 00:31:17) |
5. 劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE
《ネタバレ》 基本的にお子様とファンのためのお祭り映画。細かい矛盾点やアラを気にしてもしょーがないっちゃあしょーがないので目をつぶる。おにいちゃんや坊やたちはヒーローアクションにワクワク、おねえちゃんやお母さんはイケメンにトキメキ。野村のよっちゃんがおいしいところを持っていき、ラストはお誕生パーティでバカ騒ぎ。童心に帰ってほのぼの。よいではないか。 そして結局は「始と天音の禁断の愛(!)」こそが、一連の戦いの台風の目になってたりあなおそろし。 それにしても新ライダー三人衆の扱いは酷い。今作最大の汚点・禍木と三輪が唐突に殺害されるくだりはディレクターズカットDVDでの補完を期待するしかないか。 [映画館(字幕)] 6点(2005-11-16 00:02:44) |
6. Avalon アヴァロン
絵的・音的に大好きです。一応戦闘アクションなのに、もの静かで、ぼーっとした気分に浸れた。中盤の「下品な食事シーン」を除けば、とにかく映像がアートアートしてて綺麗。ストーリーそのものはマニアック(オタッキー?)すぎて理解したいとも思わない。兵器関係のこと全然わかんないし。 4点(2003-03-13 11:27:17) |