1. 白蛇伝
まず、1958年の時点でこんな素晴らしいアニメ映画が作ることができた、という事実に驚愕です。森繁久弥、宮城まり子の二人で全ての役の声を担当したのも圧巻です。 本作品については、宮崎駿が強く影響を受けた作品としてその存在は知っていましたが、初めて見て、歴史的重要性を思い知らされました。本作品をみて、高畑勲、宮崎駿の作品の源流を見ることができた気がします。宮崎駿の『崖の上のポニョ』は明らかに本作品のオマージュないしリメイクと言ってよいと思います。なんだか『ポニョ』を見返したくなりました…。 [DVD(邦画)] 8点(2014-06-10 00:42:40) |
2. 近頃なぜかチャールストン
岡本喜八作品の中でも最も好きな作品です。ストーリーも面白いのですし、豪華キャストも熱演で素晴らしいのですが、何より岡本喜八らしい独特なセリフの間合い、テンポが最も前面に押し出されている作品のように思います。最高のコメディ映画に仕上がっています。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2013-02-02 02:14:22) |
3. 東京家族
《ネタバレ》 事前に「東京物語へのオマージュ」という趣旨の触れ込みを聞いていたので、どういう作品なんだろうと思って観たのですが、セリフ等も含めて、かなり忠実なリメイクでした。ただ、家族構成は忠実ではなく、『東京物語』に、山田の監督作『息子』の永瀬正敏を妻夫木に置き換えて組み込んだ感じになっています。作品全体としても、『東京物語』に『息子』を折衷した印象が強いです。その分、オリジナル版で、実の子供たち役との対比で極めて重要な役柄だった原節子の役(本作では蒼井)の持っていたへヴィさが無くなり、作品としては少しポップになった気がします。 作品は、『東京物語』を見たことがある人・ない人では印象が分かれそうな気がします。『東京物語』のコアなテーマは、そのまま受け継いでいると思いますし、『東京物語』の持つ美しさ、そして残酷さを現代に蘇らせていると思います。本作では、小津のカメラワーク等の“形式美”は御挨拶程度になぞっているだけで、山田の作品へと消化していると思います。ただ出演者の方では、無茶苦茶オリジナル作品の影響を受けている演技のように思いました(むしろ意図的にそうしているんでしょうが)。この点は『東京物語』を未見の方が本作を見たら、少し異様に感じるかもしれません。 リメイク作品ですし、円熟の山田作品だけに、過去の作品と比べると目新しさはありません。中途半端に感じる部分もあります。どうせリメイクするなら思い切った冒険があっても面白かったのかもしれません。が、小津へのオマージュ作品としてはある程度成功していると思います。このタイミングでリメイクした意味は大いにあったように思います。 [映画館(邦画)] 7点(2013-01-31 02:49:12) |
4. NOTHING ナッシング
「映画学科の卒業制作」風の作品でした。 [DVD(字幕)] 3点(2007-04-20 15:21:12) |
5. スチームボーイ STEAM BOY
大友克洋大好きですが、本作はあらゆる意味で中途半端な気がしました。 [ビデオ(字幕)] 5点(2005-05-13 03:29:30) |
6. シベリア超特急
ここまでやると逆に凄い。間違いなく歴史残る作品です。「駄作」「失敗作」「つまらない」とか、そういう言葉はこの作品に対して失礼だと思います。 [ビデオ(字幕)] 2点(2004-04-20 09:24:04) |
7. GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊
映像自体は素晴らしいと思いましたし、ストーリーも素晴らしいと思います。しかし脚本はイマイチな気がしました。押井作品はセリフで説明するのが多過ぎる気がします(伊藤脚本のせいでしょうか?…)。脚本で大きく損をしていると思いました…。その辺が改善されていれば、凄まじい大傑作になった気がします。 [映画館(邦画)] 6点(2004-02-12 23:18:04) |
8. 日本の黒い夏 冤罪
このテーマはドキュメンタリーで撮るべきだと思いました。もったいない…。 [ビデオ(字幕)] 5点(2004-02-10 01:40:12) |
9. プライド・運命の瞬間
うーん。当然かなりの先入観もって見たが、想像以上に色んな意味でよくなかった(笑える場面はあったけど)。一定の政治的主張が丸ごと込められた映画なので、これを純粋に「映画として楽しめる」かどうかという基準で評価するのはなかなか難しいものがあるが…。作っている側も、そういう基準での評価は期待していないかもしれないなー。強いて言えば、第一に、作品プロパーとしては、学芸会である。第二に、製作者の表現行為としては、総合芸術たる映画の特性を生かしていない。第三に、その政治的主張自体に全く賛成出来ない(すみません)。これは単なる政治的プロパガンダの道具に映画を使っているだけでしかない。逆に「笑える映画」としてなら周りに薦められるかな。点数にするのは困難なのだけれど、笑える点を大きく評価して2点。 2点(2004-02-10 01:25:25)(良:1票) |
10. 北斗の拳(1995)
マルコム・マクダウェルにハマっていた時期に見ました。特に期待はしてませんでした。 [ビデオ(字幕)] 2点(2003-10-30 21:14:58)(笑:2票) |
11. 12人の優しい日本人
《ネタバレ》 中学生の頃にテレビで見て素直に「面白いなー」と思った作品です。後に三谷幸喜脚本と知り、妙に納得しました。しかし最後のシーンで書類を警備員の人に手渡して帰るのは「そりゃねーだろ」と突っ込みました。 [地上波(邦画)] 7点(2003-10-27 20:30:12) |
12. AKIRA(1988)
完璧 [地上波(邦画)] 9点(2003-10-16 07:28:56) |