1. あの頃、君を追いかけた(2018)
平手さんを見たので次は飛鳥さん。 いやぁつまらないな。恋愛映画って、もっと高揚感だとか、焦燥感だとか色々ありそうなんだけれど、この作品には何もない。ずーっと平坦で何も描かれていないようにみえる。それは、主人公の内面描写が下手くそすぎて、一体何を伝えたいのかが最後までわからずじまいだから。あんなにモノログってるのにも関わらずだ。 サブキャラクターが立っている分、主人公の空虚さが増長される結果になっている。 もとが台湾映画のリメイクということで、日本とは笑いの質が違うのは当たり前としても、何故アレンジをせずにそのままやっているのかが不可解すぎ。とにかく笑わそうする場面が総スベリで不快感すら覚える。山田さんの裸芸も顔芸も、真剣にやりきっているのが素晴らしいと思うと同時にいたたまれない気持ちになる。 あちらでは劇場内大爆笑なのかも知れないけれど、古いんだよな。それこそ昔のミスターBooを今更見せられている感じ。いやBooは今見ても面白いけれど、現在の邦画でやらなくてもいい。それに映画とはいえ、他人がはしゃいでふざけているのを見せられても唯々イタいなぁ不快だなぁと思うだけ。少なくとも若いっていいなとか自分もそうだったなとは微塵も思わない(これは個人差があるとおもうけれど)。 構成がデタラメ。なんにも繋がっていない。撮りたいシーンがまずあって、それを極力不自然にならないように並べてみましたといった代物。突然台湾ロケの意味がわからない。唐突すぎるうえに話の流れをぶった切っていて唖然としてしまう。突然地震の意味はあるけれど、緊急時に長電話しちゃいかんと突っ込まれるし、そもそも地震を取っ掛かりにするのは不謹慎としか思えない。挙句に並行世界とかいいだしやがる。なんでもありってことかい。ADAMSで映画の企画そのものをやり直せと言いたい。 完全にテレビドラマでいい内容なので、劇場で観る価値は山田さんの裸芸と飛鳥さんのドアップショットくらいしかない。そう、劇映画なのにものすごくアップとバストショットが多い。それもテレビドラマっぽさを加速させている。しかも2時間しかないのに内容がない回想シーンを見させられるとは思わなかった。センスなさすぎ。 役者のみなさんは熱演。特に山田さんのがんばりは圧巻。すごくきもキャラだけど。飛鳥さんも悪くはない。事前情報ではちょい役の様な感じで伝わっていたけどほぼ出ずっぱり。画面にいるだけで華があるのはさすがアイドル。それと、友人役の松本穂香さんがえらく綺麗な方でとても気になる。 響は話はつまらないけれど映画としては評価できる。あの頃は話もつまらない上に映画としてもだめだめ。これが、監督の力量の差なんでしょうね。 秋元さん。また面白くないよ。これで今年は2連敗ですな。お金返してっ!!。 [映画館(邦画)] 3点(2018-10-07 09:40:34) |
2. 響 HIBIKI
平手さんのプロモーション映画。それ以外の何ものでもない。欅坂のMVの延長だと捉えてもらっていいと思います。主人公の傍若無人な行動を、社会や常識に縛られないかっこいい生き方ととるか、イっちゃっているサイコパスととるかが問題になりますが、私は圧倒的に後者なので、主人公に1ミクロンも共感できる部分がありませんでした。台詞ではえらく立派なことを言っていますが、まったく自分でケツを拭けないくせに常に周りを巻き込むという悪癖があり、それでいて屁理屈をかまして白を切る。只々不愉快で迷惑な輩でしかありません。天才でもエキセントリックでもなく病気です。 なにかというとすぐ暴力。言葉の天才であるはずなのに、小説を綴ることができるのだから多少なりとも人間を理解しているだろうに、気に入らないから、言葉で圧倒するのではなくまずぶっとばすというのは如何なものか?キャラ設定がおかしくないかと感じます。ぶっとばされるのも男ばかりでえらく差別的だなぁと。あのいやらしい記者は女にすべきだった。それなら最後絵面も醜くなって多少は面白さが増えたのではないでしょうか?。 笑いも、涙も、感動も何一つなく、頭のおかしい女子高生に振り回されて周りが迷惑を被り、大人が対処できずにおろおろするのを延々と見させられるという割ときつい作品となっております。しかしながら映画としてはコンパクトにまとまっていて飽きることもなくよくできています。面白くないだけで。今回は題材が悪すぎなのが惜しいなと感じました。月川監督の他の作品を見てみたいです。 平手さんはふつう。良くも悪くもない。共演者のみなさんや月川監督は絶賛のコメントでしたが、残念ながら私には言われるほどの何かがあることを感ずることはできませんでした ラストの歌は欅系のいつものやつで、秋元さんもいい加減飽きないのかなと、和音あたりからずーっと同じ。 あと名前だけは知っているけれど演技を見たことがなかった小栗さんや北川さん、柳楽さんを見られたのはよかったです。 [映画館(邦画)] 4点(2018-09-19 08:13:56) |
3. 進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド
《ネタバレ》 どうしようかなと迷いましたがまた劇場へいってしまいました。前編の時と同じく、くそみそに叩かれるほど悪い作品ではないなと感じました。個人的には後編のほうが楽しめたくらいです。前編が割と大人数で動いていたのと違い、かなりスケール感が減らされていてこじんまりとした感じがいいなと。全編この位でまとめて1回上映のほうが良かったのではないかと思います。 確かに説明台詞ばかりで嫌になるのはわかります。しかしながら役者が上手いのでさほど苦痛にはなりませんでした。長谷川博己さんのきざったらしい演技は今回更に磨きがかかっていて最高でした。シャンパンボトル片手に現れるんですよ!。前編で違和感を感じた國村隼さんも今回ははまっていて良かったです。役者の皆さんはとても良くて、ちまたで叩かれている水原さんにしてもこの作品でのミカサとしては合っているのではないかと思います。 ただ製作者側はえらくセンスがないというか古い感覚でものを創っている感じがしましたね。古いのが悪いとは思わないですし、うまく昇華できていれば良いのですが、結果”失笑”しか生まれないのであれば意味が無い。 ラスト付近で超大型巨人がやられ、エレンが落下しミカサに助けられるシーンの気持ち悪さは特筆もので、マジでやっているとしたらこの人達はどうしようもないし、洒落っ気でやっていたとしても何も笑えないので、結局どうしようもないという。 この作品は若くていきのいい日本の役者を沢山知ることができたのが収穫でした。それだけです。 [映画館(邦画)] 5点(2015-10-16 09:04:26)(良:1票) |
4. 進撃の巨人 ATTACK ON TITAN
《ネタバレ》 最近知った言葉で最も格好いいと感じたのが立体起動装置。これは一体何なのかを知りたくて、アニメ版を観ていたら実写版が公開されたというので久々に劇場に足を運びました。 公開されてすぐにケチョンケチョンに叩かれていてどんなもんかなぁという不安はありましたが、言われるほど悪くはないんじゃないかと感じました。 この作品の問題は下手に原作とリンクさせてしまったところで、むしろ原作など無視してキャラクターも含め独自の展開を図るべきであったと思います。それと特撮映画にしてしまったところでしょうか。巨人化したエレンがよくできているから、他の巨人の描写が浮いているというか貧相にみえてしまいバランスがとれていないのです。 演者はよく頑張っています。特にシキシマ役の俳優はよくこんなこっぱずかしい動作ができるなぁと感心しました。今時リンゴをかじりながら登場するなんて、ショーコスギもびっくりでしょう。 ただ最大のミスキャストは國村隼さんで、この役の存在価値はまるでないのでかわいそうというかとんでもない違和感がありました。後編を観ればその違和感が解消されるのかも知れませんが。 盛り上がらない話をどうまとめあげるのか?後編に期待します。 [映画館(邦画)] 5点(2015-08-25 21:45:40) |
5. 片腕マシンガール
惜しい作品。長すぎですね。80分位にまとめられたらテンポがよくて痛快な映画になった気がします。つかみは抜群で、これが面白くないはずはないと思うのですが、本編に入った途端に失速してしまい、邦画にありがちなダラダラした展開に突入してしまいます。で、本来盛り上がるべきシーンが淡白なのでその後をいくら盛り上げても生きてこないんですね。面白い要素は余りありますし、ゴア描写のやりすぎ感など光る部分はあるのですが、いまいち乗り切れないのが残念でした。 [インターネット(字幕)] 5点(2015-01-24 12:49:56) |
6. R100
《ネタバレ》 映画としてはいままでで一番まとまっているのではないかと感じました(さや侍は未見ですが)。オープニングの雰囲気も良いですし、引き込み具合もなかなかです。 最初に富永愛をもってきたのは正解でしょう。 しかしながら渡辺直美が死んだ辺りから転げるようにつまらなくなって、松本さんが大好きな戦隊風バトルになりますが、これの撮り方が下手なうえに長過ぎで辟易するわけです。 ラストはヘネンロッター風ですね。 松本さんは自作を映画を壊してるとかめちゃくちゃだとよく言いますが、この人の作品は”普通”の領域をまるで出ていないんですよね。突き抜けていない。 あんまり映画を観ていないというか、大作やら名作ばかり観ていて、とうの昔に超えてきている作品が山ほどあることを知らないんだろうなぁ。 劇中劇がいいわけだとか逃げだとかは深読みのし過ぎだと思いますね。そこまで考えていないでしょうし、そんなに真剣に観る作品でもないでしょう。 叩くには最適な部分でしょうけどね。 [映画館(邦画)] 5点(2013-10-13 20:08:32) |
7. ザ・リング
日本版は未見ですがそこそこ楽しめました。サマラもかわいいし。ただ少しだらだらしていて長い!。90分位でまとめられればテンポの良いBホラーになったのではないかと・・。 5点(2004-01-27 17:59:56) |
8. 風の谷のナウシカ
何も始まらず何も終わっていないのを生死だけで無理やりこじつけたという印象しかない。原作がどうこうではなく1本の映画として観た場合無理があるのは否めない。 3点(2003-12-24 20:43:42)(笑:1票) (良:2票) |
9. ナイト・オン・ザ・プラネット
どうしてもヘルシンキがういている。久々に観直してみてもその気持ちは変わらなかった。終わらせるためのエピソード。パリが5話目であったらどうだったろうか?。 7点(2003-12-24 20:11:02) |
10. もののけ姫
相変わらず冒頭から観客を物語に引っ張り込む演出力は凄まじい。並みの作家ではとても出来る代物ではないのは確か。観客が理屈をこねたがるのはそれまでの宮崎作品とは違い説明をはぶきまくったところにあるのであろうが、それほど語るべき深さのある内容だとは残念ながら思えない。 5点(2003-12-21 00:33:30) |
11. 天空の城ラピュタ
ラピュタだけは本当にまいったという感じです。キャラの立ち方や構成・展開は文句なしで”凄い”としかいえないのが逆につらい。もうこの手の物語を書いてもラピュタみたいと言われておしまいなんでしょうね。 9点(2003-12-20 21:08:31) |
12. 北斗の拳(1995)
ほめられた作品ではないがそれ程酷いともいえない。 トニー・ランデルは優れた映像を構築出来る監督だし、北斗の拳はランデル得意の”禁断の映像”にぴったりだと期待したが残念な結果となってしまった。 まあ原作のファンはけして観てはいけないのは確かだ。 5点(2003-12-18 20:36:40) |