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プロフィール
コメント数 173
性別 女性
ホームページ http://stern-sanchi2.cocolog-nifty.com/
自己紹介 レビュワーになって丸15年が経ちました。

14年目の去年のレビューは0件、コロナ禍とはいえ映画館にも行かなかった1年でした。

「もうここにレビュワーとして参加するのも卒業かな…」なんて思っていたところ、過去に投稿した拙レビューに「良」と投票してくださる方々がいまだにいらしたことを知り、無性にうれしく思ったものでした。
こんな想いを抱えたままではまだまだやめられないな、と…

そんなわけで相も変わらずのぼちぼち参加ですが、
今年もどうぞよろしくお願いします・・・

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1.  桐島、部活やめるってよ 《ネタバレ》 
これは……! とてもいい映画です!  私は原作も読んだしそれに感動もしたのですが、正直その映画化である本作がここまで秀作であることを期待していませんでした。  …原作を愛する読者がその映画化作品に満足すること、これは本当に難しいことで滅多にあることではありません。当たり前です、原作好きの人間にとってはその原作によって頭の中に築き上げられた世界こそが完璧であり、全ての愛読者の脳内世界を超える映画などどんな巨匠にも不可能なことなのだから。 だた稀に原作を超える映画も確かにあるのは事実です。でもそれは、断じて「原作に忠実に丁寧に作られただけのもの」であるはずがない…その映画には「原作とは違った魅力」という要素が含まれなければならず、それにより「同じでありながら全く別の作品」としての存在感が求められるのです。 この作品はそういう意味でほぼ完璧といっていいぐらいアレンジ上手い…そしてその結果この映画単品としての「味わい」を生み出すことに成功しています。…映画中にところどころ現れる原作と違う点(映画部の撮っている映画のジャンル、彼氏彼女関係、片思いの相手、新たに追加されたクライマックスのローエングリン)、全て不愉快な違和感を感じることがなく、納得して鑑賞できました。…いやむしろ原作よりいいわ、こっちのほうが…  そんなわけでの9点献上(-1点は実果のストーリーは原作読まないとわかんないのじゃないかという老婆心から。もうちょっとうまくオリジナルな展開で映画に溶け込ませられそうなものだという気がしたものですから…)。 いずれにせよこんな映画が今の(TVドラマ、アイドル偏重の)邦画界に誕生したことに少なからず、感謝です! 
[DVD(邦画)] 9点(2013-08-02 17:06:20)
2.  シン・ゴジラ 《ネタバレ》 
なんですか、この高評価、そしてこの熱く語る長文レビューのオンパレードは!……いいねぇ、あふれるゴジラ映画愛がなんかものすごく伝わってきます。  それに対し、いやね、申し訳ない……自分としては全然期待していなかったんですよ。ツレアイが「ゴジラ観よう」って言ったとき正直まいったなぁと思ったぐらいにまったくね。 でもまあ文句なく面白かった、今年一番の映画じゃないかと思うぐらいです。特に前半のグダグダ、ダメダメの政府対応なんてサイコーでしたね。逆に後半の解決に向かっていくくだりは予定調和的で「まあこんなもんかな」ってテンションはややさがりましたけど。でもゴジラ映画なんだしそうするよりほかないしね。 それにしても首都圏の城南地区に住んでいる人にはえらいサービス満点の映画でしたな。川崎の109シネマズで鑑賞したんですが、観客のほとんどがゴジラがぶっ壊す町並をにやにやしながら観てるんじゃないかと思うと、こっちも頬が緩んでしまいました。無人電車攻撃に至ってはもうサービスてんこ盛りで、いい意味の失笑感が湧き起こっていたと思うし。 原発のメタファーだの危機管理問題の提起だとかいろいろあるんでしょうか、ぶっちゃけこの映画のツボってそういうサービス感にあるような気がします。我々の知っている街並、お馴染みの極めて日本的な事なかれ体質、そういうものを目の当たりに繰り広げられて感じる、「知ってる知ってる感」……(微妙な石原さとみちゃんの起用もそういう意味での狙った感じが漂ってきたのでワタシ的にはギリギリOKでした。)  しかし、今後世界にも配信されるそうだけど、そういうところって海外の人にも伝わるんだろうか? と、若干の危惧を抱きつつ……8点の献上です。
[映画館(邦画)] 8点(2016-08-10 12:10:04)(良:2票)
3.  ぐるりのこと。 《ネタバレ》 
嵐の夜。夫が帰ってくると妻は窓を開けたままで吹き込んでくる雨にずぶ濡れになっている。  「ちゃんとやらなきゃ、 もっとちゃんとやれると思ったのに どんどんだめになってっちゃって もうどうしたらいいかわかんない」  そんなふうにいって心を病んだ妻は泣きじゃくる。 その妻をまるで泣いているこどもをあやすようになぐさめる夫。 「おまえは頑張りすぎるからだめになるんだ。 ちゃんとしなくったっていいじゃないか」  夫が描く90年代世間を騒がせた数々の事件の法廷シーンも 妻の病んだ心を回復させる天井画も、この嵐の夜の号泣の前後を埋める背景にしか過ぎない気がする、少なくとも私にとっては。 それでも、結局のところ映画ってのはこんなふうに、たった一つでもいい、あるシーンが心に深く突き刺ささってくれればいいものなのかもしれない。 その痛みがほしくって私たちは今日も映画を観続けているものなのかも。 
[DVD(邦画)] 8点(2009-11-09 17:46:56)(良:1票)
4.  スウィングガールズ 《ネタバレ》 
ヘンテコリンな方言がそのヘタクソさ故に可愛いかった。それとイノシシの映像を引いたらなんにも残んないかもしんない映画かな。でも8点つけてあげたいと思うのは理屈じゃないんだよね。甘すぎ?
[地上波(邦画)] 8点(2008-11-11 12:38:48)
5.  12人の優しい日本人
この映画を観るとこれの本家「十二人の怒れる男」をまた観たくなる、そして「十二人・・・」を観るとこの「優しい日本人」が観たくなる。そういう意味でまさに理想的な「名作とそのパロディ」の関係の一端を担っている映画です。どちらがどれだけ上回っているというものではないでしょう。こんなに上質なパロディを観たことがありません。 今私としては「十二人の怒れる・・・」を知っている外国の方がこの映画を観てどんな感想を持たれるか、その辺にとても興味がありますね。誰か外人のレビュワーさん、どうぞ良かったらひとつ書いてくれませんか? 
[DVD(邦画)] 8点(2007-04-17 17:05:17)
6.  千と千尋の神隠し 《ネタバレ》 
良かったシーン、①川の神様入浴での「よきかな・・・」と、②銭婆のところへ往く列車内と車窓。教訓だの成長だのそーいうの抜きにしても、観ていて気持ちいい映画、これってなかなか難しいんでしょうね。久々に何度でも繰り返し観られる映画を撮ってくれた宮崎さんに感謝です。(正直もう枯れちゃったかとあきらめておりましたもんで・・・)
[DVD(邦画)] 8点(2007-01-22 12:10:06)
7.  箱入り息子の恋 《ネタバレ》 
終盤の赤裸々な(?)シーン、そこに批判的なご意見も多いみたいですね。でも、ワタシ的にはそこにそこの映画のミソがあるんじゃないかと思うのです。 だってそれ以外は、 「無気力なオタクの青年が初めての恋により、自分の内なる壁を乗り越えて成長する」とか、 「お相手は視覚に障害のあるはかなげな美女」とか、 「彼女の父親は金持ちで見栄っ張りで分からず屋」とかとか、 みーんなある意味手垢のついたような設定じゃないですか。  「美男美女でない者たちの不器用な恋愛」は確かに数々の映画でポピュラーなテーマとして取り上げられています。 しかしそれらは、あくまで清純な恋愛の枠を出ていなかったのではないでしょうか。「ピュアでプラトニックで爽やかに」と一本調子で描かれる恋愛です。 そこにはとどまらない「大人の男女なら当然持つであろうパッション」を非モテ系の不器用な恋愛にも大胆に持ち込んだところ。それこそがこの映画がほかの類似映画に埋もれさせない要因なのです。観た人の心にざらついた違和感としてひっかかるのです。  正直、そういうとこまで見たい人がいるのか?という疑念もないわけではありません。実際不快感を表す人もいらっしゃるみたいですし…でも私には少なくとも不快ではなかったなぁ。鑑賞後時間を置くにつれてむしろこのざらつきが心地よくすら感じられてきました。  そういう意味では観る人を選ぶ映画なのかもしれません。でも凡作ではないことは確かです。 というわけで、よかったらお試しあれ…
[CS・衛星(邦画)] 7点(2016-12-15 18:08:25)
8.  ゆれる
兄弟姉妹のドラマってどうしてこうも「濃い」んでしょう。実社会を煮詰めて煮詰めてその愛憎のエキスだけがドロドロ残っているようなものすごく濃厚な密度を感じます。兄弟は他人の始まりだから?最愛の友であると同時に最大の敵でもあり、永遠のライバルであるから、なのでしょうか? ……私(女)は姉妹をもっていないし、自分の子供にも同性の兄弟(姉妹)はいないので、わからないんですが、そんな私は、人生の中で一番激烈でグロくて熱く煮えたぎっている部分をついぞ知らずにその一生を終えるような、そんな気がしてなりません。 それは……ほっとするような、それでいてどこか寂しいような……不可思議な感覚です。 で、こんな映画を観てその知るよしもない濃い世界を「なんか分かったような気になる」のが結構好きなのかも。 で、そうやって映画鑑賞後なんか分かった気になって呟くのは、 「そうそう、世の中ってさ、この映画みたいに不公平で理不尽で残酷なもんなんだよね」 って言葉。これにつきますなぁ。 
[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-11-11 18:04:13)
9.  おもひでぽろぽろ
都会のモラトリアム女性の「素朴なる農村への無責任な礼賛部分」はどうにも受け入れ難かったが、小5時代の思い出ぽろぽろには素直に入り込めた。 そう、子供なんて―特に自我が目覚めつつある小5ぐらいの子供なんて、気まぐれで自分勝手でそのくせ妙な正義感があったりしてちっとも可愛げのない存在なんだ。そしてさらに悪いことにその可愛げなさを自分でも自覚できつつ段階にあるあたりでもあって「もうどうしたらいいんだか!」っていうもどかしさも上手く表現されていたと思う。ただの「あーいい時代だったね昭和40年代」なんていうノスタルジーだけの映画が多い昨今、これは評価されていい点なのではあるまいか。 この子供時代に対し残念なのが現在の部分。薄っぺらな自然回帰礼賛やヘンな説教臭さ、最後の強引な持っていき方(それと口元のシワも!)などがこの映画全体の評価を下げてしまっている。本当に残念なところである。 
[地上波(邦画)] 7点(2007-10-24 17:17:15)
10.  天空の城ラピュタ 《ネタバレ》 
シータがさ、滅びの呪文をパズーにささやいて教えたとき。 あのとき 「今、飛行石が反応ちゃったらどうすんだろ」、と 放映されるたびにそんなツッコミをお約束のように入れてしまうワタシ・・・ ホント宮崎さんって可憐な美少女好きなんだよね。そんなやっかみもあるから高い点数は入れられない・・・ でも好きですよ。DVDもうちにあるくらい(ほとんど観ないけど)。 
[地上波(邦画)] 7点(2007-06-27 14:28:30)(笑:1票)
11.  となりのトトロ 《ネタバレ》 
この作品は、言わずと知れたお子様向けジブリ作品ナンバー1であることは間違いない。お子様向けでありながら、昭和のノスタルジーを描くことでそのお子様たちの親御さんにもまた深い鑑賞に堪えられる。そんなところもこの映画の素晴らしいところである。 だから、この作品によって子育てを楽させていただいた私ごときに、何かを言う資格などもちろんないのだが・・・んでもさぁ子供が行方不明になっちゃって村は総出で池の底さらったりしているってのに、お父さんお母さん団扇かなんかで扇ぎながら談笑している場合じゃないでしょ!!いくらなんでも病院に連絡ぐらい来るだろうによっっ!まあ、このラストばかりじゃなくなんつーか、おばあちゃんはじめ村人いい人たち過ぎじゃないスか?よっぽどお父さんの上司の教授かなんかがここらのとっても人望のある大地主さんとかで、その肝いりでここに越してきたってこと?そうでもなきゃただのよそから来た都会のちょいインテリな一家に奇異な目こそ向けるけど、あんなに親切にいろいろ世話なんか出来ないよ!農家って忙しいんだからねぇ・・・ なんて今ではすっかり心が汚れてそんなどうでもいいことがやたら気になる人間になってしまいました。お子様向けのアニメ映画なのについつい熱くなっちゃうなんて私もヤキが回ったな。・・・確かにいい作品です。ご家族で楽しんでください。もしもうっかり私のように考える方がいたとしてもお子様方の前ではそれは禁句です。それは悲しい大人の世界の話ですから・・・(涙)。 
[DVD(邦画)] 7点(2007-06-21 16:23:59)
12.  嫌われ松子の一生 《ネタバレ》 
うう、転落する女の人生というテーマがテーマだけにちょっとどれだけ楽しめるかという心配がありましたが、いや予想外に良かったです。ちょっと最後の30分ぐらいは蛇足に感じましたがそれまではテンポもよく音楽にのって楽しめたという感じ。 ・・・・あれっ、でもそれ以外に書くことないな・・・・観たた直後は、色彩がとても鮮やかなせいかキョーレツな印象だったんでいろいろ書けそうな気がしたんだけど・・・・。うーんとうーんと・・・そうそう、ヤクザになっちゃった元教え子との愛は感動的だったとか、えっとそれから塀の中でいいお友達ができてよかったねとか・・・って思い出してみるんですけど、歌や踊りで華やかで観やすくしていますけど、やはり転落する女の悲劇以外の何物でもありません。やっぱり主人公に共感するところが少ないとなかなか辛いものがあります(汗)。
[DVD(邦画)] 7点(2007-04-17 17:08:29)
13.  十三人の刺客(1963) 《ネタバレ》 
すみません、私が期待しすぎちゃったせいもあるんでしょうが、イマイチでした。 まあ、前半は良いと思うんですよ、目付(千恵蔵)もバカ殿の側近(内田)も、善悪とは別の次元で互いに武士の一分を通そうとするところとか。その衿持ちの清清しさなんて、昨今のエセヒューマニズムに毒された時代劇に渇を入れてやって欲しいほど、見事でした。 でもねぇ、一番の見せ場の落合宿があれでは…。何がなにやらわからないままやたら狭いところでひたすら斬って斬って斬りまくるってんじゃ単調すぎて眠くなってしまいます。罠を仕掛けるにしてももう少しその準備を丁寧に描いて、私たちも十三人の仲間としてこの計画に加わっているかのような心持にさせていただきたかった、この点、かえすがえす惜しいでところす。 結局「集団抗争時代劇」と銘打っていますが、クライマックスの一対一の対決のスタイルなんて、やっぱり良くも悪くも時代劇の典型にはまった作品で、それ以上でもなくそれ以下でもない。古き良き武士の生き様を描くという意味では郷愁を誘う秀作ですが、「一人一人を丹念に描く群像劇」や「練りに練った戦術を駆使した痛快娯楽作」としては物足りなさの残る作品。そういう点では「七人の侍」には残念ながら遠く及ばないといわざるを得ませんね。 
[DVD(邦画)] 6点(2010-10-04 17:43:19)
14.  ラヂオの時間 《ネタバレ》 
うーん、「THE有頂天ホテル」より面白いのかと期待していたのですが、残念ながらドッコイドッコイでした。観ているときは結構笑えるし、とても丁寧に作ってあるっていうのも十分わかるんですけど、でもなんかなぁ・・・だいたいあのドラマを謙さん扮するトラック運ちゃん以外が熱心に聴いているとはとても思えないし(だからこそあのトラックシーンは良いのだろうが)・・・ 例えば、あとで思い返してもクスリとできるところまでは至らないとか、テレビでやっているのを見かけたとしても「おっやってる、観てみっか!」って気分にはなりそうもないんですよね。もっとお約束っぽい寅さん系のコメディのほうがついつい観ちゃうのに、どうしてなんでしょう。どうも三谷作品独特のくどさが私には性に合わないってコトなのかしら。それに何人かの方が言われているように、これは舞台でみたほうがいいって感じの作品だった。舞台っぽいものは舞台でやったほうがいいような気がする。無理に映画でやる必要ないでしょう。 
[DVD(邦画)] 6点(2007-11-21 17:16:17)
15.  かもめ食堂
いろんなクセのある人たちが出てきては、ダラダラと有りりそうで無さそうな日常が続いていく。その背景には、北欧ってのはこんなデザインの国なのか?という無機質で清潔感に満ちた厨房。食堂にはうすら寒さが伴うほどの生活臭皆無の空間が繰り広げられる。実際こういう映画は癒し系に有りがちだし、一歩間違えればよくある陳腐なモノに陥っちゃいそうなんだけど、この映画がそうはならないのは、やっぱ料理シーンがあるからなのではないでしょうか。 私は主婦なんで、お弁当や休日のお昼などにおにぎりや塩鮭や玉子焼きをつくるときはありますけど、こんな風に落ち着いてしなやかな手付きで手際よく料理ができたことなんかないんですよね。私が言うところの料理っていうものはもっとバタバタごちゃごちゃしていて、作っている人間を少なからずイラつかせるようなもの。そりゃあんたが素人だからって言われればそれまでなのかも知れませんが、一見素人っぽいサチエさんが実に鮮やかな手つきで料理を仕上げていく様は、まるで魔法のようで・・・それは完全なる虚構の世界でのことなのです。 ひょっとしたらこの映画の醸し出す不思議な雰囲気は、私達の知らない異国フィンランドが舞台だからなのでも、3人の女性がいかにもっていうキャラだからなのでもなく、この虚飾に満ちた小奇麗な料理の手付きによるものなのかもしれません。もちろん狙ってやったことなのでしょうが上手いモンですね。まさにマジックっていうか・・・こんなふう感じるなんて、要は私もツボにはまったクチってことなんでしょうが。 ま、私みたいにお料理番組で先生の手付きにみとれるような人にはおすすめの作品ですね。そのほか癒しのストーリーやクスッと笑いを誘う小ネタ、北欧の森の美しさなどは正直どうでもいいって感じですけど・・・ 
[CS・衛星(邦画)] 6点(2007-11-14 17:05:32)
16.  それでもボクはやってない
丁寧に作られた啓蒙作品というかんじ。勉強になります。裁判員制度も始まることだしタイムリーなテーマでもありますね。 でも映画の出来としてはどうなんでしょう?確かに加瀬くんの抑えた演技はいいし予想の付かない展開も興味深くはある。けど面白みに欠けてませんか。何もゲラゲラ笑うような面白みではありません。私が言いたいのは「筋を知っていながらも何回でも観たくなるような面白み」がこの映画にはあるか?ということです。残念ながら私にはその辺を見つけることができませんでした。つまり私にとってこの映画は、「最初の目の付け所とその後の丁寧な調査」といった周防監督の「才気と努力の発表会」に留まっているのです(セルDVDの特典映像にはその辺が更に詳しく物語られているようですが・・・)。残念ながら私は天邪鬼なもので「そうか頑張ったんだー、さすが周防さん!」っていうほどの思い入れはなかなか出来ないんですよね。やっぱりこの作品自体よりは、監督のネームバリューのほうが世間的にはまだまだ勝っちゃっているな、と思えてなりませんでした。その手の名監督ってもの自体が私には鼻につかえる存在なので、点はやや辛めです。ファンの人、ごめんなさいね。 
[DVD(邦画)] 6点(2007-11-07 12:59:43)
17.  日本沈没(1973)
昨日衛星でやっているのを、ついついみちゃいました。うーむ、♪チャラララーみたいな音楽に時代を感じますねぇ。ファッションや世相もちょっと前ならものすごくこっぱずかしいんでしょうが、ここまで時代が遠くなると登場人物たちの垢抜けなさもまた味わいに思えるから不思議です(笑)。 さて、本題の映画の内容に入りますが、丁寧に努力を重ねて作っているという製作側の姿勢が伺え、好感をもちました。特にこの感じ(音楽や配役)ならラストは絶対、「主人公たちの涙の再会そして抱擁」で終わるもんだとおもっていたのに、ちょっとやられましたね(すみません、当方原作は未読なので結構甘々なエンディングだろうとタカをくくっていました)。こんなラストの描き方なんかにも「今までと違う映画を撮ってやるぞ!」みたいな意気込みが感じられます。 そんなわけで、今回の採点は甘めでこんなかんじになりました。また見たい映画かと聞かれると、やっぱ一度で十分って気はしますが・・・ 
[CS・衛星(邦画)] 6点(2007-07-04 12:25:13)
18.  フラガール 《ネタバレ》 
ううーん、普通に面白いって感じですね。標準を保っているっていうか・・・ ワタシとしてはもうちょっと「さびれゆく炭鉱町の話」的色合いを出して欲しかったかな。完全に中心は「フラガール」たちだけなんですよね。そのせいか笑いと涙の結構ベタな人情モノのレベルにとどまっちゃったって感じ。 製作側としてはイロイロ欲張って散漫とさせるのを恐れたのかもしれないけど、もうちょっと群像劇的にしたほうが映画としての深みが出たんじゃないかなって気がします。どなたかも仰っていたけれど、フラの練習のシーンばっかでそのほかのハワイアンセンター建設の準備は唯一椰子の木が運ばれてきたシーンぐらいでほとんど描かれていない。推進派VS反対派の対立ももっと通り一遍でなく細やかに描けなかったものかと思うわけなんです。 特にトヨエツ扮するお兄ちゃんの存在はかなり中途半端。こりゃ「トヨエツも出てます」っていうぐらいの意味しかないじゃん!って感じです。女の子らがそれなりに頑張っているのに役者としてそれでいいんかい、トヨエツよ! というわけで、つまりは「リトルダンサー」や「ブラス!」を期待していったら「・・・ガールズ」とか「・・・ボーイズ」だったというワケ。それだって面白くないわけじゃないけど、やっぱワタシ的には物足りないなぁ・・・ああ、というわけで炭鉱モノの良作を求めてまたTSUTAYA通いの日々は続くようです。次は「わが谷は緑なりき」でも借りるかね・・・ 
[DVD(邦画)] 6点(2007-06-18 13:01:21)
19.  電車男 《ネタバレ》 
この映画については「『この女(エルメスのこと)はオタク専門のサギ師か?』と思った」という吉田戦車の批評が今も頭にこびりついています。おかげで楽しく鑑賞させてもらうことができましたが、この批評がなかったら、多分・・・この映画の有り得無さはちょっと苦しかったかも・・・。 でもまあ中谷美紀の美しいがいかにも年上というキャスティングは、「若干行き遅れ気味か?」とか「母性本能をくすぐるタイプが好みなのか?」というこの恋の動機付けには役立ったような気がします。
[DVD(邦画)] 6点(2007-05-16 12:53:36)
20.  THE 有頂天ホテル 《ネタバレ》 
紙芝居か人形劇の幕開き風オープニング・・・これにはなんかワクワクさせられました。中身のゲラゲラよりはクスッの連続もキライじゃないです。でもなんだろう、「こういくと思うだろ?でもそうはしないもんねー」風のあざとさが見え見えなのかも(それが三谷カラーなのかな?)。確かに丁寧に作られているし笑いもとれるけど、劇場で観たりするほどの作品かは・・・ちょっと疑問です。なにせ観終わってもほとんど心に残らない、一番心に残ったのが「ドンキホーテ」の歌なぐらいですから・・・
[DVD(邦画)] 6点(2007-01-29 12:46:47)
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