21. 薄氷の殺人
《ネタバレ》 魔性の女がキーパーソンになったフィルム・ノワール系。 わかりにくいところや不自然なところもチラホラ。最初に射殺された容疑者兄弟は、結局事件には関係なかったのか。 雰囲気や情緒を重視して辻褄の合わない不自然なところが出てくる映画は苦手。 女のキャラもブレてるように感じたが、グイ・ルンメイの美貌は印象に残った。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2016-10-23 22:51:50) |
22. 忘れえぬ想い
《ネタバレ》 香港映画のラブストーリー。子持ちのバス運転手と婚約したものの事故で彼氏を失ってしまい、その事故したバスを引き継いで運転手になる女。ペーパードライバーがいきなりバスの運転などうまくできるわけもなく、乗客からクレームを浴びたり交通違反切符を切られたり。縄張りを侵してヤクザに怒鳴られ、客に偽札を掴まされ、ふんだり蹴ったりの毎日。おまけに彼氏の遺児を引き取っているので、生活にも余裕がない。 これが美人なものだから手を差し伸べる男もでてくる。どうにもいかなくなって子供を施設に預けようとするも、泣きじゃくる子供のかわいさに負けて二人して育てることに。 もともとギクシャクしていた女の家族だが、最後は父も何となく娘を受け入れているのがちょっと物足りない。女も男も結構あっさりと過去と決別しているようなハッピーエンド。特にこれといったインパクトのあるエピソードもなく、すぐに忘れてしまいそうな映画。実際に、以前見たのに後半部分をすっかり忘れていた。 [DVD(吹替)] 4点(2016-10-09 22:50:06) |
23. ブルース・リー物語
《ネタバレ》 見終わって感じるのは、ブルース・リーは唯一無二の存在であること。 演じきれる役者などいない。 いくら見覚えのあるアクションを真似ても、憂いを含んだにじみ出るオーラや技のキレが違いすぎる。 なので映画としてはつまらないが、ブルース・リーという人物を知る一助にはなる。 それでも、100分足らずではブルース・リーの人生を深く描き出しているとはいえず、物足りなさは残ってしまう。 議論を呼んだ謎の死についても、ときどき鎧兜の悪魔に襲われる幻想が挿入されるが、踏み込んだ具体的描写はしておらず、曖昧に逃げたようにもとれる。 [地上波(吹替)] 4点(2015-03-04 22:26:46) |
24. 天使の涙
ストーリーで魅せるよりも雰囲気で魅せるタイプの映画。 スタイリッシュな映像や音楽はいい。 けれど、ストーリーには引き込まれない。 同監督の『恋する惑星』もそんな感じだった。 ウォン・カーウァイ作品は二本目だけど、合わないのかも。 [DVD(字幕)] 4点(2014-12-01 00:07:32) |
25. 大丈夫日記
重婚をごまかそうとしてのドタバタコメディ。 エレベーターの中での鉢合わせを乗り切ったのはちょっと笑えた。 が、ストーリーがシンプルなので、90分を同じ調子でやると少しダレてくる。 いかにもドタバタコメディというコント風の演出が肌に合わず。 コメディで笑いのツボがズレていると厳しい。 主演のユンファはマフィア物のシリアスなイメージがあったので、その落差は良かったのだけど、吹替えがコント赤信号のリーダーではその効果も台無し。 やるならシリアスなタッチでコメディを描いたほうが笑えるのに。 [地上波(吹替)] 4点(2014-10-24 22:38:21) |
26. 狼たちの絆
ルパン三世風香港映画という感じのコミカルなアクションもの。 車椅子、トランプ、釣竿などもアクションの小道具に。 ジョン・ウー監督、チョウ・ユンファ、レスリー・チャンといえば「男たちの挽歌」のようなクールなものを期待していたので拍子抜け。 [DVD(吹替)] 4点(2014-07-11 00:43:37) |
27. 南京の基督
《ネタバレ》 富田靖子が中国人の娼婦を全裸の濡れ場も辞さずに熱演。 主演のレオン・カーファイが日本人作家役なので、なんでアベコベにするのか意図がよくわからない。 純真でいたいけなクリスチャンの金花が残酷な運命に翻弄されてボロボロになっていく様子が痛々しい。 キリストだと思い込んだ外国人に抱かれて梅毒をうつされ、男がキリストでなかったことを知って半狂乱になる姿が哀れを誘う。 泣ける切ない作品は好きだが、この映画は泣けずに暗くてどんより重くなる。 [ビデオ(邦画)] 4点(2013-06-01 00:44:09) |
28. 花様年華
ウォン・カーウェイ監督の「恋する惑星」「天使の涙」もダメだった。 オムニバス作品の「愛の神、エロス」はまだマシだったが、この監督とはどうにも相性が悪そう。 W不倫を変に気取って撮っただけに感じられる。 [DVD(吹替)] 3点(2017-08-30 00:19:04) |
29. ブルース・リー/死亡遊戯
《ネタバレ》 ブルース・リー本人の撮影分がラスト十数分ほどで、後は代役と編集を使って強引に映画にしたものだから、いくら苦肉の策で変装や編集でごまかしたところで無理がある。シリーズが替わって役者が替わったり、年代の違いで二人の役者を使い分けるならわかるのだが、一つの作品で違う人物が同じ役をやったので何とも珍妙な仕上がりに。代役と丸わかりなのに、本人のカットを時折り編集で挟むものだから、ものすごい違和感。コロンボの吹替えでドラマ中に声優が時折り入れ替わる回があって、それも気持ちが悪かったが、本作はそれ以上に違和感が強い。無理に映画にせずに、本人の格闘シーンはドキュメンタリーとして使えば良かったのに。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2015-06-25 23:33:09) |
30. 詩人の恋/妻と愛人
印象に残るのは、裸で孤軍奮闘の感のある桜っ子クラブ出身の森野文子くらい。 実話を元にしているようだが、ストーリーで魅せるわけでもなくエロも中途半端。 なにより自分に都合のいいエデンの園に執着する主人公の詩人に魅力がない。 [ビデオ(吹替)] 3点(2014-04-20 20:31:52) |
31. 世界の涯てに(1996)
《ネタバレ》 白血病の女性がある男に出会って最後の恋に落ちて――。 恋する相手のどんでん返しはあったものの、大まかにいえば難病ものによくあるベタな設定。 映像やストーリーがロマンチックな女性向けか。 [ビデオ(邦画)] 3点(2014-03-18 20:44:18) |
32. 恋する惑星
映画通の人に薦められて見たものの、まったく趣味じゃなかった。 前半が金城武、後半がトニー・レオンの二部構成だが、ほとんどつながりはない。 骨太のストーリーがあるわけではなく、PVのミニドラマのようなオシャレ系映像。 「California Dreamin'」「夢中人」など音楽はとても良かったけど、こういう感覚的な映画は苦手。 雰囲気を味わえばそれでいいのかもしれないが、つかみどころのない話でよくわからず、感情移入できる人物が一人もいない。 前半の話は共感はできないまでもまだ理解できるが、後半、特にフェイの言動は理解不能。 人の部屋に勝手に侵入して模様替えしたり、せっかくのデートをすっぽかしてカリフォルニアに飛んだり。 そんな女を待っている男もよくわからない。 変人たちの世にも奇妙な恋物語。 [DVD(字幕)] 2点(2014-11-05 21:54:06) |