41. ライジング・ドラゴン
《ネタバレ》 前半は、ジャッキーらしいサービス精神でこれでもかというくらいネタを詰め込みまくっているのですが、中盤以降話がどんどん拡散して、各人の立ち位置も不明確になって、つまらなくなっていく。つまり、「思いついたことは全部やる」というスタンスは共通なのですが、体一つでやっているとそれが輝くのに比べ、いろいろお金を使い出すと、散らかるだけになってしまうということがよく分かるのです。ラストのニュースの最後で、訳の分からないものがまじっていたので-1点。しかも、ぱっと見で分からないよう、一部字幕を省略しているのも姑息。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2016-09-12 00:06:12) |
42. 友は風の彼方に
キャラ設定だとか各人の行動だとかが、妙にはっきりしなくてぶれていて・・・どうも迫力を感じないのです。それと、ラストをあのように持って行くのであれば、潜入捜査の過程でのステップがもっといろいろ必要だったと思います。 [DVD(字幕)] 5点(2016-09-10 02:08:21) |
43. アクシデンタル・スパイ
《ネタバレ》 ストーリーはどうでもよくって、ただひたすら体を張ってサービス精神全開なのが、やはりジャッキー。今回は病室器具アクションにサウナアクションですか。体を張るだけではなくて見せ方を真剣に考えているのが、やはりこの人は違います。ただ、終盤のスピードもどきは余計で、最後はもちろん、カンフーのできる敵ボスとの肉弾戦一騎打ちであるべきでしょ。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-06-05 03:39:09) |
44. いつの日かこの愛を
《ネタバレ》 密輸事件とそれにかかわる殺人事件というのが序盤で提示されて、真面目なサスペンスっぽい雰囲気が漂っているのだが、いつの間にかその辺は本筋ではなくなっていく(笑)。つまり、前後の作品同様、チョウ・ユンファとチェリー・チャンの奥床しい慕情を楽しむ作品です。それにしてもチェリー・チャンという人は、どのシーンでちょろっと出てきただけでも、画面に手を突っ込んで抱きしめてあげたくなるほどの生々しい美しさがあります。それだけでもこの作品は十分です。邦題は全然違うと思うけどね・・・。 [DVD(字幕)] 6点(2015-09-19 20:03:09) |
45. ブルース・リー/死亡遊戯
つくり方自体がアウトテイクのかき集めみたいなものなので、その時点で映画作品として成立していないが、その点を抜きにしても、延々と続くじめじめした雰囲気がもたらす脱力感は、拭いようがない。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2015-07-02 18:43:42) |
46. ドラゴンへの道/最後のブルース・リー
《ネタバレ》 リーが突く。リーが蹴る。リーが殴る。ただひたすらそれを鑑賞し続ける作品。もちろん、それだけでも価値はある。自分で監督までやっちゃったら、そりゃ、こうしたくもなるわな。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-06-26 02:59:54) |
47. ドラゴン危機一発
何か、ものの見事に内容がないというか、その場限りの思いつきシーンをつないだだけというか・・・リーがいくらアクションを頑張っても、環境設定がきちんとできてないと、それも生きないわけです。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2015-06-14 00:40:02) |
48. 狼たちの絆
《ネタバレ》 何よりも、盗みのシーンに手作り感があるのが良い。省略できるところは大胆に省略し、目の前の課題やトラップを明快に提示し、それを的確な技能で(かつ、格好良く)切り抜ける。後をダラダラ引っ張らない。そういう基本を大事にしているからこそ、3人の青春チックな人間関係も、親や警官のかなり強引な設定も、さらに強引な主人公関連オチも、自然に一体化して包み込まれるのです。ユンファとチェリー・チャンのちょっと切ない関係が、程よいスパイスになっていますね。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-06-09 01:46:55) |
49. 少林寺2
《ネタバレ》 前作とは内容的に関係なしということを知らずに見たので、最初の20分くらいは、一体何が起こっているのかと思ってしまいました。しかし、それにしても最後まで騒がしかった・・・幼稚園か小学校低学年クラスにでも放り込まれた気分でした。クライマックスの12分間のてんこ盛りアクションシーンに3点。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2015-04-15 22:19:31) |
50. 少林寺
ところどころ演出が異様にださかったり間延びしていたりするのですが、精度を極めたカンフーアクションをとにかくあらゆる場面で見せつけてやりたいという執念だけで映画を一本作ってしまうという姿勢は、嫌いではありません。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-04-08 02:35:52) |
51. 単騎、千里を走る。
肝心の親子関係の描写(義親子関係含む)があまりにも凡庸で浅薄なので、いくら主人公が中国の奥地に行って頑張っても、「脚本にそう書かれているから行っている」だけであって、感動を呼び起こすものになっていません。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2015-03-01 13:16:58) |
52. ダブルタップ
前半のいちいち丁寧な銃関係の描写は、よくあるガンアクションとひと味違うところを見せてくれるのだが、後半に入っていくにつれ、誰が何をしたいのかという輪郭がだんだん崩れていくのです。同じような撮り方をしている同じようなシーンが多いのも難点。 [DVD(字幕)] 5点(2014-10-25 02:29:31) |
53. 燃えよドラゴン
《ネタバレ》 ブルース・リーについては、アクション・シーン以上に、忍び込むときや隠れるときのしなやかな身のこなしの方が美しいと思いました。ただ、それ以外のすべてというか、筋立てや各シーンの設定なんかはものすごく雑でいい加減で、せっかくのリーの存在がもたらすはずの「熱さ」の部分を大きく削いでいるだけのような気が。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2014-08-15 01:25:17) |
54. ブレードランナー/ディレクターズカット<最終版>
《ネタバレ》 ホネは一言でまとめられるくらい単純なお話なのに、デコレーションへのこだわりだけでここまでのものを生み出したスタッフの執念が凄い。真面目に筋を追いかけるよりも、独特の空気に身を委ねてたっぷりと浸る映画。というのは制作者の自己満足に終わってしまう場合が多いんだけど、この作品は貴重な成功例。そんな中にもいろいろ小ネタもあったりするから侮れない。 [DVD(字幕)] 7点(2014-03-25 02:18:54) |
55. 恋する惑星
《ネタバレ》 前半と後半が全然つながっていない時点で、何がしたかったのかが分からない。"California Dreamin'"の使い方がしつこすぎるのもマイナス。フェイ・ウォンが合い鍵で忍び込んであれこれやるといったところは新鮮だったので、その辺の観点をうまく使えばもっと面白くもなったと思うのに、そういう方向には行かなかったね。 [映画館(字幕)] 5点(2014-02-09 20:09:12) |
56. ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌
《ネタバレ》 これだけドカンドカンとドンパチズドドドだけで成り立っている作品の、どこがハード・ボイルドなのでしょうか(笑)。しかし、それだけ1つの要因だけに徹底して、クライマックスの病院で延々何十分も引っ張り続ける執念は、逆に凄い。さりげなく挿入される病院廊下の長回しも、きらっと光っていました。それにしても、敵の集団、武装占拠組だけでいったい何十人の大組織なんだろう。あれだけ頭数がいたら、もっと何でもできるような気がするけど。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-04-09 03:06:42) |
57. 早熟 ~青い蕾(つぼみ)~
《ネタバレ》 まさか2005年にもなって、こんなベタベタの作品を堂々と発表してしまう根性に驚嘆。これに対抗できるのは、関根恵子のデビュー直後の一連の作品くらいではないか。ただ、ベタなのは嫌いではないのだが、全体的にいろいろと都合良すぎというか、登場人物の人格よりも進行の便宜の方を優先してるっぽい箇所がいくつか目についた。 [DVD(字幕)] 6点(2013-03-20 01:04:42) |
58. 雨音にきみを想う
《ネタバレ》 じわっとした緊迫感の中で進んでいく序中盤は良かったんですよ。光と影が交錯する作品世界の中で、役者陣も、軽率に騒ぎ出さない堅実な演技をしていたのです。が、クライマックスからの持って行き方が、どこにでもあるような感じで安直だったなあ。隣のおっちゃんとか、少女の実の母親とか、何かやってくれそうな魅力的な登場人物も、結局使いこなせませんでした。あと、このまとめ方なら、兄はともかく、ヒロイン自身の病気云々は要らなかったのでは? [DVD(字幕)] 6点(2013-03-19 01:56:43) |
59. ワンダー・ガールズ 東方三侠2
《ネタバレ》 前作でトリオ結成に至り、今度こそ豪快に大暴れかと思いきや、何と最初の30分で、ほとんど壊滅状態みたいなとんでもない窮地に陥ってしまう!普通ならこいつはまず死なないだろ的なキャラも、容赦なくビシバシ抹殺される!しかも、それならばただちに3人組が団結して立ち向かうかと思ったら、あれやこれやでなかなか軌道に乗らない!いや、こんな掟破りの大ピンチはまったく予想してなかったので、びっくりしました。ナックル星人とブラックキングの連合軍に新マンが敗れ去ったとき以来の衝撃でした。とどめが、その後のシリーズ化を自ら全否定するかのようなあの渾身のラスト。何か、最初から最後まで、謎のような必然性のないテンションが暴走しています。とてつもないものを見てしまった気分です。 [DVD(字幕)] 6点(2012-08-30 03:44:48) |
60. ワンダー・ガールズ 東方三侠
《ネタバレ》 美女三人組が正義の味方で大活躍する脳天気アクションかと思いきや、序盤は善悪をはっきり区別しないで進んだり、周辺人物の刑事や博士も今にも死にそうなほどの被害に遭遇したり、敵に誘拐された赤ちゃんや子供たちも容赦なく殺されたり(!)と、ストーリーの暗い部分もきちんと盛り込んでいるのが面白みを増していました。あんな「魔宮」がその辺の地下にあってどうする!とか、マギー・チャンのおみ足は意外と太かったとか、下らないツッコミ箇所も十分です。 [DVD(字幕)] 6点(2012-08-25 01:12:32) |