1. ミラクル7号
《ネタバレ》 タブー無視、遠慮なく、気取りなく、ストレートに描ききってるところが爽快。貧富、肉体的特徴に起因するイジメ、単にゴキブリだけでなくそれを「潰す」しかも大胆に。下品なようだけれど、貧しくても努力をし、清く正しく生きることを「はっきり」主張。一昔前、日本ではドリフがあったのだが、笑いとペーソスをひとまとめにしたこういう映画がもっと見たい。エンディングのボニーMのサニーが懐かしかった。 [DVD(字幕)] 9点(2010-09-23 22:20:26) |
2. クローサー(2002)
カッコいい!冒頭のアクションは007を思わせるような軽快であっと驚くような展開。女性もスタイルよく、アンジェリーナなんたらより、遥かに品が良く、若くてきれいだ。close to you のBGMも学生映画作品っぽいというか、知った曲をうまく使っていて、センスの良さを感じた。いいねえ、香港 [DVD(字幕)] 8点(2010-08-02 22:32:26) |
3. 忘れえぬ想い
《ネタバレ》 「忘れられるはずがない」過去を「忘れたことにする」。そうやって前に進んで生きていく。そうだよね・・・、うん、そうしたほうがいい時もあるよね。意地張って、義理立てるのもそれなりに立派だけれど、不幸になっちゃ元も子もないから。泣けるねえ、こういうのに弱いなあ。好きな映画。 [DVD(字幕)] 8点(2010-07-31 17:14:31) |
4. ドリアン ドリアン
《ネタバレ》 ゆとり世代のお子ちゃま達、団塊世代の変人中高年達に「ズキューン」とお灸をすえてくれるような、心がすがすがしく、晴れやかになるような映画だ。ストーリー的に大陸から香港に売春出稼ぎにきた女性の一時期を淡々と描いている。飽食の日本人、何か忘れていないか?大事なものを。「日々、一生懸命生きる」ってことを。そういった主題を強く感じる。「生きる意味?」そんなこと考えてる暇あれば、一生懸命、一日を生きよう!そういったひたむきさが清々しく感じられる。毎日忙しい日々を過ごしている自分に、そういった一生懸命にひたむきにいきる姿が嬉しかった。何が尊い?何が高尚?そんなこと、他人が勝手に決めること、今の自分には関係ない、大事なことは一生懸命生きること。 だけど、そんな一生懸命生きてる中国の人を「外から」みつめてしまうと、ちょっとなにか寂しく、むなしく感じられてしまうことも事実。一度大陸から出て、香港を知ってしまった主人公の心情がぼんやりと写しだされたラストシーンの雪だった。 [DVD(字幕)] 9点(2010-07-28 20:49:39) |
5. ラヴソング
《ネタバレ》 運命の赤い糸の神秘さと感動は感じられた。しかし、あっちにいったりこっちにいったりする男女の主人公の心情には共感できない、無理がある。共感以前に理解しがたいものがあり、なんとなく釈然としない。とりわけやくざの親分を船に追って、情に負けてそのまま行ってしまうシーンなど、あれは、情に負けたのか、その瞬間また愛が燃えたのか、一貫性に乏しい。男の主人公が半ば「腑抜け」だからこそ、成り立つ展開であり、その前提に立っているという不快さが、一般性の乏しさが作品の価値を下げている。 [DVD(字幕)] 5点(2009-10-23 20:13:26) |