1. 墨攻
《ネタバレ》 原作は小説もマンガも未読。防城戦の映画で面白いのを観た記憶がないが、これもまたつまらない。大体において国王たちがあまりに馬鹿すぎる。自分たちのおかれた状況が分かっていないようなアホさ加減。一度敵を撃退しただけでもう敵が来ないかのような浮かれっぷりはなんなんだろう。謎過ぎる。王子を人質にとられて逃亡されても、王子を離したと聞いただけで、王子の身柄を確保する前に大量の矢を降り注いで自分たちで王子を殺してしまう抜け作ぶり。おいおい。敵対心あらわだった王子が、何故かいつの間にか彼に傾倒することになっている流れも相当に不自然。あんなプライド丸出しの男がそう簡単に折れはしない。ラストも馬鹿な国王が生き残ってしまうのですっきりしない。その数年後に国王は殺されたとかなんとか字幕で説明されてもねぇ。主人公の風貌、黒人奴隷の存在など、時代的にどうなんだろうと思えるが、知識がないので正誤の判断は出来ないが違和感はある。唯一良いと思えたのは主人公が時たま言う含蓄のある台詞のみ。原作は面白いらしいのでこれを観るくらいならそちらを読みましょう。 [DVD(字幕)] 3点(2007-11-04 18:37:13) |
2. アクシデンタル・スパイ
《ネタバレ》 前に観たときはかなり微妙な感じだったが、今回観てみたらそれ程悪くない印象。ジャッキー・チェン特有のそこらへんにある小道具を上手く使ったコミカルなアクションは健在。病院での戦闘も電気ショック蘇生機を使い、トルコ風呂では裸で逃げ出し、市場に迷い込んでありとあらゆるものを使ってのアクション。裸だから股間を見せないようにいろんなもので隠すのだが、これが実に上手い。しかしストーリーはおざなり。CIAの女もジャッキーに復讐をけしかけるような情報を流してますし。タンクローリーのシーンは蛇足というか浮いているというか、いらんですなぁ。炭素菌抱えて燃えているタンクローリーに乗り込むし、オイル運搬車は何故か家族連れで乗ってるし。もう無茶無茶。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-11-04 17:16:11) |
3. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地争覇
《ネタバレ》 前二作同様やはりストーリーは適当。対戦相手を汚い手を使って蹴落としてもお咎めなし。これでは武術奨励どころか国力低下で逆に列強に漁夫の利を狙われる。要するにヤクザ者の団体が周りを蹴落としていくわけだが、これを取り締まれないという治安では国力向上などは望むべくも無いでしょう。刀だ槍だと遣りたい放題の姿を前に「度を越して、怪我人が出ないように注意しなさい」という李鴻章のコメントには呆れた。いやいやいや、怪我するに決まっとるがな。あんたこいつらに暗殺されたって不思議じゃないですよ。ダラダラと続く獅子舞戦。伝統芸術である獅子舞を見せたいのかカンフーを見せたいのか良く分からない。とにかく獅子舞がクドイ。百脚はもう妖怪の領域。これはこれでいいんだろうけどね。撮影機が倒れて横になった映像を皆が見るシーンがあるが、顔の傾け方が逆でしょ?あれじゃかえって天地逆さになりますよ。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2007-10-25 23:10:06) |
4. 少林寺2
《ネタバレ》 これまた続編のような邦題だが、内容全く無関係。さすがにここまでいくと詐欺ですな。コミカルタッチで、作品としてはファミリー向け。だがこれが結構メリハリが利いていて出来が良い。武術は圧倒的に素晴らしいのは間違いないし、そこにこういうほのぼの系をを組み合わせるのもありだなぁと。年月がポンポン過ぎていったりするのもご愛嬌。難を言えばかつて少林武術に右目を潰された悪党が、何故か10年もの月日を経てから復讐に乗り出すってのが妙。しかもその復讐に至るまでの計略が随分ゆっくりとしている。普通に見ても1年以上かけていますから。さすがにこの辺はとってつけた感は否めず。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-08-31 19:18:26) |
5. 少林寺
《ネタバレ》 作品全体が演武会のような印象。これは本当に凄いと感心。「三十六房」よりもこっちの方がスピード感があるし、魅せる事に特化している分見栄えがします。ただストーリー的には面白味がまったくない。もう少しでいいから工夫が欲しいところ。ヒロインもちょっと武芸をたしなむがやたら掛け声が五月蝿い。もう少し抑えられないものか。しかもこの武芸をちょっとかじった程度の娘に敵方の幹部が翻弄されたりするので、敵役の格を落とす結果に。最後の戦いは団体戦でもあるので、イマイチ主役のリーが目立たない。しかも皆当然坊主頭で、リー以外は白い服を着ているため誰が誰だか判別しづらい。まあ判らなくてもいいっちゃぁいいんですが。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-08-31 19:03:33) |
6. 続・少林寺三十六房
《ネタバレ》 続編ってことに邦題で勝手にしちゃってるぽいですが、前作とは打って変わってコメディタッチ。しかしこのコメディがまったく面白くない。作り物の出っ歯をした男がなんか嫌。こんなにはっきり判る作り物の出っ歯をする意味があるんだろうか。これで香港人は笑うのか?まさかね。嘘がばれたことを主人公のせいにしたり、修行して帰ってきた主人公を何の反省も無く諸手を挙げて頼ったり、責めることばかり一人前で自分で変革する意識に欠ける周りの人間の無責任さが嫌。特に主人公の兄貴には呆れるばかりです。修行に入ってからもいまひとつ盛り上がりにかけ、やっと面白くなるのは主人公が足場組みを命じられてから。この足場組みで得た技術が最後の戦闘にも応用され、戦う相手を次から次に拘束していく戦い方は面白かった。こういう反映の仕方はいいね。そんなわけで終盤だけはなかなか楽しめました。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-08-31 18:49:22) |
7. 少林寺三十六房
《ネタバレ》 正直序盤はまったく面白くもなんとも無い。しかし修行に入ってからが俄然面白くなる。ひとつひとつ房を乗り越えながら成長していく様が心地良く、ある種TVゲーム的な楽しさに通じるものも感じます。この映画は主人公が如何に成長していくかの物語。最後の敵討ちも修行による精神的成長の体現としての戦闘という位置づけとして考えれば、その地味さにも納得がいく。地味だからこそ良いのです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-08-31 18:35:13) |
8. 宋家の三姉妹
《ネタバレ》 中国近代史などに大して詳しくないため、それなりに見ていて目新しく、興味を持ってみていられる。歴史を垣間見るにはそれなりに勉強になっていいのではないだろうか。セットなどにチープさを感じられないのも良いです。冒頭から姉妹の三者三様を打ち出しながら、意外と個性の違いが出てくるのがかなり遅めなのは難点。日香合作の割りに、日本兵の描かれ方はナチのそれと大して変わりないのも気にはなる。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-08-09 23:08:16) |
9. プロジェクト・イーグル
《ネタバレ》 前作よりもこっちの方が好き。楽しいアクションに軽快なテンポで楽しめるアクション&コメディ。若干お宝に到達するまでが長く、お宝探しの後半はダレ気味だったり、安直に善人になる悪党やら脱出路もないのに自爆ボタンがあったりと、終盤グダグダになったのが残念。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-05-07 19:58:19) |
10. サンダーアーム/龍兄虎弟
ジャッキーがとても強そうに描かれていてその点は良いし、最後の方のアクションなどは面白いけれど、ストーリーがちょっとね。撮影中の事故で救急車で病院に運ばれるシーンがエンディングのロールバックで流れるが、これは痛快アクション映画の最後に見せるものではないと思う。そんなの見せられてはテンション下がりますよ。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2007-05-07 19:42:22) |
11. プロジェクトA2/史上最大の標的
一応前作のその後の話だけど、話のつながりは殆どないも同じだし、三人の競演もなし。やはりその点がかなり寂しい。しかしこれ単体として見れば十分に楽しめる。斧を使ったアクションは見事です。ジャッキーものは、妙に現代的なものよりもちょっと古めの時代感のある物の方が好み。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-05-07 19:25:53) |
12. ポリス・ストーリー3
ちょっと苦手なこのシリーズ3作の中では一番楽しめた作品。やっと国際警察っぽいし。ミシェル・ヨーの存在感が抜群です。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-05-07 18:58:43) |
13. 九龍の眼/クーロンズ・アイ
続編物らしく、前作を見ていると楽しめるシーンもちらちら。アクションも当然頑張っているものの、やり過ぎ感の強い主人公にどうしても馴染めず仕舞い。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2007-05-07 18:48:26) |
14. プロジェクトA
《ネタバレ》 有名な裏路地の自転車のシーンや時計台からの落下シーンは何度見ても凄いし面白い。時計台からの落下シーンでリプレイされた時は最初と落下の仕方が違っていたりするところがいかにも香港映画らしい。普通なら同じ落下を別角度で撮ったものを遣うなりするもんですが。大怪我したのに、それだけ何度も時計台から落下してみせたジャッキーに脱帽です。アクションと笑いのバランスも良く、三大スターの競演に恥じない良質のアクション映画。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-04-20 19:28:49) |
15. スパルタンX
《ネタバレ》 この三人を揃えて、この見所の少なさはなんなんだろう。服をすっぽり脱いで逃げていくトカゲのような逃げっぷりは面白かったが、一番印象に残っているのがそれってのもなんだかだ。それにしてもアジア映画が海外で撮ると何故こうも気恥ずかしいほどのチープさが画面に漂うんでしょう。 [DVD(字幕)] 3点(2007-04-20 19:14:43) |
16. SPIRIT スピリット(2006)
《ネタバレ》 実話が基らしけど、どこまで史実通りなんでしょう。筋としては単純でベタだけど、アクションを楽しませる添え物としてはこれで十分。さすがにアクションは最後の武術映画とあってジェット・リーの意気込みの違いをを感じることが出来ます。誇張も誇張で楽しい。当然のように日本は悪役扱いですが、「田中安野」という変てこな名前の武道家が武士道精神を見せ付けてくれていることで一応バランスはとってある。そのため、日本人としてもそれほど後味は悪くはありません。 [DVD(字幕)] 7点(2007-03-30 22:51:28) |
17. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地大乱
《ネタバレ》 前作に比べるとまとまりは出てきたけれど、ストーリーはなんでもありで無茶が目立ちます。ところどころ間が抜けた演出があり、センスもいまいち。親玉さえ倒せば一件落着ってのもどうなんだろう。しかしドニー・イェンとの戦いはさすがに迫力があって良いです。終盤のよりも中盤の棒術戦の方が面白みもあるし見応えを感じてしまうのがなんですが。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2007-03-25 23:19:35) |
18. ポリス・ストーリー/香港国際警察
《ネタバレ》 体を張ったアクションは相変わらず凄いけれど、内容が面白くありません。悪は許さんという情熱はあっても、度を越しすぎてる主人公。最期も結局私刑というのではすっきりしない。アクションに対して+2点。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2007-03-15 18:57:16) |
19. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地黎明
《ネタバレ》 全体にまとまりに欠ける内容。主人公が能動的に問題を解決しようとせず、結局なりゆきで外国勢と戦っただけでは、痛快さも感じることが出来ません。アクションはさすがに本物だけに凄いと感じるところもあるものの、これという見せ場があったのかなかったのかは意外に微妙。確かに後半のアクションの連続は結構見られるものではありました。しかし、指で弾いた弾丸が敵の大将の眉間を貫くってのはどうなんでしょうね。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2007-01-27 21:47:31) |
20. カンフーハッスル
もっとダメダメなのかと思ったら、意外にカンフーもしっかりしていた印象。まあ、専門的に見ればあれこれあるんでしょうが。お馬鹿ネタ含めて、少林サッカーよりもこっちの方が楽しめたような気がする。ただ、出血が多かったり、グロいギャグがあるのがやはり難点ではあります。 [映画館(字幕)] 7点(2006-12-05 17:51:03) |