1. エル・スール
南の方へ。父親の脱アイドル化と共に少女の成長が描かれる。移動なのだ。移動。 [映画館(字幕)] 7点(2013-01-17 23:38:21) |
2. ミツバチのささやき
素晴らしい。子どもを通した世界の見え方はこうなっている。子どもの視点を借りて都合の良い子ども観を押し付けるエセ子ども映画とは完全に一線を画す。フランケンシュタインをきっかけとする魅惑の世界。 [映画館(字幕)] 8点(2013-01-17 23:37:31) |
3. ミッドナイト・イン・パリ
ニューヨーク大好きなウディアレンがパリ大好きってひたすら言いまくる映画。全体的にウディアレン節が炸裂なので、その意味での安定感はある。ただ、あまりにメッセージが分かりやすくないだろうか。説教くさくないのは彼の最大の美徳だが、なんだか子どもに向けて説明しているかのよう。婚約者も全く魅力がないように描かれていて、ちょっと違和感。 [映画館(字幕)] 7点(2012-06-02 09:08:34) |
4. アザーズ
それなりに面白いが、もう一押しかな。なるほど、と思わせるラストではあったが、そこまでの見せ方や、より効果的な演出がほしかった。伏線は良かった。 [DVD(字幕)] 6点(2011-09-09 13:14:37) |
5. リミッツ・オブ・コントロール
何も語らずただ点数を献上するのみ。そんな映画です。 [DVD(字幕)] 8点(2011-09-02 01:06:52) |
6. ボーン・アルティメイタム
手ブレが行き過ぎていた二作目よりもややブレが抑え目で観やすい。ストイックな演出と徒手空拳のかっこよさは相変わらず。海外ロケも同様に盛り込み、そしてカーチェイスも。二作目のラストへのつなげ方がうまく、わかりやすいストーリー展開だった。個人的にはパメラ、ニッキーの二人の女優が素晴らしい存在感を発揮していたように思う。三部作通して7点というところ。過剰でないアクションはいいね。 [DVD(字幕)] 7点(2011-03-30 17:25:34) |
7. パンズ・ラビリンス
《ネタバレ》 ファンタジー要素は、けっこう斬新なキャラクターと絵でオリジナリティがあったけれど、カエルの腹から鍵をとるとか何も食べてはいけないとか、なんだか緊張感がなさすぎてぽかーんとしてしまった。現実世界の方もあまりに不用心過ぎるし、ゲリラとの戦いもあまり描かれないので唐突な印象を受ける。すごく面白いミクスチャーだと思うんだけど、どっちつかずでした。もっとファンタジー世界が現実と密接にくっついていればなぁ。 [DVD(字幕)] 5点(2010-12-12 00:30:21) |
8. 瞳の奥の秘密
《ネタバレ》 過去の事件に捕らわれ、「空虚な日々」を送ることになってしまった25年間。「何かをしなければ」という衝動が過去と現在をつなぐ。ラストに至って、モラレスがゴメスを幽閉して「終身刑」にしていたという事実が、なぜ彼にAを補わせたのかが正直疑問だった。それが空虚な日々を取り戻すきっかけなのか? 25年間を支えていたのは、モラレスにとって復讐であり、主人公にとっては愛だった、ということなのだろうけど、まるでリンチを真っ向から肯定しているようでぞっとしない。とはいえ、回想を織り交ぜつつ、緊迫感のあるサスペンスと主人公が愛に目覚めていく過程が程よく絡んでいて面白い。スタジアムのシーン、空撮から一気に観客席へと持って行くところや、鏡やガラスを利用したカットが印象的だった。 [映画館(字幕)] 7点(2010-10-17 20:03:34)(良:1票) |
9. ブエノスアイレスの夜
《ネタバレ》 んー。ストーリーが唐突過ぎます。この映画が現代のオイディプス王であることは間違いないし、制作者もそれを意図しているんだろうけど、父殺しがあまりに無理矢理。殺す理由が全くないにも関わらず息子は銃を抜き取って普通に撃ってる。モノのはずみでもなんでもない。 母親の件も何がなんだかわからないけど、持って行き方は上手い気がする。妹がとにかくウザい存在で、出しゃばりすぎで邪魔。進行役としての役割を彼女に担わせすぎでした。もうちょっと上手に展開して欲しかった。ただその妹、母親やあの医者の立ち位置もよく分からなくて、結局ぼんやりしたことしか把握できませんでした。 オイディプス王では、息子は自ら目を潰しますが、この映画には幽かに希望が見えるような気がします。 でもつまんない。伝わらない。官能小説をドア越しに読むっていうアイディアは素晴らしいんだけど…。 [DVD(字幕)] 4点(2009-06-21 22:23:12) |
10. サルバドールの朝
《ネタバレ》 「死刑ジャンル」というものがあるのかどうかは分からないけど、「白バラの祈り」と非常に似ています。戦時下の抑圧された状況の中で、思想活動をして捕まり、ほぼ冤罪で死刑になるというストーリー。スペインのフランコ政権で社会主義的思想からテロ活動を行うようになるサルバドールが捕まり、警官殺しの容疑で死刑判決を受けます。 主人公のサルバドールが回想をしていく形なんだけど、実話らしくストーリー的に平板。そこがどうも痛いんだけど。その分リアルではあります。 個人的には看守との交流が気に入ったけど、全体からすると必要な要素であったとは思えず、感動させるためにとってつけたストーリーにしか見えません。 映画としては平凡な作品でした。 [DVD(字幕)] 5点(2009-06-21 22:15:30) |
11. 蝶の舌
なんかわかんないけど、すごく好きです。ほのぼのとした雰囲気と、ラストシーンに惹かれました。 [DVD(字幕)] 8点(2008-08-26 00:17:41) |
12. 麦の穂をゆらす風
暴力は何も生み出さない。憎しみが連鎖するだけです。デミアンが「逃げようとしていた戦争からもう逃げ出せない」というようなことを言いましたが、それが全てを表しています。とても悲しい映画です。しかしきっとこの映画はわざと感情移入をしづらくし、客観的に描くことでこの無益さを伝えたかったのだと思います。 映画としてはそこまで観るべきところはありませんでした。リアリティはあるけど。 [DVD(字幕)] 6点(2008-06-04 00:46:03) |
13. SWEET SIXTEEN
リアリティとタイトルとラストの絡みにやられました。 [DVD(字幕)] 7点(2008-06-04 00:07:21) |
14. ライフ・オブ・デビッド・ゲイル
考えさせる映画ですね。なぜケイトウィンスレットに事件を解明させるように仕向けたのかは謎ですが(そのせいで留守中に部屋に忍び込んでビデオテープを置いてくるなんていう無理な展開が生じてます)、ケヴィン・スペイシーが圧巻。彼の演技力のおかげで全部帳消しになります。 う~ん、すごいな。 [DVD(字幕)] 8点(2008-03-29 22:52:20) |