1. 太陽と月に背いて
アルチュール・ランボーが好きだったので、観た映画だったのだが、ランボーを演じる役者があまりにもイメージぴったりで驚いた。傲慢で繊細で華やかで・・・・・・下品。ランボーの様々な伝説からイメージされる天才少年の姿そのものだった。このイメージがつきすぎて、この俳優は今後まともな役が回ってこないのではないかと、心配してしまったほどだ。まさか数年後に、超話題作の主人公としてお目にかかれるとは思わなかった。しかし、今、ビデオで見返しても、このときのデュカプリオの演技は素晴らしい。作品もフランスの退廃的な雰囲気を見事にえがいて、美しくもグロテスクな映画である。そして世界中の詩人が何故だっ?!と叫んだ、ランボーの砂漠商人としての後半人生。映画の上でも、ランボーが何故突然生き方を変えたのかという謎が、解明されたとは言えずにすっきりしなかったが、残されたヴェルレーヌの惨めさと、太陽の下に敢然と生きるランボーの美しさが、映像としても印象的で面白かった。台詞が英語なのが玉に瑕。 8点(2003-06-23 11:25:53) |
2. タイタス
ビジュアル的に凝りまくっている、不思議な作品。全体的に退廃的でグロテスク。このシェークスピア作品は、非常にシンプルなセットでの舞台を観たことがあったので、、余計にこの強烈な映像遊びにはビックリしてしまった。愛憎や復讐心、中途半端にカリスマ性のある皇帝など、原作をよく消化していると思う。痛めつけられた娘の映像は夢に見るほど怖い。アンソニー・ホプキンスの演技には全く不満がないのだが、それでも、別の役者にやって欲しかったような気がする。 6点(2003-11-20 09:51:11) |
3. 007/ゴールデンアイ
《ネタバレ》 上司といい、敵の設定といい、時代が変わったなぁという印象がある。今までの悪役に比べると非常に考えることのスケールが小さく、おバカで、しかも何でボンド一人にそこまで執着するのか分からないがアレックがとっても面白い存在だったので、最後にボンドに倒されてしまって残念だった。少年ジャンプの敵キャラのように、ボンドを憎みながら助けてくれちゃったりする存在になってたら、また楽しかったのにな~。 6点(2003-06-30 12:12:08) |
4. 007/消されたライセンス
スーツより砂漠の衣装が似合ってしまう、ティモシー・ダルトンのジェームス・ボンド。個人的には好きなんだけど、007シリーズとしては、やはり貫禄負けしてる。 5点(2003-11-17 15:37:24) |
5. 007/ダイ・アナザー・デイ
ピアース・ブロスナン・・・・・・老けたかも。ホットな場所として北朝鮮を舞台にするにしても、捕まって拷問されて・・・・・・という導入部と、全身整形して白人になる、という設定が、非常に無理があって、いくら007シリーズでも興ざめだった。1年以上の拷問・監禁のあとのボンドが、あんまり痩せてないところが、やっぱり気になった。整形の話は、ミッション・インポッシブルを思い出したし、イカロスは007シリーズの旧作をなぞっている感じ。北朝鮮なのに刀とか日本の文化を出しているところが笑える。全体として間延びしたストーリー展開だった。ハル・ベリーは華があって素敵。 4点(2003-10-19 13:01:36) |
6. 007/ワールド・イズ・ノット・イナフ
007シリーズとしては、全作に続きちょっと真面目に話を作っていて、その分ボンドガールのダイナマイトさが失われてしまっている。話としては面白く、ソフィー・マルソーも素敵だったが、シリーズファンとしては「なんかイマイチ迫力と笑いが足りないよー」と叫びたかった。 4点(2003-07-23 18:21:13) |
7. ターミネーター3
2での矛盾点を説明するためだけに、こんな作品を作ったとしたらお金の無駄。しかもやっぱり矛盾満載。まあ、でも、ダンプカーとかショベルカーとかがぶつかりあう破壊シーンはすごかった。それ以外には見所はナシ。T-Xがアンドロイドらしくなくて、とてもカワイイのって、良いのか悪いのか。シュワは年取ったなぁ・・・・・・。 3点(2004-01-04 21:06:48) |