1. ダイ・ハード/ラスト・デイ
まぁダイハードと語るには惨憺たる作品だったワケでそっちは置いといて・・・ (あくまでロケ地が本当にロシア国内と仮定したうえで) ロシアの街並みの近代的な外観や走ってる車を含めた道路のインフラ等 欧米と比べても遜色なく割と意外だった。 ヨーロッパを舞台にした作品、例えばボーンシリーズなんかでは、とにかく走ってる車が 古臭いもんばかりで時代が30年前から止まってる感を受けるが 本作のロシア市街を走る車の真新しさには目を瞠るばかりだ。 さすが新興国と言われるだけあり斜陽な日本と比べたら活気があって勢いが感じられた。 さてと話を戻して本作のアクション、スゴく派手でスゴく金掛けてて スゴくあり得ない表現が満載なんだけど全くリアリティに欠けてて 映画を撮る為にアクションシーンを設えた感が先行しちゃってそれこそ中身がない。 なんでその行動に至ったか、なんでそういう結果になったかという動機に至る部分は 全て吹き飛ばし、とにかく見栄えのいい派手に映るアクションを前面に押し出し 話の筋はそっちのけで物語が進んでいく。 キャラの扱いもぞんざいで黒幕を追い詰めてやっとの思いで倒すという アクション映画最低限のセオリーを踏襲したカタルシスにも欠ける始末に閉口するばかり。。 ダイハードと名乗っておきながらまるで2時間TVモノの刑事ドラマを見たかの様に 薄っぺらなアッサリとした脚本にはもはや褒めるべき部分が全く感じられない。 [映画館(字幕)] 3点(2013-02-16 21:49:53)(良:1票) |
2. 007/スカイフォール
Bond『Everyone needs hobby...』 Silva『So what's yours?』 Bond『Resurrection.(再生)』 本作ではあらゆるロートルなアイテムが現れる。 髭を剃る為のレザーナイフ。 スーツの袖を止める為のカフスボタン。 火を付ける為のマッチ。 (指紋認証こそあるが)ワルサーPPK/Sと小型無線発振器。 動くのを探すのも困難なアストンマーチンDB5。 そして主人公たるジェームズ・ボンド。 古いものは不便ではあるがやはり本物であるからこその価値がそこにある。 50周年記念作品として古き良きアクション作品を本物の価値観でリフレッシュし Mという強烈な母性の殻を破って新しいボンドが再生された。。。 そんな未来を感じる作品としてスゴく好感が持てた。 [映画館(字幕)] 9点(2012-12-02 18:31:27)(良:2票) |
3. ターミネーター4
公開からほぼ2ヶ月近くが経ち7点以上、意外と頑張ってるなという感じ。 今になって冷静に考えてみるとやっぱり結局の所 どんなにAIが進化してもあんな事にはならんだろうし 審判の日に代表される所謂オカルト的終末論にはもはや説得力がない。 これで人間がマシンに打ち克ったその先の姿にイマジネーションが働かず 「だから何?」と思えてしまうのは決して冷酷だからではない。 それだけ観る者の期待に応える事が出来ないハリウッド映画そのものの終末論に 得心がいくからだ。 [映画館(字幕)] 5点(2009-07-24 01:08:41) |
4. ダイ・ハード4.0
コンビニで買うおにぎりの袋の開け方を年配者に説明する場合 普通は袋のタグを下ろすのだがジョン・マクレーンと言うキャラは 背部からむしり取る様に開けてしまうのではないか。 要は説明なんか何も必要なく知恵と勇気を振り絞り 己の体力を頼みに自らの運命を切り開くタイプだ。 この作品のデジタルに対するアナログの構図として 御齢52歳に達したB・ウィリスはまさにうってつけの役者だ。 つまり歴代の作品の中でキャラの成長を見事に踏襲し 娯楽作品として巧く昇華させている。 しかしまぁB・ウィリス、老体に鞭打ちながら良く頑張った。 本人のインタビューからも窺い知れるが、 やはり今回の撮影は相当ハードで生傷が絶えなかった様だがその甲斐もあり 極限状況からの生を勝ち取る伝統の姿は本作品でも充分表現されていた。 これもやはり娯楽作品の王道とも言うべき 勧善懲悪という枠を外す事なく上手く継承されているからだと思う。 B・ウィリスの脇を固める役者陣も中々個性的なキャラが揃っていて 良い味を出しているし主人公を潰す事なく巧く挽き立てている。 また邦題の4.0という付け方も見事に 作品の内容を連想させるキーワードでニヤリ♪とさせられる。 ・・という訳で大作の続編という名に恥じない見事な 娯楽アクション作品として没個性的で月並みな点数ではあるが7点献上。 [映画館(字幕)] 7点(2007-06-23 21:24:57) |
5. ターミネーター3
《ネタバレ》 まず最初に言いたいのが2で充分、話が終了しているのに何故3を作る必要があるのか? それを納得させられるだけの内容を持ち合わせていれば問題はないが本作は甚だ疑問。 シリーズものならば手堅く稼げるとでも思ったのか定かではないが。 前2作で監督を務めたキャメロンが降板した時点でかなりピンチなのに 監督を替えて臨んだものの所詮2番煎じか前2作の重圧か見事に撃沈した感じだ。 敵ターミネーターT-Xに女性を選んだまでは新鮮味があるが 如何せんこの女性キャラの相手が前2作同様シュワちゃんという構図では工夫が見られない。 仮にもカリフォルニア市長になるほどの知名度の高いシュワちゃんを殴る蹴るで アクション部分を踏襲したはいいがシュワちゃんが年老いた事もありかなり痛々しい。 (T-1000型の攻撃を受けてる時はまだまだ40代だったのでカッコよさが滲み出ていたが 50代半ばを過ぎた今作では痛々しさが目立つし自分の親が殴られている様な感覚で あまり気持ちのいいものではない。) 結局スカイネットは抑止出来ず破滅へと突き進んでいく訳だが それでは前2作までのストーリーはなんだったのかと疑いたくなる。 ファンの間では完結しているというのに、それに付き合わされた我々が まるでバカじゃないかと思えてくる。 ファンの為のある意味ファンをバカにした作品である。 今作の結果を踏まえて4作目が作られない事を切に願う。 ホント、マジで。 [DVD(字幕)] 3点(2005-07-05 14:45:58) |
6. ターミネーター
これもホントに腐るほど観てるんだけど何となくDVD借りてみた。 今観るとやはり色褪せて見えるがここ最近のCG頼りっきりの擬似アクション映画とは一線を画す面白さ。 核戦争に至るプロセスとしてのベースとしては多分一番最初のSF物ではないか? (特に調べてないので悪しからず。) 物語の辻褄を上手く合わせて昇華させたストーリーには低予算ながらやはり光るものがある。 この頃から女性が強い設定の映画をキャメロンは創っていたんだなと改めて納得させられる。 良質のアクション映画です。 [DVD(字幕)] 7点(2005-07-04 23:37:29) |