1. フューリー(2014)
《ネタバレ》 ここでの皆さんの感想にほぼ同意な内容で 戦車で始まり戦車で終わった映画でしたね。 この映画で戦車戦というものを始めて教わった気がしてなか なかの迫力で堪能できました。 後半の親衛隊300人相手の戦闘シーンはリアリティからはかけ 離れたないようで、精鋭部隊がああまで混乱させられるとは 思えないし、実際の戦場だったらあれだけやられてしまって 最後に残った一人に温情を与えるとも思えません。 戦後日本の元兵士が捕虜を虐殺したことで戦犯として裁かれ ましたが、やるかやられるかの戦場で敵の捕虜を撃ち殺せと 命じられたら、あの状況では自分なら躊躇なく実行してしま うだろうと思う。戦場での倫理観を平時のものさしで測る ことはできないでしょうね。 [地上波(吹替)] 6点(2024-02-27 15:20:45) |
2. ブライド・ウエポン
《ネタバレ》 夫が失踪するまでの間がなんともまだ るっこしい感じではありましたが、外国の地で警察には真剣 に取り合ってもらえず、夫の家族からは疑いの目を向けられ 孤立無援の中でこの窮状をどうやって乗り越えるのかと一旦 は話に引き込まれたのですが、その後の展開は何とも意味不明。 あの流れなら、骨折した夫の骨髄液がマフィアのボスのものと 完全一致なのは事前に知っていて、事故も救急車も失踪も全て 仕組まれたものということになるのだが、じゃあなぜ骨髄液が 一致していることを事前に知っていたのかという疑問が説明さ れていない。もし骨折の治療中にたまたま知って急遽失踪に したというなら、事故や救急車はたまたま起きたことになる のだがそれにしては偶然が都合よく重なり過ぎ。 警察署長さんも病院の受付の女性もマフィアの手下も手当たり 次第に殺してしまうのはなんとも乱暴すぎで、まるでドミニカ は麻薬に汚染され警察は腐敗した無法地帯のように描かれている。 これじゃあアメリカ人観光客が寄り付かなくなってしまうのでは。 よくドミニカが抗議しなかったと思うのだけども。 そもそもあんなにごついガタイの女性がチンピラ相手に暴れま わったらいくらなんでも100年の恋も冷めてしまうでしょうに。 [地上波(吹替)] 4点(2021-02-18 14:16:25) |
3. フライト・ゲーム
《ネタバレ》 真犯人が現れてからラストまでのスピーディーかつスリリングな展開に一気に引き込まれました。 しかしそれに至るまでは正直さんざん苛立たせられましたね。特に犯人探しの部分はあれじゃあ 人権問題だし、決して肯定されるものではありません。そもそも警察を首になった情緒不安定 な人間が航空保安官に採用されて飛行機に乗ること自体問題でしょう。 最近リーアム・ニーソン主演の映画が地上波で何本か放映されましたが、どれも彼の演技には 苛立たせられました。吹き替えのせいなのかそれともそういう所を狙って作られているのでしょうか。 乗客がビルに反撃する際には、さっさと頭をカチ割ってしまえ、急所を狙え、とか思ってしまい ました。彼が犯人ならあんなに手間取っていてはだめですよね。 結局犯人は3人だったということになる(もう一人の航空保安官、眼鏡、黒人)ようですが、動機が 今一つ分かりませんでした。眼鏡が言っていた3000人がどうのこうの、自分の父親が犠牲者の一人 というのは、どの事件をいっているのでしょうか?9.11のことなのでしょうか? 他の人も書いていますが、この種の姿なき犯人物は、正体を現すまでは超人的な行動をするのに 姿を現すと突然凡人と化す毎度のパターンをなんとかしてもらいたいところです。 [地上波(吹替)] 6点(2018-03-18 17:24:10) |
4. フォーリング・ダウン
《ネタバレ》 アメリカで何度もテレビCMで見て、観たいと 思っていて今まで見逃していました。CMから想像したのは、最初から 最後まで世の中の腹立たしいことに切れまくり続けるオッサンをコミカル に描いた話だと思っていました。前半はそんな感じでしたが、後半は一転 社会派映画っぽくなりました。何人かの人も書いているように前半のノリ をもう少し続けてほしかったとも思いますが、後半の展開も悪くはありま せんでした。妻の尻に敷かれ事件当日に退職する刑事の存在がとても大き かったと思います。 日本などでも無関係の人たちを巻き込んだ自暴自棄の拡大自殺的な犯罪が 起きる今日、決してそれらを擁護するものではありませんが、一方で何度 観ても世の中の不条理に次々と怒りを爆発させていく主人公の男に痛快さ を感じ喝采したくなってしまうのも確かです。 ちなみにアメリカで911と言えばemergencyの電話番号、すなわち日本での 110番ですから、同時多発テロを予言していたわけではないと思います。 [地上波(吹替)] 7点(2004-09-10 23:22:46) |
5. フレンズ/ポールとミシェル
《ネタバレ》 初めて見た時同年代だったのですが、あまりにも自分の現実と違い過ぎていて遠い世界の絵物語を見るようで、自分の生活と比べることすら困難であった記憶があります。海辺で漁師が棄てた小魚3匹をポールが拾ってきて、それを焼いて二人で分けるときに最初ポールがミシェルに2匹与えると、ミシェルが1匹を半分に切ってポールの皿に移すところは、見え見えな話なのになんか切なかった。嬉しそうに側転しながら仕事に出かけるポールを幸せそうに見送るミシェルと、それを遠くで見守る追っ手の影のラストは印象的だったので、続編などは作らないでほしかった。 6点(2003-12-08 23:59:23) |