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ザ・チャンバラさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1274
性別 男性
年齢 43歳
自己紹介 嫁・子供・犬と都内に住んでいます。職業は公認会計士です。
ちょっと前までは仕事がヒマで、趣味に多くの時間を使えていたのですが、最近は景気が回復しているのか驚くほど仕事が増えており、映画を見られなくなってきています。
程々に稼いで程々に遊べる生活を愛する私にとっては過酷な日々となっていますが、そんな中でも細々とレビューを続けていきたいと思います。

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1.  ラッシュ/プライドと友情 《ネタバレ》 
仲間とワイワイやりながら戦果を挙げていく天才タイプの戦士と、人を寄せ付けないほど技術や鍛錬にこだわる職人タイプの戦士(たいてい良家の出身)。矢吹丈vs力石徹、孫悟空vsベジータ、纏流子vs鬼龍院皐月、マーベリックvsアイスマンetc…古今東西、非常にありがちな構図なのですが、この陳腐とも言える素材を、本作は驚くほど面白いドラマとしてまとめています。カッコいいのはニキ・ラウダの生き方だが、共感できるのは凡人の感覚を残したジェームス・ハントの方であり、観客がどちらの人物にも感情移入できるよう調整された脚本が絶品です。本作の脚本を手掛けたのはピーター・モーガン。現代史における大事件にフォーカスし、その渦中にいた人々が当時何を感じていたのかを推測しながらドラマを組み立てることを得意とする脚本家であり、その手法には「映画としては面白いが、歴史の捏造に繋がるのではないか」との批判もあるのですが、本作ではニキ・ラウダが存命中だったこともあり、余計な批判を受けずに済んだようです。。。 ロン・ハワードによる演出も絶好調で、両主人公に対してほぼ均等に見せ場を与えて二つのドラマを丁寧に描写しつつも、上映時間を120分程度に収めてしまうという見事なバランス感覚を持った娯楽作として仕上げています。力点の見極め方が実に素晴らしいのです。歴史的に確定した事実を描く作品である以上、「レースでどちらが勝つか」にこだわっても仕方のない題材であるため、そうした対決の要素はほとんど切り捨てています。レースシーンの迫力は素晴らしいものの、そこを追いかけ過ぎていないのです。監督があくまで重視したのは正反対の生き方をする男たちの仕事観や人生観を描くことであり、邦題の「プライドと友情」という要素すら、それほど重くは扱われていません。そのためにスポーツ映画としてはやや弱くなっているのですが、男の生きざまを描いた作品としては、掛け値なしの傑作として仕上がっています。この辺りの大胆な取捨選択は、本当に見事だったと思います。また、KinKi Kidsによる吹替も悪くなかったですよ。特に堂本光一は、プロの声優と遜色ないほどうまかったです。 
[ブルーレイ(吹替)] 7点(2014-08-23 00:39:19)(良:1票)
2.  ラブリーボーン 《ネタバレ》 
ピーター・ジャクソンはかねがね「指輪物語とキングコングを撮ることが私の監督人生における目標だ」と語っていましたが、2005年までにその両方の目標を達成してしまい、さらにはニュージーランド時代のフィルモグラフィに首尾一貫性がなかったこともあって、『キングコング』後の動向は非常に注目されていました。一時期は、低予算のゾンビ映画を撮るのではないかという話もありましたが、結局、ジャクソンが選んだのは『乙女の祈り』の流れを汲んだ暗いファンタジーでした。大作ではなく中規模作品を選択したこと、似たような映画を撮れる監督が少ないジャンルを選んできたことなど、本企画については逃げを打ったなという印象を受けた覚えがあります。。。 そうして完成した映画は、かなり微妙でした。決してダメな映画ではありません。死後の世界のビジュアルは圧倒的だし、俳優陣から渾身の演技も引き出せています。納得できるかどうかはともかくとして、オチもちゃんとつけているし、ベテラン監督ならではのレベルの高い仕事を楽しむことはできます。ただし、映画を綺麗にまとめるということに終始して、ドラマに切実なものが感じられなかったことも、また事実。本作のテーマは、暗い過去に囚われ過ぎず、前を向いて生きていきましょうということなのですが、ドロドロとした暗い部分の描写が決定的に不足しているのです。主人公・スージーは、犯人を殺してやりたいほど憎んでいるはずだし、この世に対する未練も多くあったはずなのに、それら負の感情がうまく表現されていません。これでは、前へ進もうとするラストの決断も活きてきません。。。 そもそもの問題として、このテーマであれば、後に天罰が下るにしても、現実世界で犯人が見つかってはいけないと思うのですが。犯人を突き止めることと、新しい道へと歩み始めること、被害者家族がその両方を実現したのでは、本作の核心部分がブレてしまいます。結局犯人は特定されず、事件は迷宮入りしたが、被害者家族は事件に囚われ続けることをやめ、次のステップへ進む決断をする。本来はこうあるべきだったと思います。。。 上記以外の細かい欠点としては、現実世界での犯人探しに説得力がなかったことや(勘や印象で犯人を決めつけてしまう)、存在意義を感じない登場人物が多かったということも気になりました。スーザン・サランドンなんて、完全に持て余してたし。
[ブルーレイ(吹替)] 5点(2014-04-14 01:21:48)
3.  ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 《ネタバレ》 
映画としてはめちゃくちゃに面白いです。謎含みのドラマにはぐいぐい引き込まれるし、タイムリミットサスペンスとなるクライマックスにもドキドキさせられて、さすがはアラン・パーカーという仕事を堪能できます。ただし、映画の根幹にある主張にまったく納得できなかったので、社会派ドラマとしては失格だと思います。この映画、死刑と冤罪がごっちゃになっているのです。死刑そのものが存在してはならないという議論と、司法制度の運用方法が悪いために冤罪が発生してしまうという問題は別次元の話であり、「冤罪が起こるから死刑は廃止しなければならない」という話はちょっとズレています。ならば、死刑以外であれば冤罪が起こっても構わないのか?教え子へのレイプ疑惑によって仕事も家族も友人も失ったゲイルの姿を見れば、いかなる犯罪であっても冤罪が起こってはならないことは明らかです。死刑の議論とは、例えばケビン・スペイシーが「セブン」で演じたジョン・ドゥのような、他人の命を弄ぶことに何の抵抗も抱かない凶悪犯を生かしておく必要があるのか?他人の命を軽んじた者には命をもって償わせるべきではないのか?という議論であるべきなのです。また、活動家としてのデビッド・ゲイルの行動にも納得できませんでした。彼は死刑廃止運動のために命を投げ出しましたが、人生や命とは自分ひとりのものではありません。デビッドを捨てた妻や、教職を追われる原因を作った元教え子などは、彼を死に追いやった責任で一生苦しみ続けるでしょう。また、後に冤罪であることが判明するとはいえ、デビッドの息子はもっとも多感な時期に「レイプ殺人犯の息子」として育たねばなりませんでした。死刑廃止運動で命の大切さを説くデビッドが、自分の周りには多くの人間がいて、勝手な行動をとればその人たちに大変な迷惑がかかるということに気付かなかったというのは、ある意味大変な皮肉です。そもそも彼の行為は、規格外の使用法をして「この製品は不良品だ」と難癖をつけるクレーマーレベルで、意図的に冤罪を引き起こしておいて「死刑制度の問題点を指摘する」と言われても説得力がありません。
[DVD(吹替)] 3点(2011-02-03 22:39:24)(良:3票)
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