1. マクベス(1971)
「蜘蛛巣城」のほうが一枚上手かなと、いろんなシーンを見比べながら思った。こちらも悪くない。マクベスの良心が徐々に麻痺していく様が、よく表現されていたと思う。「バーナムの森が動くとき」「女から生まれなかった者が、お前を殺すであろう。」という悪魔の予言。そんな奴いるわけねえじゃん、とばかりに、逆にこの言葉を拠り所に非道の限りを尽くすようになる。ただ、悪魔は意地悪だからねえ・・・。即位式。数人に持ち上げられたマクベスの首から上が映っていない・・・。この演出にはぞっとした。 5点(2004-03-24 14:00:09)(良:1票) |
2. マン・オン・ザ・ムーン
笑わせる、というより、面白がり屋さんですね。客にさえオチを見せないんですから。実を虚に引っくり返して、周りの慌てふためく様を楽しみ、しょうがなく彼のノリに合わせると今度は虚を実に戻してしまうという、何とも複雑で破滅的な人です。J・キャリーがやり過ぎじゃないかってぐらい、やっちゃってます。ボンゴが上手いです。パイル・ドライバーも食らっています。そんな彼をマネージャー役のD・デヴィート(製作も兼ねています)がフォローしまくります。これを観ながら「オール・ザット・ジャズ」やJ・ベルーシに想いをはせました。。あと、なんちゃっておじさんにも(笑 )。 7点(2004-03-16 13:27:10) |
3. ブリジット・ジョーンズの日記
R・ゼルウィガーがあれだけ役作りを頑張ったんだから、スタッフサイドもそれに答えてほしかった、というのが正直な感想。もし、これをファレリー兄弟が手掛けていたら、20倍面白くなってただろうなあ。B・ステイラーなら15倍、矢口史靖監督だって2倍は楽勝でしょ。・・・なんかレビューじゃ無くなってきたな(笑)。 3点(2004-03-16 01:04:53) |
4. 遠い夜明け
あれだけ毎日、理不尽な暴力(貧困も、暴力の一種だと言っていた)を受けていたのに、復讐や怨嗟に走らず、壮大なビジョンを仲間達に唱え続けていたビコ。理性を失わない闘い。尊敬され、護られるべき文化。白人に迎合しない、黒人としての誇りを持ち続けられるコミュニティーの建設。彼の目には、未来が見えていた。だから、彼の言葉はポジティヴなエネルギーを失わない。それこそが人間の神髄だと思うのだ 8点(2004-03-11 11:22:55) |
5. フル・モンティ
《ネタバレ》 目指していたものとは、全然別の部分がウケている、というのが笑えるし、泣ける。セクシーさを追求する、滑稽で不恰好な、でも愛すべきお父さんたち。「うんと退屈なことを考えろ」「ダイア・ストレイツ」には大爆笑。 9点(2004-03-09 16:45:45) |
6. 2001年宇宙の旅
キューブリックとクラークに、宇宙まで連れ出してもらった。そこは、暗黒と静寂と孤独に満ちた空間だった。しかし微かではあったけど、希望の光もほの見えた。これ以上無い、壮大なスケールの散歩に誘っていただき、感謝の言葉もございません。 10点(2004-02-24 13:50:42) |
7. ターミネーター
これは絶品ですね。「うまいなあ」と思わせるシーンが随所にありました。内包されているものも深いと思います。核戦争、コンピューターへの依存・・・。そういった、現代が抱える漠然とした不安を提起しつつも、やりたい放題のターミネーターには、逆に爽快感を覚えますね。この映画をあえて一言で言い表すなら、人類の未来の救済に命を捧げた一組の男女の物語ということになるでしょう。 10点(2003-09-23 12:12:33) |
8. ダンサー・イン・ザ・ダーク
《ネタバレ》 前情報なしで、映画館で観た。なもんだから勝手に「おっ、きっと盲目のダンサーが、夢をつかむ話だなっ!」と思い込んでしまった。案の定、ビョークはダンスが下手だったし(笑)ところがいつまでたっても、埒があかない。それどころか、人ころしてるし。夢をつかむどころか劇団クビになってるし。映画、悲惨なまま終ってるし・・・。とんでもないもん見せられたなあってカンジだったんだけど、なぜか一週間くらい、心が浄化されたままだったんで、この点数。 7点(2003-08-04 23:55:33) |
9. ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ
ドキュメンタリーのお手本のような映画。いかんせん、カーネギーでのコンサートが盛り上がらない。というより、ステージの上と下での温度差が違いすぎる。これは民族性の問題だろう。これこそがサルサだと思われたら、キューバの人達、怒るかも。 4点(2003-08-02 19:57:51) |
10. レイズ・ザ・タイタニック
キャメロンの「タイタニック」があり、米ソの冷戦も過去のものとなった今、手に汗にぎりながら観るのはちとつらいかも。でも平和も映画も、23年かけてここまで前進したんだと考えれば、いい事なのかも知れない。 4点(2003-07-31 01:09:25) |
11. ジャッカルの日
追い詰める、出し抜く、追い詰める、出し抜く、追い詰める、出し抜く・・・そして、運命の瞬間・・・! 観客の誰もが、ジャッカルを応援せずにはいられなくなるような本造りが、心憎い。 9点(2003-07-30 14:15:56) |
12. ハンニバル(2001)
冒頭の警察とのレベルの低い言い争い。10年以上FBI捜査官をやっているとは到底思えない、へっぴり腰の射撃姿勢。最初からイヤな予感はしてたんだよなあ・・・「羊たちの沈黙」を観た事のない人は、何故あのジイサンにみんなびびっているのか、わけ分かんないんじゃないの? 0点(2003-07-25 15:47:38) |
13. ターミネーター3
面白い!最後までまったく飽きずに観れました。新型ターミネーター役のクリスタナ・ローケンは、映画界の超新星の予感。次回作が楽しみ。 9点(2003-07-25 14:20:14) |