1. ストレイト・ストーリー
リンチの作品なのに、異形の者も混沌とした時間軸の交差もない。 静かな、ただ静かなロードムービー。 老いるというこは、悲しくも有り、逆に柔和にもなれるということを教えてくれる なんだか、ほわっとさせられる1本。こんな、リンチも悪くない。 [DVD(字幕)] 8点(2005-11-25 21:36:07) |
2. ファウスト(1994)
演じてる人形(役者)と実際の人間とが、交錯しあって混沌とした空間を作り出し、漠然とした不安定感を見る側にもたらすこの手法は、さすがシュヴァンクマイエルといった感じ。 ただただ、素晴らしい作品としか言えません。 [DVD(字幕)] 10点(2005-09-06 23:38:15) |
3. スイミング・プール
前作の「8人の女たち」もそうだけど、映画というより、舞台を見てるような作品。 または、小説を読んでるような作品。 引き続き、女たちを対照させ、女の怖いトコが統合され、よく描けてるなあと思う。 「オチ」の部分は、受けてがそれぞれで考えればそれで、よしってことで。 この曖昧さが、またいいと思う。映像も美しいので、8点さし上げる。 [DVD(字幕)] 8点(2005-06-27 23:27:42) |
4. さらば青春の光
十代も終わりの頃だったかなあ、初めて観たのは。映画の中味云々よりモッズ・ファッションがかっこよかった~。未だにモッズ風ジャケットは、重宝してます。んでもって、スティングが、またまたかっこいい。中味よりお洒落な雰囲気を楽しんで欲しいな、と思います。 6点(2004-03-30 22:41:48) |
5. ショコラ(2000)
わかりやすい、ほのぼの~っとする作品。ローティーンの娘がいたら、一緒に観いかも。お洒落な御伽噺といったところでしょうか? 7点(2004-03-29 23:10:10) |
6. ダンサー・イン・ザ・ダーク
《ネタバレ》 後味が悪い。救いがないという、周囲の前評判を耳に見ましたが、主人公のテルマが秘密を打ち明けるシーンで、「なんで、金に困ってるやつに、貯めてる金の話をするかな~。」と自分の中で納得いかない上、後半の展開がもう丸わかりで、イライラした。 純粋なミュージカル好きな気のいい共産圏の女性の誠実で 頑なな生き方が描かれてるんだろうけど、なんだかのめり込めなかったです。 5点(2004-03-29 22:53:28) |
7. ベイビー・オブ・マコン
「コックと泥棒と~」を更に完成度を高めた作品。私的にはグリーナウェイの最高傑作なんですけど。賛否両論分かれそうな作品です。後味は兎に角悪いですね。まあ、そこが魅力なんですが。人間のあらゆる欲望が極色彩に彩られた劇中劇形式で進行し観る側演じる側が、混沌としていくところがツボでしょうか。 8点(2003-12-22 23:27:26) |
8. コックと泥棒、その妻と愛人
グリーナウェイ全開の作品。エロ・グロ・バイオレンス豪華絢爛。吐寫物や汚物、性欲食欲の有機物満載な映画なのにトータルで観るととても無機質な感じに仕上がってます。衣装もゴルチェでチョー豪華。ゴルチェスタイルのナースはたまりませんね。「ベイビー・オブ・マコン」と構成がとてもよく似てますね。この2作品が私的にはグリーナウェイのピークかなあ、なんて思ってます。 9点(2003-12-19 22:27:58) |
9. ケミカル51
なんか、ビミョ~な作品。90分位の長さでとりあえず、観れるってところでしょうか。こんな弾けかたしちゃうとは、予想できなかったよ、サミュエル・・・。だけど、嫌いじゃないなあ。勧められないけど。 5点(2003-12-03 22:05:35) |
10. GO!GO!L.A.
《ネタバレ》 脇がいなかったら、観なかった作品かな。 でも、「あ~、この男の子誰かに似てるよぁ~。」ってズ~ッと気になってて「ミスターピィウィー。」って呼ばれてすっきりした。それだけで後の展開がありきたりでも楽しく観ることができた。(?) ギャロとジョニーとカウボーイズを観るための作品かな。 ま、いいんじゃない。 6点(2003-12-02 20:41:08) |
11. 悦楽共犯者
《ネタバレ》 「アリス」が表の名作なら「悦楽」は裏の名作でしょう。完成度高いです。自動自慰マシーンもSMも鯉も想像できる。でも、詰め込む快楽っていうのは、度肝抜かれましたねえ。すごく、気持ちよさそう・・・ 只の洗練されたエロティシズムではなく、突き詰めた究極の快楽とは第三者的視線で見ると非常にお間抜けである。皮肉な笑いでより一層、欲望を昇華させてるんでしょうか。流石、ヤン・シュワンクマイエル! 傑作です。 10点(2003-11-30 13:24:12) |
12. アリス(1988)
迷わず、DVD購入ですね。損はさせません。完成度のものすごく高い作品だと思います。個人的には短編の方が好きなのですが。 これほどルイス・キャロルの世界を見事に再現してる「アリス」は他にないでしょ。残酷で結構グロイ世界観。 違うヤンの作品の人形が隅っこにあったりして、ファンはそんなところでもおおっ!となってしまう。わかるヒトたちで分かち合いたい感動です。 9点(2003-11-07 23:28:49) |
13. クロコダイルの涙
《ネタバレ》 ジュード・ロウのカルトっぽさでなんとかしようとした映画かな。なんかどこでもりあがったらいいのか、わからなかった・・・。ラスト・シーンで幸運の箸でぶっさされてヒクヒクしてる彼を困惑と動揺で見守る彼女以上にわたしも期待はずれさに動揺してしまいました。 3点(2003-11-07 23:15:23) |
14. ZOO(1985)
《ネタバレ》 この監督の作品にしてはわかりやすい方かなあ。 マイケル・ナイマンの曲と腐ってく動物のフィルムが妙にマッチしてるのが不思議。悲壮感のない腐敗がそこに映し出されてる。 結合スーツ(?)を着てオズワルドとオリバーがフィルムを見てるシーンはとても印象に残りました。 あとあとの作品に見られるグリーナウェイ監督のこだわりが、 あちこちに垣間見られる作品かと。 8点(2003-11-05 23:41:48) |