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1.  スラムドッグ$ミリオネア
この映画はなかなか考えられて作られている。警察の取調べという形をとってジャマールの過去が引き出され、過去へのシーンにつながる。それとクイズシーンの交互の展開は、クライマックスの結末にフラグを立たせているので、「ハラハラドキドキ、先が読めない展開」の物語とは一線を画す。それよりも、ジャマールがいかにつらい日常を過ごしてきたのかという最底辺の暮らしぶりを味わい、最後に一気に大逆転させ爽快感を堪能するという構図を持っている。都合よすぎという意見も目にするが、本当にあるかも?という視点で描かれている類ではないので、そう感じたらこの映画の感想はそこまでどまり。彼の過去の経験が解答させたとこのプレビューサイトのあらすじに書いてるが、過去の過酷な経験をしたからこそではなく、明らかに彼だけの経験があのときの出題に合致しているということを忘れてはならない。100ドル札の肖像を答えられても、インドの紙幣のガンジーは答えられないのがその証拠。過去の経験で頭がよかったのではなく、たまたま答えられる経験をつんだだけである。つまり、これは大金を手にする貧困の青年の物語ではなく、幼いときに出会ったレティカをどんなときでも忘れられない心優しき根っからの正直者の青年の話なのだ。徐々にうそをついていないと確信していく警察の表情がほほえましい。まさにファンタジー!各世代の配役も見事。フリーダ・ピントの美しさに目を奪われがちだが、主人公ジャマールは出会ったときからレティカのことが好きだったわけで、そのぶれない点も、主人公を応援してしまう重要なファクターだ。唯一のマイナスは、さすがに回答させたくないと思う司会者が警察に主人公を送り込ませる設定。「クイズショウ」同様、国民的スターの誕生を望まない司会者はいないのだから。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2016-02-21 22:11:55)
2.  イントゥ・ザ・ウッズ 《ネタバレ》 
それぞれ有名なストーリーをきれいに交錯して見せた前半は実にスムーズで心地よい。うまくいったはずなのに事態は急変、の中盤は、先の読めない面白さで「さあ、どんな奇想天外なクライマックスに導いてくれるのか」とわくわくさせられる。しかし、後半はいただけない。ブロードウェイミュージカルという確固たる原作の映画化が裏目に出た。ミュージカルのいい意味でのあいまいさ、筋が通っていなくても、楽曲と演者が素晴らしいからよしとしよう、というストーリーの雑さが、かえって映画化で目立ってしまった。巨人の女は悪いことをしていない、といった矢先に退治しようとなったり、長男王子とパン屋の妻の不義、さらにその妻の強引な夫への愛の論理、いつのまにか死んでいるジャックの母、妻の死を引きづらないパン屋、舞台ではごまかせても、映画となれば「?」となる。メリル・Sも歌声は特筆すべきもののキャラがぶれる。魔法が出なかったと思えば、最後は使えたり。死んだ牛を蘇らせることができるので、当然先に述べた妻や母もそうすると思ったのも肩透かし。プロデューサーももっとがんばって舞台原作者を説得し、映画版ラストを変えるべきだった。残念。
[映画館(字幕)] 6点(2015-03-30 03:08:10)
3.  フッテージ 《ネタバレ》 
主人公がイーサン・ホークだったので、彼なら後半に事件の真相を知ってあえてそれを食い止めようとするのではと思ったのですが、単に「怖がらせておしまい」でした。逆に言えば、イーサン・ホークだから期待感を持って見続けられたわけで、プロデューサーの勝ちとも言える。でもこの手の作品ばかり出ていたらやばいぞイーサン。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-04-13 09:51:29)
4.  スーパーマン(1978)
何度見たことだろう。サントラを何度聞いた事だろう。映画少年になりたてとしては最高の教材だった。クリストファー・リーブのそのまんまの容姿にアメリカンコミックの映画化に対する情熱を感じ、CGもない時代にピアノ線であそこまでスムーズに離陸させる技術と俳優魂に敬意を送ったものだ。話題と見所満載の映画だったが、私のお気に入りはなぜかクラーク・ケントの青年時代。実力を隠しながらアメフトの雑用係で過ごす姿、わずかな恋心を同級生に抱き交わす会話がなんとも切ない。そのあとに来る養父の「きっとお前はなにかの目的のためにその力がある。フットボールのためじゃない」というセリフも素晴らしい。そして特に好きなのは、クラークの旅立の日のシーン。網戸から見つめる養母の切なくも暖かいまなざしは、クラークからの告白を聞かずとも彼の旅たちを悟っている。そして草原に一人立つクラークの下に歩み寄る養母。音楽もジョン・ウィリアムスの真骨頂、コントラバスとチェロの低音弦楽器から徐々にバイオリンへと引き継がれるストリングスも完璧だ。アンドリュー・ワイエスの「クリスティーナの世界」を思い出す叙情豊かなシーン。単なるアメコミヒーロー映画のはずがそこに垣間見る絵画の世界、30年以上たってもこの映像が忘れられない。そしてラストのエンドテロップ直前に地球から宇宙空間に飛んできてカメラ目線でにっこりするスーパーマン。何度見ても思わず嬉しくなってしまう。数多くのアメコミヒーローの映画がある中で、このスーパーマンだけは最も心の奥にあることを実感せずにはいられない。
[映画館(字幕)] 9点(2012-08-30 17:28:18)(良:3票)
5.  オーメン(1976)
今から20年以上前のテレビ放映。50半ばの父親が、私に付き合ってこの映画を見た。見終わって父親が「実はこの写真だが…」と私に一枚のスナップ写真を見せた。そこには笑顔の父親と、その首を横切る黒い影。大正生まれのオヤジがなんだかんだ言いながらこの映画の描写を怖がっていたことが懐かしい。それほどインパクトが強かったのだ。 もちろん公開当時も、カメラマンのクビチョンパ(これまた古い!)と、男女の怖いコーラスも後世の映画にどれほど影響を与えた事だろう。「ジョーズ」を見て海に入りたくなくなったと同様に、6月6日6時に特別な思いをもたらすほどこの映画のパワーは絶大だった。有名俳優に「ダミアン」という名前がいないのも、アメリカもなんだかんだこの作品に影響を与えられているのでは?などと勝手に想像してしまう。それほどまでにエンターテインメント性のある正統派ホラーとしてこの点数はつけたいと思う。それにしても、シリーズを通し一番怖いのはなぜかこの作品最初の乳母の首吊りシーン。どの描写よりもゾッとしてなんかしゃれになっていないような気がするほど衝撃的。今でも何度観ても心臓に悪い。
[試写会(字幕)] 9点(2012-08-30 16:33:14)
6.  the EYE 【アイ】 《ネタバレ》 
前半の静かな恐怖が絶品。エレベーターの老人、通信簿を探す少年は全世界のマンション暮らしの人々共通の怖さだろう。説明セリフではなく、さらに盲目時代の彼女をしっかり描いているからこそ、彼女しかわからない恐怖と孤独感がその効果をもたらしているのだ。そして、意識的に先の読めるようにミスリードして、彼女の目から見た自分の顔が実は!という大ドンデン!このジャンルとしては切れ味ある展開だ。後半は真相追求というサスペンスになっていくが、ここはJホラーよりもテンポがよく、香港ならではのお家芸が垣間見れる。エンタテインメント性と完成度の高いホラー映画だ。ただ、最後の再び失明する原因は雑な印象で残念。両目同時に破片が刺さるなんて!(映画では片目だけなのに)でも秀作です。 
[DVD(字幕)] 8点(2011-10-26 16:38:08)(良:1票)
7.  アバター(2009) 《ネタバレ》 
圧倒的映像美だけでなく、主人公が地球人そのものではなくアバターに行動させるというひねったストーリーで見る者を飽きさせない作りは見事だ。ただ映像が見事であればあるほど、根本のテーマが気になる。征服者の優越と傲慢さから端を発し、一方で、それを阻止しようとする主人公の行動はまさにマッチポンプそのものだ。滅びゆく地球のために新たな物資のためなら何をしてもいいという論理。もちろん映画の中でもそれを悪としているが、何も解決していないのだ。今回は地球人の攻撃は食い止められたが、いつか必ず地球人は再び侵略してくるだろう。原住民や生態系を維持するために攻撃するのはやめようなど考えるはずもない。なぜ人間は自分たちの都合で破壊や殺りく行為を繰り返すのか?スケールを大きくしたためそんなことまで考えざるを得ない。それがこの映画の最大のミスだと思う。よくジブリ的というたとえをする方も多いが「もののけ姫」「平成狸合戦ポンポコ」は自然破壊を「変えることが出来ない過去」という<時の流れの宿命>として扱っている。決して異端者ではない。また「風の谷のナウシカ」は異端者による侵略ではあるが、それを食い止めるのは主人公たち人間ではなく、自然そのものの大いなる力である。ジブリ作品に爽やかさを感じるが、この作品に後味の悪さを感じ、手放しで「面白かった」と言えないのはその点かもしれない。
[DVD(吹替)] 6点(2010-06-08 20:36:33)(良:1票)
8.  ハイジ(2005) 《ネタバレ》 
日本のアニメの影響力の大きさがベースにあるとはいえ、100分程度で十分「ハイジ」を味わえる魅力がこの作品にはある。小作品ながらアルムおんじ扮した名優マックス・フォン・シドー、神経質で高圧的なロッテンマイヤー役にジェラルディン・チャップリンを起用。アルプスストーリーとアムステルダムストーリーにそれぞれ配置、見事に功を奏している。彼らは限られた分数を収めるべく、ほんの少しのシーンで演じる役の背景や人物像を端的に表現してくれるのだ。そしてやはり主人公ハイジ役のエマ・ボルジャー。顔パンパンの女の子がとっても可愛くいとおしい。おそらく撮影現場でもスタッフ・キャスト陣から可愛がられたに違いない。ファインダーを覗いた監督は演技とは違う彼女の天真爛漫さにほれ込んでいるのではないか、そう思えるほど生命力にあふれているのだ。
[CS・衛星(吹替)] 8点(2009-03-08 17:13:10)
9.  グラディエーター 《ネタバレ》 
いっせいに放たれる火矢、「ダイヤモーンズ!」と陣形を組み立てる組織的戦術にしびれると同時に、この映画にひきつけられるのは、時代考証の再現性とマキシマスの人間性だけではない、敗者の刹那が描かれているからだと思う。ホアキンがマキシマスと同様の描写力で孤高の暴君を見事に演じている。親の信頼を得られず性格的にゆがんでしまう彼も、ある意味被害者と思えてくる。極論かもしれないが、彼の親は彼への教育法を誤っているのだ。家臣に愛される帝王学を教えていないからこそ、あそこまで歪んでしまったともいえる。単なる悪役ではない悲しみを演じる負け犬顔のホアキンがうまい。ストーリとしては奴隷から皇帝謁見までがとんとん拍子過ぎる感がある。現代の映画事情からすれば、上映時間をなるべく短くして、一日に5,6回は上映できる、いわば回転率を高めたい意図はわかるが、もう少し、途中描写を追加して、皇帝謁見までもっと時間をかけて、なかなか中央のコロセウムまでたどり着けない描写があってもいいのではないかとおもう。復讐できない焦りと苛立ち、そしてそこで知り合うさまざまな人々が「戦士」ではなく「人間」としてのマキシマスにひきつけられる人々が描かれればよりいっそう感動的なものになっていたように思う。完全な余談だが、殺された妻は幸薄そうな女性をイメージしていたがあれれ?と思ったのは私だけ?
[DVD(字幕)] 9点(2009-02-14 17:45:30)
10.  チャーリーとチョコレート工場 《ネタバレ》 
ウィリー・ウォンカの父親役はいわずと知れた名悪役・名ドラキュラ役のクリストファー・リー。不敵な笑みではなく、心の底からの笑顔を見れただけでもこの作品は価値がある。
[DVD(吹替)] 8点(2007-08-06 15:10:02)
11.  エレファント・マン 《ネタバレ》 
衝撃的だった。そして切なくなった。主人公を取り巻く人間はおもに3種類。(1)彼を醜く思う見世物小屋の主人や客たち、(2)彼だって人間だ、と思うようにしてやさしく接する偽善者たち、(3)心の底から彼を案じ、愛する人たち。私も正直言ってこの映画を見た動機は(1)だった。一方、トリーヴス博士やケンドール婦人、そして劇場で拍手を送る人たちは(2)。(3)は逃がしてくれたサーカスの仲間たちと夢でしか会うことのない母親となるのだろうか。それにしても(2)の弱者を同情という優越感によってもてはやす姿は、最も性質が悪い。彼らは自分の善意に酔いしれているのだ。この映画はそんな人間性がさりげなくあぶりだされていく。そしてこの映画で最も感動するのは、そんな偽善をも受け入れるメリックの純粋さ。「生きているからこそ様々な喜びも苦しみも味わえるんだ」という姿が泣けてくる。常に受身だった彼が唯一選んだ能動的な行為が、「普通の人と同じように寝てみたい」なんてあまりにも切な過ぎる。母と観終わった後、お互い号泣したことを隠しながら無言で映画館を出てきたことを今でも思い出す。
[映画館(字幕)] 10点(2005-11-20 02:28:53)(良:1票)
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