Menu
 > レビュワー
 > えみ さんの口コミ一覧
えみさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 9
性別 女性
年齢 45歳
自己紹介 ★はじめまして★
2008年1月からレビュー書かせてもらってます。
ミニシアター系が特に好きで、劇場で観るのが大好きです。
昨年は74本観ました。
今年もステキな作品にめぐり合えたらいいなって思います。

文章書く楽しさが最近分かってきたので
これから観た作品のレビューを心を込めて
書いていこうと思いますので、ヨロシクお願いします★

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : イギリス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師 《ネタバレ》 
ジョニー・デップの役柄が理髪師と聞いた時点でどうしても『シザー・ハンズ』とカブってしまうことを心配していたがいい意味でも悪い意味でもティム・バートンはそれを裏切ってくれた。スウィニー・トッドと名乗る男は昔愛する妻と赤ん坊を権力で奪い去った判事に復讐をすることだけが目的でロンドンの地へ舞い戻る。この地は上流階級者のみが贅沢な暮らしをする腐敗した街。たまたま入ったパイ店の女主人、ミセス・ラベットがスウィニー・トッドを過去に存在したベンジャミン・バーガーだと見抜き、それから2人はおぞましく非情で、しかしどこか滑稽な理髪店とパイ店を経営していく。ここで忘れてはいけないのはそれはただ自分を不幸に落とし入れた判事に復讐する為だけだった。なのに全く罪もない人々を殺人マシーンに乗せ、次々と殺していく。そしてその人肉を使い、ミートパイは作られ、店はどんどん繁盛していく。しかし、スウィニーの頭の中には判事に復讐する、ただそのことしかなかった。ラベットが自分に好意を抱いていようが全く気づかず一緒に船旅をしたアンソニーでさえ判事を呼び出す鴨にする。世間を知らなかったベンジャミン・バーガー。無実の罪をきせられ、愛する者を奪われ、自らの人生さえも奪われる。そんな彼が判事に復讐心を抱いても仕方がないことだ。きっと以前は善良で真面目な青年だったに違いない。そんな彼がスウィニー・トッドと名を変え、人をたくさん殺しても非情だったのは全て復讐心からきた、愛する者を奪われた悲しみだったのだろう。そんな彼に以前から恋こがれたラベット。きっと理髪店があった1階にパイ店を経営していたのもベンジャミンへの思いからだろう。夫をなくした今、ベンジャミンがどんなに様変わりしていても願ってもない彼の帰還は彼女にとれば至福の時。しかし思いも寄らない結末により、彼女はベンジャミンの手で殺されてしまうのだ。一度も思いの届かない恋。そして、死んだと思っていた妻を自らの、そして相棒である剃刀で殺めてしまったベンジャミン。これは罪のない人々を殺した罪なのか、それともそのようにしか生きられなかった彼らの悲しい運命なのか。灰色の画面に薄気味悪く映し出されたおびただしい血の赤。この血は、ベンジャミンが今までに味わった悲しみと同じぐらい痛々しさを表していた。 
[映画館(字幕)] 4点(2008-02-24 20:58:58)
2.  やわらかい手 《ネタバレ》 
『イリーナ・パーム』還暦を迎えた女性の風俗店での芸名だとは誰も思わない。そう呼ばれる女性はマギー。世間知らずの60歳を超えた女性がなぜ風俗店での芸名などあるのか。それは難病の孫の為お金を工面する為に始めたのがきっかけだった。短期間で6000ポンド用意しなければならない。到底そんな額など用意できない両親は絶望的な状況になす術もない。しかしマギーがたまたま目にした「高額支給」のバイトの張り紙。それがソーホーにある風俗店だとはその時彼女は気づいていなかった。マギーのやわらかい手に店長のミキは週600ポンド払うと提案する。しかしこの歳になって風俗店で働くなんて絶対誰にもバレたくない!しかし孫を救いたい。その思いだけで彼女は翌日再び風俗店を訪れる。最初はキモチ悪くて何度も石鹸で手を洗ったマギー。しかしどうだろう。最終的には看板娘『イリーナ・パーム』の芸名がつけられた。彼女目当てに男達が長蛇の列を作りライバル店から誘いがくる。彼女は今まで周りからトロいと思われ心から信用できる友達もなく、息子の嫁にもうっとうしがられていた。けど彼女は働き自らお金を稼ぐことや同僚と飲みに行ったり、自分を求めて客が来ることでどんどん自信をつけていく。肘を使い過ぎ痛めてしまってもそれを勲章のようにさえ思い生き生きし始める。一方孫がどんどん弱る姿を目にし、彼女は給料の前借をして何も告げずに息子の元へ届ける。こんな大金どうやって稼いだのか。腑に落ちない息子はある日母親の後をつける。彼が目にしたのは風俗店で働く母の姿。いくら孫の為とはいえ風俗店で働くことを許せず彼は母親を怒鳴りつけた。しかし嫁だけは理解してくれた。孫をどうしても助けたかったのだと。世間から良く思われない風俗店でしかも60歳を超えてから働くマギーの姿に嫁は心打たれ、勇気ある決断に心を開いてくれたのだ。彼女は還暦を過ぎてようやく自分に自信が持て誰かに必要とされる幸せを見つけたのだ。今では世間の目など気にしない。自分という存在に誇りをもてるようにまでなったのだ。彼女は自らの「やわらかい手」で自信を持つことができそしてこれからの素晴らしいであろう人生を掴み取ったのだ。いつまでも受身でいてはいけない。自分の人生は自分で切り開くのだ。
[映画館(字幕)] 10点(2008-02-11 23:13:08)(良:2票)
3.  アース 《ネタバレ》 
地球。 太陽の恵みを受け、水を育み、緑が茂り、生物が棲む命の星。 地球は素晴らしく、偉大で、優雅。 そして時に厳しく、儚く、脆い。  太陽が1ヶ月以上も昇らない北極。 地球上の酸素の3分の1を与えてくれるタイガ。 季節の移り変わりのない赤道付近の熱帯雨林。 行けども行けども砂ばかりの乾いた砂漠。 そして、そこに適応した動植物たち。  この作品に映し出される全ての映像に息を呑み 観たこともない素晴らしい景色 生きるか死ぬか身体ひとつで生きる動物たちの強さに圧倒された。 そして季節ごとに変わりゆく植物の生命を目にし 改めて太陽と水の存在に感謝した。  その太陽と水の有難さを中心に 北極グマ・象・ザトウクジラにスポットを当て作品は進む。 生まれたばかりの北極グマの赤ちゃんと母親が 氷が張った海にエサを求め旅立つ。 象は乾季になり水を求め何千キロも旅をする。 ザトウクジラも荒れ狂う海の中ひたすら南極へと突き進む。  彼らが危険を冒しても旅をするのはただ生きる為だ。  常に死と隣り合わせ。  過酷な旅を終えた彼らの表情はまさに至福の顔だ。 オアシスに辿り着き、水中を泳ぎ水遊びをする象。 仲間がライオンに襲われ、砂嵐の中群からはぐれてしまったものもいた。 そんな過酷な旅を終えた彼らのはしゃぐ光景が目に焼きついて離れない。  越冬の為モンゴルからインドに向かうアネハヅル。 彼らは世界最高峰のピレネー山脈を越えなければならない。 乱気流によりなかなか山を越えられない。 まさに命がけの山越え。 彼らの逞しさに涙が止まらなかった。  観たこともない水で覆われたサハラ砂漠。 乾季を終え、雨季がもたらした大量の雨水でできた湿地帯。 水中を歩くキリン、一方慣れない様子で歩くサル達。 皆、水があれば生き生きとしていた。  地球上に生きる動植物は全て環境に影響されている。 彼らは受身だ。 このまま温暖化が進めば2030年までに 北極グマが絶滅してしまうそうだ。 海中でも温度が上がりプランクトンが減り 食物連鎖の関係も崩れていく。  私たち人間がこの環境を変えなければこの景色は失われてしまう。  この作品も地球温暖化の深刻さを私達に投げかけ幕を閉じた。 ただ地球の素晴らしさに感動するだけでなく これからの地球を考えていこうというメッセージを。  この作品が遠い過去のものになってしまわないように。
[映画館(吹替)] 10点(2008-01-19 20:38:39)(良:1票)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS