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はち-ご=さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 327
性別 女性
年齢 38歳
自己紹介 知的障害を持つ23歳女性です。
1週間に40時間働いているから多分社会人だと思うけど
今は旦那や発達障害者仲間とルームシェア生活です。

知能指数は11歳ですが、
この映画レビューサイトでは
見よう見まねで大人びた文章で気取らせて貰っています。

ちなみに登録自体は旦那がやっていますので
■妻投稿■がついているのが私です。
あ、でもそうじゃないので一人称が「僕」なのも
実は私が投稿していたものもあったり
「ドラえもん」とか「A」とか(^_^;)

インターネットの書き込みは初めてに近く
インターネットルールは一通り勉強したつもりですが、
「場の空気を読む」などの高度な技術は難しいので
そんな時にはスルーしてください。

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1.  007/黄金銃を持つ男 《ネタバレ》 
妻投稿■007に突っ込むのって野暮だけど、スカラマンガ君、顔もわからない相手なのになんで乳首が3つあるとわかるんだろう。
[レーザーディスク(字幕)] 7点(2011-09-18 12:38:10)
2.  キリング・フィールド 《ネタバレ》 
妻投稿■あたりまえだけど私は殺人被害にあったことはない。せいぜい何年も前のセクハラ程度。でも暴力のある世界って、悲鳴もドカバキボコボコズドーンという音も一切しないんですよ。本当に静かなんです。この映画の後半20分みたいに。一見すると世界は普通に回っているんです。でもちょっと何かに躓くと、気づいてしまうんです。世界がすごく残虐である事に。沼地の人骨のシーンは息が上がるくらい怖かった。■映画の時間配分は欧米人の戦場紀行が大半で、ポルポト派の大虐殺シーンは実は後半30分くらいしかない。さらに欧米人の人情ばっかに焦点を当てて、カンボジア人を尊重していないという意見も日本公開時は聞かれたみたいだが、私はこの映画が間違っているとは思わない。■いざとなったらアメリカ軍が助けてくれる状態で、戦地で泣き叫ぶ子供を撮影する欧米人。吹っ飛んだコカコーラトラックと泣き叫ぶ子供というコントラストはピューリッツアー賞を取る良いコントラストなんだろう。でも実際大人を奴隷のように働かせ、拷問し、撃ち殺しているのは子供たちなのだ。映画で描かれた彼らの無表情で刺し殺すような表情こそ、欧米の戦争認識に対する最大限の皮肉じゃないのだろうか。■私はチャップリンの独裁者を見て、「ヒトラーをバカにしてホロコーストを否定できるのか」と疑問に思っていた。じゃあ、自分をカンボジア虐殺の少女兵士、強制労働させられる人々に置いてみて、どうやったら殺戮を否定できるだろうか。たぶん生きたいというあたりまえの願望や、社会性、常識といった生きる上で不可欠なものすら一度否定しないと無理なんじゃないかと思う。自分が生きている世界が少し変化した「ズレ」の中に大量の人骨が埋まっている構図は、そういう事を語りかけている気がする。
[レーザーディスク(字幕)] 8点(2011-07-02 05:54:08)
3.  007は二度死ぬ 《ネタバレ》 
妻投稿■日本の東宝特撮とイギリスで当時はやったサンダーバードの特撮が一緒になったようなシーンが見られてうれしかった。だけどヒロイン一号の死亡と忍者がうようよ出てくる意味がわからない。■破天荒な映画だけど、丹波さんはまだ地上に存在している感じですね。「人間革命」に出ていた時にはすでに「大霊界」に繋がっていそうな雰囲気だったけど(^_^;)。
[レーザーディスク(字幕)] 6点(2010-11-18 00:25:53)(良:1票)
4.  007/死ぬのは奴らだ 《ネタバレ》 
妻投稿■旦那と図書館のブースで見ました。ヒロインに蛇が近づいてくるシーンで旦那がやたら興奮してたのを覚えています(「やっぱり毒蛇で美女を襲うにはクレオパトラみたいにバストに…」とか抜かしていました。「お前は風船みたいに膨らんで破裂しろ」と思いました(笑))。■ワニのシーンで私が「因幡の白ウサギみたいだね。でもあれはワニじゃなくサメだよね」と言ったら、旦那は「いや、山陰地方では昔サメの事をワニと言っていたんだよ」と教えてくれました。もっとも旦那はあのシーンで両津や(あれは水辺のシーンでワニやサメやピラニアが必ず出てくる)クレヨンしんちゃんのパラダイスキングが出てくる映画を連想していたようですが。■そういえば普通映画でモノホンのサメを使うシーンでは、大体顔は怖いけど獰猛じゃないシロワニザメを使うのが多いのに、ボンドではちゃんと凶暴なメジロザメを使っていますよね。■ところで何で今回は悪党が揃いも揃って黒人なんでしょう。まあ、ブードー教は黒人奴隷が白人を呪う宗教と聞いた事があるんで(ゴルゴ13だったような)こうなるんでしょうけど、あれはどう見てもキングコングかモスラを復活させる踊りのような(^_^;)
[ビデオ(字幕)] 6点(2010-10-22 13:06:12)
5.  ジャーヘッド
妻投稿■人間は自分という存在に対し、絶対的な支配権がある。唯一殺しても罪に問われないのが自分自身であるくらいその自己支配権は絶大だ。当然「死ね」と言われて死ぬ必要もないし、自分の命を守るためなら「社会人の品格」なんて踏みにじっても問題はない。それが人間の自然だ。■でも軍隊の訓練はそういう自然を不自然にし、自己支配権を組織に全部渡してしまう作業だ。その時点で実は物凄く無茶なんですよね。そういう無茶をさせられた人間が、戦闘に巻き込まれなくてハッピーハッピーかというとそうでもなく、「自分自身が安全で、殺されたり殺さなくてもいい状況」を許せなくなってしまう。「人間兵器」に自己進化した人間の、なんかすごく悲しいものが描かれていたと思う。■でもそういう人間を作り上げる事で現代社会の繁栄と安全は成り立っているんですよね。結構重い問題ですよね。
[DVD(吹替)] 8点(2010-09-02 22:40:22)
6.  コレクター(1965) 《ネタバレ》 
妻投稿■昨今のワイドショーみたいに主人公の異常さを際立たせるわけでも、「今の世の中はどうなっちゃったの?」という問題提起をするわけでもない。旦那に「ぶっちゃけた話、主人公を応援していたでしょ」と聞くと「あの男が『僕は君とわかりあいたいからあんなことやこんなことはしない』と上品ぶるまでは」と素直に言っていたあたり、「道端のかわいい女の子をクロロホルムで誘拐してあんなことやこんなこと」という「健全な」男性諸君の妄想を極めて忠実に映像化したものだと思う。■しかし、その後どんな下水な凌辱劇が待っているのかと思いきや、主人公は女の子に優しく接する。しかしその「優しさ」が怖い。私が知る限り「優しさ」と言うものをここまで怖く描いた映画はない。主人公の「異常さ」よりも「優しさ」といった通常は素晴らしいとされる感情をここまで怖く描いたこの映画の勝利だろう。■そういえば現実世界でも(私自身の経験値にすぎないが)女を強姦する上司って凄く優しい。自分が強姦している女の子をまるで運命共同体のような言い方で接してくる。女の子はその支配下において加害者の愛情(愛玩)を受け入れる義務がある。しかしそれでも加害者は満足出来ない。暴力で勝ち取った愛情など信用できないからだ。■さすがに監禁や強姦は極端だろうが、それでも相手をピンで止めるような「優しさ」は日常生活の至る所で見られる。気を付けないと。
[ビデオ(字幕)] 10点(2010-08-13 01:04:57)(良:1票)
7.  グアンタナモ、僕達が見た真実 《ネタバレ》 
妻投稿■物凄く素朴な疑問として、こういう拷問で手に入れた情報って価値があるんだろうか…と思う。こういう取り調べてあげられた証言って、ここから出たいばかりに尋問兵士の「納得する答え」をそのとおりに言ってしまうものなんだから、こんなんでテロリストのアジトやメンバーなんてわからないような気がするんですけれど。■でもこれを見ていると、囚人たちの極限状態はもちろん、看守側の米兵たちの、強いては米国社会の声が聞こえてくるような気がする。「お前たちは悪い奴なんだから、楽な姿勢でいる権利はない」「隣の人に話しかける権利もない」。なんというか、アメリカとそれに追随する国や社会…そうじゃない社会もそうなんだけど、憎む相手を必要としているんですよね。そうして作り出した「悪い奴」の人間としてのおしゃべりや食事、排泄、宗教、運動を全部支配下においてしまう。看守の「テロリストの名前を言え」というのも「お前たちは俺たちが必要としている悪役なんだ」という言葉の倒錯なんじゃないかと思えてきちゃいます。■ただ冒頭のアフガンで捕まる場面は、無謀。危険地帯を行き当たりばったりで移動するのは、一番やってはいけない事です。
[DVD(字幕)] 7点(2010-08-10 01:35:38)
8.  メンフィス・ベル(1990) 《ネタバレ》 
妻投稿■東京大空襲の下の人を描いた作品は多々あれど、上の人を描いた作品は多くなく、舞台がドイツとはいえこの映画はそうした上の人を描いた数少ない作品だ。「下の人を描いていない!!」と怒られる事の多い映画だけど、この映画は「下の人」を描く映画ではないし、そもそも登場人物だっていつ迎撃されるか、高射砲という爆弾でまっさかさまにたたき落とされるかという恐怖のなかで「下の人」の事を考えている余裕はない。「目標は軍事施設だ」という主人公たちの「納得」は極限状態での「自分に対する落とし所」にも見え、極めて人間的でリアルだと思った。■確かにアメリカにとってみれば「戦意高揚」「愛国映画」なのかもしれないが、日本人にとって無価値な映画だろうか。戦死した兵士に勝手に高揚して涙を流す上官や、その「物語」を利用しようとする軍部。こういった連中によって、実は空爆する方も命がけの無差別爆撃が行われたのだ。■私は憲法9条に必ずしも賛成はしないけど、でもいつか日本人だってこういう戦争をするかもしれない。そうならない為の教材が「空爆で焼け死んだ無垢の人々」というテーマだけでなければいけない理由はない。むしろ大空襲の場合は「下の人」と「上の人」両方を日本人は見るべきだと思う。この映画は入門編だ。
[ビデオ(字幕)] 8点(2010-07-20 00:49:18)
9.  ヘアスプレー(2007) 《ネタバレ》 
妻投稿■この映画のメッセージは「差別反対」ではなく「差別上等!!」の映画だと思う。歌って踊って全てを解決するシーン…があるが、実は歌って踊るという行為を音楽の時間や会社研修の朝礼以外で自分からやるという事は「内面の自己完結化」が出来ていないと不可能な事だ。そのシークエンスを娘さんから、お母さん(ジョン・トラボルタ(^_^;))から、その両方の眼差しで見せてくれるこの映画。■「あなたに生きる権利と幸せになる権利がある…なんてこと社会の誰も言ってはくれないよ」と私はお母さんに言われた事があるけど、だからこそ、真面目な意味で「自己完結」はとても大切な事だ。自分の心で自分の体を動かすこと。他人の下賤なまなざしの為ではなく、自分が好きだから体を動かすこと。歌って踊る事は実は重要な意味なんだと、深いメッセージを楽しく送ってくる映画。
[DVD(字幕)] 8点(2010-06-15 07:38:43)
10.  トロイ(2004) 《ネタバレ》 
あのー、アキレスが死んだ直後に「世界の車窓から」が始まってしまったんですが…。いいんですかね・・・・■それはともかく、夜の闇にまぎれてたくさんの兵士が木馬のあるトロイに走りこんでいくシーンは、ハムナプトラのアヌービスちゃんたちの動きそのものでした。まあ、パリスも自己中だけど、戦争する連中もみんな女と財宝を狙う自己中だし、まあ、どうでもいいや。
[地上波(吹替)] 5点(2010-02-07 22:59:52)
11.  サヴァイヴ 殺戮の森 《ネタバレ》 
妻投稿■「無人惑星サヴァイヴ」というNHKでやっていたアニメシリーズが私大好きで、旦那にそのDVDをお見舞いに借りてきて(^^)/と頼んだのですが、何をどう間違えたのか、彼の借りてきたパッケージには逆さづりにされた女の子とナイフが・・・・。ちなみに旦那のメモ帳には「殺人惑星サヴァイヴ」と書いてありました。■内容は・・・なんと説明すればいいのか…何かを間違えているんじゃないかというのが、率直な感想でした。多分旦那と同じ脳味噌構造の監督なんでしょうね。
[DVD(字幕)] 5点(2010-01-30 23:44:20)
12.  トゥームレイダー2 《ネタバレ》 
妻投稿■5年くらい前に見ました。サメを殴るシーンは実際には結構有効らしいので許せますが、アドベンチャーゲームの映画化の分際で仲間が次々と殺され、最後はパートナーも自分が殺すという無駄に悲劇的な内容なのが解せないです。■で「なんでこんなストーリー」なのか考えてみました。簡単にいえばこれ、「ゲームの映画化」ではなくて「映画とゲームを混合」しているんだと思います。このゲームをやったことがない私の身勝手な推測なのですが、香港のビルを滑空するシーンでは空中にコインが浮かんでいそうですし、人が無駄に死ぬのも(前回の悪役たちはある程度現実世界の住人として自分が死なないで目的を達成する技術を持っていた)、連中にとっては喜劇でも悲劇ではなくゲームオーバーなんでしょう。
[地上波(吹替)] 5点(2010-01-24 15:36:57)
13.  チャーリーとチョコレート工場 《ネタバレ》 
妻投稿■■寓話ってのは多かれ少なかれ「子供にこうあってほしい」という大人のプロパガンダだと思います。多分バードン監督は「この映画は通常の寓話じゃない」というメッセージとしてチャーリーにネコババさせたのだと思います。このシーンがなければ、「わが・ばかな子供の末路に大人が拍手喝さいを送る」だけの映画になったんじゃないかなと思います。■■ところでこの映画でなんで冒険するのは子供だけではなくて親と一緒になんでしょうか。原作がそうだからと言ってしまえばそれまでですが、普通は子供たちだけで冒険するでしょう(スピルバーグみたいに)。そんで悪い子が親元から離れている間に成長して、主人公チャーリーと協力してピンチを切り抜けるというシチュエーションになるでしょう。■■そうはならないのは、この寓話は「子供用の寓話を欲しがる連中本人に逆に捧げられた寓話」だからではないでしょうか。私はバードン監督のファンではないけど、多分この監督は「みんなで力を合わせればどんなピンチでも乗り越えられる」という内容を寓話に要求する大人社会が全然そうなっていないことに気づき、だからこそ5組の親子にグロテスクに飛ぶ人形=「大人が望むようにかわいく回らない人形」の洗礼を与えたのだと思います。「大人の思う通りにならない」というキーワードはネコババやウイリーの過去にも適応され、「大人の思い通りになる」事で我儘な特権を得ているチャーリー以外の親子と対比することで、共依存など親子の問題を皮肉っているのだと思います。■■親子で楽しく見る映画じゃないですね。あの小人の歌は子供という宝物を侮辱することで親を徹底的に攻撃しています。旦那が勤めている会社に呼び出され、旦那が殴られるのを上司に見せつけられるような戦慄です。「寓話」という矛盾に対するとんでもない皮肉です。
[地上波(吹替)] 7点(2009-11-12 01:43:10)
14.  大統領暗殺 《ネタバレ》 
妻投稿■■悪趣味な私たち夫婦にふさわしい悪趣味な映画ですね~(V)o¥o(V)この映画が生リアルなドキュメンタリー手法をとっているのは、要は「ブッシュ死ね」「しんじゃえー」と思っている人が、その仮想現実をリアルに体感するためにあるので、民主党共和党イランイラクシリア北朝鮮家族愛裁判人権など実はどうでもいいんです。ラストシーンで「ブッシュへの怒りが暗殺を許したんだ。おっと、これは失言だ」と公安の人間が言っちゃっているのがその証拠です。無意味な映画ということも出来ますが、たぶん無意味な目的で見に来る観客を想定しているのでこれでいいんでしょう。■■日本でも「麻●首相暗殺」なんて偽ドキュメンタリーを作ったら、うちらみたいな人間が無目的な溜飲下げ目的で大勢見に来るんでしょう。
[DVD(吹替)] 7点(2009-05-06 01:35:17)
15.  ターミネーター 《ネタバレ》 
ガキの頃学校で歩く人体模型やどこまでも追いかけてくる骨格模型の話を聞いて学校に忘れ物を取りに行くのが怖くなった覚えのある人へ。その時の恐怖・・つまり人間ではない、ネジやゴムや石膏やステンレスといったものの集合体である「物」にすぎない物体が、殺意を持って襲い掛かってくる恐怖が具体的に表現された映画がこれだ。続編の液体ドロドロなんかよりもこっちの方が身近で余計に怖い。最後のカクカク動きなんて鳥肌ものだ。そしてラスト、鋼鉄の頭がプレスされ、赤い光と一緒に殺意が消えていったとき、目の前にあるものがやはり「物」にすぎない事にもう一度戦慄するのだ。でもヒーローが死ぬともう一度見返す気もうせるんだよなー。
[DVD(吹替)] 7点(2009-01-24 18:54:52)
16.  サラフィナ!
歌と踊りはお金がなくても時代文明関係なく出来る人類普遍の娯楽であり芸術だと再認識した映画です。彼女達が踊っている間はスラム街がすごい美しく見え、服も肌も黒い女の子たちと高圧線鉄塔や乾燥した黄色い大地とのコントラストは絵画を見ているような気分になりました。これ迷彩服を着た白人が踊っていたら絵的に褪せちゃうでしょう。この絵的な部分が自分たちの町、自分たちの肌、とにかく自分たちを誇りに思っているというメッセージだと思います。日本社会じゃなかなか許されない贅沢です。
[ビデオ(字幕)] 8点(2009-01-06 08:08:23)
17.  SWEET SIXTEEN
こういう山上憶良みたいな映画を見て思うのだが、「貧困が人間の心を破綻させる」なんて法則は間違っている。僕の経験上金持ちでいかにも「社会で成功してます」という背広姿の人間の方がよっぽど暴力的かつ依存的だ。僕なんかボンビーで野宿経験者で障害者で精神的に半分以上壊れているが、それなりに今の家族と楽しくやっている。富裕層のバロメーターで勝手に不幸だとか「何か本人に理由がある」とか言って絶望を煽る映画は僕は好きではない。
[ビデオ(字幕)] 3点(2008-11-02 00:16:06)
18.  ホテル・ルワンダ 《ネタバレ》 
この映画を見ている日本人がルワンダ人に何も出来ない。そりゃそうだ。「怖いね」って夕食を続けられるくらいの鈍感力がなければ生きてはいけない。この映画を見て多数の人間が鬱状態になって何にも出来なくなるのは困るし、「何か出来る事はないか」と危険地域イラクに行った方々を、日本政府と日本人は「偽善」だ「迷惑」だと糾弾したではないか。つまり我々は夕食を続けていい(らしい)のである。でも、日本人が日本で生活していて、この映画と同じような場面に出くわさない可能性は皆無だろうか。戦前では関東大震災の時の朝鮮人虐殺(人数は全く違うが)があったし、最近だって民兵のアジトのレイプ小屋レベルの狂気は障害者雇用企業や外国人雇用企業、カルト宗教施設なんかであった。あの時、行政、警察、そしてそれに気づいた周囲の人々はどうしたのか。何が出来たのか。新聞や本によると見て見ぬふりをした人たちが多かったのではないかと思う。理解しようともせずに認識の低い政治家の発言に同調して虐めた例もあったと思う。先進国の人間は「大虐殺」の前にポカンとしているが、主人公の友人の民兵のボスみたいに一人の人間に優しさと残酷さが同居していたり、政府軍大佐が「何でみんな俺の言う事を聞くのか、それは強いからさ」という台詞が本当なのは日本もルワンダも同じだ。この映画を見て、夕食を続けて、その後に僕らが出来る事は皆無ではない。皆無であってほしいが。・・・・・・・でもあの賄賂好きの政府軍の隊長、約束守ってもらえなかったのね。 まあ、ざまあみろだけど。
[DVD(吹替)] 9点(2008-10-27 01:08:30)(良:1票)
19.  ハリー・ポッターと賢者の石 《ネタバレ》 
ラストでインディージョーンズとハムナプトラを見た気分です。あとネビル君が引っかかった塔から落ちる時CGを使わずに落ちてくれたら、彼はジャッキーを超えていたのにと思うのであります(怪我するので本気にしないで)
[DVD(字幕)] 7点(2008-09-16 23:34:04)
20.  グラディエーター
妻投稿■西暦180年のローマといえば歴史学者のエドワード・ギボンが曰く「人類史上もっとも幸福な時代」であるパックス・ロマーナ=ローマの平和が終わりに差し掛かった時代だ。殺し合いゲームで市民の支持を得るコモドゥスの最期は、今のパックス・アメリカーナの主役であるアメリカ合衆国が戦争という娯楽で国民の支持を得て衰退するのに似ている。■リドリー・スコットは「ブラック・レイン」にしろ「ブレード・ランナー」にしろ「ブラックホーク・ダウン」にしろ、人々が無邪気に信じている「当たり前」の崩壊を予言するような大仕掛けな映画を撮ることがうまい。彼にとってローマの崩壊は、「既存事実である世界基準の当たり前の崩壊」という点で、一番脂の乗った食材だったと思う。■絶対的主人に「貴様らの母親が生んだせいで始まったどうしようもない人生を俺が終わらせてやる」と言われるシーンや、扉の向こうで鉄球がブンブン回っているのが光で表現されるシーンは、前半の圧倒的強さを持つローマ軍と合わせて、「超大国の衰退は外からではなく内部の悲鳴と失禁から始まる」というメッセージ性を表現しているし、ラストはアンデルセン童話のバッドエンドみたいなニヒニズムを感じる。英雄の物語と見せかけてラストは世界が救われたわけでもないという、エメリッヒ作品とは対照的なリドリーの歴史観の集大成じゃないかと私は思うのです。■コロッセオ・・・綺麗ですね。2000年後にブルース・リーとチャック・ノリスが戦うのですね。
[地上波(吹替)] 9点(2008-08-12 23:01:54)
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