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ザ・チャンバラさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1274
性別 男性
年齢 43歳
自己紹介 嫁・子供・犬と都内に住んでいます。職業は公認会計士です。
ちょっと前までは仕事がヒマで、趣味に多くの時間を使えていたのですが、最近は景気が回復しているのか驚くほど仕事が増えており、映画を見られなくなってきています。
程々に稼いで程々に遊べる生活を愛する私にとっては過酷な日々となっていますが、そんな中でも細々とレビューを続けていきたいと思います。

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1.  ラスト、コーション
枢軸国の占領地域を舞台とした潜入スパイものであり、過激な性描写をハイライトとし、さらには敵・味方を越えた男女の情念が交錯する物語。ポール・バーホーベン監督の『ブラックブック』と非常に酷似した概要を持ちながら、なぜこうも違うのかという程にまったく別の作品となっています。これが作家性というものなのでしょうか。。。 二転三転するストーリーを畳み掛けるような勢いで繰り出した『ブラックブック』に対して、本作は一直線に進む物語をじっくりと、ひたすらにじっくりと描きます。バーホーベンのやり方と明確に違うのが刺激的な描写を極力抑えているという点で、トニー・レオン演じるイーの日常の姿をまったく映さないということに、アン・リーの個性を感じました。イーは中国人でありながら日本の傀儡政権の重鎮を務め、同胞の拷問や処刑を主な職務とする人物。極端な言い方をすると、人殺しが彼の仕事なのです。イーは職務から相当なプレッシャーを受けているらしく、人格の維持すら困難な状態となっています。普段はクールに振舞って個性を消しているものの、チアチーとの密会の折に素顔を覗かせる場面では、同一人物とは思えないほどの感情の振れ幅を見せるのです。もしバーホーベンであればイーの人物像に関心を持ち、彼の残酷な日常を克明に描写しようとしたはずですが、アン・リーはあえてこれを隠しました。彼はあくまでチアチーの見たもののみを描写することに拘り、視点を分散させなかったのです。このバランス感覚こそがアン・リーの良さなのですが、同時に面白みのないところでもあります。彼の映画は良くも悪くも官僚的で、破綻なく丁寧にまとめられてはいるものの、全体のバランスを崩してでも描きたいものがないので面白みに欠けます。もう少し遊びがあればグッと面白くなったはずなんですけどね。
[ブルーレイ(吹替)] 7点(2013-01-26 22:04:02)
2.  ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日
IMAX3Dにて鑑賞。予告やCMで押されているだけのことはあって、3Dには圧倒的な迫力がありました。10年前に『ハルク』を撮ったきりで、最新テクノロジーに明るいイメージのなかったアン・リーですが、本作では技術を完璧に使いこなしています。リドリー・スコットやピーター・ジャクソンといった一流監督達が長年の経験で身に付けてきたことを、この人は本作だけですべてやりきっているのです。これには驚きました。素晴らしい映像と音響、そして3D効果、映画館で観てよかったと思える映画でした。。。 技術面の素晴しさも然ることながら、内容面も最高でした。オスカー最有力候補はダテじゃありません。動物たちの描写がとにかく上手くて、あざとい擬人化を避けながらも各個体にきちんとした性格付けを行っており、肉食動物が草食動物を食べるという当然の事実からも逃げていません。かなり生々しい描写もあるのですが、露悪的になる一歩手前で踏みとどまるという抜群のバランス感覚には唸らされました。息を呑むほど美しい場面も一つや二つではなく、芸術的にも非常に充実しています。3D効果と相まって、本当に素晴らしい体験ができました。笑いあり、見せ場あり、スリルあり、その上オチの付け方まで素晴らしく、悪いところのまったくない完璧な映画でした。リアルタイムで観たことが人生の宝になるレベルの映画だと思います。
[映画館(字幕)] 9点(2013-01-26 22:02:30)(良:1票)
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