1. ショック療法
《ネタバレ》 観たいと思ってから49年。 サウナから海へ駆け出す全裸男女に、思い出しました。当時の「スクリーン」だったか「ロードショー」でアラン・ドロンが全裸になる記事を。 来た来たっ! 来たああああああああ! ボカシ無しのスッポンポンのお姿ああああ! 全盛期の男前に後光がさしており、眼福のお宝映像でありました(恥ずかし・・・) お話は若返りでの弱肉強食といったところで、真実に迫るアニー・ジラルド(彼女もスッポンポンで楽しそうでした)がまぁまぁかなといったところ。 [インターネット(字幕)] 6点(2023-05-01 16:38:11) |
2. 料理長(シェフ)殿、ご用心
マックスの洒落の効いた毒舌に笑いっぱなし。美食家なのか食い意地が張ってるだけなのか曖昧なところも笑えます。犯人の殺害方法が無理筋にも程がある連続殺人は作品の付け合わせに思えました。 [DVD(字幕)] 6点(2023-04-13 00:12:58) |
3. 自由を我等に
《ネタバレ》 不当な弾圧と闘い自由を勝ち取る話かとの予想は嬉しい大ハズレ。しっかりとした起承転結でカラリと明るく、時に大笑いさせられ、自由に対する風刺に考えさせられる秀作です。 モダン・タイムス製作時に本作を参考にしたというのに無限へぇであると共に言われてみれば納得できます。 [DVD(字幕)] 8点(2023-02-24 02:18:38) |
4. ジャッキー ファーストレディ 最後の使命
お目当てジョン・ハート最晩年の姿は今一つな役どころではありますが語り口は健在でした。 ファーストレディとして凛としたものが感じられないネッチリした台詞回しにウンザリしてしまい、「そうですか」以上の感想が無い作品でした。 [インターネット(字幕)] 3点(2022-12-08 16:02:21) |
5. シャネル&ストラヴィンスキー
アンナ・ムグラリスはシャネルのミューズを務めた事もあってお美しいのですが、耳障りな声質での棒読み台詞回しにウンザリ。お目当てマッツ・ミケルセンはお尻(+5点)に目が釘付けとなりました(恥)が、夫として父親として愛人として煮え切らなく、退屈な不倫劇でした。 [DVD(字幕)] 5点(2022-11-03 23:22:48) |
6. ジャン=ポール・ベルモンドの 道化師/ドロボー・ピエロ
詐欺師が国際的陰謀に巻き込まれるお話。あれもこれも詰め込みすぎで ??? 集中できませんでした。ジャン=ポール・ベルモンドのアクションシーンは通常運転。47歳にして割れた腹筋に「凄い~」リプレイタイムとなりました。結局そこしか印象に残らない作品でした。 [DVD(字幕)] 6点(2022-02-27 21:46:15) |
7. シチリアーノ 裏切りの美学
《ネタバレ》 邦題がいけません。裏切りに美学など1ミリもありません。 裏切られる輩にも同情の余地が1ミリも無いので目くそ鼻くその争いを眺めていました。10000へぇだった裁判模様、脚色されているとしか思えないのですが、対決システムなど実際が描かれているのでしょうか。野次を飛ばす輩、淀みなくペラペラ嘘八百をまくしたてる輩には、猿山の猿に怒ってもしようがないと思わされ血圧上がらず。 仕掛けられた爆弾で道路ごと吹き飛ばされて妻や護衛者と共に命を落とした唯一のまともな人物である判事に点数の全てを。彼の死のニュースに狂喜乱舞する姿には「エエ加減にせえよ・・・お前等まとめてキングコング・・・・」激憤(単細胞) 名前が長くで主要5名以外誰が誰やら状態で尺も長かったのですが一気に観れた力作です。 [DVD(字幕)] 6点(2021-09-06 02:21:58) |
8. 獣人
《ネタバレ》 冒頭に示される特異体質の記述にジャン・ギャバン狂乱模様に期待大。ところが、ん? 観たことある? 25分位経って「仕組まれた罠」のリメイク元作だと分かりました。身勝手な三人を淡々と眺めていましたが、大きく違った結末は断然今作。忘れた頃にやって来た発作での殺意の瞬間に見せるエドワード・G・ロビンソンと肩を並べる切れ味迫力が怖い。気の良い相棒の悲しみがやるせないエンディング。 また、蒸気機関車の骨太さを感じる描写、疾走の力強さ、流れる風景に、私も幼い時分必ず靴脱いで座り窓にへばり付いて外を眺め、大人になっても先頭車両からの眺めにワクワクする事が浮かびました。 元カノ、ジャン・ルノワール芸達者ぶりを見せた間違えられた犯人、新たな彼氏が単発エピソードだった脚本の物足りなさがあるものの、記憶に残るであろう良作です。 [DVD(字幕)] 7点(2021-09-03 16:50:31) |
9. ジャン・ポール・ベルモンドの恐怖に襲われた街
スタントを使っていないというのが信じられないジャン・ポール・ベルモンドのアクションシーンの数々。地下鉄シーンを筆頭に失敗すれば即あの世行きで凄いとしか言いようがありません。猟犬のように犯人を追う警部役は彼の持ち味「男気」を存分に発揮した魅力に溢れるものでした。犯人の見た目と御大モリコーネの不穏な音楽も印象的。ただ、アクションありきで作られたようなストーリーはもう一踏ん張りして欲しかったところです。「筋肉は正しく使えば役に立つ」は筋肉バカとは違いますよというベルモンドのプライドなのでしょう。 [DVD(字幕)] 7点(2021-07-18 13:33:26) |
10. ジャガー
オープニングの地球の原風景のような光景と流れる音楽。衝撃でした。色々な負の感情が洗われるようで見惚れ聞き惚れました。オープニングがリプレイタイムとなった初めての作品です。オマケのように観た本編がこれがまた胸熱にさせられた冒険譚で、ワヌとフランソワの関係が超能力によって描かれているのに、その人の事を想う力は絵空事でないものに思えました。「約束は守る」熱いジャン・レノを痛めつける暑苦しい面構えのダニー・トレホ、共に迫力満点。驚きの快作でした。 [DVD(字幕)] 9点(2021-05-24 01:48:52) |
11. シェフ! ~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~
作品全体が味わい深いコース料理のよう。ヒリヒリする殺気・迫力に魅せられてきたジャン・レノの丸くなった姿を始めとした敵役も含めた登場人物全員が実に味わい深い。仕事とプライベートの塩梅、ユーモアとシニカルの塩梅、それぞれ絶妙な起承転結が心地よく魅入ってしまいます。好きだから楽しいからだけでする仕事はプロではないとする「ワシはタイル職人の時、歩く人の喜びを考えた」はピリリと効いたスパイスであり忘れ難い台詞です。掘出物の秀作を堪能しました。 [インターネット(字幕)] 8点(2021-04-24 18:04:32) |
12. ジェニイの家
監督デビュー作にして後の傑作群も当然と思える出来栄え。リュシアンの亡骸の前で初めて対峙する母と娘が浮かんだのですが大ハズレ。病院シーンからFINまで母親にとってこれ以上ない残酷さを、それも運命と受け止める抑制有る姿が更に掻き立てます。演じるフランソワーズ・ロゼー大女優ならではの独断場でありました。 [DVD(字幕)] 9点(2020-11-29 02:21:46) |
13. 幸福の設計
若夫婦を中心にパリ下町の人々の日常が生き生きと描かれています。時折ドキッとする映像シーンがあるものの、何とはなしに先の見える展開で唯一の興味ハッピーエンドかバッドエンドかの結末が強引であっけにとられたところです。 [DVD(字幕)] 6点(2020-10-07 16:39:36)(良:1票) |
14. シシリアン(1969)
《ネタバレ》 念願の初鑑賞。アラン・ドロンにゾッコンだった当時とは違い、ジャン・ギャバンはもとより、リノ・ヴァンチェラと比べても格下感があり、一太刀も浴びせられなかった最期は別の意味で哀れさがありました。宝石強奪の件は無理筋過ぎて冷めてしまいますが、そこから結末まではなかなかの見応えでした。モリコーネの手による音楽は物憂げで一族の胡散臭さ(ビョヨ~ン)を感じさせる印象深いものです。 余談ながら、大盛りにも程があるパスタは先日の「他人の家」でエドワード・G・ロビンソンが同様に取り分けていて、イタリアンファミリーの日常なのかと驚きました。 [DVD(字幕)] 7点(2020-09-29 13:14:02) |
15. 地獄愛
モデルとなる殺人鬼カップルが居たというのにビックリ。クズとクズの絡み合い、醜女の深情けにウンザリ。ラストに怒り心頭。どのツラ下げて娘に会うというのか! [DVD(字幕)] 4点(2019-08-14 02:10:11) |
16. 白い家の少女
サスペンス的には何という事もなく嘘寒さだけ感じた物語。堂々としたジョディ・フォスターの演技だけが印象に残る。 [DVD(字幕)] 5点(2018-04-18 16:45:18) |
17. 将軍たちの夜
《ネタバレ》 クリストファー・プラマー目当ての鑑賞。「待ってました~、オトコマエ~」と座り直した途端に・・・流れ星のような存在でした。 1942年ナチスドイツ占領下のワルシャワで起きた娼婦猟奇惨殺事件。目撃者の証言をもとに絞られた容疑者はガプラー大将、タンツ中将、カーレンベルク少将。上官であっても犯罪は許さないという執念で捜査にあたる情報部少佐グラウ。1944年ヴィシー政権下のパリに舞台は移り異動してきた容疑者たちとグラウが顔を揃え第二の事件が起きる。1964年ハンブルグに舞台は移り第三の事件が起きる。 ワルシャワロケにおける実際の火炎放射器、戦車の砲弾を使用したど迫力の戦闘シーン、ハルトマン伍長とガプラー大将の娘の純愛、グラウとモラン警部の友情、ワルキューレ作戦。詰め込み過ぎのエピソードのせいで冗長になったのは惜しい。 謎解きの面白味は皆無でありながら、大量殺人が行われている戦時下に於いては一人の娼婦殺人の罪を問うグラウは変わり者だと錯覚する事を考えさせられる。 本作を支配するタンツ中将の空前絶後の怪異なキャラクターは特筆もので演ずるピーター・オトゥールに拍手喝采。 [DVD(字幕)] 7点(2017-11-03 21:09:48) |
18. 死刑台のメロディ
《ネタバレ》 初見。事件の知識無し。題名からして二人の死は免れないと分かっていたが、法の名の下に繰り広げられる検事と判事の一言一句は暴力であり、偽証の強要、証拠隠滅は殺人。もう、怒り心頭。判事が都合が悪くなると力一杯打ち下ろす木槌、この男の脳天に叩き付けてやりたいと何度も思った。全米や世界各地の良識を振り切った州知事の判断「法の定めにより死を宣告する」は国の黒歴史。人種がヒトを隔てるのは90年近く経った今日に於いても変わらなく「〇〇人は強姦魔」と演説する大統領候補者が人気を博している。リカルド・クッチョーラ熱演のサッコが回復して妻子と作品を観る者に遺言を残してくれた事に救いを見た。 [DVD(字幕)] 8点(2016-04-29 12:37:52) |
19. 主婦マリーがしたこと
《ネタバレ》 やりたい放題が過ぎたマリーに何の同情も湧きませんが受けた罰が斬首刑とは理不尽です。亭主の報復が強烈でマリー亡きあと甲斐性無しが子供らを育てる事が出来るのか。後味の悪さが残る作品です。 [DVD(字幕)] 7点(2013-04-29 11:33:35) |
20. ジャッカル
車の塗装、試射のカボチャ、電話の盗聴シーンに「ジャッカルの日」が思い浮かびました。本サイトで名作のリメイクと知り唖然茫然としているところです。これでリメイクを名乗るなどド厚かましいにも程があります。しかし(知らずに)、別物として観た感想はそこそこ楽しめました。ギア、ウイルスと苦手な二人も嫌悪感が少なく、シドニー・ポワチエ、ダイアン・ヴェノーラがいい味を出していました。大統領夫人襲撃からはグダグダな展開で一流の暗殺者のカケラもない姿はお粗末ですが、B級アクションものとして良しとします。 [DVD(字幕)] 5点(2012-05-27 18:33:33) |