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tottokoさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2017
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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1.  獅子座 《ネタバレ》 
ロメールといえば、若い男女の恋バナ、という先入観をみごとにひっくり返されました。監督が初めて手掛けた長編作品という今作はメタボ気味の中年のおっさんが主人公なものだから、とても驚いてしまった。のっけから体毛ボーボーの四十男の上半身はだかの画ですもん。 ヌーヴェルヴァーグの影響を受けているとの指摘がたくさん見られるけれど、ゴダールとかあの辺の小難しいノリが苦手な人でもしんどくないと思います。 ロメール作品によく出てくる長々した哲学会話もありません。その代わり丹念に主人公の凋落していく様をカメラは追っかけます。初期のロメールは言葉でなく映像で訴えていたのかあ。 悪態をパリの街につき散らかしながらさまよう男と、冷たい世間と皮肉にもあちこちに目立つリッチでリア充な人々。切符は落とす、犬まで吠える、会いたい人らは片っ端から不在。 冒頭から男がちょっとお調子者で危ういなあと描写されてはいるのですが、あまりの容赦ない現実に同情を禁じ得ないところ。が、なんというラスト。まさかの一発大逆転とは、すなわちこれ獅子座。ほんとかね笑。まあ川に身を投げて‶FIN”が浮かんでくるよりは良いです。ヌーヴェルヴァーグってやりそうじゃん。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-11-10 19:03:46)
2.  シェルブールの雨傘 《ネタバレ》 
なんと美麗なオープニング。甘やかな音楽と小雨に濡れる石畳を行き交う色とりどりの傘。真上からのショット。完成された美意識にのっけから心を掴まれます。色彩と構図に美的センスが全編にわたって貫かれ、傘店の壁紙とジュヌヴィエーヴとその母の衣装の色合わせには圧倒されました。ピンクの壁とオレンジのスーツ。この色配置が悪趣味にならないところがフランス人、すごい。ジュヌヴィエーヴの花柄(壁もワンピも)も素敵でした。 ということでアートな分野では他の追随を許さぬ完璧な画で押してくる作品なのですが、実をいうと総合点では微妙でして。 台詞がオール歌、という決まり事はともかくも大雑把なあらすじ風メロドラマといった趣のストーリーにはかなり引きました。どんなに美しく悲恋を歌い上げられても、ヒロインのあまりに即物的な薄情さには涙の出ようもありませんでした。帰還した男の荒れようにむしろ私は胸が痛みますね。 そもそも台詞がすべて歌だと細やかな心理描写などできようもないですもん。言いよどんだり、声が上ずったり、人の思いって言葉に出るもの。いきおい宝石商のキャラも大変に浅く、こんな男にあっという間に鞍替えするヒロインもまた共感を得るのが難しくなっちゃうのです。 ミュージカルが苦手な原因が自分でよく分かった映画でありました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-08-18 23:40:47)(良:1票)
3.  ジャック・サマースビー 《ネタバレ》 
なぜ元の名前に戻ることをそうまで拒むのか。他の人間が犯した死罪を引き受けてでもその男の人生を生きたい、この理屈を納得させるだけの必然を脚本は用意していないし、ギアの演技にも己の信念を貫きたいという必死さがありません。収穫した煙草が予想より高値がついたと喜ぶギアの呑気ぶりは、まさか首を吊られるその日の男の精神状態だとは誰も腑に落ちますまい。 法廷での主張も裁判長が「見事な弁舌でした」と称賛するほどのものだったとは思えない。なぜそうギアに甘いんだ。 そもそも村人全員が騙されるほどの瓜二つという設定からして無理すぎに感じて、冒頭から居ずまい悪く感じてはいたのです。初めから終わりまでなんだか意味不明な話だったなあ。
[DVD(字幕)] 4点(2020-05-20 17:03:02)(良:1票)
4.  白い家の少女 《ネタバレ》 
独特の美的センスと体感温度の低さを感じる本作、ジャンルはサイコ・スリラーになるのだそう。スリラーという言葉から連想される冷たさやミステリアスなイメージは、全てヒロインの弱冠13歳のジョディ・フォスターによって醸されていると言って過言ではないでしょう。13歳というのはロリータぎりぎり最終の年齢。幼いのか理性的なのか、どちらにも揺れる不安定さ。時には「魔性の」と称されてきたこの年頃の少女らの危うい魅力。素なのか天才的演技なのか、判別不可なほど凄い仕事をしているジョディ・フォスターです。 いろんな作品で愛でられてきたロリータたちと並んで、ジョディもあまり笑顔を見せません。意志の強そうな瞳だけど、かと思えばふにゃ、と崩れるもろさも見せて、リン・ジェイコブスもまた正統派のロリータと認定されるでありましょう。(誰に) 惨劇の舞台でありながら、家具の配置や配色が居心地よく考え抜かれた白い家の佇まいも魅惑的でした。 ああそれと、意地悪おばさんもロリコンM・シーンも、いかんなく小物ぶりを発揮してジョディとの格の違いを際立たせてくれました。ある意味グッジョブな人たちでした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-02-12 00:01:52)(良:1票)
5.  17歳(2013) 《ネタバレ》 
フランス映画に登場する思春期の女の子たちって、不機嫌だったり腹黒かったりでなかなか扱いが面倒だなあと思っていた。オゾン監督は日常が空っぽなあまり売春に走る女の子をチョイス。この娘がもう大変に大人びているので、まあ海外のティーンは時たまアジア人には想像がつかんほど成熟しちゃっているものですが、映画観ててもその美しさにぽかんとしちゃいまして、あんまり「売春」の痛い感じが入ってこなかったですねえ。しかもその行為の果てに、妙な繋がりで人生の理解者にも出会えちゃったりしたわけで、彼女にとって売春が人生のマイナスというか汚点になっていないというのがなかなか興味深かったですね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-02-02 23:06:36)
6.  情事(1960) 《ネタバレ》 
冒頭の、令嬢行方不明事件を追い続けて観ていると酷い目にあいます。私は酷い目にあいました。この作品てミステリーの範疇に入るのか・・。”ミステリー”てそっちか。人の心のわからなさ、を指すのか。 とかく直列思考のワタシにとっては冗長とも感じる長い中盤がなかなかの苦痛でした。モニカ・ヴィッティの絶世の美貌がなければ観続けることができたかどうか。 美術画を思わせるようなカット、奥行きのある構図等、美的偏差値が高いのはわかるんだけども、芸術って飽きちゃうんだよなあ。いやアンナどこ行った。 現恋人の友人に目移りしたり、かと思えばまた別の女に手を出す。いかにもイタリア人気質のこの男の役はマストロヤンニクラスの愛嬌と深みがあってこそ、ラストの女の「しょーがないわねまったく」的な裁量を引き出せるのです。しかしガブリエレ・フェルゼッティではそこまで魅力的ではなかったなあ。にやけた中年オヤジにしか見えなくて。オメーが泣くんじゃないよ。ほんとある意味驚天動地のエンディングでした。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-12-08 15:41:29)
7.  ジャッカルの日 《ネタバレ》 
格好の良い、二枚目な映画。演出も主人公もストイック。“必要なこと”のみを確実に仕上げてゆくプロの手腕をこれまた無駄の無い脚本で すっすっと描く。いやあーかっこいい。 やっぱり、E・フォックスに尽きます。この映画、風光明媚であるし、白のアルファロメオや銃身の細い改造銃など小物まで粋なんだけど、この男優がまた物腰に品格あって所作がキレイなんですな。隙がなく冷徹で 殺し方まで血で汚さず、すっと事が済んでしまう。物語上、男爵夫人からゲイ氏に至るまでが惚れるキャラクターでなくてはなりません。その点、E・フォックスは実に適役でありました。 重大事件を扱うに当たって、なんだか事なかれに流れがちな仏閣僚の面子や、有能さでは軍配のあがる英国捜査機関の働きぶり、ハニートラップを仕掛けるテロリスト組織など、脇のドラマもちゃんと140分に落とし込んでいて、あちこちに見ごたえがあります。「あなたたち全員を盗聴しました」の場面は笑ったなー。
[DVD(字幕)] 8点(2014-11-13 00:13:15)
8.  シンプル・プラン 《ネタバレ》 
やっぱり、肩入れしたくなるのはB・B・ソーントン演じる冴えない兄貴。自分でも負け人生を自覚していて、良心のとがめにふらふら優柔不断で危なっかしいねえ。ああ、こんなのが仲間にいたらうまく行きっこないぞう、と予想できちゃう。その弟夫婦、一見、世間的にはまっとうなこの人たちがかなりの曲者。けっこうな小ずるさを正論で糊塗するハンクも嫌いだけど、欲に遠慮の無い鬼嫁ブリジットが怖い。ことごとく裏目に出る彼女の計画ったら冷血だわー怖いわー。ついにはヨメよりはるかに小心の主人公、札束焼却にて証拠隠滅。しかしヨメとの溝はもはや埋め難く残ったであろう。手に入らなくとも大金とは人生を狂わせるものなのね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-11-08 00:30:37)(良:1票)
9.  真実の瞬間(1991)
アメリカ映画が時折見せる、反省と自戒のこもった作品。自国の黒歴史をきちんと残しておこうというその姿勢、やはり思想の自由が保全された国として米国はチャンピオンだろうな。過去にはその自由が怪しくなった時代があったぞという、一個人としてはどうにも戦いようの無い怖い話。勝ち目が無くとも、個人の内なる尊厳を守るべく生きがいを引き換えに闘うデニーロの姿は眩しかった。生命すら失った文化人も多数いたと聞くと、どうしても一人の映画監督が頭をよぎる。今はいろんな意見があるようだけど、彼のしたことをもっと後の歴史はどう評するのだろう。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-10-02 00:32:48)
10.  白いリボン
鑑賞中は、異様な吸引力に息を詰めていた。観終わって脳が情報を整理するにつれて、じわじわとくる怖ろしさ。ナレーションが「村はいつもの平和に戻った」と何度も言うけど、いやいやいや、この村の病根のハンパないこと。陰惨で、閉塞で、それでいて苛烈な暴力。“白いリボン”は抑圧の象徴だ。一見優等生のクララの眼差しをあんなにも暗い狂気にしたリボン。怖い。冒頭で「この出来事は当時のわが国のありようだ」と語られた。この後、第一次大戦が勃発し、やがてナチスが台頭する時代を迎えるドイツ。戦禍に巻き込まれた形のヨーロッパ周辺国にとっては「やだドイツ訳わかんない。何考えてんの」という思いが数十年にわたって積もり積もってきたであろうから、この映画の不気味さにはカンヌの審査員達もなんかすごく諒解できるものがあったんじゃなかろうか。想像だけど。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-09-25 00:26:41)
11.  シティ・オブ・ゴッド 《ネタバレ》 
地球の裏側で起きている、信じ難いまでの暴力の炸裂。文明国とは思えないほどプリミティブ。なにせリトル・ゼときたらジャイアンそのもの。「お前の物は俺のもの」というジャイアン理論を銃を乱射しながら実践、このプリミティブ感に呆気にとられるんですよ、こんなに幼稚でいいのかと。他のギャング映画に見受けられるような組織のドンが持ち合わせてるフトコロの大きさや事象への目配り、すなわち“大人”の部分が無いんですな。他者の痛みが分からない想像力の欠如も、脳みそが幼児並だからなのか。親友が恋人と新生活を始めることに嫉妬し、自分が見捨てられると感じて周囲に八つ当たり。自己顕示欲が強くて、写真に撮られたがる。ガキである。14才くらいの。ガキなので子分にしていた連中にもあっさり掌を返される。恐ろしいのは、リトル・ゼが次の世代にもまだまだいるということ。「○○が邪魔なら殺せばいいじゃん」とゲームの話みたいに気軽に言うんだ。ああ簡単に手に入りすぎるよ銃が。銃よりも鉛筆を手にしてまず字を覚えるべき子供らの、この荒廃。気分は甚だ悪いけど、語り手のブスカベがどこかのほほんと呑気な空気を醸すので、奇妙なバランス感に助けられる。傑作だけど・・、キツイ映画だ。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-06-30 01:37:31)
12.  人生万歳! 《ネタバレ》 
アレンはいないんだけど、アレン以外の何者でもないおじさんが例によって理屈こきまくり。やっぱり煩い。小娘は落ち着くとこに収まり、母親は自己の解放に成功し、父親は同性愛をカミングアウト、でアレンもどきのおっさんは実に運命的な出会いを果たして再々婚。んー好きずきでしょうなあ。この突拍子も無い出来事がビリヤードの球みたいに次々連鎖を起こしてゆくことに人生の妙を感じれば高評価でしょうし、「そんなうまいこといくかい!」と思っちゃったら全然ダメだし。多分観てる時の心理状態に大きく左右されそう。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2013-06-17 23:03:54)
13.  シシリアン(1969)
仏映画界重鎮のお三方のお陰で画面が締まって、渋さを醸しております。ドロンの移送中脱走劇とか、ハイジャックのスリリング感もなかなかに見応えあり。・・なんですが、前出コメントの皆さんの繰り返しになりますけど、私も言わずにいられない・・この映画演出が所々間違ってるんですな。よりによってJ・ギャバン登場!の場面にかぶる脱力音、ドロンに白ブリーフ、全裸女の岸辺で巨大ウナギ(?)釣り。なぜ~。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-06-16 23:02:13)
14.  死刑台のエレベーター(1958) 《ネタバレ》 
ヌーベル・ヴァーグの草分け的存在であるという大看板や、なんか気だるいアンニュイな雰囲気(J・モローがぶすっとしてるからだと思うんだけど)とジャズミュージック。これらで目くらまし効果大なんだと思うな。普通に観てもサスペンスとして完成度高いとは言えないもの。白昼堂々、目撃者100人はいそうなビル正面での窓移動。まさかのロープ忘れ。ジャンヌも恋人が車で去ったのを見たのになんでまた夜中に徒歩で探そうと思うの?いるかいその辺に。バカな若者二人に煽られたドイツ人夫婦が友好的なのもよくわかんないし。粗はいっぱいだけどラストはフランス映画っぽい皮肉なオチで驚きがある。私的には今作で初めて目にするジャンヌの笑顔に、別人かと思ってそこんとこに一番驚いた。
[地上波(字幕)] 6点(2013-03-12 00:27:53)
15.  白いカラス
すごく深いテーマを扱ってしまって、制作側までが深すぎて底が見えなくなってるような。どうやって収めようかと演出した結果が色ボケしているホプキンスに情緒不安定なキッドマン、何もしてないG・シニーズといった無残な有様に。危険人物とされているエド・ハリスのみ存在感あり。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2012-11-27 15:55:21)
16.  JFK
『誰か』が疑問を呈さなければ、ケネディ暗殺は共産主義者オズワルドの単独犯行だと、歴史に迷い無く刻まれたのかと思うとなんか空恐ろしい。登場人物である地方検事長をはじめ、“真実”を追究するために声をあげ、巨大な権力相手にひるまず闘った人たちのその姿勢に敬意を表する。もちろん、O・ストーンにも。
[映画館(字幕)] 8点(2012-09-26 01:06:43)
17.  シティ・オブ・ジョイ
インド映画は熱量が半端じゃなくて、この映画でもインド熱にあてられて倒れそうになった。いかにも西欧的に自己の内面に悩む主人公も、圧倒的なインド人の生のパワーに押し流された格好。娘に美しいサリーを買ってやるためにチンピラ相手に血を流す父親。愚かだけど泣けてくる。良い台詞も多かった。「地面に這いつくばっていると、立てなくなるぞ」
[映画館(字幕)] 7点(2011-12-12 00:22:12)
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