61. ふたりの5つの分かれ路
《ネタバレ》 離婚のシーンから出会った頃までを過去に遡って行きます。よくある普通の人の結婚生活や夫婦の葛藤、浮気などが描かれています。会話もいまひとつ、音楽もいまひとつ。大きな問題の起きないたんたんとした映画は好きなのですが、好みか好みじゃないかというとあまり好みじゃなかったです。あまり親しくない友人の、ありきたりな愚痴話を聞かされている気になりました。もっとブラックの効いた会話でもよかったのではと思います。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-11-15 03:19:55) |
62. ラストタンゴ・イン・パリ
《ネタバレ》 想像していたのは、もっとスタイリッシュなイメージでした。刹那的セックスシーンよりも、普通の会話に生々しさを感じました。マリア・シュナイダーの「なにも知らないってすてき」「ふれずにいけるわ」の二つのセリフがとても好きです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-10-30 20:47:39) |
63. メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬
《ネタバレ》 トミー・リー・ジョーンズの初監督作品。乾いた田舎町の狭い社会が描かれていて雰囲気はいいのですが、映画が始まってすぐに出てきた二人の男性を見て、カメラに向かって演技していると感じてしまいました。そうなると、ストーリーより、役者の演技が気になってしまい、トミー・リーの演技もいつもと違うなあと思ったりしてしまいました。途中から気にならなくなりましたが、最初の取っつきが悪かったので入り込めませんでした。最初、何だと思っていても、いつの間にか入り込んでしまっている映画もあるので、あえて平均以下です。 [映画館(字幕)] 4点(2006-10-05 07:20:20) |
64. ムッシュ・カステラの恋
《ネタバレ》 泣いたり、へそ曲げたり、大喜びしたり、いじわるしたり・・・子どものような大人たち。コンプレックスの強いカステラ氏に、人間より動物の方が信じられる奥さん、愚痴っぽいボディーガード。出てくる人たちがみんな人間味あふれていて魅力的です。中でもカステラ氏に惚れられて困惑するクララが最高です。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-08-28 02:44:16) |
65. ブルー・レクイエム
《ネタバレ》 輸送車襲撃の現場に居合わせてしまったために子供を殺されてしまった男の復讐ものです。ストーリーは淡々とすすみ飽きさせないけれど、ラストで犯人達のいるアジトまでたどり着くところが、あまりにも都合よすぎる気がします。あと復讐する相手(子供を殺した犯人)が誰だか最後までわかりませんでした。あやふやにすることと、はっきりさせることが逆で中途半端なハードボイルド映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-07-10 03:43:41) |
66. オープン・ユア・アイズ
「バニラ・スカイ」を見た後で観ましたが、映像的や些細な部分がこちらの方が好みでした。スタニフワム・レムの小説や、大島弓子のマンガにでてくる、苦しい現実が待っているなら夢でいいから起こさないであげよう的な考えの、もうひとつの答えだなあと思いました。 [映画館(字幕)] 5点(2006-07-02 04:48:36) |
67. レクイエム(2004)
《ネタバレ》 レクイエムという言葉が好きだったので興味を持ってみました。途中で見るのを放棄こそしなかったけど、見なくても見てもどっちでもいい映画でした。2倍速、もしくは3倍速で見てもいいかも。妻を殺された男の憎悪なのですが、憎しみが伝わってこないし、アクションシーンにスカッともしなかった。ストーリーにいらないシーンは時として魅力的なことがありますが、この映画の場合はいらないシーンは本当にいらない気がしました。見終ったあとにむかつくこともなかったので2点。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2006-06-27 16:12:19) |
68. サイレントヒル
《ネタバレ》 以前、ファイナルファンタジーをやっているときに、CGはきれいなんだけど自分でプレイする部分が少なくて、CGを見たくてゲームをしている訳じゃないのにと不満が残りました。この映画を見て同じことを思いました。引き出しを調べると懐中電灯があり、トイレの中をひとつひとつ開けているうちにヒントが見つかり・・・。「サイレントヒル」のゲームはプレイしていませんが、基本的に色々なホラー系ゲームで使われるシーンがてんこ盛りでした。自分でプレイしているのなら、こういうことは楽しみになりますが、映画として映像で見ていても都合がよいなあと感じるだけです。おまけにストーリーがボロボロです。母親の行動は自分の娘を心配しているわりには、あまりにも軽率すぎます。ストーリーに多少の穴があっても自分でプレイするゲームだったらそこそこは楽しめます、が映画や小説では引っかかってしまいます。ゲームを映画で見たいわけじゃないので映画として楽しめるようにストーリーを整えるべきでした。 [試写会(字幕)] 2点(2006-06-27 03:50:49)(良:1票) |
69. ナイト・オン・ザ・プラネット
好きな日比谷のシャンテシネ2の一番前の席で見ました。映画館の中の自分のいる空間と時間が映画と一緒に流れていました。ジャームッシュの独特の世界観が好きです。 [映画館(字幕)] 7点(2006-06-09 08:37:47) |
70. 過去のない男
言葉の無いラブストーリーがたんたんと流れていく。イルマの流す涙も音を立てずに流れ落ちる。そっと後押ししたくなるようなほのぼのさ。好き嫌いが分かれる映画だと思う。もちろん大好き。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-06-09 08:34:54) |
71. マルホランド・ドライブ
妄執と言う言葉が浮かんできました。もう一度見てみたい。リンチの中で1番好きかもしれない。最初に見たときに7点つけました。その後、3度見ました。妄執が迷宮の中で渦を巻いています。映像もストーリーも癖になります。何度見ても、そのまま見入ってしまう映画は、そうは無いと思う。 [映画館(字幕)] 9点(2006-06-01 03:07:28) |
72. 戦場のアリア
《ネタバレ》 やさしい時間を見せることで戦争の悲惨さや愚かさ、加えて宗教批判も描き出していました。ラストに人々のその後うんぬんの説明がなかったので、いっそう戦争の愚かさを考えてしまいました。微笑ましいシーンが多くて試写会でも笑い声が多く聞かれましたが、イブだけの安らぎとわかっているので、笑いの後に来る日を考えると笑うことが出来ませんでした。クリスマスイブだからと戦争を休むことが出来るのなら毎日クリスマスイブにしてしまえばいいのにと思ってしまいます。 [試写会(字幕)] 7点(2006-04-17 21:22:16) |
73. 歓楽通り
《ネタバレ》 パトリス・ルコントの映画と相性が悪いみたいです。この映画も好きになれませんでした。大島弓子の漫画で主人公を太った女の子に変えたようなシチュエーションのものがあって 案外好きなのですが、ルコントの方は入り込めません。気のいい娼婦達が大金をカンパしてくれるあたり、こういうストーリーは勘弁して欲しいって感じでした。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-03-27 03:22:26) |
74. 田舎の日曜日
フォーレの音楽と絵画のような映像。年を取った親と、とうに大人になったはずの兄弟の確執。すべてがきっちりとはまっていて、見終わった後に美味しい紅茶を飲んだような、その紅茶に苦い隠し味が効いていて、そのせいでなおさらに気になるような、あとで沁みてくる映画でした。 [映画館(字幕)] 9点(2006-03-27 03:15:51) |
75. 日曜日が待ち遠しい!
《ネタバレ》 楽しかったです。ファニー・アルダンが少女探偵ナンシー・ドルーのように生き生きしていました。ストーリーはあらら・・って感じですが、車をスタートさせようとして後ろをぶつけたり、こっそり(どうどうと?)服かた鍵をかすめ取ったり、殺された死んだ奥さんが運ばれている最終に目がちらっと動いていたり、意図的かどうかはわからないけど些細なシーンで好きなところが多かったですぅ。うちのボスってすごいんですぅ。あたしびっくりしちゃいましたぁ。みたいな楽しさがありました。ジャン・ルイ・トランティニャンもファニー・アルダンも素敵です。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-03-27 02:57:40) |
76. 海を飛ぶ夢
《ネタバレ》 死にたいけど苦しみたくはないというのは自殺を試みたことのある人ならば最低限(最大)の望みです。いま練炭での自殺が増えているのは苦しまずに逝けるからです。この主人公も同じく苦しまずに死にたがっていますが、死にたくないという気持ちが残っているので自殺に踏み切れないのだと思います(たとえ四肢が不自由でも言葉がしゃべれて首は動くので自殺できないわけではありません)。自殺が必ずしも悪いとは思えないのに、なぜ主人公が自殺するのをを長引かせていたのか考えながらみていました。もしかしたら家族や身近な人たちにわかってもらいたいからかなとか・・。他の人に頼んで自殺幇助してもらおうとするのは何故だろうとか色々考えました。生きていることが苦しかったから世の中に対して多かれ少なかれ恨んでいるんだろうな、私の頭ではそれくらいしか考えられませんでした。こういう映画はあまり好きではないです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-03-25 06:32:06) |
77. 終電車
ドヌーブが出ているのに彼女の華やかさが感じられなくて、とても印象の薄い映画でした。可も無し不可も無しという感じでした。しばらくしてタイトルを見てストーリーを思い出せるかどうか疑問です。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-03-23 03:44:33) |
78. ラブ・ファクトリー
《ネタバレ》 タイトルが最悪なクズ映画「ラブ・アクチュアリー」に似ているんで紛らわしいです。でもこちらは食わず嫌いでした。ストーリーは妻持ちと夫持ちの一目惚れの顛末を描いています。偶然、妻が交通事故にあったり、夫の浮気が発覚したりで、共にシングルになるところなど出来すぎ都合よすぎの感もありますが、楽しめる映画でした。あのパッツィ・ケンジットが、やりまくり女に扮していて、すごくいい味を出しています。若い頃のデビーハリーみたい。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-03-17 05:00:42)(良:1票) |
79. マンダレイ
《ネタバレ》 全編舞台劇です。最初の方はお話の舞台と状態の説明をはさみながらだらだらと続くので、30分を過ぎた頃は寝ている人がたくさんいました。後半、ブライス・ダラス・ハワードのセックスシーンでいきなり緊張感が出てきます。ボカしなしでヘアーのみならず黒人男性の局部までももろに映っていました。気がつくとまわりの人たちが息をとめて見ている感じで、もう寝ている人はいませんでした。いろいろと実験的だったり含みがあったりしますが長さは否めませんでした。ローレン・バコールが出ています。 [試写会(字幕)] 4点(2006-03-04 01:52:52) |
80. ベルエポック(1992)
《ネタバレ》 いかにもラテン系らしい映画です。ひとりで田舎にすむ初老の男のところに兵役を逃れた青年が来て、出ていこうとしたら離れていた娘たちが遊びに来て、青年は娘全員と関係をもつ。パゾリーニだと娘だけでなく父親とも、後から来る別れた母親とも寝てしまうところですね。母親と愛人が後から来るのですが、あっけらかんと元夫とセックスをして愛人は泣き出します。いい年をした大人達のラテンならではの映画。この父親、母親、愛人のからみが好きなので6点。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-03-04 01:39:38) |